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[辞典・用語][植物用語集][さ行]

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三出複葉(さんしゅつふくよう)

一枚の葉が全裂(ぜんれつ)して、複数の独立した葉のように見える葉を複葉(ふくよう)といい、その一つ一つの葉を小葉(しょうよう)といいます。
この小葉が、三枚のものを、三出複葉といいます。
三出複葉が、二回繰り返されるものを二回三出複葉(小葉の数は3の2乗で9枚)、三回繰り返されるものを三回三出複葉(小葉の数は3の3乗で27枚)といいます。
三出複葉

雌蕊(しずい)

雌蕊(めしべ、しずい)

蕊・蘂(しべ)

被子植物の花の生殖器官全体を指す名で、花粉を受けて果実や種子になる部分を雌蕊(めしべ、しずい)、花粉を作る部分を雄蕊(おしべ、ゆうずい)といい、これを併せて、蕊・蘂といいます。
雌蕊は、花粉を受ける柱頭(ちゅうとう)、受精して発育し果実や種子になる子房(しぼう)、子房から伸びて柱頭を支える花柱(かちゅう)から成ります。
雄蕊は、花粉が入っている葯(やく)と、葯を支える花糸(かし)から成っています。
雌蕊・雄蕊 雌蕊・雄蕊

子房(しぼう)

被子植物の花の生殖器官である雌蕊(めしべ、しずい)の一部で、受精し、発育し、果実や種子になる部分を子房といいます。
雌蕊は、他に、花粉を受ける柱頭(ちゅうとう)、子房から伸びて柱頭を支える花柱(かちゅう)から成っています。
雌蕊・雄蕊 雌蕊・雄蕊

舟弁(しゅうべん)

竜骨弁(りゅうこつべん)

珠芽(しゅが)

茎や葉腋(ようえき、葉の付け根)に、養分を貯えて小さな塊となったものを、珠芽といいます。
零余子(むかご)とも呼ばれます。
この珠芽は、落下し、発芽して、新しい個体となります。
珠芽は、

とに分類されます。
鱗芽 肉芽

宿根性植物(しゅっこんせいしょくぶつ)

二年以上枯死せずに生存する植物(多年生植物)には、地上部(茎や葉)が枯れるものと、地上部も枯死(こし)しないものとがあり、その内、地上部(茎や葉)が枯れる多年生植物を、宿根性植物といいます。
草本の場合は、宿根草・宿根性草本とも呼ばれます。
木本は、基本的には長期にわたって成長するため、このような分類を用いることは稀で、多くの場合は草本に用いられます。
同じ年(年を越さない)に、発芽し、枯死する植物は、一年生植物・一年草・一年生草本といいます。
一方、同じように、一年以内に、種子から発芽し、成長し、花を開き、実を結び、枯死する植物で、冬を越す(年をまたぐ)植物を、越年生植物・越年草・越年生草本といいます。
発芽から枯死まで、一年以上二年未満の植物は、二年生植物・二年草・二年生草本といいます。

宿根性草本(しゅっこんせいそうほん)

宿根性植物(しゅっこんせいしょくぶつ)

宿根草(しゅっこんそう)

宿根性植物(しゅっこんせいしょくぶつ)

掌状複葉(しょうじょうふくよう)

一枚の葉が全裂(ぜんれつ)して、複数の独立した葉のように見える葉を複葉(ふくよう)といい、その一つ一つの葉を小葉(しょうよう)といいます。
この小葉が、一か所から放射状に広がり、掌(てのひら)のような形になるものを、掌状複葉といいます。
形は似ていますが、小葉から、更に分枝して小葉が出るものを、鳥足状複葉(とりあしじょうふくよう)といいます。
掌状複葉 鳥足状複葉

掌状裂(しょうじょうれつ)

欠刻(けっこく、葉の切れ込み)の形状を表す語で、葉が掌(てのひら)のような形になるものを、掌状裂といいます。
掌状裂は、切れ込みの深さから、
に分類されます。
羽状に両側に広がり並ぶものを、羽状裂(うじょうれつ)といいます。
掌状裂は、葉の切れ込みの形状を指し、葉の縁の形状の分類とは別です。
葉の縁の形状の分類は、葉縁(ようえん)といいます。
掌状裂 羽状裂

小葉(しょうよう)

一枚の葉が全裂((ぜんれつ)して、複数の独立した葉のように見える葉を複葉(ふくよう)といい、その一つ一つの葉を小葉(しょうよう)といいます。
小葉には、
があります。
羽状複葉

上唇(じょうしん)

花弁(かべん、花びら)が筒状で、その先が上下に別れた花を、唇の形をしていることから唇形花(しんけいか)と呼びますが、その上の部分を上唇といいます。
これに対して、唇形花の下の部分を下唇(かしん)といいます。
唇形花

常緑(じょうりょく)

葉が枯れるかどうかを区別する言葉で、一年中、枯れない葉を、常緑といいます。
アオキ、カシ、ヒイラギ、キンモクセイ、タケ、ツバキ、キョウチクトウ、スギ、マツ、などがあります。
これに対して、冬季や乾季に葉を落とすものを、落葉(らくよう)といいます。
一般には、常緑の葉は、落葉の葉に比べて厚みがあります。
常緑 落葉

唇形花(しんけいか)

花弁(かべん、花びら)が筒状で、その先が上下に別れた花を、唇の形をしていることから、唇形花と呼びます。
上下に分かれた上の部分を、上唇(じょうしん)、下の部分を下唇(かしん)といます。
花弁が分離していない合弁花(ごうべんか)の一種です。
シソ科、ゴマノハグサ科、などに見られます。
唇形花

深裂(しんれつ)

欠刻(けっこく、葉の切れ込み)の深さを表す語で、葉の半分以上の深さまで切れ込んでいるものを、深裂といいます。
更に、羽状に両側に広がり並ぶものを羽状深裂(うじょうしんれつ)、掌(てのひら)状に中心から放射状に広がるものを掌状深裂(しょうじょうしんれつ)といいます。
深裂は、葉の切れ込み方を指し、葉の縁の形状の分類とは別です。
葉の縁の形状の分類は、葉縁(ようえん)といいます。
羽状裂 掌状裂

舌状花(ぜつじょうか)

先が広がって舌状になった花弁(はなびら)を、舌状花といいます。
これに対し、丸まって管状(筒状)のものを、管状花(或いは、筒状花)といいます。
この舌状花の一つ一つが花冠(かかん、花弁の総称)に相当し、それぞれに雌蕊(めしべ、しずい)雄蕊(おしべ、ゆうずい)があります。
管状花・舌状花という名は、花弁の形の違いを表す語です。
管状花

全縁(ぜんえん)

葉縁(ようえん)の分類の一つで、葉の縁にギザギザや切れ込みがない葉を、全縁といいます。
葉の縁に、ギザギザがあるものを鋸歯(きょし)、毛があるものを毛縁(もうえん)といいます。
鋸歯は、葉の縁の形状(葉縁)を指し、葉の切れ込み方の分類とは別です。
切れ込み方は、欠刻(けっこく)といいます。
葉縁

浅裂(せんれつ)

欠刻(けっこく、葉の切れ込み)の深さを表す語で、縁の切れ込みが比較的浅いものを、浅裂といいます。
更に、羽状に両側に広がり並ぶものを羽状浅裂(うじょうせんれつ)、掌(てのひら)状に中心から放射状に広がるものを掌状浅裂(しょうじょうせんれつ)といいます。
浅裂は、葉の切れ込み方を指し、葉の縁の形状の分類とは別です。
葉の縁の形状の分類は、葉縁(ようえん)といいます。
羽状裂 掌状裂

全裂(ぜんれつ)

欠刻(けっこく、葉の切れ込み)の深さを表す語で、葉の基部まで切れ込んでいるものを、全裂といいます。
更に、羽状に両側に広がり並ぶものを羽状全裂(うじょうぜんれつ)、掌(てのひら)状に中心から放射状に広がるものを掌状全裂(しょうじょうぜんれつ)といいます。
全裂は、葉の切れ込み方を指し、葉の縁の形状の分類とは別です。
葉の縁の形状の分類は、葉縁(ようえん)といいます。
羽状裂 掌状裂

双子葉植物(そうしようしょくぶつ)

被子植物(種子で増えるもの)の種子の中に初めから入っている葉(子葉、しよう)が、二枚のものを、双子葉植物といいます。
葉は、一般的に、網目脈(もうじょうみゃく)となり、花弁(花びら)は、四枚或いは五枚、また、その倍数になります。
網目脈とは、葉に分布する水分や養分を通すための管(葉脈、ようみゃく、動物でいう血管のような働きをする管)が、網目状になっているものを指します。
子葉が一枚のものは、単子葉植物(たんしようしょくぶつ)といいます。
網状脈

装飾花(そうしょくか)

雌蕊(めしべ、しずい)雄蕊(おしべ、ゆうずい)が(退化して)目立たなく、花弁(かべん)萼片(がくへん)が、大きく発達して、花のように見えるものをいいます。
アジサイ、などがその代表的な例です。
装飾花

総苞(そうほう)

苞(ほう)

側小葉(そくしょうよう)

一枚の葉が全裂((ぜんれつ)して、複数の独立した葉のように見える葉を複葉(ふくよう)といい、その一つ一つの葉を小葉(しょうよう)といいます。
この小葉のうち、左右に広がる小葉を、側小葉といいます。
先端の対にならない小葉は、頂小葉(ちょうしょうよう)といいます。
側小葉が羽状に並ぶものを、羽状複葉(うじょうふくよう)といい、頂小葉があるものを奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)、頂小葉がないものを偶数羽状複葉(ぐうすううじょうふくよう)といいます。
羽状複葉


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