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[K'sBookshelf][Flower in Season][2007年]

Dec/29/2007


「ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)」です。この花も、春頃から咲き始め、夏の暑さや冬の厳しさを耐えて咲き続けます。ただ、花期の長いこの花も、年明け頃から春先まで一休みします。濃いピンク色から白色の、金平糖のような形をした花が可愛らしいですね。厄介者と思う方もいらっしゃるかもしれない程、とても繁殖力が旺盛で、地面を這うように広がります。葉には「イヌタデ」に似た暗褐色の模様が入り、秋には見事に紅葉します。派手さはありませんが、ほぼ一年中楽しめる花です。

Dec/23/2007


「マーガレット・コスモス(marguerite cosmos)」です。先週の「ローズマリー(rosemary)(マンネンロウ)」と同じように、この花も春の終わり頃から冬場まで、殆んど一年中咲いている花です。樹高(何と草本ではなく木本なのです)は50cm-100cm程、細長い柄の先に、4cm前後の花が咲きます。葉の緑色といい、花の黄色といい、色合いがよく、二つの色の釣り合いも絶妙ですね。それにしてもこの名前ですが、花は「マーガレット」に少し似ていて、葉は「コスモス」にチョッピリ似ている、ということなのでしょうか。

Dec/16/2007


「マンネンロウ(まんねんろう)」、別名「ローズマリー(rosemary)」です。夏の初め頃から冬場まで、殆んど一年中咲いている花です。花を知らなくても名前を知らない人は、多分、いないのではないでしょうか。葉や花は、薬用・食用・香料として利用されていることは有名ですね。多くに、「芳香がある」と書かれていますが、自宅のものはそれ程ではありませんでした。殆んど手入れいらずで、数年可愛らしい花をつけてくれていましたが、あまりに手を抜きすぎたか、枯らしてしまいました。その最後の写真です。残念なことをしてしまったと、後悔しています。

Dec/9/2007


「ハキダメギク(掃溜菊)」です。夏の頃から咲き始めて、この季節になっても見かけます。それにしても「掃溜」とは、いかにも可哀相な名前ですね。大変小さな花で、5mm程でしょうか。五枚の白い花びら(舌状花、ちなみに中央の黄色い部分は筒状花です)は、アヒルの足のような形をしています。目立ちませんが、とても整った形をしていますよ。いたるところで咲いていますので、是非一度、近付いてご覧ください。「ハキダメギク」は、牧野富太郎博士の命名だということです。

Dec/2/2007


「アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)」です。花は「コセンダングサ(小栴檀草)」にそっくりですが、花の近くに細長い葉があるかどうかで区別できます。実は、この葉のように見えるものは「総苞(そうほう)」と呼ばれるもので、蕾や花を保護する役目があります。実際の葉は「アメリカセンダングサ」の方が幾らか細目で長いようです。種は黒く、衣類などに付くと、なかなか取れません。いわゆる「ひっつき虫」の一つです。今気付いたのですが、そういえば「虫」に似ていますね。

Nov/25/2007


「サザンカ(山茶花)」が満開です。ひとしきり寒さを忘れさせてくれる花ですね。「ツバキ(椿)」と区別が付きにくいですが、「サザンカ」は晩秋頃から、「ツバキ」は1月頃から咲き始めますので、開花の時期で判断するのも一つの方法です。もう一つは、散った花びらです。「サザンカ」は花びらが一枚一枚と散りますが、「ツバキ」は花全体(花冠)がそのままの状態で散り落ちます。写真はピンクの八重ですが、一重のもの、白や赤など種類が豊富です。

Nov/17/2007


「コダチダリア(木立ダリア)」、別名「コウテイダリア(皇帝ダリア)」です。大変背が高く、3m程もありました。もっと高くなるものもあるそうですよ。見上げるような高さに、薄っすらと紫かがったピンク色の、20cm程もある大輪の花を咲かせます。花が少なくなる晩秋から初冬にかけて咲くところも、可愛らしく、いとおしい花です。写真は曇が多い時のもので、すっきり晴れていれば、もっとすばらしかっただろナ、と思いました。

Nov/4/2007


近くの土手で咲いていました。「ナワシログミ(苗代茱萸,苗代胡頽子)」です。四弁の独特な形をした花で、葉の縁がしわしわです。今の季節に花が咲き、冬を越して、早春に俵型の赤い実が成ります。それが丁度、田植えの頃に当たり、そのため「苗代」の名が付きました。広辞苑に「食用、また、下痢どめに用いる」とありますが、試したことはありません。お試しになる際には、鋭い棘がありますので注意してくださいね。

Oct/28/2007


「シュウメイギク(秋明菊,秋冥菊)」です。寒さが次第に厳しくなる頃に咲き出す、大変貴重な花で、しかも、とても上品な色で、可憐な花です。ところが、この花びらのように見えるのは、萼(がく、花びらの外側にあって蕾や花を守る役目を担います)で、花びらは退化してしまってないのだそうです。驚きですね。その上、「菊」という名前が付いていますが、キク科ではなく、キンポウゲ科です。これも驚きです。白やピンクや薄紫、一重や八重咲きの品種など、種類も豊富です。

Oct/21/2007


「セイタカアワダチソウ(背高泡立草)」です。黄色の小さな花が集まって、全体では形の良い三角形になります。2m程にもなる背の高さと相まって、とても目立ちますね。繁殖力が旺盛で、一時、周辺の植物を席捲してしまうと危惧されたこともありましたが、最近ではあまり聞かれなくなりました。確かに、近くの川原では、数年前まで一面に咲いていましたが、今年は数える程にまで減っていました。自然の力には、何時も驚かされます。

Sep/30/2007


「シロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)」です。赤いヒガンバナと黄色のショウキズイセンの交配種だそうで、幾らか黄味を帯びます(薄いピンク色をしたものもあるそうです)。英名では「white spider lily」といい、白い(white)蜘蛛(spider)のような姿をした百合(lily)、の意味で、長く伸びた蕊(しべ)を、蜘蛛の足に見立てたものだと思いますが、なかなか面白い名付けですね。草丈は50cm程、花は20cm程で、今、満開、とても目立ちます。

Sep/16/2007


「ハゼラン(米花蘭,爆蘭)」です。とても小さな(5mm程でしょうか)ピンクの花で、別名の「サンジカ(三時花)」の名前通り、午後の三時頃から花が開き、夕方には閉じてしまいます。閉じると丸い蕾状で、この状態の方が馴染みがあるかもしれません。花も綺麗ですが、閉じた状態が丸くて、これも可愛らしいですね。草丈は50cm程、花が弾けるように咲き始めることから、「ハゼ」の名があります。今しばらく、楽しめそうです。

Sep/2/2007


「ルコウソウ(縷紅草,留紅草)」です。綺麗な赤色ですね。花径は1.5cm程、長さは3-4cm程でしょうか。それ程大きくはありませんが、とても良く目立ちます。夏の盛りの頃から秋口まで、楽しむことができます。色も印象的ですが、形の整った星形の花、丁寧な細工の葉、花の赤と緑の葉、どれも見事です。最近では、ピンクや白の品種もあるようです。他に、カエデに似た葉の「モミジルコウ」、ハート形をした葉の「マルバルコウソウ」がありますが、どれも花の形が似ていて、葉の形が名前に付きました。

Aug/26/2007


「カラスウリ(烏瓜)」の雄花です。日が沈まないと咲き出さない花で、なかなかご覧になる機会が少ないのではないでしょうか。夜明け前にはしぼんでしまって、日中は蕾のようになっています。それにしても派手な形ですね。「こうした目立つ花になった理由は、受粉のため夜行性のガを引き寄せるため(Wikipedia)」だそうです。秋には卵のような形をした実が成ります。緑色から、次第に黄、赤と熟していきます。とても目立ちます。

Aug/19/2007


「クズ(葛)」の花です。先週の「オミナエシ(女郎花)」に続き、秋の七草の一つです。花穂は、20cm程になるものもあり、大柄ですので、すぐに目に付くはずなのですが、なにしろ葉が大きく(大きいものは20cm以上にもなります)、花が隠れてしまうことが多く、覗き込まないと見過ごしてしまうかもしれません。花は大変綺麗なピンクと赤紫色で、マメ科特有の蝶形花です。ご存知のように、「くずもち」「くずきり」などの食用にも利用されます。

Aug/12/2007


「オミナエシ(女郎花)」です。高いものは背丈程にもなり、その先に黄色の小さな花が杯状に密集します。とても綺麗ですね。秋の七草の一つで、解熱・解毒・利尿などの作用があり、薬草として重用されるそうです。この「女郎花」に対して、「オトコエシ(男郎花)」があります。こちらは姿かたちはよく似ていますが、白花で花数もあまり多くないようです。参考までに、秋の七草の他の六草は、萩(ハギ)・尾花(オバナ、ススキのこと)・葛(クズ)・撫子(ナデシコ)・藤袴(フジバカマ)・朝顔(アサガオ、キキョウのことか)です。

Aug/5/2007


「レンゲショウマ(蓮華升麻)」です。うっすらと紫色がかって、その上透明感のある花が、何とも可愛らしいですね。広がって花びらに見える部分は萼(がく、花びらを守るためのものです)で、中央の丸まって、先が紫色をしている部分が花びら、です。下を向いて咲くものですから、どうしても見上げるような姿勢で撮影します。カメラを構える時には、「ちょっと不恰好かな」とも思うのですが、「ええぃ、人目を気にしてはいられない」と思ってしまう程、清楚で美しい花です。

Jul/29/2007


「コマツナギ(駒繋ぎ)」です。マメ科の木本(草本ではありません)で、一つ一つの花は、良く見ると確かに蝶形花です。が、どちらかというと、円錐状でピンク、という全体の印象の方が強いですね。「コマ」は「馬」のことで、「コマツナギ」は「馬を繋いでおく所」の意味、これから「馬を繋いでも切れないほど丈夫な木」となったと言われます。写真の木の隣に、「ヤマハギ(山萩)」が咲いていましたが、咲き出す時季もほぼ同じ、葉も花色も良く似ていて、遠目には同じように見えました。

Jul/22/2007


近くの土手で「ヤブカンゾウ(藪萱草)」が満開です。去年に比べ、かなり数が増えました。増え方が急だったものですから、ちょっとビックリ。良く目立つオレンジ色の花が群生しているところなどは、それは見事ですね。八重咲きで、花びらはかなり不規則な形をしており、縁に皺が寄ります。良く似た花で「ノカンゾウ(野萱草)」がありますが、こちらは一重です。どちらも、茎に白い虫(この虫、何でしょうか)が付いていることが多いようです。

Jul/15/2007


「ワルナスビ(悪茄子)」です。「ナス」の花にそっくりですね。この季節、道端のいたるところで見かけます。が、茎や葉の裏に、とても鋭いトゲがあり、うっかり触ると怪我をしますので、お気をつけください。この名前、牧野富太郎博士が名付け親で、「繁殖力が旺盛で、駆除に手を焼く上に、花も実も観るに足りない」というところから「悪いナスビ」ということにした、という話です。「言い得て妙」ですね。

Jul/8/2007


秋の七草の一つ、「キキョウ(桔梗)」です。とても端整な形の花ですね。色も落ち着いていて、古くから愛でられている理由が納得できます。蕾は気球のような形をしています(とても可愛らしいですよ)。英名の「バルーン・フラワーballoon flower」がピッタリです。根はサポニンを多く含くことから、乾燥して、去痰・鎮咳等の効果がある生薬として利用されるそうです(広辞苑)。白やピンクの品種もあります。

Jul/1/2007


「タケニグサ(竹似草)」です。2m以上にもなる大型の草です。葉は掌状(しょうじょう、手のひらのような形)で、表は緑色ですが、裏は白。やはり白粉をまぶしたような白い茎は中空で、ここから「竹に似た草」となりました。茎や葉を折ると黄赤色の汁液が出てくるそうです(経験がなく受売りです)が、これは有毒だそうですから、お気をつけください。広辞苑に「茎・葉の煮汁を塗布剤とし、また、害虫駆除に使用」とあります。

Jun/24/2007


「テリハノイバラ(照葉野薔薇)」です。2-3cm程の花で、派手さはありませんが、大変艶のある葉はよく目立ちます。「テリハ」は、この光沢のある葉から名付けられました。よく似た「ノイバラ(野薔薇)」は、葉に光沢がなく、高さが1-1.5m程にもなりますが、「テリハノイバラ」は、地に這うように伸びます。花期も、「ノイバラ」は春、「テリハノイバラ」は春の終わり頃から夏にかけて、と違いがあります。

Jun/10/2007


「アジサイ(紫陽花)」が咲き始めました。梅雨の季節が近いということでしょうか。Wikipediaに、「原産地は日本。いわゆる最も一般的に植えられている球状のアジサイはセイヨウアジサイであり、日本原産のガクアジサイを改良した品種である」とありますが、日本固有種でも球状のものがあるものですから、当[花の名前小辞典]では、「セイヨウアジサイ(ハイドランジア)」という名が明記されているものを除いて、「アジサイ」に分類しています。良くないとは思いつつ、スミマセン。

Jun/3/2007


「ヒペリカム 'ヒドコート'(Hypericum 'Hidcote')」が咲き始めました。色合いといい、形といい、とても可愛らしい花ですね。「キンシバイ(金糸梅)」の園芸種だそうで、よく似ていますが、「ヒペリカム・ヒドコート」の方が大型で、花径が5cm程、これに比べて「キンシバイ」は3cm程です。樹高は腰程で、あまり高くなりません。花数も多く見事です。

May/27/2007


「ムラサキカタバミ(紫酢漿草,紫傍食,紫片喰)」です。可愛らしい花ですね。よく似た花に「イモカタバミ(芋酢漿草, 芋傍食, 芋片喰)」があります。葉は良く似ていて、区別するのは難しいですが、花を見比べていただければ、分かりやすいと思います。「ムラサキカタバミ」は花の中央が緑色、「イモカタバミ」は花全体が同じピンク色です。色は、「ムラサキカタバミ」の方が薄く、幾らか紫色がかっています。

May/20/2007


今、「ベニバナトチノキ(紅花栃, 紅花栃の木)」が満開です。5m以上にもなる高木で、緑色の葉が木を覆い、そこから赤い花が突き出ているように見えます。とても迫力があり、遠くからでも良く目に付きますね。街路樹などに用いられるようですから、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。ちなみに、「トチノキ(栃)」は、よく似た形の白花を咲かせます。

May/13/2007


先週に引き続いてアヤメ科の花、「ドイツアヤメ(独逸菖蒲)」、別名「ジャーマン・アイリス」です。「アヤメ(菖蒲、文目)」に比べて、大柄で色も豊富です。華やかさは「ハナショウブ(花菖蒲) 」に似ていますが、内花被片(上に立ち上がっている花びら)は、「ドイツアヤメ(独逸菖蒲)」が大きく、見分けられると思います。実物を見比べれば、それ程難しくはないと思いますが、言葉で説明するのは難しいですね。

May/6/2007


「イチハツ(一初,一八,鳶尾)」です。「アヤメ(菖蒲, 文目)」とよく似ていて、なかなか区別が難しいね。一番の特徴は、外花被片(垂れ下がっている花びら)の基部(付け根)から白いひげのようなものが伸びていることでしょうか。それと、花びらの縁が波打っていること、濃い紺色の模様が花びらの外側に向かって並んでいること、なども特徴として挙げられると思います。

Apr/22/2007


「ニリンソウ(二輪草)」です。草丈は20cm程、花(実は萼だそうです)は2cm程度の、優しい白が可愛らしい花です。咲き始めの頃は花が一つで、「どこが二輪草なの?」という感じですが、一方が咲き切ると、もう一つの花が遅れて咲き出し、この時季には、名前の通り二つの花が並びます。ただ、必ずしも二輪ではなく、一輪のものや三輪のものなどもあるようですね。

Apr/15/2007


黄色いタンポポが満開です。タンポポには幾つか種類がありますが、写真は「カントウタンポポ(関東蒲公英)」。総苞片(そうほうへん、花びらの下にある小さい葉)が広がりません。見分けにくいものに「セイヨウタンポポ」がありますが、こちらは総苞片が反り返ります。あまり「カントウタンポポ」は見掛けなくなり、殆どが「セイヨウタンポポ」といわれますが、単なる憶測ですが、交雑していて、明確な区別がなくなっているのではないでしょうか。

Apr/8/2007


今、満開です。「モモ(桃)」は「サクラ」よりも大柄で、色も濃く、とても綺麗。「アーモンド」の花も咲いていますが、とてもよく似ています。確かに、「アーモンド」は別名を「扁桃(ヘントウ、実が平べったい桃)」といい、「モモ」と同属ですから当然ですね。でも区別ができず、困ったな、・・・。広辞苑に「古くから日本に栽培、邪気を払う力があるとされた」とあります。是非、ご賞味ください。

Apr/1/2007


4-5cm程の鮮やかな濃いオレンジ色の花と、大振りの深い緑色をした肉厚の葉のコントラストが、華やかですね。種類も多く、オレンジ色や黄色や白、斑入りのものなどもあります。本来の「クンシラン」は花が小さく、これは「ウケザキクンシラン(受咲君子蘭)」が正式な名前ですが、「クンシラン」の呼び名の方が一般的なようです。

Mar/25/2007


近くの路傍では「ホトケノザ(仏の座)」が満開です。この花か咲き出すと、春は、もう、すぐそこまで来ている、という感じがしますね。派手さはありませんが、個性的な形の花です。春の七草の一つに「ホトケノザ」がありますが、これは「タビラコ」を指し、写真の「ホトケノザ」とは別物です。ただ、どちらも、葉が仏様の座る円座に似ていることから、この名があります。

Mar/18/2007


「アンズ(杏子, 杏)」の花です。可愛らしい花ですね。この季節、「ウメ」に始まり、「アンズ」「モモ」「アーモンド」「サクラ」などバラ科の花が、次々と咲き出します。どれも良く似ていて見分けるのに苦労しますが、穏やかな春を約束してくれる花達ですから、こういう苦労なら幾らでも我慢ができます。実は食用で、種は咳止めなどに利用されます。

Mar/11/2007


何時もより少し早いようですが、「サンシュユ(山茱萸)」が咲き出しました。4-5m程にもなる木に、濃い黄色の花が密集して咲いている様はとても印象的ですね。秋になると赤い実が成りますが、この形が「グミ(茱萸)」に似ているところから「山茱萸」となったようで、訓読みで「ヤマグミ」とも呼ばれます。この実は、強精・止血・解熱などの効用のある生薬として利用される他、果実酒にすることもできるそうです。

Mar/4/2007


「ハナサフラン(花サフラン)」が咲き始めました。「クロッカス(crocus)」とも呼ばれます。草丈は10-20cm程と、それ程大きくはありませんが、色の種類も豊富で良く目に付く花です。「サフラン」によく似ていますが、「ハナサフラン」は春咲き、「サフラン」は秋咲き、とはっきりしていますので区別し易いと思います。本当に可愛らしい花ですね。

Feb/25/2007


暖冬とはいえまだ土は冷たいですが、「フキノトウ(蕗の薹)」の若芽が頭を出し始めました。これが次第に大きくなり「フキ(蕗,苳,款冬,菜蕗)」になります、と図鑑にありますが、栽培されている「フキ」の印象が強いからでしょうか、フキの葉のようになったところを見たことがありません。また、「フキ(蕗)」は雌雄異株で、雌株の花は白く、雄株の花は黄色だそうですから、写真はどうやら雌株のようです。

Feb/18/2007


今年は、もう、「ヒアシンス(hyacinth,風信子)」が咲き出しました。何時もの年よりも、1カ月ほど早いような気がします。この「ヒアシンス」は、理科(生物)の教材として用いられることが多く、学校で水栽培したことがある方も多いのではないでしょうか。寒さにも病気や虫にも強く、育てやすい上に、華やかですね。和名の「風信子」は、単に「ヒアシンス」の音を漢字に当てただけなのだそうですが、良い感じだと思います。

Feb/11/2007


今「ウメ(梅)」が盛り、・・・ほのかに良い香りがします。写真は濃いピンク色の六弁花ですが、基本は五弁で、最近は八重咲きの品種をよく目にします。この花が咲き出して暫くしますと、同じバラ科の「アンズ」「サクラ」「モモ」「ハナカイドウ」などが、相次いで咲き出します。もう春は間近ですね。今年は暖冬で、何時もの年より早目に楽しめるかもしれない、と心待ちにしています。

Feb/4/2007


一般には単に「アロエ」と呼ばれますが、正式には「キダチアロエ(木立アロエ)」といいます。寒い季節に、鮮やかな濃いオレンジ色の花を咲かせます。肉厚の葉には有用な物質を数多く含み、内服して胃腸病や便秘などに、塗り薬として火傷や傷・虫刺されなどに効くそうで、「イシャイラズ(医者いらず)」とも呼ばれるそうです。でも、トゲには注意してくださいね。

Jan/28/2007


2cm程の小さな花で、寒い季節から咲き始めます。草丈も20cm程でしょうか、それ程大きくはなりません。濃い黄色の整った形の花が可愛らしいですね。厳しい季節に、めげもせずに咲くことから、「冬知らず」の名があります。別名を「カレンジュラ(calendula)」といい、キンセンカ(金盞花、長春花)も同じ名で呼ばれます。どちらもカレンジュラ属です。

Jan/14/2007


「ヤブツバキ(藪椿)」が咲き始めました。この冬は気温が比較的高いせいでしょうか、例年に比べて少し早いような気がします。近くで、良く似た「カンツバキ(寒椿)」も咲いています。見分けにくいのですが、「ヤブツバキ」は大変高くなりますが、「カンツバキ」は1m程度、「ヤブツバキ」は雄蕊(おしべ)が筒状になりますが、「カンツバキ」は放射状、「ヤブツバキ」は花全体がばらばらにならずに落花しますが、「ヤブツバキ」は花びらが一枚ずつ散ります。

Jan/7/2007


「ロウバイ(蝋梅)」が咲き始めました。1.5cm程の、蝋細工に似た鈍い光沢のある黄色の花が、下向きに咲きます。近付くと、仄(ほの)かな芳香を放っていることに気付くでしょう。落ち着いた色と共に、周りを和ませてくれる花ですね。「ロウバイ(蝋梅)」は花芯部が褐色ですが、花全体が黄色の品種を「ソシンロウバイ(素心蝋梅)」といいます。



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