だいがく【大学】
律令制による式部省に属する官吏養成のための最高の教育機関。大学寮。【国語大辞典】
たいぎ【大儀】
経費のかかること。面倒なこと。重要なこと。
たいじゅ【大樹】
諸将が功を誇る中で馮異(ふうい)一人が大樹の下に退いて誇らなかった故事から、後漢の将軍馮異の敬称。転じて、将軍または征夷大将軍の異称。【広辞苑】
たいしん【大身】
身分の高いこと。位が高いこと。裕福なこと。禄高の多いこと。また、その人。
小身
だいなごん【大納言】
律令制で、太政官の次官。大臣と共に政事を議し、大臣不在の時は代行した。令に規定する員数は四人であるが、慶雲二年定員を二人に減じて、他に中納言三人(令外の官)を設けた。のち平安時代に権大納言を置くこととなり、この員数は漸増し、平安末期には八人に達したから、定員を六人と定めた。【国語大辞典】
中納言、
少納言
だいひつ【大弼】
たいふ【大夫】
律令制で一位以下五位以上の称。転じて、五位の通称。律令制の職・坊の長官。
たいふ・だいふ・たゆう【大輔】
だいぶ【大夫】
律令制の職・坊の長官。中宮大夫・春宮大夫・修理大夫など。
たいまい【玳瑁】
ウミガメ科の亀の一種。甲羅を使った装飾品を鼈甲(べっこう)と呼び、珍重される。
たかさご【高砂】
住吉の松と高砂の松が夫婦であるという伝説を素材とした能。世阿弥作。天下泰平を祝う他、婚礼などの祝儀の席でよくうたわれる。
たかもも【高股】
股の上の方。大腿の上部。【国語大辞典】
たけたば【竹束】
矢や銃丸を防ぐための、竹を束ねた楯の一種。
たけだびし【武田菱】
甲斐国(山梨県)の武田氏の家紋で、菱形を四つ組み合わせたもの。「田」を模様化したものといわれる。
たけのは【武野派】
武野紹鴎を祖とする茶道の一派。
だしべい【出塀】
鉄砲などの射撃や物見のために、城の塀の一部を外側へ突き出させたもの。
たちはき【帯刀】
たちわき【帯刀】
たっつけ【立付】
裾(すそ)を紐で膝の下にくくりつけ、下部が脚絆(きゃはん)仕立てになっているはかまの一種。たっつけばかま。【国語大辞典】
たてえぼし【立烏帽子】
頂辺の峰を高く立てたままで折らない烏帽子。【国語大辞典】
烏帽子
たてはき【帯刀】
たてもの【立物】
兜(かぶと)の頂上や前後左右につける飾り。前立(まえだて)、後立(うしろだて)、脇立(わきだて)、頭立(かしらだて)などがある。
たてわき・たてはき・たちわき・たちはき【帯刀】
「帯刀の舎人(武器を帯びて、主として天皇の身辺および宮中の警衛にあたった下級官人)」の略。【国語大辞典】
たのみぜい【憑み勢】
加勢のための軍隊。
漆塗りをした上に透明の漆(透漆、すきうるし)をかけたもの。下地になる漆が朱色のものを特に紅溜(べにため)と呼ぶ。
たもん【多門・多聞】
城の石垣の上に築いた城壁を兼ねた建物で、武器や食糧などの倉庫としても利用した。永禄10年、松永久秀が大和国に築いた多聞城で始めて設けられたことから「多聞」の名がある。多聞櫓。
たゆう【大輔】
たんし【箪食】
携帯用の箪(竹製の器)に入れた食料。
たんしゅう【丹州】
丹波国、丹後国。現在の兵庫県。
だんじょう【弾正】
だんじょうだい【弾正台】
律令制で、京内の非違を糺弾し、官人の綱紀粛正を司る役所。親王および左右大臣以下の朝臣の非違をも、太政官を経ず直ちに奏聞する権力を有した。尹・弼(大小)・忠・疏の4等官と巡察弾正とがある。
霜台(そうたい)【広辞苑】
たんだい・さぐりだい【探題】
室町幕府の遠国職。遠隔の要地に置いてその地方の政務・訴訟・軍事をつかさどった。九州探題・奥州探題・羽州探題などがある。【国語大辞典】
ちいん【知音】
親しく交わること。心の底まで理解し合った友人。【明解古語辞典】
ちから【主税】
ちぎょう【知行】
家臣などが管理・支配を許可された役職や領地。
ちし【地子】
ちそう【馳走】
接待すること。接待のために走り回ること。
戦闘などに協力すること。
ちゅうげん【中間・仲間】
足軽と
小人・小者の間に位する者で、城門の警固や行列の供回りなどに就いた。
ちゅうなごん【中納言】
律令制で、太政官の次官。令外の官で、大納言に次ぐもの。正と権とがある。職掌は大納言とほぼ同じで、奏上、宣下のことをつかさどり、政務にあずかった。この官は、参議・大弁・近衛中将・検非違使別当(けびいしべっとう)のいずれかを勤めたものか、摂関の子息が任ぜられるのが通例。【国語大辞典】
大納言、
少納言
ちょうぎょう【張行】
連歌会などを興行すること。
ちょうじ【停止】
禁止すること、差し止めること。
ちょうてい【朝廷】
君主が政治をとりおこなう所。または、その政府。【広辞苑】
ちょうりゃく【調略】
策略などをもって敵を降伏させること。
ちょく【勅】
ちょくし【勅使】
勅旨(ちょくし、天皇の意思、
詔勅の趣旨)を伝達するために派遣される特使。
ちょくしょ【勅書】
天皇が臨時に発行する公文書で、比較的重要度の低い国事行為(皇子の改姓など)に関するもの。重要な文書は、
詔書と呼ばれる。
ちょくめい【勅命】
天皇の命令。
ちんちょう【珍重】
めでたいこと。
禅僧が用いる辞去の挨拶。ごきげんよう。【広辞苑】
つかいばん【使番】
織豊時代の職名。戦時には伝令使となり、また、軍中を巡視する役にも当たった。つかいやく。【国語大辞典】
江戸幕府の職名。若年寄の支配に属し、戦時は軍陣中を巡回・視察し、伝令の役を果たし、平時には諸国に出張して、遠国の役人の能否を監察したり、将軍の代替わりごとに大名の動きを視察したり、江戸市中に火災がある場合は、その情況を報告するなどの任に当たった。【国語大辞典】
つけじろ【付城】
攻城戦で、長期にわたることが予想される場合に、攻撃の拠点として築かれる城。
向城
つば【鐔】
刀の刃の部分と刀身(握る部分)の間にはめこんで、手を守る平たい鉄の板。
つまいり【妻入】
建物の棟(むね、屋根の面が交わる最も高いところ、大棟)と平行方向を「平(ひら)」と呼び、直角方向の三角形をした部分を「妻(つま)」と呼ぶ。
この「妻」側に入口がある場合に「妻入」という。
「平」側に入口がある場合は、「平入(ひらいり)」という。
てあい【手合】
勝負すること。手合わせ。
デウス【deus】
ポルトガル語のキリスト教用語で、神・創造主・天主。
てっぽう【鉄砲】
当時の鉄砲は高価で、知行300石取りの武士でようやく1丁を用意できる程だったといわれ、殺傷力を有する距離は約100m、命中率は60~70%で、次の発射までに30秒程度を必要としたという。和泉堺や近江国友などが有名な産地。
てんきゅう【典厩】
てんぜん【典膳】
律令制で、宮内省の内膳司の次官、後宮十二司の膳司の次官。
てんど【天度】
中臣祓を一日に64度奏上することを「天度の祓」「天度之御祓」という。
てんどう【天道】
運命。
とうかいどう【東海道】
律令制の広域行政区画で
五畿七道の一つ。畿内の東、東山道の南で、主として海に沿う地。伊賀(いが、三重県西部)・伊勢(いせ、三重県)・志摩(しま、三重県東部)・尾張(おわり、愛知県西部)・三河(みかわ、愛知県東部)・遠江(とおとうみ、静岡県西部)・駿河(するが、静岡県中央部)・甲斐(かい、山梨県)・伊豆(いず、静岡県東部伊豆半島及びび東京都伊豆諸島)・相模(さがみ、神奈川県)・武蔵(むさし、東京都及び埼玉県及び神奈川県の一部)・安房(あわ、千葉県南部)・上総(かずさ、千葉県中央部)・下総(しもおさ、千葉県北部及び茨城県の一部)・常陸(ひたち、茨城県)の十五カ国。
五街道の一。江戸日本橋から太平洋側の諸国を経て京都に上る街道。
どうざ【動座】
貴人が居場所を移すこと、出陣すること。
とうさんどう【東山道】
律令制の広域行政区画で
五畿七道の一つ。近江(おうみ、滋賀県)・美濃(みの、岐阜県南部)・飛騨(ひだ、岐阜県北部)・信濃(しなの、長野県)・上野(こうずけ、群馬県)・下野(しもつけ、栃木県)・陸奥(むつ、青森県及び岩手県の一部)・出羽(でわ、山形県及び秋田県)の八カ国を指す。また、その国に通じる街道。
畿内より東国に通じる幹線道路。近江国草津で東海道と分かれ、木曾から塩尻、浅間山麓を越え、碓氷峠を経て武蔵国に至る。中世以降は、中山道(中仙道)と呼ばれる。
どうじょう、とうしょう【堂上】
三位以上の公卿、四・五位或いはそれ以外で例外的に昇殿を許された人。殿上人(でんじょうびと)。
地下
どうしん【同心】
味方すること。
どうぜん【同前】
以前と同じこと。同然。
どうぼう【同朋】
将軍や大名に近侍して、芸能・茶事・雑役を行った僧体の者。【大辞林】
とがにん【咎人・科人】
罪人。
とぎ【伽】
話し相手を勤めること。退屈を慰めること。また、その人。
寝所に侍ること。また、その人。
どごう【土豪】
土着の有力者・権勢家。
とざま【外様】
鎌倉時代では、幕府の執権北条氏(得宗)の直臣を御内(みうち)と呼ぶのに対し、将軍家譜代の御家人を指した。【国語大辞典】
室町中期以後は、将軍家に服属する諸大名の家格の違い明らかにするために設けられた呼び名。時期によって異動があるが、国持外様衆、外様衆、外様大名衆などの類がある。【国語大辞典】
徳川幕府では、関ケ原の役以後徳川氏に服した大名を指す。
譜代
とりあい【取合】
戦場で戦うこと。
とりこめ【取籠】
建物などの中に閉じ込めること。
どりょうこう【度量衡】
1間 | 1町 | 1里 | 1町歩 | 1斗 | 1石 |
1.8m | 約110m | 約4km | 約1ha | 約14kg | 約140kg |