Dec/25/2005
「ユーフォルビア・レウコケファラ(
Euphorbia leucocephala)」、流通名「シラユキヒメ(白雪姫)」です。「シラユキヒメ(白雪姫)」の方が、可愛らしい姿に相応しい名前ですね(それに正式名よりも、はるかに覚えやすい)。白いへら状の花びらのように見えるのは苞葉で、花はとても小さくて目立ちません。
Dec/11/2005
「ビオラ(viola)」です。可愛らしい2-3cm程の花です。正直なところ、「パンジー(pansy)」との区別ができません。花の大きさだけが頼りです(2-3cm前後のものは「ビオラ」、5cm前後のものは「パンジー」、ということですが)。寒さが厳しい季節にも、部屋に入れておけば、咲き続ける貴重な花です。
Dec/4/2005
「ビワ(枇杷)」です。地味な花ですが、よく見るとサクラやウメのような形をしています。これがなかなか可愛いですよ。黄色の実を想像させて、けなげな感じが良いですね。個人的な話ですが、この春に庭のビワの木を植え替えたのですが、一本枯らしてしまいました。残念です。
Nov/20/2005
「サザンカ(山茶花)」です。この季節には貴重な花ですね。「ツバキ(椿)」に似ています。花期も重なるところがあるため、区別が難しいかもしれません。通常、花びらが一枚ずつ散っていれば「サザンカ」、花全体がばらばらにならずに散り落ちていれば「ツバキ」、ということです。おしべで区別する方法もあるのですが、写真ではおしべが見えないものですから、今回は省略します。
Nov/13/2005
「ニンニクカズラ(大蒜蔓)」です。大変美しい青紫の花で、よく育つそうです。葉を傷つけるとニンニクのような臭いがするということから、別名「ガーリック・バイン(garlic vine)」と呼ばれます(ガーリックは大蒜[にんにく]のことです)。
Nov/6/2005
「ウシハコベ(牛繁縷)」です。春頃から咲いていますが、寒さが厳しくなっても咲き続けます。清楚で端整な白色の花びらは、10枚に見えることがありますが実は5枚。可愛らしく、その上強靭ですね。小さくて見にくいのですが、めしべ(花柱)の先が5つに枝分かれします。ちなみに、「ハコベ(繁縷)」は3つに枝分かれします。
Oct/30/2005
「ツワブキ(石蕗)」が咲き始めました。「フキ(蕗)」に似た大きな葉で「ツヤ」がある、ということから「ツワブキ」となりました。写真では、その「ツヤ」が良く分からないのが残念です。その美しい黄色の花が印象的で、遠くからでも良く目に付きます。若い葉柄は食用になり、根は腫物・湿疹などの薬用になるそうです。
Oct/23/2005
「イヌサフラン(犬サフラン)」です。葉がありません。透明感のあるピンクの花が、とても綺麗です。「サフラン(saffraan)」という名が付きますが、「サフラン」はアヤメ科サフラン属、「イヌサフラン」はイヌサフラン科イヌサフラン属で、別種です。「イヌ」は多くの場合、「役に立たない」という意味で名付けられますが、役に立たないどころか、通風などの治療薬の原料になるということです。ただし、そのままでは毒草ですので、ご注意ください。
Oct/9/2005
「カラスノゴマ(烏の胡麻)」です。花は15mmほどで、やや下向きに咲きます。写真も下から仰ぐように撮影しました。可愛らしい花なのですが、葉の陰に隠れてしまうことが多く、見逃してしまいそうです。「ゴマ(胡麻)」に似た実がなり、それよりも大きいことから「カラス(烏)」の名になったそうです。
Oct/2/2005
近くの公園の「コスモス(秋桜)」です。花びらが桜の花に似ていることから、「アキザクラ(秋桜)」とも呼ばれます。姿かたちといい、名前といい、つつましやかで、清楚で、いとおしい花ですね。少し盛りを過ぎていたのですが、見渡す限りに広がっているさまは見事でした。
Sep/25/2005
「マルバルコウ(丸葉縷紅, 丸葉留紅)」「マルバルコウソウ(丸葉縷紅草, 丸葉留紅草)」です。真っ赤なアサガオに似た、1.5cm程の小さな花です。「縷」は「細ぼそと連なる糸(広辞苑)」の意味で、文字通り糸のように細い葉の「ルコウソウ(縷紅草)」、それよりも幾らか幅広の葉の「ハゴロモルコウソウ(羽衣縷紅草)」があり、この花は「ルコウソウ」に似た花で、葉はハート型ということから命名されました。
Sep/18/2005
「マメアサガオ(豆朝顔)」です。1cm程の小さな花で、花に比べて葉が大きいものですから、うっかりすると、見落としてしまいそうですが、星型の端整な形がとても可愛いですね。
Sep/11/2005
「クズ(葛)」の花です。大変繁殖力の旺盛な蔓性の植物ですが、カッコントウ(葛根湯)と呼ばれる漢方薬は、この「クズ」の根を主原料とするもので、風邪薬のような用途で利用されますし、「くずもち」「くずきり」などの食用にも利用されます。それにしても、払っても払っても延びてくる生命力には、感心を通り越して厄介という感じです。
Aug/21/2005
暑い季節に「ムクゲ(木槿,槿)」の花が元気です。大変清楚な感じのする花で、健気にも夏の間、次々に咲き続けます。色も白から薄赤紫・薄青紫や赤に近いものまであり、その上、一重のものと八重咲きのものと、種類も豊富です。韓国の国木だそうです。
Aug/14/2005
近くに川原に「クサギ(臭木)」の木が沢山あります。独特の臭いがすることから、名付けられました(臭いのは木や葉からのもので、花は芳香を放つそうです)。今、その白い花が満開です。遠くから見ると、それは見事。花が散ると、赤い萼と濃青紫の実が、これまた印象的です。
Jul/31/2005
「ヘクソカズラ(屁屎葛)」です。葉や茎を揉んだり潰したりすると、「屁」や「屎」のような嫌な臭いがすることから、この名前があります。それ程ではないと思うのですが。7月頃から、いたるところに絡み付いて(「葛」は蔓性の植物の意味です)、可愛い花を咲かせます。先週までの「ビンボウカズラ(貧乏葛)」もそうですが、植物の名前には独特なものが多く、思わず吹き出してしまいそうですね。
Jul/17/2005
「ヤブカラシ(藪枯らし)」です。ピンクやオレンジ・黄色の小さな花が集まり、全体が五角形になります。「藪」をも枯らしてしまうほど繁殖力が旺盛だということで、この名前があります。別名「ビンボウカズラ(貧乏葛)」と呼ばれ、いずれもあまり印象の良くない名前ですが、なかなか可愛らしい花です。
Jul/10/2005
今週は「コマツナギ(駒繋ぎ)」です。「クズ(葛)」の花に似ていますが、それよりも小型です。控えめなピンク色がとても可愛らしく綺麗ですね。馬(駒)を繋いでおける程丈夫だというところから、この名が付きました。初めは草かと思っていたのですが、木だそうで、なるほど合点がいきました。
Jun/26/2005
先週に続いて、今週もアジサイの一種「ガクアジサイ(額紫陽花)」です。数年前、花に興味を持ち出した頃、中央の部分も周辺部と同じように花開くものだと思っていて、撮影の頃合を待ち続けたことを思い出します。結局、最後までこのままだということを知ったのは、暫くしてからのことでした。どうやら、全体が周辺部と同じようにな花になった(改良されたのか、自然にそうなったのかは分かりませんが)のが、「アジサイ」だということです。
Jun/19/2005
この季節は、やはり「アジサイ(紫陽花)」ですね。同じ花でも微妙に色が変化することから「七変化」とも呼ばれます。漢字名の「紫陽花」は本来別の花を指すということですが、もうこれ以外は考えられないと思う程、良く馴染んだ良い名だと思うのですが、いかがでしょうか。
Jun/12/2005
二週続けて黄色の花が続きましたので、今週は「ドクダミ(蕺草, 毒痛)」です。ただ、白い花びらに見えるのは、「総苞片(そうほうへん)」で、中央の突起している部分が花です。
先週、「ビヨウヤナギ(未央柳)」を載せて、「この花が咲き始めると、間もなく梅雨」と書きましたが、その通りになりましたね。
Jun/5/2005
「ビヨウヤナギ(未央柳, 美容柳)」です。5cm程もある大き目の花で、長い雄蕊(おしべ)が可愛らしいですね。例年、決まって今頃に咲き始めますが、この花が咲き始めると、間もなく梅雨。驚くほど正確です。
May/29/2005
「オオキンケイギク(大錦鶏菊)」です。オレンジ色の花が印象的です。近くの公園では、遊歩道の両側に100m近くにわたって咲き並んでいます。とても綺麗。
May/22/2005
近くの公園で咲いている「ニワゼキショウ(庭石菖)」です。1cm程のあまり目立つ花ではありませんが、よく見ると、大変几帳面な形をした六弁花で、とても綺麗です。写真は白花ですが、薄赤紫の花もあります。
May/8/2005
「
トキワハゼ(常磐黄櫨,常磐爆))」です。優しい紫色をした小さな花です。春から秋頃まで咲いているそうです。実は長い間、「
サギゴケ(鷺苔)」だと思っていました。ここで紹介しようとして間違いに気付き、慌てて修正しました。お詫びして訂正いたします。
May/1/2005
少し前から「ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟)」が、いたるところで咲いています。鮮やかなオレンジ色が印象的ですね。実が長いことから「長実」の名が付きました。
Apr/24/2005
「セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)」です。淡い青紫色の花で、可愛らしい形をしています。名前の「芹葉」は「セリ(芹, 芹子, 水芹)」の葉に似ていることから、「飛燕草」の名は、「燕」が飛んでいる姿に似ているところからの命名だとのことです。良い名前ですね。
Apr/17/2005
庭の「ドウダンツツジ(満天星躑躅)」が咲き始めました。「すずらん(鈴蘭)」のような形の白い花と、萌黄色の葉のバランスが、何とも微妙で可愛らしいですね。その上、秋の紅葉も大変綺麗。大好きな花です。
Apr/10/2005
今週は、もう、「サクラ(桜)」ですね。大勢の人と満開の桜を見てきたばかりです。写真の桜は、鮮やかなピンクで、まるで桃の花のようです。品種名がどうしても分かりませんでした。