総合目次のページ 辞典や用語集です 当サイトの全ページを一覧でご覧いただけます すべてのページの更新履歴です
[辞典・用語][漢字林][犬部]

[漢字林] [漢字林(非部首部別)] [付録]

[漢字林 犬部] [部首索引]



犬4+0=総画数4 U+72AC
音読: ケン[漢呉]
訓読: いぬ
◆イヌ(犬)、イヌ科の動物、同「狗」、敢えて区分するとすれば大形のものが「犬」、小形のものが「狗」
◆つまらないもの、(自らを卑下して)つまらないもの
◆「犬馬ケンバ」◇イヌ(犬)とウマ(馬)◇(謙って自らを指し、犬馬のように労を厭わない)卑しい者
◆[日]いぬ、部首名
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+0=総画数3 U+72AD
◆[日]けものへん、部首名、「犬」が偏ヘン(漢字の左部)にあるときの字形
漢字林(非部首部別)
筆順

犬4+1=総画数5 U+72AE
音読: ハツ[漢]、バツ、バチ[呉]
◆犬が走るさま、同「𡗜」
◆抜く、引き抜く、抜き取る、同「抜」
漢字林(非部首部別)
筆順
𤜛𤝑𢒿
犬3+2=総画数5 U+72AF
音読: ハン[漢]、ボン[呉]
訓読: おか・す
◆触(ふ)れるべきではないものに触れる、入るべきところではないところに入り込む、侵(おか)す、決められた範囲や限度を越(こ)える
◆守るべきことを守らない、法律や命令などを破る
筆順

犬3+2=総画数5 U+72B0
音読: キュウ[漢]、グ[呉]
◆「犰狳・犰㺄キュウヨ」、アルマジロarmadillo[西]、アルマジロ科の哺乳類
筆順
𤜛犯𤝑𢒿
犬3+2=総画数5 U+2471B
音読: ハン[漢]、ボン[呉]
訓読: おか・す
◆触(ふ)れるべきではないものに触れる、入るべきところではないところに入り込む、侵(おか)す、決められた範囲や限度を越(こ)える
◆守るべきことを守らない、法律や命令などを破る
𤜜
犬3+2=総画数5 U+2471C
音読: リョク、リキ
◆犬が争うさま

犬3+3=総画数6 U+72B1
音読: 未詳
◆未詳「【集韻:卷十:入聲下:陌第二十:𤞁犱】獸名窮玃也」「【正字通:巳集下:犬部:犱】犰字之譌舊註音吉犱獸誤…」
筆順

犬3+3=総画数6 U+72B2
音読: サイ[漢]、ゼ[呉]
◆オオカミ(狼、イヌ科の哺乳類)や野犬ヤケンの類、晩秋に冬場の食糧を狩(か)り、それを並べて置く習性があるという、この獣の狩りのさまは祭礼の際に供物クモツを並べるのに似ることから「豺祭サイサイ」と呼ばれる
◆「犲狼サイロウ」◇野犬やオオカミ(狼)のような獣(けもの)◇野犬やオオカミ(狼)のように貪欲ドンヨクで凶暴キョウボウなさま
筆順
𤜩
犬3+3=総画数6 U+72B3
音読: シャク[漢呉]
◆ヒョウ(豹、ネコ科ヒョウ属の哺乳類)に似た獣の名、ヒョウのような斑(まだら)模様がないという
◆ヒョウ(豹)、ネコ科ヒョウ属の哺乳類、同「豹」
漢字林(非部首部別)

犬3+3=総画数6 U+72B4
音読: ガン[漢呉]、カン[漢]
◆中国北方に産する野犬、小形で口や鼻が黒くキツネ(狐)に似るという、同「𤟉」「豻」
◆「狴犴ヘイカン」◇龍生九子(龍が生んだとされる九匹の子)の内の一匹、言い争いごとを好み、姿はトラ(虎)に似て力が強いという「【懷麓堂集:卷七十二:文後稿十二:記龍生九子】…狴犴平生好訟今獄門上獅子頭是其遺像…」「【升菴集:卷八十一:龍生九子】…四曰狴犴形似虎有威力…」◇罪人を閉じ込める牢(ろう)、牢屋、牢獄ロウゴク、牢獄の正堂の両側に「狴犴」の像を立てたことから、「狴牢ヘイロウ」「狴獄ヘイゴク」
◆地方の拘置所、牢屋(ろうや)、同「𤞿」「豻」、中央(朝廷)の監獄を「獄」
◆ヘラジカ(箆鹿)、シカ科ヘラジカ属のシカ、「駝鹿ダロク」、同「𤞶」

犬3+3=総画数6 U+72B5
音読: コウ[漢呉]
◆「犵狫・仡佬コウロウ」、コーラオ族、中国南部の貴州省を中心とした地に住む少数民族の名 {貴州省}

犬4+3=総画数7 U+72B6
音読: ソウ[漢]、ジョウ[呉]
◆形、姿形すがたかたち、有様(ありさま)、情況ジョウキョウ、様子ヨウシ(ようす)
◆様子を述べる、言い表す、またその文書や手紙
筆順
獷𤣊
犬3+3=総画数6 U+72B7
音読: コウ[漢]、キョウ[呉]
◆性格が粗暴ソボウなさま、粗暴で懐(なつ)かないさま、人のいうことに従わないさま

犬3+3=総画数6 U+72B8
音読: バ、マ
◆獣名、未詳
◆「猛獁モウマ」「猛犸象モウマショウ」、マンモスmammoth、ゾウ科マンモス属の哺乳動物
𤜣
犬3+3=総画数6 U+24723
音読: シ[漢]、ジ[呉]、シ[漢]、ゼ[呉]
◆「𤜣狼シロウ」、獣名、姿はキツネ(狐)に似て尾は白く耳が長いという「【山海經廣注:卷五:中山經】又東四百里曰蛇山…有獸焉其狀如狐而白尾長耳名𤜣狼(郭曰音■)見則國內有兵(郭曰一作國有亂 任臣案駢雅曰𤜣狼獙獙狐屬也圗贊云𤜣狼之出兵不外擊雍和作恐𤟑乃流疫同惡殊災氣各有適)」
𤜤𧲢
犬3+3=総画数6 U+24724
音読: タク[漢]、チャク[呉]
◆「𤜤㹮・馲𩢷タクバク」、牡(おす)のロバ(驢馬)と牝(めす)のウシ(牛)との間に生まれる動物の名
𤜧
犬4+3=総画数7 U+24727
音読: ハツ、ハチ
◆未詳「【漢語大字典:犬部:𤜧】疑"𤜧"为"帗"的讹字」「【中華字海:巾部:𤜧】"帗"的讹字」
𤜨豚豘𧰭㹠𠭣𧱔𦜼
犬3+3=総画数6 U+24728
音読: トン[漢]、ドン[呉]
訓読: ぶた
◆ブタ(豚)、イノシシ(猪、イノシシ科の哺乳類)を(小形化し)家畜化した動物、同「𧱴」「𧱯」
𤜩
犬3+3=総画数6 U+24729
音読: シャク[漢呉]
◆ヒョウ(豹、ネコ科ヒョウ属の哺乳類)に似た獣の名、ヒョウのような斑(まだら)模様がないという
◆ヒョウ(豹)、ネコ科ヒョウ属の哺乳類、同「豹」

犬4+4=総画数8 U+3E5C
音読: ギン、ゴン
◆二頭の犬が互いに噛(か)み付き合う、また吠え合う
漢字林(非部首部別)

犬3+4=総画数7 U+3E5D
音読: 未詳
◆未詳「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:{⿰犭𫞕}(或作)𤜣(正)】神紙反獸名似狐出則有兵也」

犬3+4=総画数7 U+3E5E
音読: ギン[漢]、ゴン[呉]
◆「㹞㹞ギンギン」◇犬が吠(ほ)えるさま、またその声◇言い争うさま、啀(いが)み合うさま
漢字林(非部首部別)

犬3+4=総画数7 U+3E5F
音読: ケツ、ケチ、カイ、ケ
◆獣が走るさま
◆狡(ずる)い、するりと身を躱(かわ)してうまく逃(のが)れる、狡賢(ずるがしこ)い、同「猾」「獪」
◆獣名、未詳
豚豘𧰭𤜨𠭣𧱔𦜼
犬3+4=総画数7 U+3E60
音読: トン[漢]、ドン[呉]
訓読: ぶた
◆ブタ(豚)、イノシシ(猪、イノシシ科の哺乳類)を(小形化し)家畜化した動物、同「𧱴」「𧱯」
筆順

犬3+4=総画数7 U+72B9
音読: ユウ[漢]、ユ[呉]
◆サル(猿)、大形のサル(猿)の一種、同簡「猶」
◆犬の吠える声「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:犹】音尤犬吠聲也」
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+4=総画数7 U+72BA
音読: コウ[漢呉]
◆ハリネズミ(針鼠)、ハリネズミ亜科の哺乳類
◆強く逞(たくま)しいイヌ(狗・犬、イヌ科の動物)
𤝜
犬3+4=総画数7 U+72BB
音読: ホツ、ボチ、ハイ、バイ
◆犬が歯茎(はぐき)を剥(む)き出すさま、また歯茎を剥き出して威嚇イカクするさま、また吠(ほ)えるさま、同「吠」「𤜲」
注解:旁は「一巾」の「市(U+U+5DFF、4画)」で「亠巾」の「市(U+5E02、5画)」とは別字

犬3+4=総画数7 U+72BC
音読: コウ、ク
◆獣名、姿はイヌ(犬)に似て人を食うという「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:犼】音吼似犬」「【集韻:卷六:上聲下:𠪋第四十五:犼】北方獸名似犬食人」「【續子不語(續新齊諧):第三卷:犼】常州蔣明府言佛所騎之獅象人所知也佛所騎之犼人所不知犼乃僵尸所變…」

犬3+4=総画数7 U+72BD
音読: ガ[漢]、ゲ[呉]
◆獣名、アナグマ(穴熊、イタチ科アナグマ属の哺乳類)に似るという
◆未詳「【太平寰宇記:卷一百七十六:狼犽修國】狼犽修國梁時通焉在南海中其界東西二十日行南北二十日行…」
◆「伶犽レイガ」、栁州リュウシュウ府(現広西チワン族自治区柳州市)に住む少数民族の名「【大清一統志:卷三百五十七:栁州府】長平堡(在馬平縣南三十里…縣界去城十里則有獞五十里外則有猺狼伶犽之屬…)」 {広西壮族自治区}

犬3+4=総画数7 U+72BE
音読: ギン、ゴン
◆二頭の犬が互いに噛(か)み付き合う、また吠え合う
漢字林(非部首部別)

犬3+4=総画数7 U+72BF
音読: カン[漢呉]
◆アナグマ(穴熊)、イタチ科アナグマ属の哺乳類、同「獾」「貛」
◆「連犿レンハン」、ものの動きに従って(緩やかに)動くさま「【莊子集解:雜篇:天下】其書雖瓌瑋而連犿无傷也(釋文瓌瑋奇特也犿本亦作抃同芳袁反又敷晚反李云宛轉貌一云相從貌謂與物相從不違故無傷也)」

犬3+4=総画数7 U+72C0
音読: ソウ[漢]、ジョウ[呉]
◆形、姿形すがたかたち、有様(ありさま)、情況ジョウキョウ、様子ヨウシ(ようす)
◆様子を述べる、言い表す、またその文書や手紙
漢字林(非部首部別)

犬3+4=総画数7 U+72C1
音読: イン[漢呉]
◆「玁狁・獫狁ケンイン」、古代の中国北方の異民族の名、【廣韻】ば夏代(前21世紀~前17世紀)に「獯鬻クンイク」、漢代(前202年~220年)に「匈奴キョウド」と呼ばれた民族の西周代(前1046年~前771年)の名とする「【廣韻:上平聲:文第二十:薰:獯】北方胡名夏曰獯鬻周曰獫狁漢曰匈奴」
𤝵𤝶
犬3+4=総画数7 U+72C2
音読: キョウ[漢]、ゴウ[呉]
訓読: くる・う、くる・おしい
◆常軌ジョウキを逸イッしている、正気でない、普通でない、同「𤝵」「𢙌」
◆並外れている、程度が甚(はなは)だしい
◆[日]滑稽コッケイな
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+4=総画数7 U+72C3
音読: ジュウ[漢]、ニュウ[呉]
◆慣れる、習慣になる、同「忸」
◆懐(なつ)く、馴(な)れ馴れしい、同「狎」
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+4=総画数7 U+72C4
音読: テキ[漢]、ジャク[呉]
◆北方の異民族を指す語、「北狄ホクテキ」、東は「夷イ、東夷トウイ」、西は「戎ジュウ、西戎セイジュウ」、南は「蠻バン、南蠻ナンバン」
◆遠い、遠く離れているさま、遥か遠いさま、同「逖」
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+4=総画数7 U+72C5
音読: 未詳
◆人名用字「【春秋左傳正義(春秋左傳注疏):卷五十九:起哀公十二年盡十五年】」莒子狅卒(《注》無傳音義狅其𢌜反)」

犬3+4=総画数7 U+72C6
音読: チュウ[漢呉]
訓読: ちん
◆「狆家チュウカ」、中国南部の少数民族の名
◆[日]小型の犬の一種、英名をJapanese Chinという
筆順

犬3+4=総画数7 U+72C7
音読: ボク
◆「狇狫ボクロウ」、貴州省周辺に住む山岳少数民族の名、「木佬、木老」
漢字林(非部首部別)

犬3+4=総画数7 U+72C8
音読: ハイ[漢呉]、バイ[慣]
◆伝説上のオオカミ(狼)の一種、前足が極端に短いため行動する時はオオカミ(狼)の背に乗るという
◆「狼狽ロウバイ(うろた・える)」、(「狼」は後足が「狽」は前足が短いため常に一緒に行動するという、この二頭が別々に行動しようとすると上手く動けないことから)よろけて上手く動けないさま、慌てふためくさま
𤜯
犬3+4=総画数7 U+2472F
音読: ソウ、ショウ
◆イヌ(犬・狗)がものを食う
𤜰
犬3+4=総画数7 U+24730
音読: ケイ、キョウ
◆獣名
𤜱
犬3+4=総画数7 U+24731
音読: ハ[漢]、ヘ[呉]
◆牝の豕(いのこ、豚)、子を産めるほどに成長した二歳の牝の豕、一歳(一説に六カ月)は「豵ショウ」、三歳は「𧱚・豣ケン」
𤜲
犬4+4=総画数8 U+24732
音読: ハイ、バイ
◆犬が歯茎(はぐき)を剥(む)き出すさま、また歯茎を剥き出して威嚇イカクするさま、同「犻」
𤜳獅狮
犬3+4=総画数7 U+24733
音読: シ[漢呉]
◆ライオンlion、ネコ科の哺乳類、「獅子シシ」
◆犬が双子を産む、犬の双子、一頭は「玂キ」、三つ子は「猣ソウ」「【爾雅注疏:釋畜】犬生三猣二師一玂(「師」は「獅」)
𤜴狖𤝨𤟊㺠𤣛㹨
犬3+4=総画数7 U+24734
音読: ユウ[漢]、ユ[呉]
◆体が黒いオナガザル(尾長猿)、オナガザル科の哺乳類、同「貁」
𤜵𤝴
犬3+4=総画数7 U+24735
音読: カン[漢]、ケン[呉]、ガン[漢]、ゲン[漢呉]
◆気が荒いイヌ(犬)、勇猛ユウモウなイヌ(犬)、トラ(虎)なども追い払うという
𤜶
犬3+4=総画数7 U+24736
音読: ソウ[漢]、ショウ[呉]
◆中国南西部の少数民族の名
𤜸
犬3+4=総画数7 U+24738
音読: アク、ヤク
◆大きな豕(いのこ、ブタ(豚)或いはイノシシ(猪))、同「豟」
𤜹𤝆
犬4+4=総画数8 U+24739
音読: ユ[漢呉]
◆「𤜹𤜹ユユ」、子犬を呼ぶ時の掛け声、同「𣢒」「【集韻:卷二:平聲二:虞第十:𤜹𣢧】𤜹𤜹呼犬子或作𣢧亦書作𤝆」
𤜻
犬3+4=総画数7 U+2473B
音読: ヒ、ビ
◆獣名、姿は豕(いのこ)に似ているという
◆同「貔」
𤜽
犬3+4=総画数7 U+2473D
音読: ドツ[漢]、ノチ[呉]
◆獣名、オナガザル科に属するサル(猿、猴コウ)、その毛は柔らかく良質の衣服になるという「【後漢書:卷一百二十:烏桓鮮卑列傳:鮮卑】又有貂豽鼲子皮毛柔蝡(豽音女滑反鼲音胡昆反貂鼲並鼠屬豽猴屬也)故天下以為名裘」
◆「𧳸豽コツドツ」、突厥トッケツ(中国西方・西北方にあった国)でみられるという獣の名、姿はキツネ(狐)に似て大きく尾が長いという「【康熙字典:酉集中:豸部:貀】𨻰藏器曰骨豽獸出西方突厥國似狐而大長尾」
◆獣名、同「貀」
𤜾
犬3+4=総画数7 U+2473E
音読: ケキ[漢]、キャク[呉]
◆獣名、未詳「【廣韻:入聲聲:陌第二十:戟:𤜾】𤜾獸」「【字彙補:巳集:犬部:𤜾】與犱字」
𤜿
犬3+4=総画数7 U+2473F
音読: 未詳
◆未詳
𤝀
犬4+4=総画数8 U+24740
音読: 未詳
◆未詳
𤝂
犬3+4=総画数7 U+24742
音読: 未詳
◆未詳
𤝆𤜹
犬3+4=総画数7 U+24746
音読: ユ[漢呉]
◆「𤝆𤝆ユユ」、子犬を呼ぶ時の掛け声、同「𣢒」「【集韻:卷二:平聲二:虞第十:𤜹𣢧】𤜹𤜹呼犬子或作𣢧亦書作𤝆」
𤝉
犬3+4=総画数7 U+24749
音読: ヤ
◆未詳「【字彙補:巳集:犬部:𤝉】以者切音野義未詳」「【字彙補:巳集:犬部:𤝩】𤝉字之譌」「【漢語大字典:犬部:𤝉】同"野"」
𤝊
犬3+4=総画数7 U+2474A
音読: ソツ[漢]、ソチ[呉]
◆犬が草叢(くさむら)から突然飛び出す
◆突然に、不意に
◆慌(あわ)てるさま、慌てふためくさま、急(せ)くさま、慌(あわただ)しいさま、忙(せわ)しいさま、「蒼猝・蒼踤・倉猝・倉卒ソウソツ」
𤝌
犬3+4=総画数7 U+2474C
音読: エン、オン
◆サル(猿)、またテナガザル(手長猿、テナガザル科)のサル(猿)、同「猿」「猨」

犬3+5=総画数8 U+3E64
音読: キョウ[漢]、コウ[呉]
◆恐がってびくびくする(おどおどする)、後込(しりご)みする、同「怯」

犬3+5=総画数8 U+3E65
音読: シュ[漢]、ス[呉]
◆頭が黒く体が黄色いイヌ(犬)

犬3+5=総画数8 U+3E66
音読: チョウ
◆尾の短い犬
筆順
𧲱
犬3+5=総画数8 U+3E67
音読: オウ[漢]、ヨウ[呉]
◆タヌキ(狸、イヌ科タヌキ属の哺乳類)の類、「𧲱𧳅オウシ」
狖𤝨𤜴𤟊㺠𤣛
犬3+5=総画数8 U+3E68
音読: ユウ[漢]、ユ[呉]
◆体が黒いオナガザル(尾長猿)、オナガザル科の哺乳類、同「貁」

犬3+5=総画数8 U+72C9
音読: ヒ
◆タヌキ(狸)、或いはタヌキの子、同「豾」
◆「狉狉ヒヒ」、茂みなどの間を獣が動き回るさま

犬4+5=総画数9 U+72CA
音読: ケキ[漢]、キャク[呉]
◆犬が目を大きく見開いて見るさま「【說文解字注:犬部:狊】犬視皃从犬目(…按爾雅須屬鳥曰狊此謂鳥振其毛羽如犬張目也…)」
◆鳥が両翼を大きく広げるさま「【爾雅:釋獸:須属】獸曰釁(…)人曰撟(…)魚曰須(…)鳥曰狊(張兩翅皆氣體所須)」
◆サル(猿)の類、唇は厚く青いという「【廣韻:入聲:錫第二十三:郹:狊】{⿰言兊}文云犬視皃亦獸名猨屬脣厚而碧色」
漢字林(非部首部別)

犬3+5=総画数8 U+72CB
音読: ギ[漢呉]、ケン[漢]、ゴン[呉]
◆犬の怒るさま
◆二頭の犬が争うさま
◆「狋氏ケンシ」、漢代の県名、現山西省大同市渾源県付近 {山西省}

犬3+5=総画数8 U+72CC
音読: セイ[漢]、ショウ[呉]
◆イタチ(鼬・鼬鼠)、イタチ科の哺乳類、同「鼬」「鼪」
◆「狌狌・猩猩ショウジョウ」、オランウータンorangutan、ヒト科オランウータン属の動物
筆順

犬3+5=総画数8 U+72CD
音読: ホウ[漢]、ビョウ[呉]
◆獣名、未詳「【山海經:北山經】鉤吾之山…有獸焉其狀如羊身人面其目在腋下虎齒人爪其音如嬰兒名曰狍鴞是食人」

犬3+5=総画数8 U+72CE
音読: コウ[漢]、ギョウ[呉]
訓読: な・れる
◆(犬や動物を)飼(か)い馴(な)らす
◆懐(なつ)く、馴(な)れる、慣(な)れる
◆親しい、親しくする、近付く
◆馴れ馴れしい
筆順

犬3+5=総画数8 U+72CF
音読: 未詳
◆未詳「【集韻:卷三:平聲三:戈第八:𤝛狏】獸名」「【正字通:巳集下:犬部:狏】同𤜣」「【字彙:巳集:犬部:𤝛】…狏同上」「【康熙字典:巳集下:犬部:狏】《集韻》唐何切音駝本作𤝛獸名又余支切音移本作𤝻或作𧳁詳𤝻字註」
𦍳𧲲
犬3+5=総画数8 U+72D0
音読: コ[漢]、ゴ、グ[呉]
訓読: きつね
◆キツネ(狐)、イヌ科キツネ属の哺乳類
◆狡賢(ずるがしこ)い、誑(たぶら)かす、こそこそと悪事を企(たくら)む
筆順
𤣍𤣤
犬3+5=総画数8 U+72D1
音読: レイ[漢]、リョウ[呉]
◆犬名、未詳、【集韻】は秦シン(国名か地名か未詳)の良犬の名という「【集韻:卷四:平聲四:青第十五:狑𤣍𤣤】良犬也秦有狑…」
◆未詳「【赤雅:卷一:鳥{⿱立(単-⺍)}】…鳥毳之粗布于狑獞謂之鵝罽…」
◆未詳「【赤雅:卷一:狑人狙人】…卉衣鳥言重譯四姓狑外曰狙其風罔聞意莊生所謂狙公云」
𤝟𥝃𥝈𥝋𦦻𦦷𥜿𥝇𦦔𤲳𥝆𥝊𪒵𢀏𥍈
犬3+5=総画数8 U+72D2
音読: ヒ[漢]、ビ[呉]
◆「狒狒ヒヒ」、ヒヒ(狒狒・狒々)、オナガザル科ヒヒ属の哺乳類、別名「嘄陽・梟羊キョウヨウ」
筆順

犬3+5=総画数8 U+72D3
音読: ヒ[漢呉]
◆暴れる
𤝺
犬3+5=総画数8 U+72D4
音読: ジ、ニ
◆しなやかなさま
◆「猗狔イジ」、(風に吹かれて)しなやかに揺(ゆ)れるさま、同「旖旎」

犬3+5=総画数8 U+72D5
音読: オウ[漢]、ヨウ[呉]
◆頭部に斑模様のあるヒョウ(豹)に似た獣の名
𤝨𤜴𤟊㺠𤣛㹨
犬3+5=総画数8 U+72D6
音読: ユウ[漢]、ユ[呉]
◆体が黒いオナガザル(尾長猿)、オナガザル科の哺乳類、同「貁」
㺃豿𢑪
犬3+5=総画数8 U+72D7
音読: コウ[漢]、ク[呉]
訓読: いぬ
◆イヌ(狗・犬)、イヌ科の動物、同「犬」、古くは小形のイヌ(犬)やクマ(熊)・トラ(虎)などのイヌ目・イヌ科の動物の子や小形の種を指したが、後にイヌ(犬)一般を指すようになった
◆卑劣なさま、底意地(そこいじ)が悪いさま
筆順
𤞉
犬3+5=総画数8 U+72D8
音読: ケツ、コチ、コツ
◆獣が走るさま、(驚いて)突然走り出すさま、同「獝」
注解:「【御製(御定)佩文齋書畫譜:卷九:唐竇𦤌述書賦】…羽獵{⿰羽戊}{⿰犭戊}奔騰…」などに{⿰犭戊}の字形がみられる

犬3+5=総画数8 U+72D9
音読: ショ[漢]、ソ[呉]
訓読: ねら・う
◆サル(猿)、サルの一種
◆窺(うかが)う、相手に気付かれないようにこっそりと見る、また様子を窺う
◆「狙詐ソサ」、騙(だま)す
筆順
𤞾
犬3+5=総画数8 U+72DA
音読: タン[漢呉]
◆「獦狚カツタン」、未詳、「猲狙」の誤りではないかという「【康熙字典:巳集下:犬部:狙】…《山海經》北號之山有獸焉其狀如狼赤首而鼠目其音如豚名曰猲狙《註》郭璞曰猲狙音葛苴○按韻書引山海經皆作獦狚」「【康熙字典:巳集下:犬部:狚】…《廣韻》獦狚出山海經○按山海經本作狙郭讀平聲諸書引之皆作狚疑誤」

犬3+5=総画数8 U+72DB
音読: ハク[漢呉]
訓読: こま
◆獣名、未詳、オオカミ(狼)に似てよく羊を追い掛け回すいう「【說文解字:犬部:狛】如狼善驅羊」
◆[日]こま、神社の入口の左右に二頭一対で据(す)えておく犬あるいは獅子に似た伝説上の動物、「狛犬(こまいぬ)」
筆順

犬3+5=総画数8 U+72DC
音読: コ、ク
◆「狜猔」、古代の少数民族の名
獮𤣗𤣔𤣝𤣐
犬3+5=総画数8 U+72DD
音読: セン[漢呉]
◆(天子や領主が)秋に行う狩り、春は「蒐シュウ」「獀ソウ」、夏は「猫ビョウ」、秋は「獮セン」、冬は「狩シュウ」

犬3+5=総画数8 U+72DE
音読: ノウ[漢]、ニョウ[呉]、ドウ[慣]
◆性格や顔付き・目付きなどが悪いさま、「獰劣ドウレツ(醜みにくいさま)」
◆「狰狞ソウドウ」、性格や顔付き・目付きなどが悪いさま、凶悪・凶暴なさま
田部
𤝏
犬3+5=総画数8 U+2474F
音読: ヘン、ベン
◆犬が争うさま「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:𤝏】皮戀切犬爭皃」
𤝑犯𤜛𢒿
犬3+5=総画数8 U+24751
音読: ハン[漢]、ボン[呉]
訓読: おか・す
◆触(ふ)れるべきではないものに触れる、入るべきところではないところに入り込む、侵(おか)す、決められた範囲や限度を越(こ)える
◆守るべきことを守らない、法律や命令などを破る
𤝒
犬3+5=総画数8 U+24752
音読: ドツ[漢]、ノチ[呉]
◆獣名、姿はイヌ(狗・犬)に似てヒョウ(豹)のような紋様があり前足がなく角があるとも、姿はトラ(虎)に似て体は黒く前両足がないとも、姿はタヌキ(狸)に似て体は青黒くよくネズミ(鼠)を捕らえるともいう「【爾雅注疏:釋獸】貀無前足(…似狗豹文有角兩足卽此種類也或說貀似虎而黑無前兩足)」「【康熙字典:酉集中:豸部:貀】《異物志》貀出朝鮮似狸蒼黑色無前兩足能捕䑕」
𤝓
犬3+5=総画数8 U+24753
音読: チョウ
◆ぺろぺろと舐(な)める、同「䑜」「【集韻:卷十:入聲下:帖第三十:䑜𤝓】大小䑛或作𤝓(「大」は「犬」)
𤝔
犬3+5=総画数8 U+24754
音読: 未詳
◆未詳「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:𤝔𤝦】音柴狼屬也」
𤝕
犬3+5=総画数8 U+24755
音読: ボウ[漢]、モ、ム[呉]
◆「猦𤝕ホウボウ」、姿はサル(猿に)似た動物で(人を見ると頭で地を叩くように下げ)軽い一撃で死に(気絶し)風に吹かれると息を吹き返すという「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:猦】府隆切猦𤝕獸有尾小打即死因風更生」「【【山堂肆考:卷二百三十七:禽:見人若慚】異物志猦𤝕狀如猿逢人則叩頭小打便死得風則活」
𤝗
犬3+5=総画数8 U+24757
音読: テン、デン
◆狩(か)り、狩りをする、同「佃」「【字彙:巳集:犬部:𤝗】俗作佃獵字」
𤝙
犬3+5=総画数8 U+24759
音読: キョ[漢]、ゴ[呉]
◆「𤝙𤡣キョキョ」、獣名、姿はラバ(騾馬)に似て小形だという
𤝛
犬3+5=総画数8 U+2475B
音読: 未詳
◆未詳「【集韻:卷三:平聲三:戈第八:𤝛狏】獸名」「【字彙:巳集:犬部:𤝛】徒阿切音陀獸名○又與𧳁同」
𤝜
犬3+5=総画数8 U+2475C
音読: ハイ、バイ
◆犬が吠(ほ)える、歯茎(はぐき)を剥(む)き出して威嚇イカクするさま、同「吠」「犻」
𤝝獼猕
犬3+5=総画数8 U+2475D
音読: ビ[漢]、ミ[呉]
◆「𤝝猴ビコウ」、アカゲザル(赤毛猿)などのオナガザル科マカク属に属するサル
𤝟狒𥝃𥝈𥝋𦦻𦦷𥜿𥝇𦦔𤲳𥝆𥝊𪒵𢀏𥍈
犬5+5=総画数10 U+2475F
音読: ヒ[漢]、ビ[呉]
◆「𤝟𤝟ヒヒ」、ヒヒ(狒狒・狒々)、オナガザル科ヒヒ属の哺乳類、別名「嘄陽・梟羊キョウヨウ」
𤝠
犬3+5=総画数8 U+24760
音読: 未詳
◆未詳「【集韻:卷九:入聲上:屋第一:𤢜𤟩𤝠】𤢜𤞞獸名如虎而豕𩯓古作𤟩𤝠通作獨(「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:獨】犬卜切犬相得而鬭也故羊為羣犬爲獨也又獨俗獸名出山海經𤠢𤝠二古文」とあり、【玉篇】の「獨…𤠢𤝠二古文」と続けて読んだものと思われるが如何?)
𤝡
犬4+5=総画数9 U+24761
音読: ハ[漢]、ベ[呉]
◆獣名、未詳、オオカミ(狼)に似るという、同「狛」
漢字林(非部首部別)
𤝦
犬3+5=総画数8 U+24766
音読: 未詳
◆未詳「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:𤝔𤝦】音柴狼屬也」
𤝧
犬3+5=総画数8 U+24767
音読: ホウ、ヒョウ
◆未詳「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:𤝧{⿰犭彴}𤞵】三俗博教反」
𤝨狖𤜴𤟊㺠𤣛㹨
犬3+5=総画数8 U+24768
音読: ユウ[漢]、ユ[呉]
◆体が黒いオナガザル(尾長猿)、オナガザル科の哺乳類、同「貁」
𤝩𤞎𤡒
犬3+5=総画数8 U+24769
音読: ヤ、ショ、ジョ
◆同「墅」「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:𤞎𤝩𤡒】三俗羊苦常預二反正作墅字」
𤝪
犬3+5=総画数8 U+2476A
音読: ガン
◆拘置所、牢屋(ろうや)、同「犴」「【漢語大字典:犬部:𤝪】【中華字海:犭部:𤝪】同"犴"」
𤝮
犬4+5=総画数9 U+2476E
音読: ロツ、ロチ
◆袖箭(シュウセン、筒に矢を仕込み発射する武器、袖の中に入れ持つことからこの名がある)に使う矢、同「𢻵」「𤝮」
𤯂甘部

犬3+6=総画数9 U+3E6B
音読: イ[漢呉]
◆獣名、未詳
◆戎夷ジュウイ(異民族、また異民族に対する別称)「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:㹫】音夷戎㹫也」

犬3+6=総画数9 U+3E6C
音読: シ
◆獸名、未詳、イヌ(犬、イヌ科の動物)に似るという「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:㹬】生仕切」「【集韻:卷五:上聲上:紙第四:㹬𧳅】獸名似犬」

犬3+6=総画数9 U+3E6D
音読: エイ[漢呉]
◆タヌキ(狸、イヌ科タヌキ属の哺乳類)の子、同「𧳙」

犬3+6=総画数9 U+3E6E
音読: バク[漢]、ミャク[呉]
◆獣名、未詳、姿はクマ(熊)に似て黒白斑(まだら)で銅鉄を食べるという、同「貊」「貘」
◆「𤜤㹮・馲𩢷タクバク」、牡(おす)のロバ(驢馬)と牝(めす)のウシ(牛)との間に生まれる動物の名
貅䝗𧲷
犬3+6=総画数9 U+3E6F
音読: キュウ[漢]、ク[呉]
◆「𤠞㹯ヒキュウ」◇伝説上の神獣で姿はシカ(鹿)またはリュウ(龍)に似るという◇キツネ(狐)またヒョウ(豹)に似るという白い獣、戦ができるように調教したとされる◇勇猛な兵士、また軍隊◇「天䴪テンロク(天からの恵みを齎す神獣とされる)」と「辟邪ヘキシャ・ヘキジャ(災禍を避ける神獣とされる)」を併せた呼称(別称)とされるが未詳、【維基百科:貔貅】参照

犬3+6=総画数9 U+3E70
音読: 광クァン[韓]
◆[韓]「黃㹰(황광ファングァン)」、イタチ(鼬、イタチ科の哺乳類)「の類「【五洲衍文長箋散稿:萬物篇○鳥獸類:獸:鼠狼蘇雛辨證說:黃㹰】㹰一作獷。我東土字。音光。卽黃鼠。《本草》所謂鼠狼」
倐𤟏
犬4+6=総画数10 U+500F
音読: シュク[漢呉]
◆あっという間に、さっと、同「儵」
◆犬がさっと走る
筆順
口部
𤞸
犬3+6=総画数9 U+72DF
音読: カン[漢]、ガン[呉]
◆タヌキ(狸、イヌ科タヌキ属の哺乳類)の一種、またタヌキ(狸)の子、同「貆」
◆ヤマアラシ(山荒らし・豪猪)、ヤマアラシ科・アメリカヤマアラシ科の哺乳類、別名「豪猪ゴウチョ」、同「貆」

犬3+6=総画数9 U+72E0
音読: コン[漢]、ゴン[呉]
◆犬が争い吠(ほ)える声
◆齧(かじ)り付く、噛(か)み付く
◆言うことを聞かない、頑(かたくな)で他人の言うことには耳を貸さない、同「很」
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+6=総画数9 U+72E1
音読: コウ[漢]、キョウ[呉]
訓読: ずる・い、こす・い
◆小形の犬
◆すばしこい(すばしっこい)、素早い
◆(悪さをする犬を追おうとすると)するりと身を躱(かわ)してうまく逃げる、(不都合なことを)身を躱して避ける、(不都合なことに行き当たらないように)うまく立ち回る、うまく言い逃(のが)れる
筆順

犬3+6=総画数9 U+72E2
音読: カク[漢]、ガク[呉]
訓読: むじな
◆タヌキ(狸)、イヌ科タヌキ属の哺乳類、同「狸」「貉」「貈」
◆[日]ムジナ(狢、貉)、アナグマ(穴熊)やタヌキ(狸)などの俗称
筆順
𤞯
犬3+6=総画数9 U+72E3
音読: チョウ[漢]、ジョウ[呉]
◆犬の体つきががっしりとしているさま、がっしりとして力が強いさま、またそのような犬

犬3+6=総画数9 U+72E4
音読: ケツ[漢]、ケチ[呉]、キツ[漢]、キチ[呉]
◆未詳「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:狤】居一切狂也」
◆「狤𤟎ケツクツ」、獣名、中国西部に棲息し熏陸香・薫陸香クンロクコウ・クンリクコウ(インド・ペルシアなどに産する一種の樹脂で薬剤・香料とする【広辞苑】)をよく食べ無毛(或いは鼻から尾にかけて一寸程の幅の毛が生えている)という「【集韻:卷九:入聲上:質第五:狤】狂也一曰狤𤟎獸名出西域噉熏陸香身無毛」「【康熙字典:巳集下:犬部:𤟎】…但自鼻有毛廣寸許至尾燒刺不能傷」

犬3+6=総画数9 U+72E5
音読: シュン、ジュン
◆従う、随(したが)う、後に付いて行く、同「徇」「迧」

犬3+6=総画数9 U+72E6
音読: サン[漢]、セン[呉]
◆オオカミ(狼)に似た動物
◆体格がよく凶暴な犬

犬3+6=総画数9 U+72E7
音読: トウ[漢呉]
◆(犬が)ぺろぺろと舐(な)めるようにして食う、同「𤠟」
◆犬が人を咬(か)む

犬3+6=総画数9 U+72E8
音読: ジュウ[漢]、ニュウ[呉]
◆キンシコウ(金絲猴)、オナガザル科シシバナザル属のサル、「金絲狨キンシジュウ」、別名「金線猴キンセンコウ」

犬3+6=総画数9 U+72E9
音読: シュウ[漢]、シュ[呉]
訓読: かり、か・る
◆周りを囲って狩猟犬を放ち鳥獣を追い詰め捕(と)らえる
◆(天子や領主が)冬に行う猟リョウ、春は「蒐シュウ」「獀ソウ」、夏は「猫ビョウ」、秋は「獮セン」、単に「狩りをする」の場合は「猟」を用いる
◆獲物を捕らえる、征伐セイバツする
◆君主が領地を巡察すること、「巡狩ジュンシュウ」
筆順
𧱁𧳆
犬3+6=総画数9 U+72EA
音読: トウ[漢]、ズウ、ツウ[呉]、ドウ[慣]
◆「狪狪ドウドウ」、豚に似た伝説上の獣の名「【山海經:東山經】又南三百里曰泰山…有獸焉其狀如豚而有珠名曰狪狪(音如吟桐之桐)」

犬3+6=総画数9 U+72EB
音読: ロウ
◆「犵狫・仡佬コウロウ」、コーラオ族、中国南部の貴州省を中心とした地に住む少数民族の名 {貴州省}
◆平民ヘイミン(一般人、庶民ショミン)、平民の賤称センショウ「【廣東新語:卷十一:文語:土言】廣州謂平人曰狫亦曰獠賤稱也…」

犬3+6=総画数9 U+72EC
音読: トク[漢]、ドク[呉]
訓読: ひと・り
◆一人、一人だけ、同「獨」
◆一つ、ただ一つ、同「獨」
筆順

犬3+6=総画数9 U+72ED
音読: コウ[漢]、ギョウ[呉]、キョウ[慣]
訓読: せま・い、せば・まる、せば・める、さ
◆両側から挟(はさ)まれて空き(あき、幅、間隔)が小さい、また小さくなる、また小さくする
◆心(度量)に幅がない(余裕がない)、また小さい
◆幅や間隔が小さい
筆順
獅𤜳
犬3+6=総画数9 U+72EE
音読: シ[漢呉]
◆ライオンlion、ネコ科の哺乳類、「獅子シシ」
◆犬が双子を産む、犬の双子、一頭は「玂キ」、三つ子は「猣ソウ」「【爾雅注疏:釋畜】犬生三猣二師一玂(「師」は「獅」)

犬3+6=総画数9 U+72EF
音読: カイ[漢]、ケ[呉]
◆狡(ずる)い、すばしこい(すばしっこい)、するりと身を躱(かわ)してうまく逃(のが)れる、狡賢(ずるがしこ)い、「狡猾コウカツ」「狡狯コウカイ」「【廣韻:去聲:至第六:儈:獪】狡獪小兒戲」

犬3+6=総画数9 U+72F0
音読: ソウ[漢]、ショウ[呉]
◆伝説上の獣の名、姿はヒョウ(豹)に似て一本の角(つの)と五つの尾を持つという
◆「狰狞ソウドウ」、性格や顔付き・目付きなどが悪いさま、凶悪・凶暴なさま

犬3+6=総画数9 U+72F1
音読: ギョク[漢]、ゴク[呉]
◆(二頭の犬が)互いに自分の正当性(縄張りであること)を主張する、また主張して言い争う、同「犾(㹜)」「【說文解字:㹜部:獄】确也(…)二犬所㠯守也」
◆(どちらの主張が正当か判断してもらうために公的な機関に)訴(うった)える、訴え出る、裁判する
◆(中央、朝廷)の堅牢ケンロウな牢屋(ろうや)、同「𡈭」、地方の拘置所を「犴」「【說文解字注:㹜部:獄】确也(召南傳曰獄埆也埆同确堅剛相持之意)…二犬所守也(說从㹜之意韓詩曰宜犴宜獄鄉亭之繫曰犴朝廷曰獄獄字从㹜者取相爭之意許云所以守者謂𨻼牢拘罪之處也)」

犬3+6=総画数9 U+72F2
音読: ソン[漢呉]
◆アカゲザル(赤毛猿)などのオナガザル科マカク属に属するサル、「猢狲コソン」「【續墨客揮犀:卷七:誦偈諦咒使漁人不得魚】漁家以猢猻毛置之網四角則多得魚云魚見之如人之見錦繡也」
自部
𤝰
犬3+6=総画数9 U+24770
音読: トウ[漢呉]
◆犬がものを食う
𤝱
犬3+6=総画数9 U+24771
音読: エツ[漢]、エチ[呉]
◆「獓𤝱・𢕟𢓨ゴウエツ」、獣名、姿は牛のようで体は白く四本の角(つの)があり蓑(みの)を被(かぶ)っているかのように毛で覆われているという
𤝴𤜵
犬3+6=総画数9 U+24774
音読: カン[漢]、ケン[呉]、ガン[漢]、ゲン[漢呉]
◆気が荒いイヌ(犬)、勇猛ユウモウなイヌ(犬)、トラ(虎)なども追い払うという
𤝷
犬3+6=総画数9 U+24777
音読: コウ、ゴウ
◆「𤢐𤝷ヨウコウ」、犬が言うことを聞かない(引いても動こうとしない)さま
𤝺
犬3+6=総画数9 U+2477A
音読: ジ、ニ
◆しなやかなさま
◆「猗𤝺イジ」、(風に吹かれて)しなやかに揺(ゆ)れるさま、同「旖旎」
𤝻
犬3+6=総画数9 U+2477B
音読: イ[漢呉]
◆「𤝻即イソク」、鮮山センザン(未詳)に棲むという獣名、姿は膜大(未詳、【廣韻】【集韻】他はイヌ犬とする)に似て赤い口先・赤い目で尾は白い、この獣が現れるとその地に火災が起きるという「【山海經:中山經】又東三十里曰鮮山…有獸焉其狀如*膜大赤喙赤目白尾見則其邑有火名曰𤝻即」
𤝼
犬3+6=総画数9 U+2477C
音読: セイ[漢]、セ[呉]、ケイ[漢]、カイ[呉]
◆狂(くる)う、狂ったように暴(あば)れる、「猘狗セイク・ケイク(狂犬キョウケン)」、同「狾」
𤝽
犬3+6=総画数9 U+2477D
音読: リツ
◆獣の体毛が多く長く細いさま、またそのような獣、同「貄」「𧳙」
◆タヌキ(狸、イヌ科タヌキ属の哺乳類)の子、同「𧳙」
𤝾㺁𤠏𧳦𧴙𧳺
犬3+6=総画数9 U+2477E
音読: ドウ[漢]、ノウ[呉]
◆雌(めす)のタヌキ(狸、イヌ科タヌキ属)、或いは雌のタヌキの子「【爾雅注疏:釋獸】貈子貆(《疏》字林云貈似狐善睡其子名貆郭云其雌者名𧴙…)」
𤝿
犬3+6=総画数9 U+2477F
音読: キョウ[漢]、コウ[呉]
◆「𤝿勷キョウジョウ」、慌(あわ)てふためくさま、狼狽(うろた)えるさま、同「㑌儴」
𤞀
犬3+6=総画数9 U+24780
音読: コウ
◆獣名、未詳、暹羅シンラ(現タイ王国)の「崛壠・舉族・巢林樾(地名・族名・地名と思われるがいずれも未詳)」に見られ、姿はサル(猿・猿猱エンドウ)で小さく精悍セイカンで目は丸く瞳は黄色で性格は素直だという「【廣東新語:卷七:人語:黑人】…其曰𤞀者出暹羅之崛壠舉族巢林樾中有同猿猱身短小精悍圓目黃睛性專慤…」
「【正字通:巳集下:犬部:𤞀】犺字之譌*舊註猰也義同犺…(*舊註猰也」は「【字彙:巳集:犬部:𤞀】戸浪切杭去聲猰也」を指すものと思われるが義は未詳)
𤞁
犬3+6=総画数9 U+24781
音読: ケキ、キャク
◆獣名、未詳「【集韻:卷十:入聲下:陌第二十:𤞁犱】獸名窮玃也」
𤞂
犬3+6=総画数9 U+24782
音読: シツ、シチ
◆「蠪𤞂ロウシツ」、獣名、姿はキツネ(狐)に似て九頭九尾でトラ(虎)のような爪を持つという、同「蠪蛭、蠪姪」「【山海經:東山經】有獸焉其狀如狐而九尾九首虎爪名曰蠪姪(…)其音如嬰兒是食人」
𤞅
犬3+6=総画数9 U+24785
音読: 未詳
◆未詳「【治譜:卷之五:戒佐貳比糧】一佐貳徃徃奉承堂官𤞅媚厚饋堂官䁥之…」
𤞇
犬3+6=総画数9 U+24787
音読: 未詳
◆未詳「【全唐詩(欽定全唐詩):卷四百二十二:春曉】…聞鶯𤞇兒撼起鐘聲…」
𤞉
犬3+6=総画数9 U+24789
音読: ケツ、コチ、コツ
◆獣が走るさま、(驚いて)突然走り出すさま、同「獝」
注解:「【御製(御定)佩文齋書畫譜:卷九:唐竇𦤌述書賦】…羽獵{⿰羽戊}{⿰犭戊}奔騰…」などに{⿰犭戊}の字形がみられる
𤞍
犬3+6=総画数9 U+2478D
音読: 未詳
◆未詳「【字彙補:巳集:犬部:𤞍】乃刀切音猱義無考」
𤞎𤝩𤡒
犬3+6=総画数9 U+2478E
音読: ヤ、ショ、ジョ
◆同「墅」「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:𤞎𤝩𤡒】三俗羊苦常預二反正作墅字」
𤞏
犬3+6=総画数9 U+2478F
音読: 未詳
◆未詳「【中華字海:犭部:𤞏】"獅"的簡体字」
𤞗
犬3+6=総画数9 U+24797
音読: 未詳
◆未詳「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:𤞗】音柴」「【字彙補:巳集:犬部:𤞗】崇齋切音柴獸名」
𤞣猒𤟶𤡜
犬4+6=総画数10 U+247A3
音読: エン[漢呉]
◆十分な量や程度を超える、もうこれ以上は要(い)らないというほどになる、十分に過ぎて嫌になる、同「飽」「厭」
◆満足する、満ち足りる
𦍕羊部

犬3+7=総画数10 U+3E71
音読: ショク[漢]、ソク[呉]、シャク[漢]、サク[呉]
◆宋ソウ(前11世紀~前286年)に産した良犬の名、韓カン(前403年~前230年)産の良犬を「獹」「【【山堂肆考:卷二百二十二:狗】……廣雅殷虞晉獒楚獷宋㹱韓*1盧皆良犬名㹱一作*2鵲…(「*1獹」、「*2猎」の誤り)

犬3+7=総画数10 U+3E72
音読: コウ[漢]、キョウ[呉]
◆犬や豕(いのこ、ブタ(豚)或いはイノシシ(猪))が驚いて吼(ほ)えるさま、また驚いて走り出すさま、同「𧱐」

犬3+7=総画数10 U+3E73
音読: ゴ[漢]、グ[呉]
◆サル(猿)の類、未詳「【貴州通志:卷三十七:藝文:為諸生請王陽明先生講學書】…四川周圍千數百里猩㹳所居…」
𤠜
犬3+7=総画数10 U+3E76
音読: テイ[漢]、ジョウ[呉]
◆サル(猿)の一種「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:𤠜】大丁切猱也」

犬4+7=総画数11 U+3E77
音読: キ、コ
◆イノシシ(猪)、大きな豕(いのこ、イノシシ猪またブタ豚)、同「狶」「豨」

犬3+7=総画数10 U+3E78
音読: 未詳
◆未詳「【御定歴代題畫詩類:卷九十二:同喻國輔題温日觀蒲萄】…逺從雙狻㹸…(「狻㹸」は「狻猊サンゲイ(獅子シシ、ライオンlion、或いはその類)」か?)「【廣東通志:卷十:山川志:增城縣】㹸山 在城東南二十三里産婆娑羅竹」
山部

犬3+7=総画数10 U+72F3
音読: ヨ[漢呉]
◆「犰狳キュウヨ」、アルマジロarmadillo[西]、アルマジロ科の哺乳類、同「犰㺄」
𤡝
犬3+7=総画数10 U+72F4
音読: ヘイ[漢]、ハイ[呉]
◆「狴犴ヘイカン」◇龍生九子(龍が生んだとされる九匹の子)の内の一匹、言い争いごとを好み、姿はトラ(虎)に似て力が強いという「【懷麓堂集:卷七十二:文後稿十二:記龍生九子】…狴犴平生好訟今獄門上獅子頭是其遺像…」「【升菴集:卷八十一:龍生九子】…四曰狴犴形似虎有威力…」◇罪人を閉じ込める牢(ろう)、牢屋、牢獄ロウゴク、牢獄の正堂の両側に「狴犴」の像を立てたことから、「狴牢ヘイロウ」「狴獄ヘイゴク」

犬3+7=総画数10 U+72F5
音読: ボウ[漢]、モウ[呉]
◆毛がふさふさ(もさもさ)とした犬、同「尨」
◆尾宿ビシュク、東方七宿(青龍、角・亢・氐・房・心・尾・箕)の第六宿、同「𧱓」「𢁁」 {二十八宿}

犬3+7=総画数10 U+72F6
音読: キ、コ、シ
◆イノシシ(猪)、大きな豕(いのこ、イノシシ猪またブタ豚)、同「豨」
◆豕を呼ぶ声
◆「狶韋シイ」◇古代の帝王の名「【莊子:內篇:大宗師】狶韋氏得之以{𦕴-耳+手}天地…(…狶韋氏許豈反郭褚伊反李音豕司馬云上古帝王名…)」◇官職名、狶韋氏の名に因(ちな)んだものという
𢔮
犬3+7=総画数10 U+72F7
音読: ケン[漢呉]
◆信念や意志が堅固で自分の意に添わないことはしないさま、度量や見識が狭小で自分の意に添わないことはしないさま、「狷介ケンカイ」、同「獧」
◆(度量や見識が狭小で)せっかちなさま、気が短いさま、同「獧」
筆順

犬3+7=総画数10 U+72F8
音読: リ[漢呉]
訓読: たぬき
◆タヌキ(狸)、イヌ科タヌキ属の哺乳類、同「貍」「狢」
◆「狸猫リビョウ」「豹猫ホウビョウ」、ヤマネコ(山猫)やベンガルヤマネコ(ベンガル山猫)などのネコ科に属する哺乳類、また野生のネコ、同「貍」
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+7=総画数10 U+72F9
音読: コウ[漢]、ギョウ[呉]、キョウ[慣]
訓読: せま・い、せば・まる、せば・める、さ
◆両側から挟(はさ)まれて空き(あき、幅、間隔)が小さい、また小さくなる、また小さくする
◆心(度量)に幅がない(余裕がない)、また小さい
◆幅や間隔が小さい
筆順

犬3+7=総画数10 U+72FA
音読: ギン[漢]、ゴン[呉]
◆「狺狺ギンギン」◇犬が吠(ほ)えるさま、またその声◇言い争うさま、啀(いが)み合うさま

犬3+7=総画数10 U+72FB
音読: サン
◆「狻猊サンゲイ」◇獅子シシ(ライオンlion、ネコ科ヒョウ属の哺乳類)の別名、同「𪊴麑」◇獅子に似た想像上の動物、龍生九子リュウセイキュウシ(龍が生んだ九頭の子)のうちの一頭、煙を好み座位を好むとされる
筆順

犬3+7=総画数10 U+72FC
音読: ロウ[漢呉]
訓読: おおかみ
◆オオカミ(狼)、イヌ科の哺乳類
◆「狼狽ロウバイ」、(「狼」は後足が「狽」は前足が短いため常に一緒に行動するという、この二頭が別々に行動しようとすると上手く動けないことから)慌てふためく、困り果てる
◆「狼籍ロウゼキ」、ものが散らかっているさま、また散らかすさま
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+7=総画数10 U+72FD
音読: ハイ[漢呉]、バイ[慣]
◆伝説上のオオカミ(狼)の一種、前足が極端に短いため行動する時はオオカミ(狼)の背に乗るという
◆「狼狽ロウバイ(うろた・える)」、(「狼」は後足が「狽」は前足が短いため常に一緒に行動するという、この二頭が別々に行動しようとすると上手く動けないことから)よろけて上手く動けないさま、慌てふためくさま
筆順
𤠥
犬3+7=総画数10 U+72FE
音読: セイ[漢]、セ[呉]
◆狂(くる)う、狂ったように暴(あば)れる、「狾狗セイク(狂犬キョウケン)」、同「猘」「瘈」

犬3+7=総画数10 U+7300
音読: サ[漢]、シャ[呉]
◆古代中国南部の少数民族

犬3+7=総画数10 U+7301
音読: リ[漢呉]
◆「猞猁シャリ」「猞猁猻シャリソン」、オオヤマネコ(大山猫)、ネコ科オオヤマネコ属の哺乳類

犬3+7=総画数10 U+7302
音読: カン[漢]、ガン[呉]
訓読: おぞ・ましい
◆気が強く勇ましい
◆おぞ・ましい、気が強く荒々しい
◆[日]おぞ・ましい、気味が悪く不快なさま

犬3+7=総画数10 U+7303
音読: ケン[漢呉]
◆鼻口部ビコウブ(動物の鼻と口が突き出た部分)の長い犬、鼻口部が短い犬を「猲獢ケツキョウ」
◆体は黒く頭が黄色い犬
◆「猃狁ケンイン」、古代の中国北方の異民族の名、同「玁狁」、【廣韻】ば夏代(前21世紀~前17世紀)に「獯鬻クンイク」、漢代(前202年~220年)に「匈奴キョウド」と呼ばれた民族の西周代(前1046年~前771年)の名とする「【廣韻:上平聲:文第二十:薰:獯】北方胡名夏曰獯鬻周曰獫狁漢曰匈奴」
𢼥攴部
𤝲
犬3+7=総画数10 U+24772
音読: ゴ[漢]、グ[呉]
◆サル(猿)の類、未詳
𤝵狂𤝶
犬3+7=総画数10 U+24775
音読: キョウ[漢]、ゴウ[呉]
訓読: くる・う、くる・おしい
◆常軌ジョウキを逸イッしている、正気でない、普通でない、同「𤝵」「𢙌」
◆並外れている、程度が甚(はなは)だしい
◆[日]滑稽コッケイな
漢字林(非部首部別)
𤝶狂𤝵
犬4+7=総画数11 U+24776
音読: キョウ[漢]、ゴウ[呉]
訓読: くる・う、くる・おしい
◆常軌ジョウキを逸イッしている、正気でない、普通でない、同「𤝵」「𢙌」
◆並外れている、程度が甚(はなは)だしい
◆[日]滑稽コッケイな
𤞝
犬3+7=総画数10 U+2479D
音読: チ、ジ
◆「解𤙪、獬𤞝カイチ」、神獣の名、姿はヒツジ(羊)或いはウシ(牛)に似て角(つの)が一本あり、曲直キョクチョク(正邪)をよく判断するとされ、争(あらそ)いごとがあると理リ(道理、正当性)のない方を角で触れるという、同「解𢊁」「獬豸」「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:𤞝】直買切又音稚俗豸字」「【集韻:卷五:上聲上:蟹第十二:𢊁𧣾𧣭𤞝】丈蟹切說文解𢊁獸也似山牛一角古者決訟令觸不直…」
𤞞
犬3+7=総画数10 U+2479E
音読: ヨク[漢呉]
◆「獨𤞞トクヨク」、獣名、姿はトラ(虎)に似て体は白く頭は犬に似る、ウマ(馬)のような尾と豕(いのこ、イノシシ(猪))のような鬣(たてがみ)があるという「【山海經:北山經】又北三百里北囂之山…有獸焉其狀如虎而白身犬首馬尾彘鬣名曰獨𤞞…」
𤞢𦍕
犬3+7=総画数10 U+247A2
音読: ヨウ
◆「𤞢獚ヨウコウ」、中国西南部の少数民族の名
𤞤
犬3+7=総画数10 U+247A4
音読: ケン
◆「𤞤狁ケンイン」、古代の中国北方の異民族の名、同「獫狁」、【廣韻】ば夏代(前21世紀~前17世紀)に「獯鬻クンイク」、漢代(前202年~220年)に「匈奴キョウド」と呼ばれた民族の西周代(前1046年~前771年)の名とする「【太平御覽:卷第七百九十九四:四夷部二十:北狄一:揔敘北狄上】…文王之時西有昆夷之患北有玁狁之難…(「文王」は周朝の始祖)「【廣韻:上平聲:文第二十:薰:獯】北方胡名夏曰獯鬻周曰獫狁漢曰匈奴」
𤞥
犬3+7=総画数10 U+247A5
音読: ホウ、ホ
◆未詳「【字彙補:巳集:犬部:𤞥】補好切音保義未詳」
𤞯
犬3+7=総画数10 U+247AF
音読: チョウ[漢]、ジョウ[呉]
◆犬の体つきががっしりとしているさま、がっしりとして力が強いさま、またそのような犬
𤞵
犬3+7=総画数10 U+247B5
音読: ホウ、ヒョウ
◆未詳「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:𤝧{⿰犭彴}𤞵】三俗博教反」
𤞶
犬3+7=総画数10 U+247B6
音読: カン
◆ヘラジカ(箆鹿)、シカ科ヘラジカ属のシカ、「駝鹿ダロク」、同「犴」
𤞷
犬4+7=総画数11 U+247B7
音読: 未詳
◆未詳「【漢語大字典:犬部:𤞷】同"埶"」
𤞸
犬3+7=総画数10 U+247B8
音読: カン[漢]、ガン[呉]
◆タヌキ(狸、イヌ科タヌキ属の哺乳類)の一種、またタヌキ(狸)の子、同「貆」
◆ヤマアラシ(山荒らし・豪猪)、ヤマアラシ科・アメリカヤマアラシ科の哺乳類、別名「豪猪ゴウチョ」、同「貆」
𤞾
犬3+7=総画数10 U+247BE
音読: タン[漢呉]
◆「獦𤞾カツタン」、未詳、「猲狙」の誤りではないかという「【康熙字典:巳集下:犬部:狙】…《山海經》北號之山有獸焉其狀如狼赤首而鼠目其音如豚名曰猲狙《註》郭璞曰猲狙音葛苴○按韻書引山海經皆作獦狚」「【康熙字典:巳集下:犬部:狚】…《廣韻》獦狚出山海經○按山海經本作狙郭讀平聲諸書引之皆作狚疑誤」
𤞿
犬3+7=総画数10 U+247BF
音読: ガン
◆拘置所、牢屋(ろうや)、同「犴」「獄」「【字彙補:巳集:犬部:𤞿】與犴同漢外黃令高君碑獄𤞿生屮邦無怨聲」
𤱶田部

犬3+8=総画数11 U+3E7A
音読: トウ[漢呉]
◆(犬が)がつがつと食う、同「𦧟」
◆「㹺𤞡トウジャ」、獣名、未詳「【集韻:卷三:平聲:麻第九:𤞡】㹺𤞡獸名」

犬3+8=総画数11 U+3E7B
音読: ワ
◆子犬
◆犬名、未詳

犬3+8=総画数11 U+3E7E
音読: ヒョウ[漢]、ビョウ[呉]
◆狡賢い
㹿
犬3+8=総画数11 U+3E7F
音読: タク、ダク
◆猛犬モウケン

犬3+8=総画数11 U+3E80
音読: ドウ、ノウ
◆サル(猿)の一種、オナガザル科に属するサル、同「猱」
狗豿𢑪
犬3+8=総画数11 U+3E83
音読: コウ[漢]、ク[呉]
訓読: いぬ
◆イヌ(狗・犬)、イヌ科の動物、同「犬」、古くは小形のイヌ(犬)やクマ(熊)・トラ(虎)などのイヌ目・イヌ科の動物の子や小形の種を指したが、後にイヌ(犬)一般を指すようになった
◆卑劣なさま、底意地(そこいじ)が悪いさま

犬3+8=総画数11 U+72FF
音読: エン[漢呉]
◆獣名、タヌキ(狸)に似て体が長いという、「獌狿バンエン」

犬3+8=総画数11 U+7304
音読: ケイ、キョウ
◆未詳「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:猄】九卿切」「【字彙:巳集:犬部:猄】古卿切音京獸名」
◆「黄猄コウケイ」、キョン(シカ科ホエジカ属の小形のシカ)の一種

犬3+8=総画数11 U+7305
音読: ハイ、ベ
◆頭部が短い犬

犬4+8=総画数12 U+7306
音読: ヒ[漢呉]
◆獣の名、未詳

犬3+8=総画数11 U+7307
音読: コウ[漢]、キョウ[呉]
◆トラ(虎)が噛(か)み付こうとして吠(ほ)える声
◆古侯国(諸侯が統治する国)名、現山東省済南市付近「【漢書(前漢書):卷二十八上:地理志第八上】濟南郡…縣十四…猇(侯國…)」
◆「猇亭コウテイ」、古地名、現区名、湖北省宜昌市猇亭区「【三國志:蜀志卷二:先主(劉備)】二年春…二月先主自秭歸率諸將進軍緣山截嶺於*夷道猇(許交反)亭駐營…(「*夷道」は現宜昌市の古名)
筆順

犬3+8=総画数11 U+7308
音読: ハイ[漢]、ベ[呉]
◆足が短い犬
◆首が短い犬
◆「史猈シハイ」、人名、楚(~紀元前223年)の人、蔡公の家臣で大夫タイフ(官職名)「【春秋左傳:昭公十三年】蔡公使須務牟與史猈先入因正僕人殺大子祿及公子罷敵(須務牟史猈楚大夫蔡公之黨也正僕大子之近官…本或作篺…)」

犬3+8=総画数11 U+7309
音読: キ
◆犬の子

犬3+8=総画数11 U+730A
音読: ゲイ[漢]、ゲ[呉]
◆「狻猊サンゲイ」◇獅子シシ(ライオンlion、ネコ科ヒョウ属の哺乳類)の別名、同「𪊴麑」◇獅子に似た想像上の動物、龍生九子リュウセイキュウシ(龍が生んだ九頭の子)のうちの一頭、煙を好み座位を好むとされる
◆「猊座ゲイザ」、仏の座る座席、高僧の座る座席、獅子座(仏や高僧などが説法するときに座る座席)
筆順

犬4+8=総画数12 U+730B
音読: ヒョウ[漢呉]
◆犬が猛烈な速さで駆けるさま
◆渦巻きながら吹き上がる風、旋風(つむじかぜ)、同「飆」「飄」
漢字林(非部首部別)

犬4+8=総画数12 U+730C
音読: ギン[漢呉]
◆犬が牙を剥(む)き出して怒るさま
漢字林(非部首部別)
𧳟𧳕𧳥
犬3+8=総画数11 U+730D
音読: ライ[漢呉]
◆タヌキ(狸)、イヌ科タヌキ属の哺乳類、同「狸」「貍」
◆ヤマネコ(山猫)やベンガルヤマネコ(ベンガル山猫)などのネコ科に属する哺乳類、また野生のネコ、同「狸」「貍」

犬3+8=総画数11 U+730E
音読: ①セキ、ジャク②リョウ

◆「猎猎・𤡡𤡡セキセキ」、獣名、姿はクマ(熊)に似るという「【山海經:大荒北經】大荒之中有山名曰衡天…有黑蟲如熊狀名曰猎猎(或作𤡡音夕同)」

◆狩(か)りをする、狩猟シュリョウ、(獲物を)追い掛け捜し求める、漁(あさ)る、同繁「獵」
豣豜𧱚𧱸𧲀𧲨
犬3+8=総画数11 U+730F
音読: ケン[漢呉]、ゲン[漢呉]
◆三歳のブタ(豚)、十分に生長した大きな豚、一歳は「豵」、二歳は「豝」
羌羗𦍑獇𠒌𦍎𡹽𡸓𡺛
犬3+8=総画数11 U+7310
音読: キョウ[漢]、コウ[呉]
◆古くは主に青海省・チベット自治区・四川省西部(現在は四川省北部)に生活していた少数民族の名 {四川省}

犬3+8=総画数11 U+7311
音読: コン[漢呉]
◆獣名、未詳
◆大きな犬
◆「猑蹏コンテイ」、野生の馬の一種、【康熙字典:巳集下:犬部:猑】は「騉蹄コンテイ」を指すのではないかという
𤞣𤟶𤡜
犬4+8=総画数12 U+7312
音読: エン[漢呉]
◆十分な量や程度を超える、もうこれ以上は要(い)らないというほどになる、十分に過ぎて嫌になる、同「飽」「厭」
◆満足する、満ち足りる
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+8=総画数11 U+7313
音読: カ[漢呉]
◆「猓𤡮カゼン」、オナガザル科に属するサルの一種
◆「猓玀カラ」、同「玀玀ララ」、彝族イゾク(多く中国南東部に居住する民族の名)の旧称

犬3+8=総画数11 U+7314
音読: ソウ、ス
◆犬が一頭の子を産む、一頭だけで生まれた子犬、同「𤡆」「玂」、双子は「獅シ」、三つ子は「猣ソウ」「【爾雅注疏:釋畜】犬生三猣二師一玂(「師」は「獅」)
獼𤝝
犬3+8=総画数11 U+7315
音読: ビ[漢]、ミ[呉]
◆「猕猴ビコウ」、アカゲザル(赤毛猿)などのオナガザル科マカク属に属するサル

犬3+8=総画数11 U+7316
音読: ショウ[漢呉]
◆狂(くる)ったように暴(あば)れる、猛(たけ)り狂う、「猖狂ショウキョウ」、同「倡狂」
◆「猖獗ショウケツ」、猛(たけ)り狂うさま、猛威モウイを振(ふ)るうさま
筆順

犬3+8=総画数11 U+7317
音読: イ[漢呉]
◆「おう」などの称賛などの声
◆たおやかで美しいさま、姿形がほっそりとして動きがしなやかなさま
◆凭(もた)れ掛る、同「倚」
◆犬を去勢する、去勢した犬、同「䝝」
漢字林(非部首部別)
筆順
𤝼
犬3+8=総画数11 U+7318
音読: セイ[漢]、セ[呉]、ケイ[漢]、カイ[呉]
◆狂(くる)う、狂ったように暴(あば)れる、「猘狗セイク・ケイク(狂犬キョウケン)」、同「狾」

犬3+8=総画数11 U+7319
音読: ソウ[漢]、ショウ[呉]
◆伝説上の獣の名、姿はヒョウ(豹)に似て一本の角(つの)と五つの尾を持つという
◆「猙獰ソウドウ」、性格や顔付き・目付きなどが悪いさま、凶悪・凶暴なさま
筆順

犬3+8=総画数11 U+731A
音読: ガイ[漢]、ゲ[呉]
◆鳥名、未詳
◆古川名、現河南省商丘市付近を流れていたという
◆猕猴ビコウ(オナガザル科マカク属に属するサル)の一種、鼻が上を向き尾は長いという、同「蜼」
𠩜
犬3+8=総画数11 U+731B
音読: モウ[漢]、ミョウ[呉]
訓読: たけ・る
◆体力・気力が漲(みなぎ)っているさま、「勇猛ユウモウ」
◆気性キショウや勢いが激しい、脅(おび)えや恐れを覚える程に荒々しい、「猛烈モウレツ」
筆順

犬3+8=総画数11 U+731C
音読: サイ[漢呉]
訓読: そね・む
◆~ではないかと疑う、疑わしく思う、同「㥒」
◆憎らしく思う、妬(ねた)ましく思う
漢字林(非部首部別)
筆順
𤝊
犬3+8=総画数11 U+731D
音読: ソツ[漢]、ソチ[呉]
◆犬が草叢(くさむら)から突然飛び出す
◆突然に、不意に
◆慌(あわ)てるさま、慌てふためくさま、急(せ)くさま、慌(あわただ)しいさま、忙(せわ)しいさま、「蒼猝・蒼踤・倉猝・倉卒ソウソツ」
筆順

犬3+8=総画数11 U+731E
音読: シャ[漢呉]
◆「猞猁シャリ」「猞猁猻シャリソン」、オオヤマネコ(大山猫)、ネコ科オオヤマネコ属の哺乳類
獵獵𤢪
犬3+8=総画数11 U+731F
音読: リョウ[漢呉]
訓読: かり
◆イヌ(狗・犬)を放(はな)って禽獣キンジュウを追い掛け捜(さが)し出し捕(と)える、狩(か)りをする、同「猎」、「猟」は日本での「狩」と同義、但し「狩」は本来「冬の狩り」を指す、春の狩りを「蒐シュウ」「獀ソウ」、夏を「猫ビョウ」、秋を「獮セン」
◆(獲物を)追い掛け捜し求める、漁(あさ)る
筆順

犬3+8=総画数11 U+7320
音読: 전チョン[韓]
◆[韓]未詳「【朴通事諺解:上】金絲夾縫的鞍座兒。黃猠皮軟座兒(金絲로 갸품 鞍座兒에 黃猠皮 軟座兒에)」

犬3+8=総画数11 U+7321
音読: ラ
◆「猡猡ララ」、同「猓玀カラ」、彝族イゾク(多く中国南東部に居住する民族の名)の旧称
◆「猪猡チョラ」◇ブタ(豚、家畜化されたイノシシ猪)◇人を罵(ののし)る時に使う言葉
猪豬𧳯
犬3+8=総画数11 U+732A
音読: チョ[漢呉]
訓読: い、いのしし
◆豕(いのこ)、イノシシ(猪)またブタ(豚、家畜化されたイノシシ)、イノシシ科の哺乳類、日本では主として「野生のイノシシ」を指すが中国では主として「ブタ」の意に用いられる、中国で「野生のイノシシ」は「野猪」という
◆「豪猪ゴウチョ」、ヤマアラシ(山荒らし・豪猪)、ヤマアラシ科・アメリカヤマアラシ科の哺乳類
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+8=総画数11 U+732B
音読: ビョウ[漢]、ミョウ[呉]
訓読: ねこ
◆ネコ(猫)、特にイエネコ(家猫、家畜化されたネコ、飼い猫)、ネコ科ネコ属の哺乳類、同繁「貓」
◆(天子や領主が)夏に行う狩り、春は「蒐シュウ」「獀ソウ」、秋は「獮セン」、冬は「狩シュウ」
筆順
𤞡
犬3+8=総画数11 U+247A1
音読: シャ、ジャ
◆「㹺𤞡トウジャ」、獣名、未詳「【集韻:卷三:平聲:麻第九:𤞡】㹺𤞡獸名」
𤟄
犬3+8=総画数11 U+247C4
音読: コウ[漢]、クウ[呉]
◆体内の空洞になっている袋状・管状の部分、同「腔」
𤟇
犬3+8=総画数11 U+247C7
音読: エン
◆神話上の人物の名、太陽や月の出没を調整し、よって日夜の長短を司るという、同「𪂧」「【山海經:大荒東經】有女和月母之國有人名曰𪂧(音婉)北方曰𪂧來之風曰𤟇(言亦有兩名也音剡)是處東極隅以止日月使無相間出沒司其短長(言𪂧主察日月出入不令得相間錯知景之長短)」
𤟈
犬3+8=総画数11 U+247C8
音読: 未詳
◆未詳「【集韻:卷一:平聲一:東第一:䍶𤟈】山海經泰戲之山有獸狀如羊一角一目目在耳後其名䍶(【山海經】の《四部叢刊初編》本・《龍溪精舍叢書》本・《欽定四庫全書》本・《古今逸史》本)を確認したが【集韻】のいう「𤟈」はなかった」
𤟉
犬3+8=総画数11 U+247C9
音読: ガン[漢呉]
◆中国北方に産する野犬、小形で口や鼻が黒くキツネ(狐)に似ているという、同「犴」「豻」
𤟊狖𤝨𤜴㺠𤣛㹨
犬3+8=総画数11 U+247CA
音読: ユウ[漢]、ユ[呉]
◆体が黒いオナガザル(尾長猿)、オナガザル科の哺乳類、同「貁」
𤟋
犬3+8=総画数11 U+247CB
音読: コウ、キョウ
◆すばしこい、素早い
◆狡賢(ずるがしこ)い、同「狡」
𤟌獎𤟒
犬4+8=総画数12 U+247CC
音読: ショウ[漢]、ソウ[呉]
訓読: すす・める
◆犬を嗾(けしか)けて奮(ふる)い立たせる
◆褒(ほ)め励(はげ)まし奮(ふる)い立たせる、励まし促(うなが)す、励まし手助けをする、同「奬(奨)」
𤟎
犬3+8=総画数11 U+247CE
音読: クツ
◆「狤𤟎ケツクツ」、獣名、中国西部に棲息し熏陸香・薫陸香クンロクコウ・クンリクコウ(インド・ペルシアなどに産する一種の樹脂で薬剤・香料とする【広辞苑】)をよく食べ無毛(或いは鼻から尾にかけて一寸程の幅の毛が生えている)という「【集韻:卷九:入聲上:質第五:狤】狂也一曰狤𤟎獸名出西域噉熏陸香身無毛」「【康熙字典:巳集下:犬部:𤟎】…但自鼻有毛廣寸許至尾燒刺不能傷」
𤟏倏倐
犬4+8=総画数12 U+247CF
音読: シュク[漢呉]
◆あっという間に、さっと、同「儵」
◆犬がさっと走る
𤟐
犬4+8=総画数12 U+247D0
音読: 未詳
◆未詳「【正字通:巳集下:犬部:𤟐】同猘」
𤟑
犬3+8=総画数11 U+247D1
音読: レイ[漢]、ライ[呉]
◆獣名、姿はハリネズミ(針鼠)に似て体は燃えるように赤いという
𤟒獎𤟌
犬4+8=総画数12 U+247D2
音読: ショウ[漢]、ソウ[呉]
訓読: すす・める
◆犬を嗾(けしか)けて奮(ふる)い立たせる
◆褒(ほ)め励(はげ)まし奮(ふる)い立たせる、励まし促(うなが)す、励まし手助けをする、同「奬(奨)」
𤟔
犬3+8=総画数11 U+247D4
音読: 未詳
◆未詳「【漢語大字典:犬部:𤟔】同"悵"」
𤟗
犬3+8=総画数11 U+247D7
音読: エン[漢]、オン[呉]
◆サル(猿)、同「猿」
◆テナガザル(手長猿)、テナガザル科のサル、同「𧳭」「蝯」「𤝌」
𤟙然𤉷
犬4+8=総画数12 U+247D9
音読: ゼン[漢]、ネン[呉]
訓読: しか、しか・も、しか・り、しか・らば、しか・るに、しか・れども
◆燃やす、火で焼く、「犬・狗の肉(月)を燃やす(灬)」の意、同「燃」
◆~のような、~のように
◆しか・も、その上に、それでも
◆しか・り、その通り、yes
◆しか・らば、そうであるならば、そうだとしたら
◆しか・るに、そうであるのに、それなのに
◆しか・れども、そうではあるけれども、しかし
𤠏𤝾𧳦𧴙𧳺
犬3+9=総画数12 U+3E81
音読: ドウ[漢]、ノウ[呉]
◆雌(めす)のタヌキ(狸、イヌ科タヌキ属)、或いは雌のタヌキの子「【爾雅注疏:釋獸】貈子貆(《疏》字林云貈似狐善睡其子名貆郭云其雌者名𧴙…)」

犬3+9=総画数12 U+3E82
音読: ガン[漢]、ゲン[呉]
◆未詳「【廣韻:下平聲:咸第二十六:嵒:㺂】羊有力也」「【集韻:卷四:平聲四:咸第二十七:㺂】羊牝謂之㺂」「【集韻:卷六:上聲下:感第四十八:㺂】犬名」

犬3+9=総画数12 U+3E84
音読: ヨ
◆「犰㺄・犰狳キュウヨ」、アルマジロarmadillo[西]、アルマジロ科の哺乳類
◆「猰㺄・猰貐エツユ」、獣名、トラ(虎)のような爪を持ち人を食い足が速いという
猴𤠣
犬3+9=総画数12 U+3E85
音読: コウ[漢]、グ[呉]
◆サル(猿)、またオナガザル科に属するサル(猿)
◆「猕猴ビコウ」、アカゲザル(赤毛猿)などのオナガザル科マカク属に属するサル(猿)
◆利口な、賢い

犬3+9=総画数12 U+7322
音読: コ[漢]、ゴ、グ[呉]
◆アカゲザル(赤毛猿)などのオナガザル科マカク属に属するサル、「猢猻コソン」
◆「獑猢センコ」、サル(猿)の一種、体は黒く腰は白い、手(腕)は白毛で長いという、同「𪖎𪕱」「【說文解字注:鼠部:𪕮】斬𪕮鼠黑身白𦝫若帶手有長白毛佀握版之狀類蝯蜼之屬(見上林西京賦諸家說其狀乖異不同其字或作螹胡或作獑胡或作獑猢或作𪖎𪕱)」
◆「猶猢ユウコ」、サル(猿)の一種、未詳「【水經注:卷三十三:江水】…猶猢似猴而短足好遊巖樹一騰百步或三百丈順往倒返乘空若飛…」

犬3+9=総画数12 U+7323
音読: ソウ[漢]、ス[呉]
◆犬が三つ子を産む、犬の三つ子、双子は「獅シ」、一頭は「玂キ」、双子は「獅シ」「【爾雅注疏:釋畜】犬生三猣二師一玂(「師」は「獅」)

犬3+9=総画数12 U+7324
音読: キ[漢]、ギ[呉]
◆勇(いさ)ましく猛々(たけだけ)しいさま、荒々(あらあら)しいさま、「獷猤コウキ」

犬3+9=総画数12 U+7325
音読: ワイ[漢]、エ[呉]
訓読: みだ・ら、みだ・り、みだ・りに
◆犬の吠(ほ)える声、多くの犬が(勝手気ままに)吠え合うさま
◆多いさま、多くのものが入り乱れるさま
◆ごたごたと(ごちゃごちゃと)しているさま、乱雑なさま
◆だらしのない、下品な、卑(いや)しい
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+9=総画数12 U+7326
音読: ホウ[漢]、フウ[呉]
◆「猦𤝕ホウボウ」、姿はサル(猿に)似た動物で(人を見ると頭で地を叩くように下げ)軽い一撃で死に(気絶し)風に吹かれると息を吹き返すという「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:猦】府隆切猦𤝕獸有尾小打即死因風更生」「【【山堂肆考:卷二百三十七:禽:見人若慚】異物志猦𤝕狀如猿逢人則叩頭小打便死得風則活」

犬3+9=総画数12 U+7327
音読: ワ
◆子犬
◆犬名、未詳
𤟗
犬3+9=総画数12 U+7328
音読: エン[漢]、オン[呉]
◆サル(猿)、同「猿」
◆テナガザル(手長猿)、テナガザル科のサル、同「𧳭」「蝯」「𤝌」

犬3+9=総画数12 U+7329
音読: セイ[漢]、ショウ[呉]
◆オランウータンorangutan、ヒト科オランウータン属の動物、「猩猩ショウジョウ」、同「狌狌」
◆「猩猩セイセイ」、犬の吠(ほ)える声
筆順
蝟𧒞𧳪
犬3+9=総画数12 U+732C
音読: イ[漢呉]
◆ハリネズミ(針鼠)、ハリネズミ亜科の哺乳類、針のように尖った毛を持つ小形の動物、同「彙」

犬3+9=総画数12 U+732D
音読: テン、デン
◆獣が(ウサギ兎のように)すばしこく逃げるさま、すばしこく草叢(くさむら)や木の上などに逃げ込むさま、「𤣆猭レンテン」
◆「𤡻猭シンテン」、(びっしりと生い茂った竹林が)途切れずに続いているさま「【文選:卷十七:音楽上:洞簫賦】處幽隱而奧庰兮密漠泊以𤡻猭(…𤡻猭相連延貌…)」
漢字林(非部首部別)
獻𤟜𤣉𤡎
犬4+9=総画数13 U+732E
音読: ケン[漢]、コン[呉]
訓読: たてまつ・る
◆神や祖先にお供えを奉(ささ)げる
◆目上の人や大切な客人に品物や酒食などを差し上げる
◆故事や物事によく通じる、またその人、それらを記録に留めたものが「文献」
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+9=総画数12 U+732F
音読: タン[漢呉]
訓読: まみ
◆イノシシ(猪)、イノシシ科の哺乳類、野猪ヤチョ、同「貒」「【圖經衍義本草:卷三十二:蟲魚部中品】猬皮…(圖經曰猬皮…狀類猯㹠…)」「【集韻:卷七:去聲上:換第二十九:貒𧳩】獸名野豕也」
筆順
𤟻𤠵
犬3+9=総画数12 U+7330
音読: ①アツ[漢]、エチ[呉]②ケツ[漢]、ケチ[呉]

◆「猰貐・猰㺄エツユ」、獣名、トラ(虎)のような爪を持ち人を食い足が速いという「【爾雅注疏:釋獸】䝟貐類貙虎爪食人迅走」

◆雑犬

犬3+9=総画数12 U+7331
音読: ドウ[漢]、ノウ[呉]
◆サル(猿)、またオナガザル科或いはテナガザル科に属するサル(猿)、「猿猱エンドウ(サル)」
𤢔
犬3+9=総画数12 U+7332
音読: ①ケツ[漢]、コチ[呉]②カツ[漢]、カチ[呉]

◆鼻口部ビコウブ(動物の鼻と口が突き出た部分)の短い犬、「猲獢ケツキョウ」、鼻口部が長い犬を「獫」

◆大声で脅(おど)す、同「喝」
◆「猲狙・獦狙カツショ」、獣名、姿はオオカミ(狼)に似て、首は赤くネズミ(鼠)のような目で、ブタ(豚)のような声で鳴くという「【山海經:東山經】又東次四經之首曰北號之山…有獸焉其狀如狼赤首鼠目其音如豚名曰猲狙(葛苴二音)是食人…」

犬3+9=総画数12 U+7333
音読: カ[漢]、ケ[呉]
◆豕(いのこ、イノシシ猪またブタ豚)、牡(おす)の豕
𤠣㺅
犬3+9=総画数12 U+7334
音読: コウ[漢]、グ[呉]
◆サル(猿)、またオナガザル科に属するサル(猿)
◆「獼猴ビコウ」、アカゲザル(赤毛猿)などのオナガザル科マカク属に属するサル(猿)
◆利口な、賢い
筆順

犬3+9=総画数12 U+7335
音読: ヘン[漢呉]
◆カワウソ(獺、カワウソ亜科の哺乳動物)の類、同「獱」
◆「猵狙ヘンショ」、獣名、姿はサル(猿)に似て頭はイヌ(犬、狗)に似るという、同「獦牂カツソウ」「【莊子集解:內篇:逍遙遊第一】猨猵狙以為雌(釋文猵徐敷面反郭李音偏司馬云猵狙一名獦牂似猨而狗頭憙與雌猨交)」

犬3+9=総画数12 U+7336
音読: ユウ[漢]、ユ[呉]
訓読: なお
◆サル(猿)、大形のサル(猿)の一種、同簡「犹」、同「𧳫」
◆尚(なお)、~と同じよう、~と同じように~
◆これまでと同じように~、「今猶コンユウ(いまなお)」、同「今尚コンショウ(いまなお)」
◆更に加えて~、その上~、「猶且ユウシャ(なおかつ)」、同「尚且ショウシャ(なおかつ)」
◆「猶豫・猶予ユウヨ」◇なかなか決まらない(決められない)さま、躊躇(ためら)うさま、「猶疑ユウギ」、同「冘豫」◇[日]実行を先延ばしにすること
◆道(みち)、また道筋(みちすじ)、目的に到(いた)る道(道理や方法)、同「猷」
◆「猶子ユウシ」、兄弟の子
漢字林(非部首部別)
筆順

犬4+9=総画数13 U+7337
音読: ユウ[漢]、ユ[呉]
◆道理や手順に則(のっと)って計画する、あれこれ思案し(議論し)進むべき道を決める
◆描(えが)く、画(か)く
◆道、道路
◆道筋、道理
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+9=総画数12 U+7338
音読: ビ[漢]、ミ[呉]
◆イタチアナグマ(鼬穴熊)、イタチ科イタチアナグマ属の哺乳類、「白猸ハクビ」「猸子ビシ」、別名「鼬獾ユウカン」

犬3+9=総画数12 U+7339
音読: サ
◆アナグマ(穴熊、イタチ科の哺乳類)に似た野生動物
猪豬𧳯
犬3+9=総画数12 U+FA16
音読: チョ[漢呉]
訓読: い、いのしし
◆豕(いのこ)、イノシシ(猪)またブタ(豚、家畜化されたイノシシ)、イノシシ科の哺乳類、日本では主として「野生のイノシシ」を指すが中国では主として「ブタ」の意に用いられる、中国で「野生のイノシシ」は「野猪」という
◆「豪猪ゴウチョ」、ヤマアラシ(山荒らし・豪猪)、ヤマアラシ科・アメリカヤマアラシ科の哺乳類
𤟜献獻𤣉𤡎
犬4+9=総画数13 U+247DC
音読: ケン[漢]、コン[呉]
訓読: たてまつ・る
◆神や祖先にお供えを奉(ささ)げる
◆目上の人や大切な客人に品物や酒食などを差し上げる
◆故事や物事によく通じる、またその人、それらを記録に留めたものが「文献」
𤟝
犬3+9=総画数12 U+247DD
音読: 未詳
◆未詳「【字彙:巳集:犬部:𤟝】火嫁切音㙤猶聲」「【正字通:巳集下:犬部:𤟝】俗猇字舊註音罅猶聲誤」
𤟟
犬3+9=総画数12 U+247DF
音読: エン、オン
◆(穴の中から)犬が吠(ほ)える声、犬の鳴き声
𤟡
犬3+9=総画数12 U+247E1
音読: コウ[漢]、オウ[呉]
◆犬の一種、耳が大きく垂れていて四肢と尾は毛深いという
◆「𦍕𤟡ヨウコウ」、中国西南部の少数民族の名
𤟤
犬3+9=総画数12 U+247E4
音読: キ[漢]、ケ[呉]、コン[漢]、ゴン[呉]
◆「山𤟤サンキ」、獣名、姿は犬に顔は人に似て、人を見ると笑い(笑ったような顔つきになり)、動きは風のように素早く、この獣が現(あらわ)れると大風が吹くという「【山海經:北山經】又北二百里獄法之山…有獸焉其状如犬而人靣善投見人則笑其名山𤟤(音暉)其行如風(言疾)見則天下大風」
𤟦
犬3+9=総画数12 U+247E6
音読: ドウ、ヌ
◆犬が怒るさま、怒ったような顔付きをしている犬、同「獳」「𤟦」
𤟧
犬3+9=総画数12 U+247E7
音読: シ[漢呉]
◆怯(おび)える、おどおどする、「𤟧𤟧シシ」
𤟨
犬3+9=総画数12 U+247E8
音読: シュ[漢]、ス[呉]
◆地名、未詳「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:㺛】之喻切鄉名又亭名」「【廣韻:去聲:遇第十:注:㺛】郷名在河南」
𤟩
犬4+9=総画数13 U+247E9
音読: 未詳
◆未詳「【廣韻:入聲:屋第一:獨:𤟩】獸名如䑕」「【五音集韻:卷十三:屋第一:𤟩】獸名如䑕」(「【山海經:中山經】中山經薄山之首曰甘棗之山…有獸焉其狀如𤠢鼠而文題(𤠢鼠所未詳音虺字亦或作虺)其名曰㔮(音那或作熊也)食之已癭」は「𤠢」)
𤟫獀𤡗
犬3+9=総画数12 U+247EB
音読: ソウ[漢]、シュ[呉]
◆(天子や領主が)春に行う狩り、同「蒐」、夏は「猫ビョウ」、秋は「獮セン」、冬は「狩シュウ」
◆「𤟫獀・獶獀ノウソウ」、中国南部からベトナム北部一帯に産する名犬の名
𤟬𤠟
犬3+9=総画数12 U+247EC
音読: トウ[漢呉]
◆(犬が)ぺろぺろと舐(な)めるようにして食う、同「狧」「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:𤠟】他蠟切犬食也亦作碟䑜狧並同上」
𤟭
犬4+9=総画数13 U+247ED
音読: チャク[漢呉]
◆獣名、未詳、姿はウサギ(兎・兔、ウサギ目の哺乳類)に似て脚はシカ(鹿、シカ科の哺乳類)のようで体は青いという、同「㲋」「㚟」「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:𤟭】丑略切犬似免亦作㲋」
𤟰
犬3+9=総画数12 U+247F0
音読: 未詳
◆「𤟰𤣕(音未詳)」、安南アンナン(現ベトナム中部)の民族の名、苗族ミャオゾク(中国東南部からインドシナ北部の山岳地帯に住む少数民族の名)の後裔コウエイ(子孫)という「【皇清職貢圖:卷一】𤟰𤣕交州苖裔在安南境內先隸交酋管轄因與滇省接壤」
𤟱
犬3+9=総画数12 U+247F1
訓読: たじ
◆[日]地名用字、確認できず
𤟵
犬4+9=総画数13 U+247F5
音読: 未詳
◆未詳「【康熙字典:卯集備考:戸部:𤟵】《海篇》與戾同」
𤟶猒𤞣𤡜
犬4+9=総画数13 U+247F6
音読: エン[漢呉]
◆十分な量や程度を超える、もうこれ以上は要(い)らないというほどになる、十分に過ぎて嫌になる、同「飽」「厭」
◆満足する、満ち足りる
𤟸𤡻𤡳𤡃𤡋𤡄
犬3+9=総画数12 U+247F8
音読: シン
◆「𤡻猭シンテン」、(びっしりと生い茂った竹林が)途切れずに続いているさま「【文選:卷十七:音楽上:洞簫賦】處幽隱而奧庰兮密漠泊以𤡻猭(…𤡻猭相連延貌…)(【文選】は《欽定四庫全書》《摛藻堂四庫全書薈要》本などや【六臣註文選】など多数あるが各本で「𤡻」の字形がかなり異なる、全て異体字とした)
𤟹
犬3+9=総画数12 U+247F9
音読: グ、グウ
◆「𤟹狨王グジュウオウ」、「西遊記」に登場する魔王の一人、別名「驅神大聖クシンタイセイ」「【西遊記(テキスト版):第四十一囘:心猿遭火敗 木母被魔擒】…又有個𤟹狨王,稱為驅神大聖,做了六哥…」
𤟻猰𤠵
犬3+9=総画数12 U+247FB
音読: ①アツ[漢]、エチ[呉]②ケツ[漢]、ケチ[呉]

◆「𤟻貐・𤟻㺄エツユ」、獣名、トラ(虎)のような爪を持ち人を食い足が速いという「【爾雅注疏:釋獸】䝟貐類貙虎爪食人迅走」

◆雑犬
𤟽
犬3+9=総画数12 U+247FD
音読: 未詳
◆未詳「【字彙補:巳集:犬部:𤟽】字韻日月燈與鍦同」
𤠁
犬3+9=総画数12 U+24801
音読: 未詳
◆未詳「【漢語大字典:犬部:𤠁】[𤠁鍾]器名」
𤠋
犬3+9=総画数12 U+2480B
音読: ロウ[漢]、ル[呉]
◆子が産める年齢に達した牝(めす)のブタ(豚、家畜化されたイノシシ)、同「䝏」「【廣韻:上平聲:虞第十:慺:䝏】求子豬也又落侯切㺏上同」
𤠢
犬4+9=総画数13 U+24822
音読: 未詳
◆獣名、未詳「【山海經:中山經】中山經薄山之首曰甘棗之山…有獸焉其狀如𤠢鼠而文題(𤠢鼠所未詳音虺字亦或作虺)其名曰㔮(音那或作熊也)食之已癭」
𤠸
犬3+9=総画数12 U+24838
音読: ロウ[漢呉]
◆[壮]オオカミ(狼)、イヌ科の哺乳類、同「狼」「【古壮字字典:L:𤠸】langz[la:ŋ]狼」
𤡚
犬3+9=総画数12 U+2485A
音読: カイ[喃]
◆[喃]未詳
𤠼
犬4+10=総画数14 U+3E89
音読: コク
◆獣名、姿は犬に似て腰から上は黄色で下は黒いという「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:㺉】呼木切似犬惡也上黃下黒」
𤡀
犬3+10=総画数13 U+3E8A
音読: ヨウ[漢呉]
◆獅子に似た獣の名、部屋に入り込み人を殺すという、またトラ(虎)やクマ(熊)を食べるという
◆「無㺊」、無事であるさま、「㺊」がいないことから

犬3+10=総画数13 U+3E8C
音読: ケン
◆犬が吠え止まないさま
◆二頭の犬が争うさま

犬3+10=総画数13 U+3E8D
音読: ヒン[漢]、ビン[呉]
◆カワウソ(獺、カワウソ亜科の哺乳動物)の別名、またその類、同「猵」
𤡙𤡅
犬4+10=総画数14 U+3E91
音読: サン[漢]、セン[呉]
◆犬が狭いところに頭を突っ込み擦(す)り抜ける「【說文解字注:犬部:㺑】犬容頭進也(也當作皃漢書曰容頭過身)」
◆人に危害を加える、同「賊」
◆犬が噛みつくさま
◆「山㺑サンサン」、裸身で背丈は一丈、エビやカニを食うという、同「山𤢖サンショウ」「【康熙字典:巳集下:犬部:㺑】《神異經》西方深山有人長尺餘袒身捕蝦蟹以食名山㺑」「【神異經】西方深山中有山臊長尺餘犯人則病長爆竹聲(「山臊」はあるが「山㺑」は見当たらなかった)

犬3+10=総画数13 U+733A
音読: ヨウ[漢呉]
◆「黄猺コウヨウ」、キエリテン(黄襟貂)、イタチ科テン属の動物、別名「青鼬セイユウ」
◆「青猺セイヨウ」、ハクビシン(白鼻芯・白鼻心)、ジャコウネコ科ハクビシン属の動物、別名「花面狸カメンリ」
◆中国南部の広西チワン族自治区・湖南省・雲南省やベトナム・ラオス・タイの北部などに住む少数民族の名、「猺族・瑶族・徭族・傜族ヤオゾク」 {広西壮族自治区}
◆「獏猺バクヨウ」◇広西チワン族自治区北海市合浦県付近に住む少数民族の名◇獣名、未詳、イヌ(狗、イヌ科の動物、またその子や小形の種)の一種という「【廣韻:下平聲:宵第四:遙:猺】獸名又獏猺狗種也」

犬3+10=総画数13 U+733B
音読: ソン[漢呉]
◆アカゲザル(赤毛猿)などのオナガザル科マカク属に属するサル、「猢猻コソン」「【續墨客揮犀:卷七:誦偈諦咒使漁人不得魚】漁家以猢猻毛置之網四角則多得魚云魚見之如人之見錦繡也」

犬3+10=総画数13 U+733C
音読: ハク[漢呉]
◆「猼訑ハクイ」、獣名、未詳、姿は野生のヤギ(山羊・野羊、ウシ科ヤギ属の哺乳類)に似るが九つの尾と四つの耳を持ち目は背中にあるという「【山海經:卷一:南山經】又東三百里曰基山…其陰多怪木有獸焉其狀如羊九尾四耳其目在背其名曰猼訑(…訑一作陁)」
◆「猼苴ハクショ」、ミョウガ(茗荷)、ショウガ科ショウガ属の草、蕾(つぼみ)を食用とする、別名「蘘荷ジョウカ」「【農政全書:卷二十八:樹藝:蔬部】蘘荷說文葍苴也(搜神記作嘉草一名覆苴一名蘘草一名猼苴…)」 {ミョウガ}
𧱴
犬3+10=総画数13 U+733D
音読: メイ[漢]、ミョウ[呉]
◆ブタ(豚)、イノシシ(猪)の子、小形のイノシシ(猪)、同「豚」「𧱯」

犬3+10=総画数13 U+733E
音読: カツ[漢]、ゲチ[呉]
◆狡(ずる)い、するりと身を躱(かわ)してうまく逃(のが)れる、同「滑」、「狡猾コウカツ」
◆乱す、掻(か)き乱す、ごちゃごちゃさせる、同「滑」
筆順

犬3+10=総画数13 U+733F
音読: エン[漢]、オン[呉]
訓読: さる
◆サル目(Primates、霊長類)のうちヒト(人、Hominidae)以外の霊長類の称、同「𤠔」「𤝌」
筆順
𤟫𤡗
犬3+10=総画数13 U+7340
音読: ソウ[漢]、シュ[呉]
◆(天子や領主が)春に行う狩り、同「蒐」、夏は「猫ビョウ」、秋は「獮セン」、冬は「狩シュウ」
◆「獿獀・獶獀ノウソウ」、中国南部からベトナム北部一帯に産する名犬の名

犬3+10=総画数13 U+7341
音読: バ、マ
◆獣名、未詳
◆「猛獁モウマ」「猛獁象モウマショウ」、マンモスmammoth、ゾウ科マンモス属の哺乳動物

犬3+10=総画数13 U+7342
音読: ゲン[漢]、ゴン[呉]
◆獣名、姿はウシ(牛)のようで足は三本という、同「㹉」「【山海經:北山經】又北山行五百里水行五百里…又北四百里曰乾山…有獸焉其状如牛而三足其名曰獂(音元)其鳴自詨」

犬4+10=総画数14 U+7343
音読: ガイ[漢呉]
◆理解力や判断力に欠ける、鈍(にぶ)い、ぼんやりしている、同簡「呆」
狮𤜳
犬3+10=総画数13 U+7345
音読: シ[漢呉]
◆ライオンlion、ネコ科の哺乳類、「獅子シシ」
◆犬が双子を産む、犬の双子、一頭は「玂キ」、三つ子は「猣ソウ」「【爾雅注疏:釋畜】犬生三猣二師一玂(「師」は「獅」)
筆順
獋獔
犬3+10=総画数13 U+7346
音読: コウ[漢]、ゴウ[呉]
◆犬などの獣が咆(ほ)える、同「䝥」「嘷」
羌羗𦍑猐𠒌𦍎𡹽𡸓𡺛
犬3+10=総画数13 U+7347
音読: キョウ[漢]、コウ[呉]
◆古くは主に青海省・チベット自治区・四川省西部(現在は四川省北部)に生活していた少数民族の名 {四川省}

犬3+10=総画数13 U+7348
音読: エキ[漢]、ヤク[呉]
◆未詳

犬3+10=総画数13 U+7349
音読: シン[漢呉]
◆「獉狉」、草木が鬱蒼と生い茂って野獣が出てきそうなさま

犬3+10=総画数13 U+734A
音読: ソウ[漢呉]
◆「獊囊」、入り乱れているさま

犬3+10=総画数13 U+734F
音読: バク[漢]、ミャク[呉]
◆バク(貘)、バク科の哺乳類
◆獣名、未詳、姿はクマ(熊)に似て黒白斑(まだら)で銅鉄を食べるという、同「㹮」「貊」
筆順
𤠌
犬3+10=総画数13 U+2480C
音読: 未詳
◆未詳「【字彙補:巳集:犬部:𤠌】崇齋切音柴見金鏡」
𤠏㺁𤝾𧳦𧴙𧳺
犬3+10=総画数13 U+2480F
音読: ドウ[漢]、ノウ[呉]
◆雌(めす)のタヌキ(狸、イヌ科タヌキ属)、或いは雌のタヌキの子「【爾雅注疏:釋獸】貈子貆(《疏》字林云貈似狐善睡其子名貆郭云其雌者名𧴙…)」
𤠑𤡼
犬3+10=総画数13 U+24811
音読: リュウ[漢]、ル[呉]
◆「執𤠑シツリュウ」、イヌ(狗、小形のイヌ)名、未詳
◆タケネズミ(竹鼠)、タケネズミ科のネズミ(鼠)、同「䶉」
𤠓
犬3+10=総画数13 U+24813
音読: ケイ[漢]、ゲ[呉]
◆中国東北部の民族の名
𤠔𧳷
犬3+10=総画数13 U+24814
音読: エン[漢]、オン[呉]
◆サル(猿)、ヒト(人、Hominidae)以外の霊長類の称、同「猿」「猨」「【字彙:巳集:犬部:猿】…𤠔同上俗字」「【正字通:巳集下:犬部:𤠔】同猨」
𤠕
犬3+10=総画数13 U+24815
音読: 未詳
◆(牝の)家畜カチク「【集韻:卷八:去聲下:宥第四十九:嘼畜𤠕】說文㹌也象耳頭足厹地之形古文嘼下从厹或作畜亦从犬」
𤠖
犬3+10=総画数13 U+24816
音読: コウ、キョウ
◆犬が驚いて吠えるさま、また驚いて走り出すさま、同「㹲」
𤠗熋㷱
犬4+10=総画数14 U+24817
音読: ユウ、ウ
◆クマ(熊)、クマ科の哺乳類、同「熊」「【正字通:巳集中:火部:熋】同熊俗書分兩音兩義誤…」
𤠚
犬3+10=総画数13 U+2481A
音読: ソ、ス
◆未詳「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:𤠚】桑故切獸也」「【集韻:卷七:去聲上:莫第十一:𤠚】獸名」
𤠜
犬3+10=総画数13 U+2481C
音読: テイ、ジョウ
◆サル(猿)の一種「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:𤠜】大丁切猱也」
𤠞貔𧴀豼
犬3+10=総画数13 U+2481E
音読: ヒ[漢]、ビ[呉]
◆「𤠞㹯ヒキュウ」◇伝説上の神獣で姿はシカ(鹿)またはリュウ(龍)に似るという◇キツネ(狐)またヒョウ(豹)に似るという白い獣、戦ができるように調教したとされる◇勇猛な兵士、また軍隊◇「天䴪テンロク(天からの恵みを齎す神獣とされる)」と「辟邪ヘキシャ・ヘキジャ(災禍を避ける神獣とされる)」を併せた呼称(別称)とされるが未詳、【維基百科:貔貅】参照
𤠟𤟬
犬3+10=総画数13 U+2481F
音読: トウ[漢呉]
◆(犬が)ぺろぺろと舐(な)めるようにして食う、同「狧」「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:𤠟】他蠟切犬食也亦作碟䑜狧並同上」
𤠠
犬3+10=総画数13 U+24820
音読: スイ
◆犬の名、未詳「【廣東新語:卷十一:文語:土言】…謂猥𤠠者曰魁摧出賈誼哀時命篇即詩之虺隤也…」
𤠡
犬3+10=総画数13 U+24821
音読: 未詳
◆未詳「【字彙:巳集:犬部:𤠟𤠡】竝同{⿰犭畨}」「【康熙字典:巳集下:犬部:𤠡】《篇海》他合切音塔義闕《字彙》同㹺」
𤠣猴㺅
犬3+10=総画数13 U+24823
音読: コウ[漢]、グ[呉]
◆サル(猿)、またオナガザル科に属するサル(猿)
◆「獼𤠣ビコウ」、アカゲザル(赤毛猿)などのオナガザル科マカク属に属するサル(猿)
◆利口な、賢い
𤠥
犬3+10=総画数13 U+24825
音読: セイ[漢]、セ[呉]
◆狂(くる)う、狂ったように暴(あば)れる、「狾狗セイク(狂犬キョウケン)」、同「猘」「瘈」
𤠫
犬3+10=総画数13 U+2482B
音読: リ
◆「𤠫𤢂・傈僳リス」、リス族、中国雲南省・ミャンマー・タイなどに住む少数民族
𤠬獢𤢃
犬3+10=総画数13 U+2482C
音読: キョウ[漢呉]
◆鼻口部ビコウブ(動物の鼻と口が突き出た部分)の短い犬、「猲獢ケツキョウ」、鼻口部が長い犬を「獫」
𤠲
犬3+10=総画数13 U+24832
音読: カイ[喃]
◆[喃]未詳
𤠳
犬3+10=総画数13 U+24833
音読: キ[喃]
◆[喃]未詳
𤠵猰𤟻
犬3+10=総画数13 U+24835
音読: ①アツ[漢]、エチ[呉]②ケツ[漢]、ケチ[呉]

◆「𤠵貐・𤠵㺄エツユ」、獣名、トラ(虎)のような爪を持ち人を食い足が速いという「【爾雅注疏:釋獸】䝟貐類貙虎爪食人迅走」

◆雑犬
𩫈高部
𤛑𧴄𧱿
犬3+11=総画数14 U+3E8E
音読: ヨウ[漢]、ユウ[呉]
◆コブウシ(瘤牛)、ウシ科ウシ属の哺乳類、姿はウシ(牛)に似て項(うなじ、首から背にかけての部分)に大きな瘤のようなが突起がある、「𤛑牛ヨウギュウ」、同「犎牛ホウギュウ」
𤠋
犬3+11=総画数14 U+3E8F
音読: ロウ[漢]、ル[呉]
◆子が産める年齢に達した牝(めす)のブタ(豚、家畜化されたイノシシ)、同「䝏」「【廣韻:上平聲:虞第十:慺:䝏】求子豬也又落侯切㺏上同」
𤜶
犬3+11=総画数14 U+3E90
音読: ソウ[漢]、ショウ[呉]
◆中国南西部の少数民族の名

犬3+11=総画数14 U+3E92
音読: ドウ[漢]、ニョウ[呉]、コウ[漢]、キョウ[呉]
◆犬が驚いて盛んに吠えるさま、また狂ったように駆け回るさま
◆狡賢(ずるがしこ)い、同「狡」

犬3+11=総画数14 U+3E93
音読: サク、ジャク
◆「𤡑㺓ヒョウサク」、素早いさま、動き(進行・変化・動作など)が早いさま、同「徱㣱」「【古文苑《守山閣叢書》本:卷六:王孫賦】性*𤡑㺓以㺕疾態峯出而橫施(𤡑即僄字㺓音賾㺕音卞言僄狡輕迅也橫去聲)(《欽定四庫全書》《龍溪精舍叢書》本は「*徱㣱」)

犬3+11=総画数14 U+7344
音読: ギョク[漢]、ゴク[呉]
◆(二頭の犬が)互いに自分の正当性(縄張りであること)を主張する、また主張して言い争う、同「犾(㹜)」「【說文解字:㹜部:獄】确也(…)二犬所㠯守也」
◆(どちらの主張が正当か判断してもらうために公的な機関に)訴(うった)える、訴え出る、裁判する
◆(中央、朝廷)の堅牢ケンロウな牢屋(ろうや)、同「𡈭」、地方の拘置所を「犴」「【說文解字注:㹜部:獄】确也(召南傳曰獄埆也埆同确堅剛相持之意)…二犬所守也(說从㹜之意韓詩曰宜犴宜獄鄉亭之繫曰犴朝廷曰獄獄字从㹜者取相爭之意許云所以守者謂𨻼牢拘罪之處也)」
漢字林(非部首部別)
筆順
𤢞𤡁䝢䝡𧴝
犬3+11=総画数14 U+734C
音読: バン[漢]、マン[呉]
◆獣名、大きさは狗ク(犬や熊・虎のなどの子、或いは小形種)ほどで貍リ(ヤマネコやベンガルヤマネコの類)のような紋様があるという、「貙獌チュウバン」「【爾雅注疏:釋獸】貙獌似貍(《疏》字林云貙似貍而大一名獌郭云今山民呼貙虎之大者爲貙豻…)」「【說文解字注:犬部:獌】(郭云今貙虎也大如狗文似貍)」
𧴈
犬3+11=総画数14 U+734D
音読: ケイ[漢]、キョウ[呉]
◆想像上の獣の名、姿はトラ(虎)やヒョウ(豹)に似るが小形で、生まれるとすぐに生んだ母獣を食べるという
◆「梟獍・𤡔獍キョウケイ」、(梟フクロウも獍ケイもどちらも親を食うといわれることから)親不孝な人、恩知らずな人
𤟌𤟒
犬4+11=総画数15 U+734E
音読: ショウ[漢]、ソウ[呉]
訓読: すす・める
◆犬を嗾(けしか)けて奮(ふる)い立たせる
◆褒(ほ)め励(はげ)まし奮(ふる)い立たせる、励まし促(うなが)す、励まし手助けをする、同「奬(奨)」
◆簡「奖」
筆順

犬3+11=総画数14 U+7350
音読: ショウ[漢呉]
◆キバノロ(牙獐)、シカ科キバノロ属のシカ(鹿)、「牙獐ガショウ」、同「麞」「麕」
𧴃
犬3+11=総画数14 U+7351
音読: セン[漢]、ゼン[呉]
◆「獑猢センコ」、サル(猿)の一種、体は黒く腰は白い、手(腕)は白毛で長いという、同「𪖎𪕱」「【說文解字注:鼠部:𪕮】斬𪕮鼠黑身白𦝫若帶手有長白毛佀握版之狀類蝯蜼之屬(見上林西京賦諸家說其狀乖異不同其字或作螹胡或作獑胡或作獑猢或作𪖎𪕱)」
𤢝
犬4+11=総画数15 U+7352
音読: ゴウ[漢呉]
◆丈(たけ、高さ)が四尺もあるという大形のイヌ(狗・犬)、晉シン(前11世紀~前376年)に産する良犬という「【【山堂肆考:卷二百二十二:狗】……殷虞晉獒楚獷宋㹱韓*盧皆良犬名…(「*獹」)
筆順

犬3+11=総画数14 U+7353
音読: ゴウ[漢呉]
◆「獓𤝱・𢕟𢓨ゴウエツ」、獣名、姿は牛のようで体は白く四本の角(つの)があり蓑(みの)を被(かぶ)っているかのように毛で覆われているという
獋獆
犬3+11=総画数14 U+7354
音読: コウ[漢]、ゴウ[呉]
◆犬などの獣が咆(ほ)える、同「䝥」「嘷」

犬3+11=総画数14 U+7355
音読: サイ
◆「猥獕」、だらしなく見苦しいさま
𤠹
犬3+11=総画数14 U+24839
音読: セイ、セ
◆狂犬キョウケン、同「猘」
𤠻
犬3+11=総画数14 U+2483B
音読: テキ[漢]、ジャク[呉]
◆牡の豕(いのこ、ブタ(豚)或いはイノシシ(猪)
𤠼
犬4+11=総画数15 U+2483C
音読: コク
◆獣名、姿は犬に似て腰から上は黄色で下は黒いという「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:㺉】呼木切似犬惡也上黃下黒」
𤠾貙䝙
犬3+11=総画数14 U+2483E
音読: チュウ
◆獣名、大きさは狗ク(犬や熊・虎のなどの子、或いは小形種)ほどで貍リ(ヤマネコやベンガルヤマネコの類)のような紋様があるという、「貙虎チュウコ」「【爾雅注疏:釋獸】貙獌似貍(《疏》字林云貙似貍而大一名獌郭云今山民呼貙虎之大者爲貙豻…)」「【說文解字注:犬部:獌】(郭云今貙虎也大如狗文似貍)」
𤡀
犬3+11=総画数14 U+24840
音読: ヨウ[漢呉]
◆獅子に似た獣の名、部屋に入り込み人を殺すという、またトラ(虎)やクマ(熊)を食べるという
◆「無𤡀」、無事であるさま、「㺊」がいないことから
𤡁獌𤢞䝢䝡𧴝
犬3+11=総画数14 U+24841
音読: バン[漢]、マン[呉]
◆獣名、大きさは狗ク(犬や熊・虎のなどの子、或いは小形種)ほどで貍リ(ヤマネコやベンガルヤマネコの類)のような紋様があるという、「貙獌チュウバン」「【爾雅注疏:釋獸】貙獌似貍(《疏》字林云貙似貍而大一名獌郭云今山民呼貙虎之大者爲貙豻…)」「【說文解字注:犬部:獌】(郭云今貙虎也大如狗文似貍)」
𤡂𤢹
犬3+11=総画数14 U+24842
音読: ルイ[漢呉]
◆ムササビ(鼺鼠)やモモンガ(鼯鼠)などを含むリス科の滑空する哺乳類、「飛𤢹ヒルイ」、別名「鸓鼠・鼺鼠ルイソ」「飛鸓・飛蠝・飛𤢹ヒルイ」「飛鼠ヒソ」「鼯鼠ゴソ」
𤡃𤡻𤡳𤡋𤡄𤟸
犬3+11=総画数14 U+24843
音読: シン
◆「𤡻猭シンテン」、(びっしりと生い茂った竹林が)途切れずに続いているさま「【文選:卷十七:音楽上:洞簫賦】處幽隱而奧庰兮密漠泊以𤡻猭(…𤡻猭相連延貌…)(【文選】は《欽定四庫全書》《摛藻堂四庫全書薈要》本などや【六臣註文選】など多数あるが各本で「𤡻」の字形がかなり異なる、全て異体字とした)
𤡄𤡻𤡳𤡃𤡋𤟸
犬3+11=総画数14 U+24844
音読: シン
◆「𤡻猭シンテン」、(びっしりと生い茂った竹林が)途切れずに続いているさま「【文選:卷十七:音楽上:洞簫賦】處幽隱而奧庰兮密漠泊以𤡻猭(…𤡻猭相連延貌…)(【文選】は《欽定四庫全書》《摛藻堂四庫全書薈要》本などや【六臣註文選】など多数あるが各本で「𤡻」の字形がかなり異なる、全て異体字とした)
𤡅㺑𤡙
犬3+11=総画数14 U+24845
音読: サン[漢]、セン[呉]
◆犬が狭いところに頭を突っ込み擦(す)り抜ける「【說文解字注:犬部:㺑】犬容頭進也(也當作皃漢書曰容頭過身)」
◆人に危害を加える、同「賊」
◆犬が噛みつくさま
◆「山𤡅サンサン」、裸身で背丈は一丈、エビやカニを食うという、同「山𤢖サンショウ」「【康熙字典:巳集下:犬部:㺑】《神異經》西方深山有人長尺餘袒身捕蝦蟹以食名山㺑」「【神異經】西方深山中有山臊長尺餘犯人則病長爆竹聲(「山臊」はあるが「山㺑」は見当たらなかった)
𤡆
犬3+11=総画数14 U+24846
音読: ソウ、ス、ショウ、ジュウ、ジュ
◆犬が一頭の子を産む、一頭だけで生まれた子犬、同「猔」「玂」、双子は「獅シ」、三つ子は「猣ソウ」「【爾雅注疏:釋畜】犬生三猣二師一玂(「師」は「獅」)
◆生後六カ月のブタ(豚)、一説に一歳の豚、同「豵」「【集韻:卷一:平聲:東第一:豵𤡆】說文生六月豚一曰一歲豵尚叢聚也或从犬」
𤡋𤡻𤡳𤡃𤡄𤟸
犬3+11=総画数14 U+2484B
音読: シン
◆「𤡻猭シンテン」、(びっしりと生い茂った竹林が)途切れずに続いているさま「【文選:卷十七:音楽上:洞簫賦】處幽隱而奧庰兮密漠泊以𤡻猭(…𤡻猭相連延貌…)(【文選】は《欽定四庫全書》《摛藻堂四庫全書薈要》本などや【六臣註文選】など多数あるが各本で「𤡻」の字形がかなり異なる、全て異体字とした)
𤡎献獻𤟜𤣉
犬4+11=総画数15 U+2484E
音読: ケン[漢]、コン[呉]
訓読: たてまつ・る
◆神や祖先にお供えを奉(ささ)げる
◆目上の人や大切な客人に品物や酒食などを差し上げる
◆故事や物事によく通じる、またその人、それらを記録に留めたものが「文献」
𤡑
犬3+11=総画数14 U+24851
音読: ヒョウ[漢呉]
◆「𤡑㺓ヒョウサク」、素早いさま、動き(進行・変化・動作など)が早いさま、同「徱㣱ヒョウサク」「【古文苑《守山閣叢書》本:卷六:王孫賦】性*𤡑㺓以㺕疾態峯出而橫施(𤡑即僄字㺓音賾㺕音卞言僄狡輕迅也橫去聲)(《欽定四庫全書》《龍溪精舍叢書》本は「*徱㣱」)
𤡒𤞎𤝩
犬3+11=総画数14 U+24852
音読: ヤ、ショ、ジョ
◆同「墅」「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:𤞎𤝩𤡒】三俗羊苦常預二反正作墅字」
𤡔
犬3+11=総画数14 U+24854
音読: キョウ
◆「𤡔獍キョウケイ」、(梟フクロウも獍ケイもどちらも親を食うといわれることから)親不孝な人、恩知らずな人、同「梟獍」「【元詩選:孝子行】…孝德還堪耀今古烏乎薄俗𤡔獍同墓上請看純孝子」
𤡕
犬3+11=総画数14 U+24855
音読: 未詳
◆未詳「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:𤡕】舊藏作獵」「【字彙補:巳集:犬部:𤡕】微本切音吻義闕」
𤡗獀𤟫
犬3+11=総画数14 U+24857
音読: ソウ[漢]、シュ[呉]
◆(天子や領主が)春に行う狩り、同「蒐」、夏は「猫ビョウ」、秋は「獮セン」、冬は「狩シュウ」
◆「𤡗獀・獶獀ノウソウ」、中国南部からベトナム北部一帯に産する名犬の名
𤡘
犬3+11=総画数14 U+24858
音読: カン[漢呉]
◆小犬が吠(ほ)えるさま、またその声
𤡙㺑𤡅
犬3+11=総画数14 U+24859
音読: サン[漢]、セン[呉]
◆犬が狭いところに頭を突っ込み擦(す)り抜ける「【說文解字注:犬部:㺑】犬容頭進也(也當作皃漢書曰容頭過身)」
◆人に危害を加える、同「賊」
◆犬が噛みつくさま
◆「山𤡙サンサン」、裸身で背丈は一丈、エビやカニを食うという、同「山𤢖サンショウ」「【康熙字典:巳集下:犬部:㺑】《神異經》西方深山有人長尺餘袒身捕蝦蟹以食名山㺑」「【神異經】西方深山中有山臊長尺餘犯人則病長爆竹聲(「山臊」はあるが「山㺑」は見当たらなかった)
𤡛
犬3+11=総画数14 U+2485B
音読: 未詳
◆未詳
𤡜猒𤞣𤟶
犬4+11=総画数15 U+2485C
音読: エン[漢呉]
◆十分な量や程度を超える、もうこれ以上は要(い)らないというほどになる、十分に過ぎて嫌になる、同「飽」「厭」
◆満足する、満ち足りる
𤡝
犬3+11=総画数14 U+2485D
音読: ヘイ[漢]、ハイ[呉]
◆「𤡝犴ヘイカン」◇龍生九子(龍が生んだとされる九匹の子)の内の一匹、言い争いごとを好み、姿はトラ(虎)に似て力が強いという「【懷麓堂集:卷七十二:文後稿十二:記龍生九子】…狴犴平生好訟今獄門上獅子頭是其遺像…」「【升菴集:卷八十一:龍生九子】…四曰狴犴形似虎有威力…」◇罪人を閉じ込める牢(ろう)、牢屋、牢獄ロウゴク、牢獄の正堂の両側に「狴犴」の像を立てたことから、「𤡝牢ヘイロウ」「𤡝獄ヘイゴク」
注解:「【新纂門目五臣音註揚子法言:卷第二:吾子篇】曰:狴犴使人多禮乎(…*咸曰狴當作𤡝字之誤也…)(「*咸」は宋咸ソウカンで北宋代(960年~1127年)の人)
𤡟
犬3+11=総画数14 U+2485F
音読: 未詳
◆未詳「【字彙補:巳集:犬部:𤡟】何慣切音患獸名」
𤡠㺜𤣜
犬3+11=総画数14 U+24860
音読: ドウ[漢]、ノウ、ニョウ[呉]
◆毛が濃く長くふさふさとした犬(また獣)、同「𤡤」
𤡡
犬3+11=総画数14 U+24861
音読: セキ、ジャク
◆「𤡡𤡡・猎猎セキセキ」、獣名、姿はクマ(熊)に似るという「【山海經:大荒北經】大荒之中有山名曰衡天…有黑蟲如熊狀名曰猎猎(或作𤡡音夕同)」
𤡢𧴁
犬3+11=総画数14 U+24862
音読: チ
◆猛獣の名、未詳「【爾雅注疏:冬官考工記下】天下之大獸五脂者膏者臝者羽者鱗者(《注》…臝者謂虎豹貔𧴁為獸淺毛者之屬…)」
𩿁鳥部
𩿛鳥部

犬3+12=総画数15 U+3E94
音読: キ
◆「獏㺔(バクキ)」、獣名、大きさは人ほどで、襤褸ランル(ぼろ)を纏(まと)ったような姿をしており、手の爪(つめ)はトラ(虎)の爪のようで、一人で行く人を狙(ねら)い襲(おそ)って脳ノウを食うという「【神異經】西荒之中有人焉長短如人著敗衣手虎爪名獏㺔伺人獨行輒食人腦或舌出盤地丈餘人先聞聲燒大石以投其舌乃氣絶而死不然食人腦矣」

犬3+12=総画数15 U+3E95
音読: ハン[漢]、ボン[呉]、ヘン[漢]、ベン[呉]
◆犬が争い吠(ほ)える声
𤡘
犬3+12=総画数15 U+3E96
音読: カン[漢呉]
◆小犬が吠(ほ)えるさま、またその声

犬3+12=総画数15 U+3E97
音読: シュン
◆噛(か)む、咬(か)み付く「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:㺗】充山切噬也」
獺獭𧴡
犬3+12=総画数15 U+3E9A
音読: タツ[漢]、タチ[呉]、ダツ[慣]
訓読: かわうそ
◆カワウソ(獺)、イタチ科カワウソ亜科の哺乳類、「水獺スイライ」
◆「㺚祭ダッサイ」◇カワウソ(獺)が獲った魚(獲物)を並べること、祭礼の際に供物(獲物)を祭壇に並べることに似ていることから◇詩文を作る際に引用や参考にする書物を並べ置くこと
獔獆
犬3+12=総画数15 U+734B
音読: コウ[漢]、ゴウ[呉]
◆犬などの獣が咆(ほ)える、同「䝥」「嘷」

犬3+12=総画数15 U+7356
音読: ①フン[漢]、ブン[呉]②ホン[漢]、ボン[呉]

◆ヒツジ(羊)名、未詳「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:獖】扶粉切羊名」
◆未詳「【正字通:巳集下:犬部:獖】豶字之譌」

◆犬名、未詳「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:獖】蒲本反宋犬也又扶文反羊名」
◆人名用字「【北史:卷九十三:列傳第八十一:僭偽附庸】…昌弟定小字直獖屈丐之第五子也…」

犬3+12=総画数15 U+7357
音読: ケツ[漢]、コチ[呉]
◆「猖獗ショウケツ」、猛(たけ)り狂(くる)うさま、猛威モウイを振(ふ)るうさま
筆順

犬3+12=総画数15 U+7358
音読: ヘイ[漢]、ベ[呉]
◆疲れてぼろぼろになる、ぼろぼろになって使いものにならなくなる、同「弊」
◆ぐったりして倒れる、死ぬ、同「斃」

犬3+12=総画数15 U+7359
音読: ヘイ、ベ
◆「獙獙ヘイヘイ」、姑逢山(未詳)に棲む獣の名、姿はキツネ(狐、イヌ科キツネ属の哺乳類)に似て翼(つばさ)がありガン(雁、カモ科マガン属などに属する鳥)のような声で鳴く、この獣が現れると大旱タイカン(おおひでり)に見舞われるという「【山海經:卷四:東山經】又南三百里曰姑逢之山…有獸焉其狀如狐而有翼其音如鴻鴈其名曰獙獙(音斃)見則天下大旱」
𤟡
犬3+12=総画数15 U+735A
音読: コウ[漢]、オウ[呉]
◆犬の一種、耳が大きく垂れていて四肢と尾は毛深いという
◆「𦍕獚ヨウコウ」、中国西南部の少数民族の名
漢字林(非部首部別)

犬3+12=総画数15 U+735B
音読: ホク[漢呉]
◆「獛鉛ホクエン」、古代中国南方の少数民族の名
𤢯
犬3+12=総画数15 U+735C
音読: リン[漢呉]
◆犬の元気なさま
◆獣名、姿は犬に似てトラ(虎)のような爪を持ち甲羅コウラがあるという「【山海經:中山經】…有獸焉其狀如犬虎爪有甲其名曰獜(言體有鱗甲…)善駚𤘝(跳躍自撲也…)食者不風(不畏天風)」

犬3+12=総画数15 U+735D
音読: キツ、キチ
◆(獣が)驚いて突然走り出すさま、同「狘」「矞」
◆「獝狂キッキョウ」、頭がないという悪鬼アッキの名、同「僪狂」、同「𩴢」「【漢書(前漢書):卷八十七上:揚雄傳第五十七上】…梢夔魖而抶獝狂(…獝狂亦惡鬼也…音義曰獝狂無頭鬼也見字林…)」

犬3+12=総画数15 U+735E
音読: トウ、ズウ
◆「獞族トウゾク」、チワン族(中国南東部広西チワン族自治区周辺からベトナム北部にかけて居住する民族)の旧称、現在は「壯族・壮族ソウゾク」 {広西壮族自治区}

犬3+12=総画数15 U+735F
音読: ギョウ
◆気が荒く手に負(お)えないさま、またそのような犬、狂犬キョウケン「【史記:卷百一十一:衞將軍驃騎列傳第五十一】…誅獟駻…」
𤢙𤢸䝤
犬3+12=総画数15 U+7360
音読: ①リョウ[漢呉]②ロウ[漢呉]

◆松明(たいまつ)などの火で獣を追い立てる夜の狩猟、また狩りをする

◆南方の民族、南方人、「獦獠カツロウ」 {広西壮族自治区}
𤡯𤢧
犬3+12=総画数15 U+7361
音読: シャク[漢呉]
◆犬が驚くさま、また怯(おび)えるさま、「獡獡シャクシャク(人を警戒して寄り付かないさま)」、同「𤢴」
注解:旁は「舃」ではなく「舄」、別「𤡯」
𤠬𤢃
犬3+12=総画数15 U+7362
音読: キョウ[漢呉]
◆鼻口部ビコウブ(動物の鼻と口が突き出た部分)の短い犬、「猲獢ケツキョウ」、鼻口部が長い犬を「獫」
獸𤢚兽
犬4+12=総画数16 U+7363
音読: シュウ[漢]、シュ[呉]、ジュウ[慣]
訓読: けもの、けだもの
◆(特に野生の)全身に毛がある四足の動物、二足は「禽」
◆(祭祀の際に供える)干し肉「【儀禮:卷第十五:特牲饋食禮】棜在其南南順實獸於其上東首(順猶從也棜之制如今大木轝■■有四周下無足獸腊也)」
筆順

犬3+12=総画数15 U+7364
音読: 돈トン[韓]
◆[韓]テン(貂)、イタチ科テン属の哺乳類、「獤皮(돈피トンピ、テンの皮)」
𤢠
犬3+12=総画数15 U+7366
音読: カツ[漢]、カチ[呉]
◆「獦牂カツソウ」、獣名、姿はサル(猿)に似て頭はイヌ(犬、狗)に似るという、同「猵狙ヘンショ」「【莊子集解:內篇:逍遙遊第一】猨猵狙以為雌(釋文猵徐敷面反郭李音偏司馬云猵狙一名獦牂似猨而狗頭憙與雌猨交)」
◆「獦狚カツタン」、未詳、「猲狙」の誤りではないかという「【康熙字典:巳集下:犬部:狙】…《山海經》北號之山有獸焉其狀如狼赤首而鼠目其音如豚名曰猲狙《註》郭璞曰猲狙音葛苴○按韻書引山海經皆作獦狚」「【康熙字典:巳集下:犬部:狚】…《廣韻》獦狚出山海經○按山海經本作狙郭讀平聲諸書引之皆作狚疑誤」
風部
黑部
𤡣
犬3+12=総画数15 U+24863
音読: キョ[漢]、コ[呉]
◆「𤝙𤡣キョキョ」、獣名、姿はラバ(騾馬)に似て小形だという
𤡤
犬3+12=総画数15 U+24864
音読: ドウ[漢]、ノウ[呉]
◆毛が濃く長くふさふさとした犬(また獣)、同「㺜」
◆犬が餌を食うさま
◆「朱𤡤シュジュ」、姿はキツネ(狐)に似て魚のような翼(胸鰭か?)があるという、同「朱獳」「【龍龕手鑑:卷二:犬部第二十一:𤡤】𤡤通獳正音獳朱獳獸名似狐而魚翼出則國有恐也」「【山海經:東山經】其狀如狐而魚翼其名曰朱獳(音儒)其鳴自叫見則其國有恐」
𤡥𤡦
犬3+12=総画数15 U+24865
音読: ガン、ゲン、カン、ケン
◆犬が激しく吠え合い争うさま、またその声
𤡦𤡥
犬3+12=総画数15 U+24866
音読: ガン、ゲン、カン、ケン
◆犬が激しく吠え合い争うさま、またその声
𤡨
犬3+12=総画数15 U+24868
音読: チョウ、ジョウ
◆獣が(ウサギ兎のように)すばしこく走り逃げるさま、同「𤣆」「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:𤡨】直闔切獸走皃」
𤡩
犬4+12=総画数16 U+24869
音読: 未詳
◆未詳「【集韻:卷二:平聲:真第十七:獜鏻】說文健也引詩盧獜獜或从金亦書作𤡩」「【康熙字典:巳集下:犬部:獜】…𤡩《篇海》力丁切音鈴同上」
𤡪𤢍𤢩
犬3+12=総画数15 U+2486A
音読: スイ、ズイ
◆牝(めす)のブタ(豚)
𤡫𧴠㺡
犬3+12=総画数15 U+2486B
音読: レキ[漢]、リャク[呉]
◆獣名、未詳「【集韻:卷十:入聲下:錫第二十三:{⿰豸歴}{⿰犭歴}𤢴{⿰犭𠩵}】獸名」
𤡬
犬3+12=総画数15 U+2486C
音読: キ[漢呉]
◆人名用字「【後漢書:卷八十二:列傳第四十二】…篆不得已乃歎曰吾生無妄之世值澆羿之君(…*1浞因*2羿室生澆及𤡬…)(「*1浞」は「寒浞カンサク」、「*2羿」は「后羿コウゲイ」、「𤡬」はその子)
𤡮𤢅
犬3+12=総画数15 U+2486E
音読: ゼン[漢]、ネン[呉]
◆「猓𤡮カゼン」、オナガザル科に属するサルの一種
𤡯獡𤢧
犬3+12=総画数15 U+2486F
音読: シャク[漢呉]
◆犬が驚くさま、また怯(おび)えるさま、「獡獡シャクシャク(人を警戒して寄り付かないさま)」、同「𤢴」
注解:「獡」
𤡱
犬3+12=総画数15 U+24871
音読: ケイ
◆「獴𤡱ボウケイ」、姿はサル(猿)に似るが小形でよく鼠を捕るという「【正字通:巳集下:犬部:𤡱】古惠切音桂獴𤡱蜼之小者紫黑色能捕䑕廣志曰獴𤡱有黑白黃者暹羅最良捕䑕捷於家貓一名蒙頌本作蒙䝿俗作獴𤡱」
𤡲
犬3+12=総画数15 U+24872
音読: カイ、ケ
◆獣(けもの)、獣名、未詳
𤡳𤡻𤡃𤡋𤡄𤟸
犬3+12=総画数15 U+24873
音読: シン
◆「𤡻猭シンテン」、(びっしりと生い茂った竹林が)途切れずに続いているさま「【文選:卷十七:音楽上:洞簫賦】處幽隱而奧庰兮密漠泊以𤡻猭(…𤡻猭相連延貌…)(【文選】は《欽定四庫全書》《摛藻堂四庫全書薈要》本などや【六臣註文選】など多数あるが各本で「𤡻」の字形がかなり異なる、全て異体字とした)
𤡴
犬4+12=総画数16 U+24874
音読: 未詳
◆未詳「【字彙補:巳集:犬部:{⿰(⿱罒虫)犬}】集韻與獨同」「【康熙字典:巳集下:犬部:𤝠】《集韻》{⿰(⿱罒虫)犬}古作𤝠」(いずれも「𤡴」とはやや字形が異なる上に、「【集韻:卷九:入聲上:屋第一:𤢜𤟩𤝠】𤢜𤞞獸名如虎而豕𩯓古作𤟩𤝠通作獨」は「𤟩」)
𤡵
犬4+12=総画数16 U+24875
音読: 未詳
◆未詳「【集韻:卷七:去聲上:霽第十二:戾𤡵】說文曲也从犬出戶下戾者身曲戾也一曰至也」
𤡹
犬3+12=総画数15 U+24879
音読: 未詳
◆未詳
𤡻𤡳𤡃𤡋𤡄𤟸
犬3+12=総画数15 U+2487B
音読: シン
◆「𤡻猭シンテン」、(びっしりと生い茂った竹林が)途切れずに続いているさま「【文選:卷十七:音楽上:洞簫賦】處幽隱而奧庰兮密漠泊以𤡻猭(…𤡻猭相連延貌…)(【文選】は《欽定四庫全書》《摛藻堂四庫全書薈要》本などや【六臣註文選】など多数あるが各本で「𤡻」の字形がかなり異なる、全て異体字とした)
𤡼𤠑
犬3+12=総画数15 U+2487C
音読: リュウ[漢]、ル[呉]
◆「執𤡼シツリュウ」、イヌ(狗、小形のイヌ)名、未詳
◆タケネズミ(竹鼠)、タケネズミ科のネズミ(鼠)、同「䶉」
𤢂
犬3+12=総画数15 U+24882
音読: ス
◆「𤠫𤢂リス」、同「傈僳」、リス族、中国雲南省・ミャンマー・タイなどに住む少数民族
𤢃獢𤠬
犬3+12=総画数15 U+24883
音読: キョウ[漢呉]
◆鼻口部ビコウブ(動物の鼻と口が突き出た部分)の短い犬、「猲獢ケツキョウ」、鼻口部が長い犬を「獫」
𤢅𤡮
犬3+12=総画数15 U+24885
音読: ゼン[漢]、ネン[呉]
◆「猓𤢅カゼン」、オナガザル科に属するサルの一種
𤢆
犬3+12=総画数15 U+24886
音読: 未詳
◆未詳
𤢇
犬3+12=総画数15 U+24887
音読: ヴォ[喃]
◆[喃]未詳
𤢍𤡪𤢩
犬3+12=総画数15 U+2488D
音読: スイ、ズイ
◆牝(めす)のブタ(豚)
𤟨
犬3+13=総画数16 U+3E9B
音読: シュ[漢]、ス[呉]
◆地名、未詳「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:㺛】之喻切鄉名又亭名」「【廣韻:去聲:遇第十:注:㺛】郷名在河南」
𤣜𤡠
犬3+13=総画数16 U+3E9C
音読: ドウ[漢]、ノウ、ニョウ[呉]
◆毛が濃く長くふさふさとした犬(また獣)、同「𤡤」

犬3+13=総画数16 U+7365
音読: キョウ[漢呉]、ケキ[漢]、ギャク[呉]、ケキ[漢]、キャク[呉]
◆オオカミ(狼)の子

犬3+13=総画数16 U+7367
音読: ケン[漢呉]
◆敏捷なさま、動きが素早いさま、すばしこいさま、同「𨆈」
◆信念や意志が堅固で自分の意に添わないことはしないさま、度量や見識が狭小で自分の意に添わないことはしないさま、同「狷」
◆気が短くせっかちなさま、性急なさま、同「狷」

犬3+13=総画数16 U+7368
音読: トク[漢]、ドク[呉]
訓読: ひと・り
◆一人、一人だけ、同「独」
◆一つ、ただ一つ、同「独」
◆「獨𤞞トクヨク」、獣名、姿はトラ(虎)に似て体は白く頭は犬に似る、ウマ(馬)のような尾と豕(いのこ、イノシシ(猪))のような鬣(たてがみ)があるという「【山海經:北山經】又北三百里北囂之山…有獸焉其狀如虎而白身犬首馬尾彘鬣名曰獨𤞞…」
漢字林(非部首部別)
筆順

犬3+13=総画数16 U+7369
音読: ワイ[漢]、エ[呉]
◆「獩貊ワイバク」、古代の少数民族の名、現中朝国境付近に在った

犬3+13=総画数16 U+736A
音読: カイ[漢]、ケ[呉]
◆狡(ずる)い、すばしこい(すばしっこい)、するりと身を躱(かわ)してうまく逃(のが)れる、狡賢(ずるがしこ)い、「狡猾コウカツ」「狡獪コウカイ」「【廣韻:去聲:至第六:儈:獪】狡獪小兒戲」
筆順

犬3+13=総画数16 U+736B
音読: ケン[漢呉]
◆鼻口部ビコウブ(動物の鼻と口が突き出た部分)の長い犬、鼻口部が短い犬を「猲獢ケツキョウ」
◆体は黒く頭が黄色い犬
◆「獫狁ケンイン」、古代の中国北方の異民族の名、同「玁狁」、【廣韻】ば夏代(前21世紀~前17世紀)に「獯鬻クンイク」、漢代(前202年~220年)に「匈奴キョウド」と呼ばれた民族の西周代(前1046年~前771年)の名とする「【廣韻:上平聲:文第二十:薰:獯】北方胡名夏曰獯鬻周曰獫狁漢曰匈奴」
筆順
𧴛𦏘𤛳
犬3+13=総画数16 U+736C
音読: カイ[漢]、ゲ[呉]
◆「獬豸カイチ」、神獣の名、姿はヒツジ(羊)或いはウシ(牛)に似て角(つの)が一本あり、曲直キョクチョク(正邪)をよく判断するとされ、争(あらそ)いごとがあると理リ(道理、正当性)のない方を角で触れるという、同「解𢊁」「𧳊𧳋」
◆「獬豸冠カイチカン」、古代の司法の官吏カンリ(役人)が被(かぶ)る冠
筆順
獺㺚𧴡
犬3+13=総画数16 U+736D
音読: タツ[漢]、タチ[呉]、ダツ[慣]
訓読: かわうそ
◆カワウソ(獺)、イタチ科カワウソ亜科の哺乳類、「水獺スイライ」
◆「獭祭ダッサイ」◇カワウソ(獺)が獲った魚(獲物)を並べること、祭礼の際に供物(獲物)を祭壇に並べることに似ていることから◇詩文を作る際に引用や参考にする書物を並べ置くこと
𫉬
犬3+13=総画数16 U+7372
音読: カク[漢]、ワク[呉]
訓読: え・る
◆狩りで鳥獣を殺し捕(と)る、また狩りで捕った鳥獣など、「獲物(えもの、中国では「猎物」)」、生きたまま捕(つか)まえるのは「虜」「【康熙字典:申集中:虍部:虜】…《漢書·晉灼註》生得曰虜斬首曰獲…」
◆得る、手に入れる、「獲得カクトク」
◆簡「获」
筆順

犬3+13=総画数16 U+7374
音読: ボウ[漢]、ム[呉]
◆マングースmongoose、マングース科の哺乳類
◆「獴𤡱ボウケイ」、姿はサル(猿)に似るが小形でよく鼠を捕るという「【正字通:巳集下:犬部:𤡱】獴𤡱蜼之小者紫黑色能捕䑕廣志曰獴𤡱有黑白黃者暹羅最良捕䑕捷於家貓一名蒙頌本作蒙䝿俗作獴𤡱」
鼠部
𡒦土部
𤢐
犬3+13=総画数16 U+24890
音読: ヨウ、オウ
◆「𤢐𤝷ヨウコウ」、犬が言うことを聞かない(引いても動こうとしない)さま
𤢒
犬3+13=総画数16 U+24892
音読: 未詳
◆未詳「【集韻:卷五:上聲上:蟹第十二:𤢒𠏰】都買切豪強皃後魏時語莫𤢒獬」「【集韻:卷五:上聲上:蟹第十二:獬𠎿】𤢒獬豪強皃」「【正字通:巳集下:犬部:𤢒】俗廌字」
𤢓
犬3+13=総画数16 U+24893
音読: キョ、コ
「𧳜」と男子の間に生まれる子、とされる「【康熙字典:酉集中:豸部:𧳜】…《神異經》𧳜西方獸名大如驢狀如猴善緣木純牝無牡羣居要路執男子合之而孕十月生𤢓《李時珍曰》貜無牝𧳜無牡此牝牡相反(但し【神異經】のどの部分を引いているのか未詳)
𤢔
犬3+13=総画数16 U+24894
音読: ①ケツ[漢]、コチ[呉]②カツ[漢]、カチ[呉]

◆鼻口部ビコウブ(動物の鼻と口が突き出た部分)の短い犬、「猲獢ケツキョウ」、鼻口部が長い犬を「獫」

◆大声で脅(おど)す、同「喝」
◆「𤢔狙・𤢔狙カツショ」、獣名、姿はオオカミ(狼)に似て、首は赤くネズミ(鼠)のような目で、ブタ(豚)のような声で鳴くという「【山海經:東山經】又東次四經之首曰北號之山…有獸焉其狀如狼赤首鼠目其音如豚名曰猲狙(葛苴二音)是食人…」
𤢖
犬3+13=総画数16 U+24896
音読: ショウ
◆「山𤢖サンショウ」、山中に棲むという妖怪の名、一説に裸身で背丈は一丈、エビやカニを食うといい、また姿は人に似て裸身で背丈は四五尺、髪は五六寸であるという「【正字通:巳集下:犬部:𤢖】先彫切音宵山𤢖東方朔神異經西方㴱山有人長丈餘袒身捕鰕蟹就人火炙𩚀之名曰山𤢖其名自呼又劉義慶幽明錄東昌縣山中有物如人髮長五六寸能作呼嘯聲不見其形永嘉記安國縣有山鬼形如人一足長一尺許犯之能令人病韓愈征蜀聯句中矢類妖㺑卽山𤢖也別作魈舊本闕(但し「【神異經】西方深山中有山臊…」は「山臊」で「山𤢖」は見当たらなかった)
筆順
𤢘
犬3+13=総画数16 U+24898
音読: ソ、ス
◆白い牲セイ(祭礼の際に神前に供える牛などの家畜)
𤢙獠𤢸䝤
犬3+13=総画数16 U+24899
音読: ①リョウ[漢呉]②ロウ[漢呉]

◆松明(たいまつ)などの火で獣を追い立てる夜の狩猟、また狩りをする

◆南方の民族、南方人、「獦獠カツロウ」 {広西壮族自治区}
𤢚獸獣兽
犬4+13=総画数17 U+2489A
音読: シュウ[漢]、シュ[呉]、ジュウ[慣]
訓読: けもの、けだもの
◆(特に野生の)全身に毛がある四足の動物、二足は「禽」
◆(祭祀の際に供える)干し肉「【儀禮:卷第十五:特牲饋食禮】棜在其南南順實獸於其上東首(順猶從也棜之制如今大木轝■■有四周下無足獸腊也)」
𤢜
犬4+13=総画数17 U+2489C
音読: トク、ドク
◆一人、一人だけ、同「獨」「【太平廣記:卷二百一:好尚:朱前疑】…前聞文王嗜昌𤢜…」隸續レイゾク「【隸續:卷一:防東尉司馬季徳碑】…滴喜{悠-亻+彳}𢚐𤢜𣠮繼(滂喜悠悠獨無繼…)」「【皇甫少玄集:原序】…蓋自居先大夫憂已盡詘時品而𤢜持上躅矣…」
𤢝
犬4+13=総画数17 U+2489D
音読: ゴウ[漢呉]
◆丈(たけ、高さ)が四尺もあるという大形のイヌ(狗・犬)、晉シン(前11世紀~前376年)に産する良犬という「【【山堂肆考:卷二百二十二:狗】……殷虞晉獒楚獷宋㹱韓*盧皆良犬名…(「*獹」)
𤢞獌𤡁䝢䝡𧴝
犬3+13=総画数16 U+2489E
音読: バン[漢]、マン[呉]
◆獣名、大きさは狗ク(犬や熊・虎のなどの子、或いは小形種)ほどで貍リ(ヤマネコやベンガルヤマネコの類)のような紋様があるという、「貙獌チュウバン」「【爾雅注疏:釋獸】貙獌似貍(《疏》字林云貙似貍而大一名獌郭云今山民呼貙虎之大者爲貙豻…)」「【說文解字注:犬部:獌】(郭云今貙虎也大如狗文似貍)」
𤢠
犬3+13=総画数16 U+248A0
音読: カツ[漢]、カチ[呉]
◆「𤢠牂カツソウ」、獣名、姿はサル(猿)に似て頭はイヌ(犬、狗)に似るという、同「猵狙ヘンショ」「【莊子集解:內篇:逍遙遊第一】猨猵狙以為雌(釋文猵徐敷面反郭李音偏司馬云猵狙一名獦牂似猨而狗頭憙與雌猨交)」
◆「𤢠狚カツタン」、未詳、「猲狙」の誤りではないかという「【康熙字典:巳集下:犬部:狙】…《山海經》北號之山有獸焉其狀如狼赤首而鼠目其音如豚名曰猲狙《註》郭璞曰猲狙音葛苴○按韻書引山海經皆作獦狚」「【康熙字典:巳集下:犬部:狚】…《廣韻》獦狚出山海經○按山海經本作狙郭讀平聲諸書引之皆作狚疑誤」

犬3+14=総画数17 U+3E9F
音読: チョク
◆サル(猿)の一種、獼猴ビコウ(アカゲザル(赤毛猿)などのオナガザル科マカク属に属するサル)に似るという「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:㺟】除卓切似獼猴而黃又作*(「【山海經廣注:卷二:西山經】有獸焉其狀如鹿而白尾馬足人手(郭曰前兩脚似人手)而四角名曰𤣎如(…司馬貞引經云鼻塗山有獸似鹿馬足人手四角名為*蠗是古木異同也梅氏云蠗即㺟猱)」がある)
◆大形のサル(猿)、同「玃」「【正字通:巳集下:犬部:㺟】㺟𤣓皆玃之譌」
◆未詳「【集韻:卷九:入聲上:覺第四:㺟】獸名似鹿白尾(「𤣓」を誤ったものか?)
𤣗𤣔𤣝𤣐狝
犬3+14=総画数17 U+736E
音読: セン[漢呉]
◆(天子や領主が)秋に行う狩り、春は「蒐シュウ」「獀ソウ」、夏は「猫ビョウ」、秋は「獮セン」、冬は「狩シュウ」

犬3+14=総画数17 U+736F
音読: クン[漢呉]
◆「獯鬻・葷粥クンイク」、古代の中国北方に居住していた民族の名、【廣韻】は西周代(前1046年~前771年)に「獫狁ケンイン」、漢代(前202年~220年)に「匈奴キョウド」と呼ばれた民族の夏代(前21世紀~前17世紀)の名とする「【廣韻:上平聲:文第二十:薰:獯】北方胡名夏曰獯鬻周曰獫狁漢曰匈奴」

犬3+14=総画数17 U+7370
音読: ノウ[漢]、ニョウ[呉]、ドウ[慣]
◆性格や顔付き・目付きなどが悪いさま、「獰劣ドウレツ(醜みにくいさま)」
◆「猙獰ソウドウ」、性格や顔付き・目付きなどが悪いさま、凶悪・凶暴なさま
筆順

犬3+14=総画数17 U+7371
音読: ヒン[漢]、ビン[呉]
◆カワウソ(獺、カワウソ亜科の哺乳動物)の別名、またその類、同「猵」
筆順

犬3+14=総画数17 U+7373
音読: ①ドウ[漢]、ヌ[呉]②ジュ[漢]、ニュウ[呉]

◆犬が怒るさま、怒ったような顔付きをしている犬、同「獳」「𤟦」

◆「朱獳シュジュ」、姿はキツネ(狐)に似て魚のような翼(胸鰭か?)があるという「【山海經:東山經】其狀如狐而魚翼其名曰朱獳(音儒)其鳴自叫見則其國有恐」
𤢪猟獵獵
犬3+14=総画数17 U+248AA
音読: リョウ[漢呉]
訓読: かり
◆イヌ(狗・犬)を放(はな)って禽獣キンジュウを追い掛け捜(さが)し出し捕(と)える、狩(か)りをする、同「猎」、「猟」は日本での「狩」と同義、但し「狩」は本来「冬の狩り」を指す、春の狩りを「蒐シュウ」「獀ソウ」、夏を「猫ビョウ」、秋を「獮セン」
◆(獲物を)追い掛け捜し求める、漁(あさ)る
𤢮
犬3+14=総画数17 U+248AE
音読: 未詳
◆未詳「【字彙補:巳集:犬部:𤢮】余強切音羊見篇韻」
𤢯
犬3+14=総画数17 U+248AF
音読: リン
◆犬の元気なさま
◆獣名、姿は犬に似てトラ(虎)のような爪を持ち甲羅コウラがあるという「【山海經:中山經】…有獸焉其狀如犬虎爪有甲其名曰獜(言體有鱗甲…)善駚𤘝(跳躍自撲也…)食者不風(不畏天風)」

犬3+15=総画数18 U+3E9D
音読: カン[漢]、ゲン[呉]
◆トラ(虎)が吼(ほ)える声、トラ(虎)やイヌ(犬)が吠(ほ)える大きな声、また吠え止まないさま
◆イヌ(犬)がものを齧(かじ)る音
狖𤝨𤜴𤟊𤣛㹨
犬3+15=総画数18 U+3EA0
音読: ユウ[漢]、ユ[呉]
◆体が黒いオナガザル(尾長猿)、オナガザル科の哺乳類、同「貁」
猟獵𤢪
犬3+15=総画数18 U+7375
音読: リョウ[漢呉]
訓読: かり
◆イヌ(狗・犬)を放(はな)って禽獣キンジュウを追い掛け捜(さが)し出し捕(と)える、狩(か)りをする、同簡「猎」、「猟」は日本での「狩」と同義、但し「狩」は本来「冬の狩り」を指す、春の狩りを「蒐シュウ」「獀ソウ」、夏を「猫ビョウ」、秋を「獮セン」
◆(獲物を)追い掛け捜し求める、漁(あさ)る
筆順

犬3+15=総画数18 U+7376
音読: ドウ[漢]、ノウ[呉]
◆サル(猿)、オナガザル科マカク属に属するサル
◆犬が驚くさま
◆「獶獀・獿獀ノウソウ」、中国南部からベトナム北部一帯に産する名犬の名
𤣊犷
犬3+15=総画数18 U+7377
音読: コウ[漢]、キョウ[呉]
◆性格が粗暴ソボウなさま、粗暴で懐(なつ)かないさま、人のいうことに従わないさま
獣𤢚兽
犬4+15=総画数19 U+7378
音読: シュウ[漢]、シュ[呉]、ジュウ[慣]
訓読: けもの、けだもの
◆(特に野生の)全身に毛がある四足の動物、二足は「禽」
◆(祭祀の際に供える)干し肉「【儀禮:卷第十五:特牲饋食禮】棜在其南南順實獸於其上東首(順猶從也棜之制如今大木轝■■有四周下無足獸腊也)」
筆順
𤢩𤡪𤢍
犬3+15=総画数18 U+248A9
音読: スイ、ズイ
◆牝(めす)のブタ(豚)
𤢴
犬3+15=総画数18 U+248B4
音読: シャク、レキ
◆犬が驚くさま、また怯(おび)えるさま、同「𤡯」
◆未詳「【集韻:卷十:入聲下:錫第二十三:{⿰豸歴}{⿰犭歴}𤢴{⿰犭𠩵}】獸名」
𤢸獠𤢙䝤
犬3+15=総画数18 U+248B8
音読: ①リョウ[漢呉]②ロウ[漢呉]

◆松明(たいまつ)などの火で獣を追い立てる夜の狩猟、また狩りをする

◆南方の民族、南方人、「獦獠カツロウ」 {広西壮族自治区}
𤢹𤡂
犬3+15=総画数18 U+248B9
音読: ルイ[漢呉]
◆ムササビ(鼺鼠)やモモンガ(鼯鼠)などを含むリス科の滑空する哺乳類、「飛𤢹ヒルイ」、別名「鸓鼠・鼺鼠ルイソ」「飛鸓・飛蠝・飛𤢹ヒルイ」「飛鼠ヒソ」「鼯鼠ゴソ」
𤢺
犬3+15=総画数18 U+248BA
音読: ケツ[漢]、ゲチ[呉]
◆犬名、豕(いのこ)の鬣(たてがみ)のような毛と鱗(うろこ)があり怒ったような顔付きをしているという「【山海經:中山經】有獸焉名曰𤢺其狀如獳犬而有鱗其毛如彘鬣」
𤢻
犬3+15=総画数18 U+248BB
音読: 未詳
◆未詳「【龍龕手鑑《宋刻本影印版》:卷一:心部第四:{⿱𤠹心}】尺制反狂*大別名也(《欽定四庫全書》本では「*犬」)
𧴠𤡫
犬3+16=総画数19 U+3EA1
音読: レキ[漢]、リャク[呉]
◆獣名、未詳「【集韻:卷十:入聲下:錫第二十三:{⿰豸歴}{⿰犭歴}𤢴{⿰犭𠩵}】獸名」

犬3+16=総画数19 U+7379
音読: ロ[漢]、ル[呉]
◆韓カン(前403年~前230年)に産した良犬の名、宋ソウ(前11世紀~前286年)産の良犬を「㹱」
獭㺚𧴡
犬3+16=総画数19 U+737A
音読: タツ[漢]、タチ[呉]、ダツ[慣]
訓読: かわうそ
◆カワウソ(獺)、イタチ科カワウソ亜科の哺乳類、「水獺スイライ」
◆「獺祭ダッサイ」◇カワウソ(獺)が獲った魚(獲物)を並べること、祭礼の際に供物(獲物)を祭壇に並べることに似ていることから◇詩文を作る際に引用や参考にする書物を並べ置くこと
筆順
献𤟜𤣉𤡎
犬4+16=総画数20 U+737B
音読: ケン[漢]、コン[呉]
訓読: たてまつ・る
◆神や祖先にお供えを奉(ささ)げる
◆目上の人や大切な客人に品物や酒食などを差し上げる
◆故事や物事によく通じる、またその人、それらを記録に留めたものが「文献」
漢字林(非部首部別)
筆順
𤣆
犬3+16=総画数19 U+248C6
音読: レン[漢呉]
◆獣が(ウサギ兎のように)すばしこく走り逃げるさま、すばしこく草叢(くさむら)や木の上などに逃げ込むさま、「𤣆猭レンテン」、同「𤡨」
𤣇
犬3+16=総画数19 U+248C7
音読: 未詳
◆未詳「【康熙字典:巳集下:犬部:𤣇】《篇海類編》音熾狂犬別名」
注解:「𤢻」の譌字か?
𤣈
犬3+16=総画数19 U+248C8
音読: 未詳
◆未詳
注解:「𤣆」の訛字か?
𤣉献獻𤟜𤡎
犬4+16=総画数20 U+248C9
音読: ケン[漢]、コン[呉]
訓読: たてまつ・る
◆神や祖先にお供えを奉(ささ)げる
◆目上の人や大切な客人に品物や酒食などを差し上げる
◆故事や物事によく通じる、またその人、それらを記録に留めたものが「文献」
𤣊獷犷
犬3+16=総画数19 U+248CA
音読: コウ[漢]、キョウ[呉]
◆性格が粗暴ソボウなさま、粗暴で懐(なつ)かないさま、人のいうことに従わないさま

犬3+17=総画数20 U+3EA5
音読: サン[漢]、ゼン[呉]
◆狡(ずる)いさま、狡猾コウカツなさま、同「毚」
◆犬の声
𤣆
犬3+17=総画数20 U+3EA6
音読: レン[漢呉]
◆獣が(ウサギ兎のように)すばしこく走り逃げるさま、すばしこく草叢(くさむら)や木の上などに逃げ込むさま、「𤣆猭レンテン」、同「𤡨」
猕𤝝
犬3+17=総画数20 U+737C
音読: ビ[漢]、ミ[呉]
◆「獼猴ビコウ」、アカゲザル(赤毛猿)などのオナガザル科マカク属に属するサル

犬3+17=総画数20 U+737D
音読: ジョウ[漢]、ニョウ[呉]
◆キンシコウ(金絲猴、オナガザル科シシバナザル属のサル)と同属のサル
風部
𤣍狑𤣤
犬3+17=総画数20 U+248CD
音読: レイ[漢]、リョウ[呉]
◆犬名、未詳、【集韻】は秦シン(国名か地名か未詳)の良犬の名という「【集韻:卷四:平聲四:青第十五:狑𤣍𤣤】良犬也秦有狑…」
◆未詳「【赤雅:卷一:鳥{⿱立(単-⺍)}】…鳥毳之粗布于狑獞謂之鵝罽…」
◆未詳「【赤雅:卷一:狑人狙人】…卉衣鳥言重譯四姓狑外曰狙其風罔聞意莊生所謂狙公云」
𤣎
犬3+17=総画数20 U+248CE
音読: エイ[漢]、ヨウ[呉]
◆「𤣎如エイジョ」、獣名、姿は鹿に似て四本の角(つの)があり尾は白い、(前)脚は馬のようで足は人の手に似るという、別名「玃如カクジョ」「【山海經廣注:卷二:西山經】有獸焉其狀如鹿而白尾馬足人手(郭曰前兩脚似人手)而四角名曰𤣎如…」
𤣐獮𤣗𤣔𤣝狝
犬3+17=総画数20 U+248D0
音読: セン[漢呉]
◆(天子や領主が)秋に行う狩り、春は「蒐シュウ」「獀ソウ」、夏は「猫ビョウ」、秋は「獮セン」、冬は「狩シュウ」

犬3+18=総画数21 U+737E
音読: カン[漢呉]
◆アナグマ(穴熊)、イタチ科アナグマ属の哺乳類、同「貛」
◆「豬獾チョカン」、ブタバナアナグマ、イタチ科ブタバナアナグマ属の哺乳類、同「豬貛」
◆「鼬獾ユウカン」、イタチアナグマ(鼬穴熊)、イタチ科イタチアナグマ属の哺乳類
猟獵𤢪
犬3+18=総画数21 U+F9A7
音読: リョウ[漢呉]
訓読: かり
◆イヌ(狗・犬)を放(はな)って禽獣キンジュウを追い掛け捜(さが)し出し捕(と)える、狩(か)りをする、同「猎」、「猟」は日本での「狩」と同義、但し「狩」は本来「冬の狩り」を指す、春の狩りを「蒐シュウ」「獀ソウ」、夏を「猫ビョウ」、秋を「獮セン」
◆(獲物を)追い掛け捜し求める、漁(あさ)る
𤢧獡𤡯
犬3+18=総画数21 U+248A7
音読: シャク[漢呉]
◆犬が驚くさま、また怯(おび)えるさま、「獡獡シャクシャク(人を警戒して寄り付かないさま)」、同「𤢴」
𤣓
犬3+18=総画数21 U+248D3
音読: キャク[漢]、カク[呉]
◆大形のサル(猿)、同「貜」「㺟」
◆「𤣓如カクジョ」、獣名、姿は鹿に似て四本の角(つの)があり尾は白い、(前)脚は馬のようで足は人の手に似るという、別名「𤣎如エイジョ」「【山海經廣注:卷二:西山經】有獸焉其狀如鹿而白尾馬足人手(郭曰前兩脚似人手)而四角名曰𤣎如(…駢雅曰鹿四角為𤣎如或作玃如廣雅曰西方有獸焉如鹿白尾馬足人手四角其名曰玃如…)」
𤣔獮𤣗𤣝𤣐狝
犬3+18=総画数21 U+248D4
音読: セン[漢呉]
◆(天子や領主が)秋に行う狩り、春は「蒐シュウ」「獀ソウ」、夏は「猫ビョウ」、秋は「獮セン」、冬は「狩シュウ」
𤣕
犬3+18=総画数21 U+248D5
音読: 未詳
◆「𤟰𤣕(音未詳)」、安南アンナン(現ベトナム中部)の民族の名、苗族ミャオゾク(中国東南部からインドシナ北部の山岳地帯に住む少数民族の名)の後裔コウエイ(子孫)という「【皇清職貢圖:卷一】𤟰𤣕交州苖裔在安南境內先隸交酋管轄因與滇省接壤」

犬3+19=総画数22 U+737F
音読: ドウ[漢]、ニョウ[呉]
◆犬が驚いて盛んに吠えるさま
◆サル(猿)の一種、オナガザル科に属するサル、同「獶」「夒」
◆「獿人ドウジン」、壁塗りが巧みな人、「サルのように高いところに登っての作業が巧み」の意であろうか
◆「獿獀・獶獀ノウソウ」、中国南部からベトナム北部一帯に産する名犬の名

犬3+19=総画数22 U+7380
音読: ラ
◆「玀玀ララ」、同「猓玀カラ」、彝族イゾク(多く中国南東部に居住する民族の名)の旧称
◆「豬玀チョラ」◇ブタ(豚、家畜化されたイノシシ猪)◇人を罵(ののし)る時に使う言葉
𤣗獮𤣔𤣝𤣐狝
犬3+19=総画数22 U+248D7
音読: セン[漢呉]
◆(天子や領主が)秋に行う狩り、春は「蒐シュウ」「獀ソウ」、夏は「猫ビョウ」、秋は「獮セン」、冬は「狩シュウ」
𤣙
犬3+19=総画数22 U+248D9
音読: 未詳
◆未詳「【字彙補:巳集:犬部:𤣙】字義總略曰此俳𤣙字作優非」
𤣜㺜𤡠
犬3+19=総画数22 U+248DC
音読: ドウ[漢]、ノウ、ニョウ[呉]
◆毛が濃く長くふさふさとした犬(また獣)、同「𤡤」
𤞤
犬3+20=総画数23 U+7381
音読: ケン
◆「玁狁ケンイン」、古代の中国北方の異民族の名、同「獫狁」、【廣韻】ば夏代(前21世紀~前17世紀)に「獯鬻クンイク」、漢代(前202年~220年)に「匈奴キョウド」と呼ばれた民族の西周代(前1046年~前771年)の名とする「【太平御覽:卷第七百九十九四:四夷部二十:北狄一:揔敘北狄上】…文王之時西有昆夷之患北有玁狁之難…(「文王」は周朝の始祖)「【廣韻:上平聲:文第二十:薰:獯】北方胡名夏曰獯鬻周曰獫狁漢曰匈奴」
筆順

犬3+20=総画数23 U+7382
音読: キ[漢]、ゲ、ギ[呉]
◆犬が一頭の子を産む、一頭だけで生まれた子犬、同「𤡆」「猔」、双子は「獅シ」、三つ子は「猣ソウ」「【爾雅注疏:釋畜】犬生三猣二師一玂(「師」は「獅」)
𤣓
犬3+20=総画数23 U+7383
音読: キャク[漢]、カク[呉]
◆大形のサル(猿)、同「貜」「㺟」
◆「玃如カクジョ」、獣名、姿は鹿に似て四本の角(つの)があり尾は白い、(前)脚は馬のようで足は人の手に似るという、別名「𤣎如エイジョ」「【山海經廣注:卷二:西山經】有獸焉其狀如鹿而白尾馬足人手(郭曰前兩脚似人手)而四角名曰𤣎如(…駢雅曰鹿四角為𤣎如或作玃如廣雅曰西方有獸焉如鹿白尾馬足人手四角其名曰玃如…)」
𤣛狖𤝨𤜴𤟊㺠㹨
犬3+20=総画数23 U+248DB
音読: ユウ[漢]、ユ[呉]
◆体が黒いオナガザル(尾長猿)、オナガザル科の哺乳類、同「貁」
𤣝獮𤣗𤣔𤣐狝
犬3+20=総画数23 U+248DD
音読: セン[漢呉]
◆(天子や領主が)秋に行う狩り、春は「蒐シュウ」「獀ソウ」、夏は「猫ビョウ」、秋は「獮セン」、冬は「狩シュウ」
𤣠
犬3+21=総画数24 U+3EA7
音読: キョウ[漢呉]
◆体が黄色(薄い黄色)のイヌ(犬)「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:㺧】許苗切犬黃色也」「【廣韻:下平聲:宵第四:嚻:𤣠】犬黃白色」
𤣠
犬3+21=総画数24 U+248E0
音読: キョウ[漢呉]
◆体が黄色(薄い黄色)のイヌ(犬)「【玉篇:卷二十三:犬部第三百六十四:㺧】許苗切犬黃色也」「【廣韻:下平聲:宵第四:嚻:𤣠】犬黃白色」
𤣣
犬3+22=総画数25 U+248E3
音読: 未詳
◆未詳
注解:「㺧」の譌字か?
𤣤狑𤣍
犬3+24=総画数27 U+248E4
音読: レイ[漢]、リョウ[呉]
◆犬名、未詳、【集韻】は秦シン(国名か地名か未詳)の良犬の名という「【集韻:卷四:平聲四:青第十五:狑𤣍𤣤】良犬也秦有狑…」
◆未詳「【赤雅:卷一:鳥{⿱立(単-⺍)}】…鳥毳之粗布于狑獞謂之鵝罽…」
◆未詳「【赤雅:卷一:狑人狙人】…卉衣鳥言重譯四姓狑外曰狙其風罔聞意莊生所謂狙公云」


[漢字林] [漢字林(非部首部別)] [付録]

[漢字林 犬部] [部首索引]

総合目次のページ 辞典や用語集です 当サイトの全ページを一覧でご覧いただけます すべてのページの更新履歴です