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[辞典・用語][新漢字辞典][九画]

「総画数索引」

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番外 付録


【乗】 丿1+8=総画数9 U+4E57 [ショウ、ジョウ/の・る、の・せる]
◆高台(たかだい、周りからは一段と高く人や物が乗ることができるようなところ)に登(のぼ)る、馬や車・舟などの台ダイに上(あ)がる
◆(人が乗るための)馬や車・舟など(乗り物)
◆よい機会を捕(と)らえ(上に乗って)これを利用する
◆掛け算をする、掛け算
◆車一台を馬四頭で引く馬車・兵車ヘイシャ、また広く乗り物を指す、同「𨍱」「𨌤」
◆四つで一組になるもの「【管子:卷一:乘馬】…一乘者四馬也…」
◆史書、歴史書
◆仏教の教えの一つ、「大乗」「小乗」
【剰】刀2+9=総画数11 U+5270 [ショウ、ジョウ/あまつさ・え、あま・る]
◆余(あま)る、余り、必要な分を除いた後の残り、残る
◆あまつさ・え、その上に
【亭】 亠2+7=総画数9 U+4EAD [テイ、ジョウ、チン/]
◆秦代(前221年~前207年)・漢代(前202年~220年)に置かれた駅エキ(日本でいう宿場しゅくば、宿駅シュクエキ)、十里ごとに「亭」を置き、十亭ごとに「鄕」を置いた
◆停(とど)まる、同「停」
◆屋根と柱だけで壁がない休息用の小さな建物、東屋(あずまや)、休憩所
【停】人2+9=総画数11 U+505C [テイ、ジョウ、チョウ/と・まる、と・める、とど・まる、とど・める]
◆連続・継続する動きや流れ(道程・工程・時間・年月など)の途中で一旦イッタン(少しの間、一時的に)同じ場所や状態に留(とど)まる、同「亭」
◆止(とど)まる、止(と)まる
【渟】水3+9=総画数12 U+6E1F [テイ、ジョウ/]
◆水が留(とど)まったまま流れない、流れずに溜(た)まる
◆停(と)まる、留(とど)まる、同「停」
【亮】 亠2+7=総画数9 U+4EAE [リョウ、ロウ/すけ]
◆明るい、明るく澄んでいる、はっきりしている、明瞭なさま
◆[日]すけ、律令制の官位名
【喨】口3+9=総画数12 U+55A8 [リョウ、ロウ/]
◆声や音が響き渡るさま、またそのような声や音
◆泣き尽くして声が嗄(か)れるさま、同「哴」
【侯】 人2+7=総画数9 U+4FAF [コウ、グ/]
◆弓で矢を射るときの的(まと)、同「帿」「【儀禮註疏:卷第五:鄉射禮】凡矦天子熊矦白質諸侯麋矦赤質大夫布矦畫以虎豹士布矦畫以鹿豕」 (注:【三禮圖集注:卷六】に「虎侯」「熊侯」「豹侯」他の図あり)
◆君主から領地の統治を認められた領主の称号、「諸侯ショコウ」という、「諸侯国ショコウコク、諸侯が統治する国」
◆爵位シャクイ(上位から「公・侯・伯・子・男」)の第二位
◆これ、文頭に置いて語調を整える語
【喉】口3+9=総画数12 U+5589 [コウ、グ/のど]
◆のど、咽イン(口の奥から食道の入口までの部分)の途中から分かれて気管に通じる部分、総称して「咽喉インコウ」
【猴】犬3+9=総画数12 U+7334 [コウ、グ/]
◆サル(猿)、またオナガザル科に属するサル(猿)
◆「獼猴ビコウ」、アカゲザル(赤毛猿)などのオナガザル科マカク属に属するサル(猿)
◆利口な、賢い
【篌】竹6+9=総画数15 U+7BCC [コウ、グ/]
◆「箜篌コウコウ」、ハープharpなどの竪琴に似た弦楽器
【便】 人2+7=総画数9 U+4FBF [ヘン、ベン、ビン/すなわ・ち、たよ・り]
◆安らかなさま、差し障る(さしさわる)ようなことがないさま
◆都合が良いさま、ちょうど良いさま、(物事をするのに)適テキしているさま、「便宜ベンギ」「便利ベンリ」
◆平易ヘイイなさま、簡単なさま
◆屎尿シニョウ、糞尿フンニョウ、「大便ダイベン」「小便ショウベン」
◆すなわ・ち、~なので~、~であるので~、~だから~
◆[日]たよ・り、知らせ、手紙
【鞭】革9+9=総画数18 U+97AD [ヘン、ベン/むち、むちう・つ]
◆むち、馬や罪人を打つ(革製の)紐状のもの、同「𠓠」
◆むちう・つ、叱ったり励ましたりして前に進ませる、同「𠓠」
◆「馬鞭草バベンソウ・マヘンソウ」、クマツヅラ(熊葛)、クマツヅラ科の草、バーベナ(Verbena)
◆「馬鞭魚バベンギョ・マヘンギョ」、ヤガラ(矢柄)、ヤガラ科の魚、体が矢柄・矢幹(やがら)のように馬鞭バベン(むち)のように煙管(きせる)のように細長い、同「煙管魚エンカンギョ」
【保】 人2+7=総画数9 U+4FDD [ホウ、ホ/たも・つ]
◆(子供などを)大切に守り育てる、「保護ホゴ」
◆傍(そば)に付き添い助け守る、「保母ホボ」、傍に付き添いながら助言・教育する、「太保タイホ(古代の官職名)」
◆(他からの侵害や関与などを防ぎ)守る、そのままの状態を維持する、「保守ホシュ」
◆(約束などを)変えずに守る、変わらないように守る、「保証ホショウ」
【堡】土3+9=総画数12 U+5821 [ホウ、ホ/]
◆土や石を積んで築いた砦(とりで)、同「堢」
【葆】艸3+9=総画数12 U+8446 [ホウ、ホ/]
◆草木が叢(むら)がり生(は)え伸びるさま、頭を覆うほどに伸びるさま
◆車蓋シャガイ(車の日除け雨除け用の大きな傘)や傘蓋サンガイ(日除け雨除け用の大きな傘)などの覆(おお)い、「羽葆ウホウ(羽飾りの付いた覆い)」‡「【廣韻:去聲:霽第十二:翳:翳】羽葆也又隱也奄也鄣也†[「鄣」は「障ショウ(遮さえぎる)」の誤りと思われる]†」‡
◆覆って大切に守る、同「保」
◆小児や嬰児エイジを覆い包(くる)む布、同「褓」
◆大切なもの、大切に扱うもの、同「寶(宝)」
◆蘖(ひこばえ)、草木の切り株から生え出た新芽
【褒】衣6+9=総画数15 U+8912 [ホウ、ホ/ほ・める]
◆衣服がゆったりしているさま、「褒明ホウメイ(ゆったりとした衣服、ゆったりと寛くつろげる衣服、普段着)」
◆相手から受けた善(よ)い行いに報(むく)いるために相応ソウオウのお返しをする
◆善い行いを称(たた)える、大いに称える
【褓】衣5+9=総画数14 U+8913 [ホウ、ホ/]
◆小児や嬰児エイジを寝かせたり包(くる)んだりするのに用いる布、同「緥」
◆「襁褓キョウホウ」◇小児や嬰児エイジを背負う紐と包(くる)む布、小児や嬰児を大切に庇(かば)い守るための衣類◇[日]むつき、おしめ、おむつ、小児や嬰児の股に当てて排便を受ける細長い布
【兪】 入2+7=総画数9 U+516A [ユ/]
◆「然(しか)り」「はい」「その通り」という同意を表す返答
◆増々ますます、いよいよ、同「愈」
◆丸太を刳(く)り貫いた舟、丸木舟、同「𦩞」
【偸】人2+9=総画数11 U+5078 [トウ、ツ、チュウ/]
◆こっそりと盗む、同「婾」
◆人に気付かれないように、こっそりと、密かに
◆盗人(ぬすっと)
◆薄っぺらなさま、形だけで中身がないさま、同「婾」
【喩】口3+9=総画数12 U+55A9 [ユ/たと・える、たと・え]
◆譬(たと)える、理解を促(うなが)すために別の同様の(或いは分かりやすい)例を挙(あ)げる、同「譬」
◆理解を促(うなが)すために挙げる別の同様の例、同「譬」
◆諭(さと)す、例を引いて分かりやすく説明し理解させる、同「諭」
◆悦(よろこ)ぶ、心から楽しむ、同「愉」
◆「嗙喩ホウユ」、蔡サイ(周代前11世紀~前221年の国名)の舞曲名、またそれを歌う声
【愈】心4+9=総画数13 U+6108 [ユ/]
◆増々(ますます)、いよいよ
◆勝(まさ)る
◆病気が癒(い)える
【愉】心3+9=総画数12 U+6109 [ユ/たの・しむ]
◆思い悩むことも気に掛かることもなく楽しい、また楽しむ、悦(よろこ)ぶ
【揄】手3+9=総画数12 U+63C4 [ユ、トウ、ツ、ズ/]
◆引く、引き出す、引き上げる
◆臼(うす)などの器から中身を掬(すく)い出す、また掬い取る、同「抭」「舀」「揄」
◆「揶揄ヤユ」、からかう、弄(もてあそ)ぶ、困らせたり怒らせたりして面白がる
【楡】木4+9=総画数13 U+6961 [ユ/にれ]
◆ニレ(楡)、ニレ科の木、緑色の若い実は蒸してじっくりと醸(かも)すと旨(うま)い酒になり、熟した実(始めは乳緑色をしているが熟すと乳白色になる)を乾かし砕いて醤(ひしお、濃い液状またペーストpaste状の調味料や食品)にするという‡「【齊民要術:種榆白楊第四十六】崔寔曰二月榆莢成及青收乾以為旨蓄(旨美也…司部收青莢小蒸曝之至冬以釀酒滑香宜養老…)色變白將落可作𨡭䤅隨節早晏勿失其適」‡
◆「刺楡シユ」、ハリゲヤキ(針欅)、ニレ科ハリゲヤキ属の木
【渝】水3+9=総画数12 U+6E1D [ユ/]
◆澄んでいた水が濁る、色が変わる
◆(これまでとは様子や状態が、また態度や考えが)変わる、また変える
◆重慶ジュウケイの別称、「渝都ユト(渝水ユスイ(現嘉陵江)が重慶市で長江チョウコウに合流することから)」
【瑜】玉4+9=総画数13 U+745C [ユ/]
◆非の打ち所がない玉ギョク(美しく高貴な石)
◆玉ギョクが美しく光り輝くさま
◆「瑾瑜キンユ」、堅く輝くような光沢がある美しい玉ギョク
【瘉】疒5+9=総画数14 U+7609 [ユ/]
◆病(や)む
◆病気が癒(い)える、同「癒」
◆勝(まさ)る、上回る、同「愈」
【蝓】虫6+9=総画数15 U+8753 [ユ/]
◆「蛞蝓カツユ」、ナメクジ(蛞蝓)、陸棲の貝類のうち貝が退化しているものの総称、巻貝を背負うものはカタツムリ(蝸牛)
◆「螔蝓イユ」、カタツムリ(蝸牛)、貝を背負う陸棲の虫の総称
◆「蠾蝓ショクユ」◇クモ(蜘蛛)の別名◇スクモムシ(蠐螬)、コガネムシ(黄金虫)などの幼虫
【覦】見7+9=総画数16 U+89A6 [ユ/]
◆必要以上のこと(分不相応なこと)を願い望む、「覬覦キユ」
【諭】言7+9=総画数16 U+8AED [ユ/さと・す]
◆分からない点・疑問に思っている点・誤っている点などについて(例を引いて)分かりやすく説明し理解させる、同「喩」
◆譬(たと)える、理解を促(うなが)すために別の同様の例を挙げる、同「譬」「喩」
◆(上位の者が下位の者に)言い聞かせる、告げる、布告する
【踰】足7+9=総画数16 U+8E30 [ユ/]
◆こちらと向こうを隔てているものを越えて行く、乗り越える
◆増々ますます、いよいよ、同「愈」
【輸】車7+9=総画数16 U+8F38 [シュ、ス、ユ/]
◆ものを(車に乗せて)別の場所に運ぶ、ものを送る、またその品物
◆(勝負に)敗(やぶ)れる、敗(ま)ける
【逾】辵4+9=総画数13 U+903E [ユ/]
◆こちらと向こうを隔てているものを越えて行く、乗り越えて行く、同「踰」「越」
◆限度や程度を越える、同「越」
◆増々ますます、いよいよ、同「愈」「踰」
【鍮】金8+9=総画数17 U+936E [トウ、ツ、チュウ/]
◆自然銅(しぜんどう、じねんどう、天然に産する銅の鉱石)の質の良いもの
◆「鍮鉐、鍮石トウセキ・チュウセキ・チュウジャク」、黄銅オウドウ、真鍮シンチュウ、銅と亜鉛の合金で黄金色をしており装飾品に用いられた
【冒】 冂2+7=総画数9 U+5192 [ボウ、モウ、ボク、モク/おか・す]
◆覆(おお)う、上から覆い被(かぶ)さる
◆目の前が覆われていて暗い、またはっきりと見えない
◆覆っているものや目の前に立ちはだかっているものを押し除(の)ける、また突き進む
◆前が(先が)見えないまま無理に突き進む、他人のことや後先(あとさき)のことを顧(かえり)みずに行動する
注解:{⿱冃目}が正体で、当字典では「冂部」に分類したが、日本の字典では多く「目部」に部類される
【帽】巾3+9=総画数12 U+5E3D [ボウ、モウ/]
◆頭巾ズキン、頭に被(かぶ)るものの総称
◆物の頭に被せるもの、キャップcap
【瑁】玉4+9=総画数13 U+7441 [ボウ、モウ、バイ、マイ/]
◆天子が諸侯を謁見する際に諸侯が持つ圭ケイが自ら下賜したものであるかどうかを確かめるために被(かぶ)せる玉ギョク(美しく高貴な石)
◆「玳瑁・瑇瑁タイマイ」、ウミガメ科のカメ、甲羅コウラは「鼈甲ベッコウ」と呼ばれ装飾品などに用いられる
【冠】 冖2+7=総画数9 U+51A0 [カン/かんむり]
◆髪を整えその上に被(かぶ)る、髪が解(ほつ)れないように被る
◆頭に被るものの総称、帽子状のものや細長い布を巻いて髪をまとめる頭巾ズキンなどを含む
◆ものの頂や先頭を覆う
◆ものの先頭にあるさま
【蒄】艸3+9=総画数12 U+8484 [カン/]
◆草名、未詳
【則】 刀2+7=総画数9 U+5247 [ソク/のり、のっと・る、すなわ・ち]
◆のり、規範・基準となるもの、手本として倣(なら)うべきもの
◆のっと・る、守るべき法律・規範・基準・手本などに従う
◆すなわ・ち、「A則B」の用法で、A(原因や理由)であるならばB(Aから導かれる結果や結論)、A(行為など)であるならばつまりはB(Aとは別の行為など)と同じ
【側】人2+9=総画数11 U+5074 [ソク、シキ/かわ、そば]
◆(立っているものの)すぐ傍そば、傍(かたわ)ら、脇(わき)、同「旁」
◆立てて片方に(一方に)寄せる、片方に寄る、偏(かたよ)る、同「仄」
◆立ったものが一方に傾(かたむ)く
◆永字八法の一つ、「丶てん」の書き方、現代中国では点テン
【厠】厂2+9=総画数11 U+53A0 [シ、ソク、シキ/かわや]
◆便所、同「圊」「溷」
◆交(まじ)わる、間(あいだ)に入る
【廁】广3+9=総画数12 U+5EC1 [シ、ソク、シキ/かわや]
◆便所、同「圊」「溷」
◆交(まじ)わる、間(あいだ)に入る
【惻】心3+9=総画数12 U+60FB [ソク、シキ/]
◆心が痛む、心を痛める
◆「惻隠ソクイン」、人の不幸や悲しみを察し思いを同じにする
【測】水3+9=総画数12 U+6E2C [ソク、シキ/はか・る]
◆物差(ものさし)や基準となるものを基(もと)にして深さ・高さ・長さなどの度合い(長短)を調べる、「測量ソクリョウ」
◆経験や知識などを基に見当をつける、推(お)し量る、「推測スイソク」
◆深いさま、「測恩ソクオン(深い恩)」
【剌】 刀2+7=総画数9 U+524C [ラツ、ラチ/]
◆背(そむ)く、逆方向を向く、逆向きに跳(は)ね返る
◆「乖剌カイラツ」◇逆向きに離れる◇逆(さか)らう
◆「撥剌ハツラツ」◇弓がいっぱいに引き絞(しぼ)られているさま◇(魚が弓なりになって)勢いよく飛び跳ねるさま◇力が漲(みなぎ)っているさま、元気が良いさま
【喇】口3+9=総画数12 U+5587 [ラツ、ラチ、ラ/]
◆突然に発せられる音また甲高い音を表す語
◆「喇叭ラッパ」、管楽器の一種
◆「喇嘛ラマ」、チベットTibet仏教の高僧、また僧侶
【溂】水3+9=総画数12 U+6E82 [ラツ/]
◆「溂河ラツガ」、川名、未詳‡「【河南通志:巻十七:水利上:鹿邑縣】晉家溝(在縣西南七路一伍東南流入溂河)†[「鹿邑縣」は河南省周口市 ]†」‡
◆[日]「溌溂ハツラツ」、元気のよいさま
【前】 刀2+7=総画数9 U+524D [セン、ゼン/まえ、さき]
◆(前に)進む、またその方向、同「先」、「前途ゼント(目的地に向かう道のり、将来)」
◆位置的には先の方向、時間的には過去の方向、順序では上位の方向、同「先」、逆は「後」
◆鋏(はさみ)や鎌(かま)などで端を切り落とす、切って先端を或いは全体を整える、切り揃える、同「剪」
【剪】刀2+9=総画数11 U+526A [セン/き・る]
◆鋏(はさみ)や鎌(かま)などで端を切り落とす、切って先端を或いは全体を整える、切り揃える、同「翦」
【揃】手3+9=総画数12 U+63C3 [セン/そろ・う、そろ・える]
◆鋏(はさみ)や鎌(かま)などで端を切り落とす、(無駄なものや不揃いのものを)切って先端を或いは全体を整える、同「剪」
◆絶(た)つ、根刮(ねこそ)ぎにする、滅ぼす、同「翦」
◆[日]高さや長さを同じにする、欠けや乱れがないよう整える
【煎】火4+9=総画数13 U+714E [セン/い・る]
◆全体に熱を加え(食材の)水分を飛ばす、(食材の)水分がなくなるまで熱する、一般に油は使わないか或いは焦げ付かない程度の少量で熱を加える、「炒」参照
◆水に食材や薬を入れて熱し(殆ど)水がなくなるまで煮詰める、煮出す
◆(燃え尽きて)消える‡「【莊子(《續古逸叢書:南華真經一》):內篇:人間丗第四】山木自寇也膏火自煎也…(…司馬云木生斧柄還自伐膏起火還自消…)」‡
【箭】竹6+9=総画数15 U+7BAD [セン/や]
◆矢、特に竹製の矢
◆矢柄やがら(矢の棒状の部分)に用いる節の間が長く細いが堅く強い竹、篠竹(しのだけ)
◆水時計の時刻を指す針、矢の形をしていることから
◆「箭萌センモウ」、筍(たけのこ)、芽生えたばかりの竹、同「筍」
【翦】羽6+9=総画数15 U+7FE6 [セン/]
◆生えたばかりの羽
◆矢羽根(やばね)、矢を狙った方向に飛ばすために取り付ける羽根
◆鋏(はさみ)や鎌(かま)などで端を切り落とす、切って先端を或いは全体を整える、切り揃える、同「剪」
◆裁(た)つ、裁ち切る
◆絶(た)つ、根刮(ねこそ)ぎにする
【勃】 力2+7=総画数9 U+52C3 [ホツ、ボチ、ボツ/]
◆勢いよくぐっと押し退(の)けるさま、周りのものを押し退けるように急に(ぱっと)出てきて大きくなるさま、また盛り上がるさま、また膨(ふく)れ上がるさま、同「㪍」
◆物事が盛んなさま、勢いがよいさま
◆急に、突然に、「勃然ボツゼン」
【渤】水3+9=総画数12 U+6E24 [ホツ、ボチ、ボツ/]
◆水が盛り上がるように涌(わ)き上がるさま、同「浡」
◆「渤海ボッカイ」◇海名、遼東半島と山東半島に囲まれた海 ◇古国名、698年~926年、中国東北部から朝鮮半島北部にかけて存在した国
【勇】 力2+7=総画数9 U+52C7 [ヨウ、ユウ、ユ/いさ・ましい、いさ・む]
◆気力が満ちているさま、気力に満ちて恐れを知らない、恐れることなく立ち向かう、逞(たくま)しく怯(ひる)まない、同「恿」
【湧】水3+9=総画数12 U+6E67 [ヨウ、ユウ/わ・く]
◆水が(勢いよく)噴(ふ)き出る、同「涌」
◆(それまでなかったものが)現れ出る、同「涌」
【踴】足7+9=総画数16 U+8E34 [ヨウ、ユ、ユウ/おど・る]
◆足を屈し地を「とん」と蹴(け)り足を伸ばして飛び上がる、躍(おど)り上がる、低く飛び同じところに降りることをいう‡「【六書故:卷十六】大為躍小為踊躍去其所踊不離其所」‡
◆跳(は)ね上がる、上に向かって跳ぶ
◆[日]歌や曲に合わせて舞う
【匍】 勹2+7=総画数9 U+530D [ホ、ブ/]
◆伏せて腕と足だけで進む
◆「匍匐ホフク」、腹這いになって腕と足だけで進む
【葡】艸3+9=総画数12 U+8461 [ホ、ブ/]
◆「葡萄ブドウ」、ブドウ科ブドウ属の果樹、またその実
◆[日]「葡萄牙ポルトガル」、国名
【卑】 十2+7=総画数9 U+5351 [ヒ/いや・しい、いや・しめる]
◆下にあるさま、低いさま、高いのは「尊」「【周易正義(周易注疏):卷十一:繫辭上】天尊地卑乾坤定矣」
◆身分や地位などが低い
◆下等な、下品な、劣(おと)る、賤(いや)しい、貧(まず)しい
◆低くする、下げる
【俾】人2+8=総画数10 U+4FFE [ヒ、ヘイ、ハイ/]
◆~をして~せしむ、~を~させる
◆従う、従事する
◆「俾倪ヘイゲイ」◇姫垣(ひめがき)、女牆ジョショウ、胸墻キョウショウ、城壁の上の見張ったり攻撃したりするための窓や"凹凹凹"状の狭間(はざま)を設けた低い壁◇(城壁の狭間から下を)見下(みお)ろす、見下(みくだ)す、睨(にら)み見る、同「睥睨」
【婢】女3+8=総画数11 U+5A62 [ヒ、ビ/はしため]
◆女性の召使い、使用人、男性は「奴」
◆女性が自分を謙(へりくだ)っていう語
【脾】月(肉)4+8=総画数12 U+813E [ヒ、ビ/]
◆五臓(心・肝・脾・肺・腎)の一つ、「脾臓ヒゾウ」、胃の背側(体正面から見て胃の裏側)にある
◆腿(もも)、大腿ダイタイ部、脚の膝から上の部分、同「髀」「䏶」
【牌】片4+8=総画数12 U+724C [ハイ、ベ/]
◆案内や識別のための文字・文章などを書いた札(ふだ)、看板カンバン、「位牌イハイ・牌位ハイイ(故人の名前を書いた札)」「牌匾ハイヘン(門などの上部に掲げる額ガク)」「牌牓・牌榜ハイホウ(説明文などを書いた札)」
◆娯楽・遊戯に用いる札、「骨牌コッパイ(ドミノdomino・マージャン麻雀などに用いる札)」「紙牌シハイ(カルタcarta[葡]・トランプtrumpなどのような紙製の札)」
◆商標ショウヒョウ
【痺】疒5+8=総画数13 U+75FA [ヒ/しび・れる]
◆筋肉や関節が痛んだり麻痺マヒ(感覚がなくなる)したりする、同「痹」
◆雌のウズラ(鶉)、キジ科のウズラ属・ヤマウズラ属など、またミフウズラ科・ナンベイウズラ科などに属する鳥、雄は「鶛カイ」
【睥】目5+8=総画数13 U+7765 [ヘイ、ハイ/]
◆(まっすぐ正面からではなく)目を左・右や下に寄せて見る、同「睨」
◆「睥睨ヘイゲイ」、見下(みくだ)す、睨(にら)み見る、同「俾倪」
【碑】石5+9=総画数14 U+7891 [ヒ/いしぶみ]
◆石柱セキチュウ、日時計(ひどけい)用の石柱、犠牲ギセイ(いけにえ)を繋(つな)ぐために宗廟ソウビョウの門の前に立てる石柱、棺(ひつぎ)を穴の中に降(お)ろす際に縄(なわ)を掛けたりなどする石柱
◆いしぶみ、功績を称(たた)えたり記念などのために文章や文字を彫り込んで建てた板状の石
【稗】禾5+8=総画数13 U+7A17 [ハイ、ベ/ひえ]
◆ヒエ(稗)、イネ科ヒエ属の草、実を食用とする
◆(ヒエの実のように)小さいさま、取るに足らないさま、「稗官ハイカン(◇巷間コウカンに伝わる話などを記録し奏上する役人◇下級官吏カンリ)」
【裨】衣5+8=総画数13 U+88E8 [ヒ、ビ/]
◆足りない分を補(おぎな)う、付け足して大きくする
◆主となるものの傍に寄り添い補佐する
◆副、主となるものの次(つぎ)、二番目
◆小さい
【髀】骨10+8=総画数18 U+9AC0 [ヒ、ヘイ、バイ/]
◆腿(もも)、大腿ダイタイ部、脚の膝から上の部分、またその部分の骨、同「脾」「䏶」
◆尻(しり)の部分の骨、骨盤と大腿骨が繋がる部分の骨
【鵯】鳥11+8=総画数19 U+9D6F [ヒ、ヒツ、ヒチ/ひよどり]
◆ヒヨドリ(鵯)、ヒヨドリ科の鳥
◆「鵯鶋ヒキョ」、小形のカラス(烏、カラス科の鳥)の一種でよく群れ腹が白いという、別名「鸒𪆁・鸒斯イシ」‡「【爾雅注疏:釋鳥】鸒斯鵯鶋(《注》鴉烏也小而多羣腹下白江東亦呼為鵯烏)」‡
【南】 十2+7=総画数9 U+5357 [①ダン、ナン②ナ/みなみ]

◆東トウ(ひがし、太陽が昇る方角)を向いたときに右の方角、日中に陽が射し込む方角、左の方角を「北」
◆「南呂ナンリョ」、1オクターブoctaveを12音階に分けた十二律ジュウニリツの一つ、「黃鐘コウショウ」よりも9律(9音)高い音階

◆「南無ナム」、「帰依キエする」「帰命キミョウする」ことを意味する梵語namoの音写
【喃】口3+9=総画数12 U+5583 [ダン、ナン/のう]
◆口の中でぶつぶつと呟(つぶや)く、もごもごと喋(しゃべ)る
◆「喃喃ナンナン」、次から次へとよく喋(しゃべ)るさま、同「諵諵」「䛁䛁」
◆「呢喃ジナン」、小声で次から次へと喋(しゃべ)る
◆「字喃・𡨸喃・𡦂喃チュノン(Chữ Nômチュノム[ベトナム語])」、ベトナム語を表記するために音オンを表す漢字と意味を表す漢字を組合わせて作った漢字
◆[日]のう、「もしもし」「ねえ」という呼び掛けの言葉
【楠】木4+9=総画数13 U+6960 [ダン、ナン/くすのき]
◆木名、学名Phoebe zhennan、クスノキ科Phoebe属の木
◆[日]クスノキ(樟)、クスノキ科ニッケイ属の木
【献】犬4+9=総画数13 U+732E [ケン、コン/たてまつ・る]
◆神や祖先にお供えを奉(ささ)げる
◆目上の人や大切な客人に品物や酒食などを差し上げる
◆故事や物事によく通じる、またその人、それらを記録に留めたものが「文献」
【遖】辵4+9=総画数13 U+9056 [/あっぱれ]
◆[日]あっぱれ、見事なさま、際立って素晴らしいさま {和製漢字の辞典:辵(辶辶)部:遖}
【卸】 卩2+7=総画数9 U+5378 [シャ/おろ・す、おろし]
◆馬から馬具などを解(と)いて下(お)ろす、鎧(よろい)などを脱いで下ろす
◆身に纏(まと)っているものを脱ぎ下ろす、「卸肩シャケン(肩に負っている荷を下ろす)」「卸責シャクセキ(責任から逃れる、責任逃れをする)」「卸粧シャショウ(◇衣裳を脱ぐ、着替える◇化粧を落とす)」
◆[日]おろ・す、おろし、商品を流通上の川上(かわかみ)から仕入れて川下(かわしも)へ売り渡すこと
【啣】口3+9=総画数12 U+5563 [カン、ゲン/]
◆口に咥(くわ)える、口に入れる、口に含む、同「銜」‡「【三遂平妖傳:第十囬】…啣泥燕子趂風飛…」‡
◆(思いを)心に抱(いだ)く、同「銜」‡「【羣書治要:卷第三:小雅】無父何怙無母何恃出則啣恤入則靡至(…出門則思之憂旋入門又不見…)」‡
【御】彳3+9=総画数12 U+5FA1 [ギョ、ゴ/お、おん、み]
◆(馬などを)意のままに操(あやつ)る、またその人、同「馭」
◆治(おさ)める、統治トウチする
◆天子に関する言葉に付けて尊敬の意を表す語
◆侍(はべ)る、天子に近くに仕える、またその人
◆丁寧・尊敬の意を表す語、同「衘」
◆防(ふせ)ぐ、防ぎ止める、同繁「禦」
【厘】 厂2+7=総画数9 U+5398 [リ、テン、デン、リン/]
◆市廛シテン、城下の割り当てられた宅地に構えた店、その店舗兼住宅には税が課せられたが商売による利益は税が免除された
◆長さの単位、重量の単位、面積の単位、百分の一、10の-2乗、センチcenti、1尺=10分=100釐(厘)、同「釐」
◆繁「釐」
【甅】瓦5+9=総画数14 U+7505 [/センチグラム]
◆[日]センチグラムcentigram(centigramme、cg)、重量の単位、1cg=0.01g、「瓦(グラムgram)」と「厘(百分の一)」を組み合わせた和製の漢字、中国では「厘克」「兣(旧単位)」
【竰】立5+9=総画数14 U+7AF0 [/センチリットル]
◆[日]センチリットルcentilitre(centiliter、cL)、体積の単位、10mL=1cL=1/10dL=1/100L
【糎】米6+9=総画数15 U+7CCE [/センチメートル]
◆[日]センチメートルcentimeter(centimetre、cm)、長さの単位、0.01m=1cm=10mm、「米(メートル)」と「厘(百分の一)」を組み合わせた和製の漢字、中国では「厘米」「釐米(香港)」「公分(台湾)」
【咢】 口3+6=総画数9 U+54A2 [ガク/]
◆思い掛けないことで(不意のことで、意外なことで)驚く、びっくりする、同「愕」
◆鼓(つづみ)を打つ
◆「咢咢ガクガク」、自ら信ずるところを憚(はばか)ることなく述べる、直言する、同「愕愕、諤諤」
【愕】心3+9=総画数12 U+6115 [ガク/おどろ・く]
◆思い掛けないことで(不意のことで、意外なことで)驚く、びっくりする、「愕然ガクゼン」「驚愕キョウガク」、同「咢」「噩」
◆「愕愕・咢咢・諤諤ガクガク」、自ら信ずるところを憚(はばか)ることなく述べる、直言する
【萼】艸3+9=総画数12 U+843C [ガク/うてな]
◆花びらの外側にある通常小さな葉の形をしているもので、蕾の時には開く前の花びらを保護し、開いてからは花弁を支える役目をする
【諤】言7+9=総画数16 U+8AE4 [ガク/]
◆自ら信ずるところを憚(はばか)ることなく述べる、直言する
【鄂】邑3+9=総画数12 U+9102 [ガク/]
◆古地名、在現湖北省鄂州市
◆湖北省の略称
◆古国名、在現河南省焦作市沁陽市、同「𨺨」
◆崖(がけ)などのように地形が大きく変わるところ、地(土地、地形)の境目、同「堮」
◆驚く、びっくりする、同「愕」
◆自ら信ずるところを憚(はばか)ることなく述べる、直言する、同「諤」
【鍔】金8+9=総画数17 U+9354 [ガク/つば]
◆刀剣の刃、同「㓵」
◆[日]つば、刀の柄(つか、手で握る部分)と刀身の境目に挟み手を防護するための環状の金具
【顎】頁9+9=総画数18 U+984E [ガク/あご]
◆口蓋コウガイ、口腔コウコウ(口の中の空洞部分)の上の部分、日本でいう上顎(うわあご)、同「齶」「腭」
◆鼻筋が高く通っているさま
◆身心を引き締めて敬う、同「𩖀」
◆[日]口の周辺の骨・筋肉・皮膚などの組織の総称、同「頜」「頤」
【鰐】魚11+9=総画数20 U+9C10 [ガク/わに]
◆ワニ(鰐)、ワニ目の爬虫類
【鶚】鳥11+9=総画数20 U+9D9A [ガク/みさご]
◆ミサゴ(鶚)、ミサゴ科の鳥、同「魚鷹ギョヨウ」「鵰雞チョウケイ」「雎鳩ショキュウ」‡「【本草綱目:禽之四:鶚】《釋名》魚鷹(禽經)雕雞(詩疏)」「*1睢鳩(周南)」「*2王睢(音疽)沸波(淮南子)下窟烏(《集解》時珍曰鶚鵰類也似鷹而土黃色深目…能翱翔水上浦魚食江表人呼鳥食魚鷹…) †[「*1睢鳩」「*2王睢」はそれぞれ「*1雎鳩」「*2王雎オウショ(未詳)」]†」‡
【齶】齒15+9=総画数24 U+9F76 [ガク/]
◆口蓋コウガイ、口腔コウコウ(口の中の空洞部分)の上の部分、日本でいう上顎(うわあご)、同「腭」「顎」
◆歯茎(はぐき)、歯を支える肉、同「齦」
◆簡「腭」
【咨】 口3+6=総画数9 U+54A8 [シ/]
◆意見や助言を求める、相談する、同「諮」
◆「ああ」という嘆き憂える声
◆「咨且・趑趄シショ」、躊躇(ためら)うさま
【諮】言7+9=総画数16 U+8AEE [シ/はか・る]
◆上位者が下位者に意見や助言を求める、「諮問シモン」、同「咨」
【咸】 口3+6=総画数9 U+54B8 [カン、ゲン/]
◆悉(ことごと)く、全て、漏れなく
◆塩っぽい、塩辛い、塩味、塩分、同繁「鹹」
◆「咸池カンチ」◇太陽が沐浴モクヨクするとされた伝説上の池◇堯ギョウ帝(伝説上の名君の名)代の舞曲名、同「咸䪧」、別名「大咸タイカン」「【周禮注疏:春官宗伯】以樂舞教國子舞雲門大卷大咸大㲈大夏大濩大武(此周所拵六代之樂黃帝曰雲門大卷黃帝…大咸咸池堯樂也…大㲈舜樂也…大夏禹樂也…大濩湯樂也…大武武王樂也…) (注:「咸池・大咸」は「雲門大卷ウンモンタイカン(黃帝代)」「大㲈・大韶タイショウ(舜代)」「大夏タイカ(禹代)」「大濩・大頀タイコ(商湯代)」「大武タイブ(周武代)」と併せ「六代大舞」と呼ばれる)」
【喊】口3+9=総画数12 U+558A [カン/]
◆大声で叫ぶ、大声で呼ぶ、大きな声を出す、声を張り上げる、同「𠿑」「嚂」
【感】心4+9=総画数13 U+611F [カン、コン/]
◆外部から受けた刺激を知覚する
◆外部からの刺激を受けて心や体が反応する、また動く
【減】水3+9=総画数12 U+6E1B [カン、ケン、ゲン/へ・る、へ・らす]
◆少なくなる、一部がなくなる、損(そこ)なわれる、軽くなる
◆元の数から一部を差し引く
【箴】竹6+9=総画数15 U+7BB4 [シン/]
◆(竹製の)縫い針
◆鍼灸シンキュウ治療に用いる鍼(はり)、針状のものや細長いメス状のものなどがある、同「鍼」
◆戒(いまし)める、また戒めの言葉、「箴言シンゲン」
【緘】糸6+9=総画数15 U+7DD8 [カン、ケン/]
◆箱の蓋が開かないように縛(しば)るための縄(なわ)また紐(ひも)
◆口を閉じる、(封書などの)袋の口を閉じる、封をする
【鍼】金8+9=総画数17 U+937C [シン/はり]
◆縫い針、同「針」
◆治療用の道具、針状のものや細長いメス状のものなどがある、同「針」「箴」
注解:中国では「鍼灸」を「針灸」というなど、多く「鍼」に代わって「針」が用いられるようである
【鰔】魚11+9=総画数20 U+9C14 [カン、ケン、コン/]
◆魚名、未詳‡「【閩中海錯疏(テキスト版):卷中:鱗部下】鰔魚 錢串 鰔狀似鯈其喙如針 錢串身長而小嘴長五六寸青色亦名青針」‡
◆ガンユイ(鱤魚)、コイ科の大形の淡水魚、イエローチークyellowcheek、別名「黃頰魚コウキョウギョ」、同「鱤」「鰥」「魠」
◆[日]ウグイ(鯎)、コイ科ウグイ属の淡水魚、但し「鯎」の誤用
【鹹】鹵11+9=総画数20 U+9E79 [カン、ゲン/から・い]
◆塩っぽい、塩辛い、塩味、塩分、五味(甘・酸・鹹・苦・辛)の一つ、同簡「咸」
【咼】 口3+6=総画数9 U+54BC [カイ、カ、ケ/]
◆(口が)曲がる、歪(ゆが)む、同「喎」
◆正しくない(本来の形や状態とは違う)さま
【堝】土3+9=総画数12 U+581D [カ/]
◆「坩堝カンカ(るつぼ)」◇金属などを溶(と)かすための耐熱性の容器◇[日]熱く沸(わ)き上がるさま、沸き立つさま◇[日]さまざまなものが入り混じっているさま
【渦】水3+9=総画数12 U+6E26 [カ、ワ/うず]
◆旋回しながら窪(くぼ)みに向かう水の流れ、またそれでできた窪み
◆古川名、現河南省周口市付近で蒗𦿆渠ロウトウキョ(現河南省鄭州市から周口市付近に及ぶ運河)から分れ淮河ワイガに注ぐ川、同「濄」
【禍】示4+9=総画数13 U+798D [カ、ガ/わざわい]
◆(神の祟りによってもたらされる)良くない出来事、思い掛けない災い
◆良くないことに出会う、良くないことが起きる、災厄サイヤク(災難)に見舞われる
【窩】穴5+9=総画数14 U+7AA9 [カ、ワ/]
◆穴(あな)、丸く刳(く)り抜いた穴
◆(動物や虫などの)巣す、住処(すみか)
◆しまい込む、中に入れて隠す
【萵】艸3+9=総画数12 U+8435 [ワ/]
◆「萵苣ワキョ」「萵菜ワサイ」、チシャ(萵苣)、キク科アキノノゲシ属の草、別名「レタスlettuce」
【蝸】虫6+9=総画数15 U+8778 [カ、ケ/]
◆「蝸牛カギュウ」、カタツムリ(蝸牛)、陸棲の貝類のうち巻貝を背負うものの総称、別名「螔蝓イユ」、貝が退化しているものは「ナメクジ(蛞蝓)」
◆「蝸螺カラ」、カワニナ(川蜷)やウミニナ(海蜷)などの巻貝
【過】辵3+9=総画数12 U+904E [カ/す・ぎる、す・ごす、よぎ・る、あやま・ち、あやま・つ]
◆度ド(度合、節度、法度、限度、程度など)を越える(超える)
◆度を越えて(超えて)しまう、誤(あやま)る
◆時(とき、時代、時期、季節、月日、時間など)を通り越す、「過去カコ」
【鍋】金8+9=総画数17 U+934B [カ/なべ]
◆食材を煮炊きするための円形の器、またそのような形をした容器、同「𩰫」
◆車釭シャコウに潤滑油を供給するための容器、車釭は轂(こしき、車輪中央にある円筒形の部品)と車軸が擦(こす)れて轂が摩耗マモウしないように轂の内側に嵌(は)める筒状の金具‡「【方言:第九】車釭齊燕海岱之間謂之鍋(音戈)或謂之錕(衮衣)自關而西謂之釭盛膏者乃謂之鍋」‡‡「【玉篇:卷十八:金部第二百六十九:鍋】古和公禍二切車釭盛膏器」‡
【品】 口3+6=総画数9 U+54C1 [ヒン、ホン/しな]
◆物(もの)、多くの物、様々な物
◆もの(人や物)の本質・価値・程度を判断する
◆ものの値打ち、また価値、また程度・等級
【區】匚2+9=総画数11 U+5340 [ク、オウ、ウ/]
◆ある大きさのものを幾つかに別(わ)ける、仕切(しき)る
◆周りを仕切ったところ、他から仕切られたところ
◆行政上の地域の単位
◆小さいさま、細かいさま
◆戦国時代(前5世紀~前221年)の齊国(前386年~前221年)の容量の単位、1区オウ=4豆=1斗4升
【嵒】山3+9=総画数12 U+5D52 [ガン、ゲン/]
◆山のように折り重なった岩、巌(いわお)
注解:別「喦」
【奏】 大3+6=総画数9 U+594F [ソウ、ス/かな・でる]
◆進める
◆物を両手に持ち前に差し出す、物を両手に捧(ささ)げ持ち神や君主に差し上げる、進献シンケンする、同「𡲯」「【集韻:卷八:去聲下:第第五十:𡴝奏𠭡𢽥𡲯】則候切說文奏進也从夲𠬞从屮屮上進之義…」
◆下位の者が上位の者に申し上げる、進言シンゲンする、「上奏ジョウソウ」「奏上ソウジョウ」
◆かな・でる、楽器を鳴らす
◆結果が出る、結果が現れる
【湊】水3+9=総画数12 U+6E4A [ソウ、ス/みなと]
◆港(みなと)、船が集まる所
◆多くのものが一カ所に集まる、「輻湊フクソウ」、同「輻輳」
【輳】車7+9=総画数16 U+8F33 [ソウ、ス/]
◆輻フク(や、車輪のスポークspoke)が轂コク(こしき、車輪の中央部の部品)に集まるさま
◆多くのものが一か所に集まる、同「湊」
【奐】 大3+6=総画数9 U+5950 [カン/]
◆換(か)える、取り替(か)える、同「換」
◆明るいさま、明るい光が広がるさま、同「煥」
◆輝きを放つさま、華やかなさま、美しいさま「【禮記注疏(禮記正義):檀弓下】張老曰美哉輪焉美哉奐焉(《義》奐音喚本亦作煥…)」
【喚】口3+9=総画数12 U+559A [カン/よ・ぶ、わめ・く]
◆呼ぶ、大声で呼ぶ
◆わめ・く、大声で叫ぶ
【換】手3+9=総画数12 U+63DB [カン、ガン/か・える]
◆今あるものをそれまでのものとは別のものに替える
【渙】水3+9=総画数12 U+6E19 [カン/]
◆融(と)けた氷が四方に流れ散る
◆(疑問などが)解(と)け散ってなくなる、氷解する
【煥】火4+9=総画数13 U+7165 [カン/]
◆火の光、火の明るい光
◆明るいさま、明るい光が広がるさま、同「奐」
【契】 大3+6=総画数9 U+5951 [ケイ、ケ、ケツ、ケチ、セツ、セチ、キツ/ちぎ・る]
◆(札に)刀で文字などを刻(きざ)み込む、また彫(ほ)る、同「㓞」「栔」
◆固い約束、重要な取り決め、「違(たが)えることがないように刻み込む」の意
◆割符(わりふ、一枚の札に文字などを刻み込みこれを割って互いに持ち合うもの)、割符が合う、符合する
◆殷イン(約前17世紀~約前11世紀、別名商ショウ)を建てた人物の名、同「偰」「禼」
◆「契丹・𢍆丹キッタン・キタイ」、4~10世紀頃に中国北部満州付近に居住していた民族の名 、10~12世紀頃には国名を「遼リョウ」と称した
【喫】口3+9=総画数12 U+55AB [ケキ、キャク、キツ、ケイ、ケ/]
◆食べる、飲む、吸う、物を口から体の中に入れる、同「吃」
◆打撃や衝撃を食(く)らう、受ける
【楔】木4+9=総画数13 U+6954 [セツ、セチ/くさび]
◆くさび、狭いところに刺し入れるために角材の先を削って尖らせたもの(マイナスドライバーの先端のような形)、差し込んで固定したり抉(こ)じ開けたりするために使う、同「揳」
◆開けた扉が閉まらないように固定するための木の棒
◆「櫗楔バイセツ」、(杭の先端や楔のように)材木の形が四角(直方体)になっていないさま‡「【通雅:卷四十九】木不方正曰櫗楔作事不方正曰㩢揳人不方正曰㒝偰」‡
◆カラミザクラ(唐実桜)、別名「シナミザクラ(支那実桜)」、バラ科サクラ属の木、またその実(さくらんぼ・さくらんぼう、桜桃・桜ん坊)
【禊】示5+9=総画数14 U+798A [ケイ、ゲ/みそぎ]
◆水で穢(けが)れを洗い流して身体を清める、沐浴(もくよく)する、またその儀式
◆春と秋に水辺で行われる厄除けの祭礼、同「稧」
【威】 女3+6=総画数9 U+5A01 [イ/おど・す]
◆(無言のうちに)人を圧(おさ)え畏(おそ)れさせるような強い力(圧力・気力・能力・権力など)、またその力で人を畏れ従わせる、「威力イリョク(人を畏れ従わせる力)」「威勢イセイ(人を畏れ従わせる勢い)」「威嚴イゲン(人を畏れさせる気の力)」
【縅】糸6+9=総画数15 U+7E05 [/おどし]
◆[日]鎧(よろい)の各部材や特に札(さね)を綴(つづ)り合わせる紐(ひも)
【鰄】魚11+9=総画数20 U+9C04 [イ/かいらぎ]
◆魚名、未詳
◆[日]かいらぎ(梅花皮、鰄)、サメ(鮫)やエイ(鱏・鱝)の皮、細かい突起がありザラザラとしていることから刀の柄などに用いられた
【客】 宀3+6=総画数9 U+5BA2 [カク、キャク/]
◆他からやって来て他人の家・宿舎・旅館・店などに立ち寄る人、また身を寄せる人、主(あるじ)が自らの家などに受け入れた人、招いた人かどうかは問わない
◆退く、過ぎ去る、「客歳カクサイ(去年、昨年)」
◆「主客シュカク・シュキャク」◇客を受け入れる主人と主人に受け入れられた客人、「シュカク」と読む◇主シュとなるものとそれに対するもの、他に作用を及ぼすものとその作用を受けるもの、「シュカク」と読む◇主賓シュヒン、主要な客人、「シュキャク」と読む
◆「客家カッカ・ハッカ」、中国広東省・福建省・江西省などに住む民族の名、古く華北一帯に住んでいたが後に南下移住して来た漢族とされ、独特の言語や風習が今も残る、「客家」は「他から移って来た一族」の意、「カッカ」が標準の訓だが、客家語の訓「ハッカ」が今も使われる
【喀】口3+9=総画数12 U+5580 [カク、キャク/]
◆吐く、吐き出す、同「咯」
◆「かっ」などの吐くときの声、「ごほっ」などの咳(せき)の声、「かちっ」「かつ」「こつ」などの短い音、同「咯」
【額】頁9+9=総画数18 U+984D [ガク、ギャク/ひたい、ぬか]
◆髪の生え際から眉の上まで部分、顔の目より上の部分
◆建物の正面入口や門の上部中央に掲げる平板、額(ひたい、顔の上部)と同じような位置に掲げることから
◆予(あらかじ)め定められている数また量
【宣】 宀3+6=総画数9 U+5BA3 [セン/の・べる、のたま・う]
◆(天子の住む)宮殿の大きな部屋「【前漢書:卷四十八:賈誼傳】…後歲餘丸帝思誼微之至入見上方受釐坐宣室(蘇林日宣室未央前正室也…) (注:「未央」は「未央宮ビオウキュウ」で前漢の皇帝の居館)」
◆天子の意思や命令、またそれを広く知らしめる、「宣旨センジ」
◆広く伝える、広く知らせる
◆広める、広がる、広く漏れなく行き渡らせる、広く行き渡る
【喧】口3+9=総画数12 U+55A7 [ケン、コン/かまびす・しい、やかま・しい]
◆大勢の人の声や多くの物の音が一度に耳に入ってくる、がやがやと騒々ソウゾウしい、わいわいと煩(うるさ)い、同「吅」「諠」
【愃】心3+9=総画数12 U+6103 [セン、ケン、コン/]
◆度量が広く大きい
◆快(こころよ)い
【暄】日4+9=総画数13 U+6684 [ケン、コン/]
◆日光が当たって暖(あたた)かい、ぽかぽかと暖かい、同「暖」、火が当たって温(あたた)かいのは「煊」
【萱】艸3+9=総画数12 U+8431 [カン、ケン、コン/かや]
◆「萱草ケンソウ」、カンゾウ(萱草)、ススキノキ科ワスレグサ属の草、同「藼草・諼草」「鹿葱・蔍葱ロクソウ」「萓莮ギダン」、別名「ワスレグサ(忘れ草)」「忘憂草ボウユウソウ」‡「【本草綱目:草之五:隰草類下:萱草】釋名心憂(說文)療愁(綱目)丹棘(古今注)鹿葱(嘉祐)鹿劍(土宿)妓女(吳普)宜男(…其苗烹食氣味如葱而鹿食九種解毒之草萱乃其一故又名鹿葱周處風土記云懐妊婦人佩其花則生男故名宜男…」‡
◆[日]かや、チガヤ(茅)・アシ(葦)・ススキ(芒)などの屋根葺(ふ)きに用いるイネ科の草の総称、同「茅」
【諠】言7+9=総画数16 U+8AE0 [ケン、コン/]
◆がやがやと人の声が喧(やかま)しい、同「喧」
◆忘れる、同「嘩」
【室】 宀3+6=総画数9 U+5BA4 [シツ、シチ/むろ]
◆奥の部屋、堂ドウ(南側の広間)の後ろ(北側、北側中央)の部屋、家人が日常起居キキョする部屋
◆部屋、房間ボウカン、屋子オクシ
◆家、住居、またそこで生活を一(いつ)にする人
◆妻(つま)、妻を娶(めと)る
◆ものを納(おさ)めておく部屋、またそのような場所
◆刀身を納める革袋、鞘さや、同「𩋡」
◆二十八宿北方玄武ゲンブの一つ
【腟】月(肉)4+9=総画数13 U+815F [チツ、チチ/]
◆女性の生殖器の一部で陰門から子宮頸部までの間
【榁】木4+9=総画数13 U+6981 [/むろ]
◆[日]ムロ(榁)、ムロノキ(榁の木)、ネズミサシ(鼠刺)・(ネズ杜松)の古名、ヒノキ科ビャクシン属の木
◆[日]姓用字、地名用字、「榁木(むろき、むろのき)」
【封】 寸3+6=総画数9 U+5C01 [ホウ、フウ/]
◆君主が諸侯や重臣に領地を与える、また領有することを認める
◆諸侯や重臣の領土、またその領主
◆土を盛り上げる、土を盛り上げた祭壇、また墓
◆塞(ふさ)ぐ、閉(と)じる、自由に出入り(また出し入れ)ができないようにする
【幇】巾3+9=総画数12 U+5E47 [ホウ/]
◆両脇(また周り)から支え助ける、手助けする、「幇助ホウジョ」
◆鞋カイ・アイ(短靴)の側面の部分、或いは靴底以外の足を包む部分、同「鞤」「䩷」「縍」
【単】 小3+6=総画数9 U+5358 [タン、セン、ゼン/ひとえ]
◆一つ、ただ一つ、それだけ、ただそれだけ、異質のものや別物が混ざっていない状態を指す
◆ひとえ◇重ならない、繰り返さない◇裏地のない衣服
【弾】弓3+9=総画数12 U+5F3E [タン、ダン/はじ・く、ひ・く、はず・む、たま]
◆弓の弦ゲン(つる)を大きく引き絞って矢を射(い)る、弦楽器を鳴らす、弦を引いたり引っ掛けたりしたした後にぱっと放す動き、またそれによって起こる振動や音を指す
◆跳(は)ね返る
◆たま、鉄砲などの玉、(弾丸のような)丸いもの
◆厳しく糺(ただ)す
【戦】戈4+9=総画数13 U+6226 [セン/いくさ、たたか・う、おのの・く、そよ・ぐ]
◆戈(ほこ)などの武器を持って闘(たたか)う、争(あらそ)う
◆勝負・優劣を競(きそ)い合う
◆懼(おそ)れる、恐れでびくびくする、「戦慄センリツ(恐怖で体を震わすさま)」
◆[日]そよ・ぐ、風に吹かれ震(ふる)えるような音を立てて揺れ動く
【禅】示4+9=総画数13 U+7985 [セン、ゼン/]
◆天子のみに執(と)り行うことが許された祭礼で、祭壇を築き天神テンシン・テンジンを祭る儀式、またその祭礼を執(と)り行う、またその祭礼を執(と)り行う特権、同「䄠」
◆天子が位(くらい)や天子のみに許される特権を他に譲(ゆず)る、同「䄠」
◆修行シュギョウ・シュウコウのために心身を鎮(しず)め黙考モッコウする、瞑想メイソウする、「禪那ゼンナ」
【箪】竹6+9=総画数15 U+7BAA [タン/]
◆割った竹を編んだ飯(めし)などを入れる円形蓋(ふた)付きの箱、四角いものは「笥」
◆「箪笥タンシ・タンス」◇飯などを入れる竹製で蓋付きの小箱、小さな箱◇[日]衣服などをしまう家具
【蝉】虫6+9=総画数15 U+8749 [セン、ゼン/せみ]
◆セミ(蝉)、セミ科の昆虫、同「蜩」「䗁」、別名「蜩螗チョウトウ」‡「【方言:第十一】蟬楚謂之蜩(音調)宋衛之閒謂之螗蜩(今胡蟬也似蟬而小鳴聲清亮江南呼螗蛦)陳鄭之閒謂之蜋蜩(蜋音良)秦晉之閒謂之蟬海岱之閒謂之䗁(齊人呼爲巨䗁音技)…」‡
◆「寒蝉カンセン」、別名「寒蜩カンチョウ」◇ツクツクボウシ(つくつく法師・寒蝉)、セミ科の昆虫◇晩夏から初秋にかけて鳴く小形のセミ(蝉)
◆(セミの鳴き声のように)途絶えることがないさま、絶えることなく続くさま
◆(セミの羽のように)透き通るように薄いさま
【褝】衣5+9=総画数14 U+891D [タン/ひとえ]
◆裏地(うらじ)のない単(ひとえ)の着物、同「絅」
【騨】馬10+9=総画数19 U+9A28 [タ、ダ、タン、ダン/]
◆濃い青毛に点々と銭(ぜに)形の薄い青色の斑点ハンテンがある馬の名‡「【爾雅注疏:釋畜】靑驪驎驒(《注》色有深淺斑駁隱𥻘連錢驄)」‡
◆「騨騱タンケイ」、野生の馬の名、【說文解字注】によれば、姿はラバ(騾馬)に似て小形の「駏驉キョキョ」の類という‡「【說文解字注:馬部:驒】驒騱(逗)野馬屬(…依爾雅則騊駼爲野馬故許謂驒騱爲野馬屬郭注子虛賦曰野馬如馬而小驒騱駏驉類也)…」‡
【屋】 尸3+6=総画数9 U+5C4B [オク/や]
◆日差しや雨風を遮(さえぎ)るための覆(おお)い、同「幄」
◆建物の上部の日差しや雨風を遮るための覆い、「屋頂オクテイ・オクチョウ(屋根)」
◆(屋根に覆われた)建物、宿舎、家屋
◆建物の中の室シツ(部屋)、「屋子オクシ」
【幄】巾3+9=総画数12 U+5E44 [アク/]
◆雨風を防ぐだめに上部と四周を覆い家屋(設営・解体が容易な仮設の家屋)のような形に作る布、テントtent
◆引幕、左右に開閉する帷(とばり)
【握】手3+9=総画数12 U+63E1 [アク/にぎ・る]
◆掌(てのひら)と五本の指でしっかりと掴(つか)む
◆しっかりと手の中に入れる
◆一掴(ひとつか)み(片手で握った量)
【渥】水3+9=総画数12 U+6E25 [アク/]
◆潤(うるお)う、潤って艶々(つやつや)している、同「潤」
◆濃い、「渥味アクビ・アクミ(深く濃い味、濃厚な味)」
◆手厚い、「渥恩アクオン(深く厚い恩恵)」「優渥ユウアク(心が籠っていて手厚いさま)」
【齷】齒15+9=総画数24 U+9F77 [アク/]
◆「齷齪・偓促アクサク・アクセク」◇狭くゆとりがないさま、間(ま)がないさま◇忙(せわ)しなく(せかせかとして、こせこせとして)ゆとりがないさま、度量ドリョウが狭く小さいさま
【屏】 尸3+6=総画数9 U+5C4F [ヘイ、ビョウ/]
◆壁(かべ)や塀ヘイなどを設けて中を隠す、衝立(ついたて)などの仕切りを設けて内と外との出入りを遮(さえぎ)る
◆塞(ふさ)ぐ、塞いで内と外との出入りができないようにする、同「庰」
◆斥(しりぞ)ける、退(しりぞ)ける、同「偋」
【塀】土3+9=総画数12 U+5840 [ヘイ/]
◆「朱{⿺辶𡩙}塀、朱邃塀シュスイヘイ」、人名、1448年~1491年、明代(1368年~1644年)の慶国ケイコク第四代国主‡「【欽定續文獻通考:卷二百五:慶國宗屬】一世太祖庶十六子…三世秩煃子{⿺辶𡩙}𡓱{⿺辶𡩙}塀…」‡
◆[日]建物や土地の境界キョウカイに立てる仕切り、境界であることを示したり目隠しなどのために立てる、「板塀(いたべい、板を並べ作った塀)」「土塀(どべい、土塗りの塀)」「石塀(いしべい、石積みの塀)」
【巷】 己3+6=総画数9 U+5DF7 [コウ、ゴウ/ちまた]
◆市街・町村内の道、「街巷ガイコウ」「里巷リコウ」
◆その両側に並ぶ家、家が建ち並んでいるところ、町(まち)
◆[日]世間セケン、世の中
【港】水3+9=総画数12 U+6E2F [コウ/みなと]
◆船が通る水路
◆多くの船が停泊する所、埠頭フトウ
【巻】 己3+6=総画数9 U+5DFB [ケン、カン/ま・く]
◆膝を曲げる
◆ま・く、ぐるぐると渦状に回す、周りをぐるぐると囲む、転がすようにして筒状に丸める
◆書物、巻物になっていたことから
◆一つの書物が幾つかの巻物(まきもの)や冊子サッシや篇ヘン(首尾が完結した文章)に分かれている時にその数を数える語
【倦】人2+8=総画数10 U+5026 [ケン、ゲン/う・む、あぐ・む、あ・く]
◆疲れる、疲れて力が出ない、同「𠉮」「惓」「勌」「劵」
◆気力がない、気力がなく進んでことをしようとしない、同「懈」
【圈】囗3+8=総画数11 U+5708 [ケン、ゴン/]
◆家畜を飼(か)うために柵(さく)などを巡(めぐ)らせた囲(かこ)い
◆囲われたところ、領域
◆周りを囲う、取り囲む
◆木などを曲げて丸く作った器、同「棬」
【圏】囗3+9=総画数12 U+570F [ケン、ゴン/]
◆家畜を飼(か)うために柵(さく)などを巡(めぐ)らせた囲(かこ)い
◆囲われたところ、領域
◆周りを囲う、取り囲む
◆木などを曲げて丸く作った器、同「棬」
【惓】心3+8=総画数11 U+60D3 [ケン、ゲン/]
◆丁寧で心がこもっているさま、「惓惓ケンケン」
◆疲れる、疲れて力が出ない、同「倦」
【捲】手3+8=総画数11 U+6372 [ケン/ま・く、まく・る、めく・る]
◆拳ケン(こぶし)を作る、意気盛んなさま
◆ま・く、転がすようにして筒状に巻き丸める、同「巻」
◆まく・る、めく・る、垂れているものなどを下から上に向かって巻き上げる、平らなものの一方を持ち反対方向に引くようにして全体を持ち上げて行く、同「𢃩」
◆「席捲セッケン」、土地を端から巻き丸めるように手中に収めること
【綣】糸6+8=総画数14 U+7DA3 [ケン、コン/]
◆しっかりと束ね縛(しば)る
◆「繾綣ケンケン」◇しっかりと縛(しば)る、固く結ぶ◇固く結ばれて離れないさま、強く結びつくさま
【蜷】虫6+8=総画数14 U+8737 [ケン、ゲン/にな]
◆虫が体を渦状に丸める
◆[日]カワニナ(川蜷)やウミニナ(海蜷)などの巻貝、特にカワニナ川蜷を指すことが多い
【帝】 巾3+6=総画数9 U+5E1D [テイ、タイ/みかど]
◆天を司(つかさど)る神、「天帝テンテイ」「上帝ジョウテイ」
◆みかど、天の神の命メイを受けて国を治(おさ)める者、「皇帝コウテイ」「帝王テイオウ」
【啻】口3+9=総画数12 U+557B [シ/ただ]
◆ただ、単に、ただ~だけ
◆「不啻フシ」、単に~だけではなく
【啼】口3+9=総画数12 U+557C [テイ、ダイ/な・く]
◆泣(な)く、鳴(な)く、叫(さけ)ぶ、吼(ほ)える、同「嗁」「㖒」
【楴】木4+9=総画数13 U+6974 [テイ、タイ/]
◆髪を梳いたり飾ったりする櫛(くし)、同「揥」
◆木の根、同「柢」
【締】糸6+9=総画数15 U+7DE0 [テイ、ダイ/し・める]
◆しっかりと結ぶ、解(ほど)けたり緩(ゆる)んだりしないように結ぶ、結び合わせる
◆しっかりと閉(と)じる、閉(し)める
◆[日]すっかりおしまいにする、合計する
【蒂】艸3+9=総画数12 U+8482 [テイ、タイ/へた、ほぞ]
◆果実や花の萼ガク(蕾・花・実を保護する役目をするもので通常小さな葉の形をしている)
◆草木の根元
◆細く小さな棘(とげ)や骨
◆「蒂芥・𧀱芥・慸芥タイカイ」◇細く小さな棘(とげ)や骨と小さな塵(ごみ、ちり)、同「袃蒯」「刺鯁シコウ」◇小さな閊(つか)え、閊えて取れないちょっとした引っ掛かり、蟠(わだかま)り
【諦】言7+9=総画数16 U+8AE6 [テイ、タイ/あきら・める]
◆詳細に調べる、また調べて細部まで明らかにする
◆真理、物事のあるべき姿
◆[日]あきら・める、やむを得ず途中で止(や)める
【蹄】足7+9=総画数16 U+8E44 [テイ、ダイ/ひづめ]
◆ひづめ、ウマ(馬)やウシ(牛)などの獣(けもの)の足、脚(あし)の先の堅(かた)い部分、同「蹏」
◆ウサギ(兎・兔)を捕(と)らえる道具、同「蹏」
◆「筌蹄センテイ」◇筌(魚を捕る道具)と蹄(ウサギを捕らえる道具)◇ある目的を達するための道具、また手引きや案内◇古代士大夫シタイフ(諸侯の下に位する貴族階級)が講話や説法をするときに手に持つ払子ホッスの類
【度】 广3+6=総画数9 U+5EA6 [ト、ド、タク、ダク/はか・る、たく、たび、わた・る]
◆長さを測(はか)る際に基準となる物差し(ものさし)、またその目盛(めもり)、「度量ドリョウ(長さと容量、人の言動をどの程度容認できるかの大きさ)」「法度ハット(法律や制度、基準となる物差しを定めたもの)」
◆物差し(ものさし)の目盛のどこに相当するかで、ものの長さ(や角度)を測る
◆物事の全体の中で、どの位置にあるか(当たるか、相当するか)をはかる
◆推察スイサツする、推(お)し量る、「忖度ソンタク」
◆(目盛のように)同じことが繰り返される物事の回数
◆渡(わた)る、過ぎて行く
◆[仏]渡る、此岸シガン(境目のこちら側、生と死を繰り返す世界、現世)から彼岸ヒガン(境目の向こう側、生と死を超越した世界、涅槃ネハン)に渡る
【渡】水3+9=総画数12 U+6E21 [ト、ド/わた・る、わた・す]
◆川や海などの水で隔(へだ)てられた対岸に行く、越えて行く、「渡河トカ」「渡江トコウ」「渡水トスイ」
◆船着き場、対岸に人や物を運ぶ船が発着するところ
◆[日]こちら側から向こう側(或いは逆)へものを移す
◆[日]こちら側と向こう側の間に板・棒・綱などを架(か)ける
【鍍】金8+9=総画数17 U+934D [ト、ド/]
◆金属の表面に別の金属の膜を固着させる
【建】 廴3+6=総画数9 U+5EFA [ケン、コン/た・てる、た・つ]
◆(建造物を)しっかりと立てる、造(つく)る、作り上げる
◆(法律などを)しっかりと定める
◆意見を申し立てる
◆北斗七星の柄(え)の指す方向、「建寅ケンイン(夏暦・農暦・旧暦・陰暦の正月、この月には柄が寅の方向・東北東を指すことから)」
【健】人2+9=総画数11 U+5065 [ケン、ゴン/すこ・やか]
◆体力や気力があるさま、体力や気力が衰(おとろ)えたり滞(とどこお)ったりすることがないさま、しっかりとしているさま、同「徤」
【腱】月(肉)4+9=総画数13 U+8171 [ケン、コン/]
◆随意筋ズイイキン(自分の意志で動かすことができる筋肉、骨格筋など)の両端にあり筋肉が骨に繋がる部分の組織‡「【集韻:卷二:平聲:元第二十二:腱𦞬䇟】博雅膂腱肉也一曰{⿰𥭊力}之大者或作𦞬䇟」‡
【鍵】金8+9=総画数17 U+9375 [ケン、ゴン/かぎ]
◆鼎(かなえ)を持ち運ぶために両耳("∩"字状の取っ手)に掛け渡す棒
◆車輪の脱落を防ぐために車軸の両端に打ち込む楔(くさび)、同「轄」
◆扉や戸などの戸締りをするために巻き付けた鎖サ(くさり、環を繋いで紐状にしたもの、チェーンchain)が解(ほど)けないように鎖の環(わ)に通す金棒、戸締り用の金具を固定するための棒、同「鑰」
◆ピアノpianoなどのキーkey、「鍵盤ケンバン」
◆[日]錠ジョウ(錠前)に差し込んで開け閉めするための道具
◆[日]閉じているものを開けて中を明らかにするための要点
【弯】 弓3+6=総画数9 U+5F2F [ワン、エン/]
◆弓に矢を番(つが)えて引く
◆弓なりに曲がる
【湾】水3+9=総画数12 U+6E7E [ワン/]
◆川が大きく弓のように曲がっているところ
◆水(湖や海など)が陸地を大きく抉(えぐ)るように入り込んだところ、大きな入り江(いりえ)
【彖】 彑3+6=総画数9 U+5F56 [タン/]
◆豕(いのこ、イノシシ猪またブタ豚)が走る
◆「彖辞タンジ」、易の卦ケを解説した言葉
【喙】口3+9=総画数12 U+5599 [カイ、ケ/くちばし]
◆鳥の突き出た嘴(くちばし)、ブタ(豚、豕)やウマ(馬)などのように突き出た口
◆器物の長く突き出た注ぎ口
◆苦しむ、苦しそうに喘(あえ)ぐ
【掾】手3+9=総画数12 U+63BE [エン/じょう]
◆補佐する
◆補佐役の官吏カンリ(役人)、属官(ゾッカン、下級の役人)、「掾吏エンリ」
◆[日]じょう、国司(コクシ、朝廷から各国に派遣された管理官)の第三等官
【椽】木4+9=総画数13 U+693D [テン、デン/]
◆垂木(たるき)、棟(むね)から軒(のき)に渡し屋根を支える丸材、同「桷」「榱」‡「【康熙字典:辰集中:木部:椽】《註》圓曰椽方曰桷」‡
【篆】竹6+9=総画数15 U+7BC6 [テン、デン/]
◆漢字の書体名の一つ、西周(前11世紀~前771年)後期に作られたとされる「大篆ダイテン」と、後の秦代(前221年~前206年)に簡略化された「小篆ショウテン」の総称
◆(多く篆書体が用いられたことから)印章
◆彫(ほ)り込む、刻(きざ)む
【縁】糸6+9=総画数15 U+7E01 [エン/ふち、へり、えにし、ゆかり]
◆衣服の端(はじ)
◆面状のものの先端、物の周辺部、一般にはそこで途切れその先がないところを指す、その先も同じような状態で続いているものの境目は「辺」、線状・棒状のものの先端は「端」
◆繋がり、繋がりを辿る
◆原因となるきっかけ、そのような結果を生じさせる物事、「繋がりを頼りに原因まで辿る」の意
【彦】 彡3+6=総画数9 U+5F66 [ゲン/ひこ]
◆容貌や才学に秀でた人(特に男子)を指す語、美男子
【偐】人2+9=総画数11 U+5050 [ガン、ゲン/]
◆偽物、同「贋」
【諺】言7+9=総画数16 U+8AFA [ゲン/ことわざ]
◆(古くから言い伝えられている、教訓などを含む、示唆に富む)短く簡潔な話、「諺語ゲンゴ」「俗諺ゾクゲン」「俚諺リゲン」
◆傷つき悲しみ悩み苦しむ人に労(いた)わりや慰めの言葉を掛ける、遺族を訪ねて労わりや慰めの言葉を掛ける、弔問チョウモンする、同「喭」「唁」‡「【文心雕龍:書記】諺者直語也喪言亦不及交故弔亦稱諺」‡
【顏】頁9+9=総画数18 U+984F [ガン、ゲン/かお、かんばせ]
◆額(ひたい)
◆頭の前面、前に向いている面、またその容貌や表情
◆様子(ようす)、情景、彩(あや)、彩(いろど)り
◆「顏色ガンショク」◇顔の色、顔つき、表情◇様子
【顔】頁9+9=総画数18 U+9854 [ガン、ゲン/かお、かんばせ]
◆額(ひたい)
◆頭の前面、前に向いている面、またその容貌や表情
◆様子(ようす)、情景、彩(あや)、彩(いろど)り
◆「顔色ガンショク」◇顔の色、顔つき、表情◇様子
【律】 彳3+6=総画数9 U+5F8B [リツ、リチ/のり]
◆音楽の十二の階調のうち陽の音、六音があり「六律ロクリツ」という、また陰の「六呂ロクリョ」と合わせて「十二律呂ジュウニリツリョ」「律呂リツリョ」「呂律リョリツ(ろれつ)」という
◆のり、決まりごと(法)の一つ一つ(律)、定め、規則、法令、「規律キリツ」「法律ホウリツ」
◆定めに従う、規則に従う
【葎】艸3+9=総画数12 U+844E [リツ、リチ/むぐら]
◆蔓性の草の総称
◆「葎草リツソウ」、カナムグラ(金葎・葎草)、アサ科カラハナソウ属の草
【思】 心4+5=総画数9 U+601D [シ/おも・う、おぼ・しい、おぼ・す]
◆心の中で考える、心に浮かぶ、心に浮かべる、想(おも)う、「思慮シリョ(あれこれと思いや考えを巡らすこと)」「相思ソウシ(互いに相手を思うこと、思い合うこと)」
◆心に浮かべ慕(した)う、「思慕シボ」
◆「于思ウシ」、顎鬚(あごひげ)がもじゃもじゃと生えているさま、同「䯱䰄フシ」
◆[日]おぼ・しい、~と考えられる
◆[日]おぼ・す、「思う」の丁寧語
注解:「田」は「囟シン(頭蓋)」の訛(なま)りで、「思う、思い」は脳と心の働きによるものと考えられた
【偲】人2+9=総画数11 U+5072 [①サイ②シ/しの・ぶ] ①
◆多才タサイなさま‡「【說文解字注:人部:偲】彊力也(齊風盧令曰其人美且偲傳曰偲才也箋云才多才也…)」‡②
◆「偲偲・愢愢シシ」、互いに励(はげ)まし合い高め合うさま、互いに切磋琢磨セッサタクマし合さま‡「【論語注疏:論語注疏三】子路問曰何如斯可謂之士矣子曰切切偲偲怡怡如也…(《疏》…切切偲偲相切責之貌朋友以道義切瑳琢磨故施於朋友也…)」‡
◆[日]しの・ぶ、離れている人を思い懐(なつ)かしむ、また慕(した)う
【腮】月(肉)4+9=総画数13 U+816E [サイ/]
◆頬(ほお、ほほ、顔の下部で鼻の両側)の下部、顔面両側の頬から日本でいう下顎(したあご)までの部分、同「顋」
◆「痄腮ササイ」「流行性腮腺炎リュウコウセイサイセンエン」、流行性耳下腺、おたふく風邪(かぜ)
【顋】頁9+9=総画数18 U+984B [サイ/]
◆頬(ほお、ほほ、顔の下部で鼻の両側)の下部、顔面両側の頬から日本でいう下顎(したあご)までの部分、同「腮」
◆鰓(えら)、水棲動物の呼吸器官、同「鰓」
【鰓】魚11+9=総画数20 U+9C13 [サイ、シ/えら、あぎと]
◆えら、あぎと、水棲動物の呼吸器官、同「顋」
◆びくびくするさま、怯(おび)えるさま
【怱】 心4+5=総画数9 U+6031 [ソウ、ス/]
◆慌ただしい、慌てる、気が急(せ)く、忙(せわ)しい、同「匆」
【偬】人2+9=総画数11 U+506C [ソウ、ス/]
◆「倥傯コウソウ」、(事態が切迫して)忙(せわ)しないさま、忙しなくおろおろするさま、同「悾憁」
【愡】心3+9=総画数12 U+6121 [ソウ、ス/]
◆忙(せわ)しいさま
◆無知なさま
◆「愡恫ソウトウ」◇忙(せわ)しく落ち着きがないさま、深く考えずにそそっかしいさま◇うまく立ち回るさま、利益を得るために取り入るさま‡「【抱朴子:自敘】𢛌恫官府之間以窺掊剋之益內以誇妻妾外以釣名位」‡◇思い通りでないさま、満足でないさま‡「【字彙:卯集:心部:憁】憁恫不得意貌」‡
【葱】艸3+9=総画数12 U+8471 [ソウ、ス/ねぎ]
◆ネギ(葱)、ヒガンバナ科ネギ属の野菜
◆緑がかった青色
【扁】 戸4+5=総画数9 U+6241 [ヘン/]
◆門の扉に掲げる名前などを書いた札、表札
◆横長の額ガク
◆薄くて平(ひら)たいさま
◆漢字の左側の部分、同「偏」、右は「旁(つくり)」、上は「冠(かんむり)」、下は「脚(あし)」
【偏】人2+9=総画数11 U+504F [ヘン/かたよ・る、ひとえ・に]
◆かたよ・る、真ん中から外れてどちらか片方に寄る、片寄る、傾く、「偏見ヘンケン(片寄った考え)」
◆中央から遠く離れる、「偏僻ヘンペキ(都から遠く離れた地)」
◆ひとえ・に、(他を顧みることなく)ひたすらに、ただそれだけ
◆漢字の左側の部分、同「扁」、右は「旁(つくり)」、上は「冠(かんむり)」、下は「脚(あし)」
【篇】竹6+9=総画数15 U+7BC7 [ヘン/]
◆幾つかの竹簡や木簡を一つに綴じた文書・手紙・記録
◆一つに纏(まと)まった詩歌や文章、またそれを数える語
【編】糸6+9=総画数15 U+7DE8 [ヘン/あ・む]
◆竹簡チクカンや木簡モッカンを一つの纏(まと)まった文書・記録・書物になるように順に並べ結(ゆ)わいて綴(と)じる、またそのための綴じ紐(ひも)
◆ばらばらのものを集め順序立てて並べ一つのものに組み上げる
◆糸や紐などを順に組みながら布を織(お)り上げる
【翩】羽6+9=総画数15 U+7FE9 [ヘン/]
◆(鳥が翼を羽撃かせて)軽やかに速く(素早く)飛ぶさま、軽快なさま、同「鶣」
◆ひらひらとはためく、また翻(ひるがえ)る
【蝙】虫6+9=総画数15 U+8759 [ヘン/]
◆「蝙蝠ヘンプク」、コウモリ(蝙蝠)、コウモリ目の動物、別名「服翼伏翼フクヨク」「仙䑕センソ」「蟙䘃ショクボク」
【褊】衣5+9=総画数14 U+890A [ヘン/]
◆衣服が小さく窮屈キュウクツなさま
◆狭(せま)い、狭く小さい、狭苦しい
◆ゆとりがないさま、「褊急ヘンキュウ(せっかちなさま)」、同「惼」
◆「褊褼ヘンセン」、衣裳が翻(ひるがえ)るさま
【諞】言7+9=総画数16 U+8ADE [ヘン、ベン/]
◆相手に取り入ろうとして或いは騙そうとして言葉巧みに話す
【遍】辵3+9=総画数12 U+904D [ヘン/あまね・く]
◆広く隅々まで行き渡る、同「𨖠」「徧」
◆あまね・く、広く漏れなく、隅々まで、同「徧」
◆回数を数える語、同「徧」
【騙】馬10+9=総画数19 U+9A19 [ヘン/だま・す、かた・る]
◆ひらりと馬に飛び乗る、同「騗」「𩤬」
◆だま・す、かた・る、本当ではないことを本当のことだと巧みに信じ込ませる、誑(たぶら)かす、欺(あざむ)く、「哄騙コウヘン」
【拜】 手4+5=総画数9 U+62DC [ハイ、ヘ/おが・む]
◆対面した相手に敬意・弔意や恭順・感謝などの意を示すために、跪(ひざまず)く・頭を下げる・手を合わせるなどの動作をする、同「𣬊」「𢷎」「【通典:卷四十八:禮八:諸侯大夫士宗廟】辨九拜一曰稽首二曰頓首三曰空首四曰振動五曰吉拜六曰凶拜七曰奇拜八曰褒拜九曰肅拜」
◆上位の人から物や位や命令などを授(さず)かる(謙譲語で「いただく」、「手を頭の上に差し上げて受ける」「ありがたく頂戴する」の意)
◆語の頭に付けて敬意を表す語、「拜会ハイカイ(お目にかかる)」
【湃】水3+9=総画数12 U+6E43 [ハイ、ヘ/]
◆「澎湃ホウハイ」、波が(湧き立ち)ぶつかり合うさま
【故】 攴4+5=総画数9 U+6545 [コ、ク/ゆえ]
◆古い、以前の、同「古」
◆古くから、以前から
◆古くからの~、以前からの~
◆死ぬ、亡(な)くなる
◆~の為に~、~という理由で~、~が原因で~
◆理由、原因
◆(思い掛けない、また良くない)出来事
【做】人2+9=総画数11 U+505A [サ、サク/な・す]
◆働(はたらく)く、力や手を加える、為(な)す、同「作」
◆作る、力や手を加えたり頭を使ったりしてものを作る、同「作」
◆[日]見做す(みな・す)、他のものと同じであると判断する
【施】 方4+5=総画数9 U+65BD [シ、セ/ほどこ・す]
◆広げる、平らに広げる、同「𢻫」
◆広く行き渡る、また行き渡らせる、広める
◆広く恩恵を行き渡らせる、恵む、与える
◆旗が広がり翻(ひるがえ)る
◆「施行シコウ」、(一部の人が作り上げた案、紙に書かれた計画などを)実際に行う、展開する
◆「戚施セキシ」◇ヒキガエル(蟾蜍)、ヒキガエル科のカエル◇(ヒキガエルのように)背が曲がって頭を上げられない(顔が下を向いてしまう)人、同「面柔メンジュウ」◇(前のものを見るときに上目遣いになることから)媚(こ)び諂(へつら)う人
【葹】艸3+9=総画数12 U+8479 [シ、セ/なもみ]
◆オナモミ(葈耳・巻耳)、キク科オナモミ属の草、同「葈耳シジ」「菤耳ケンジ」「蒼耳ソウジ」
◆[日]「葹田(なもみだ)」、地名、秋田県南秋田郡井川町
【昜】 日4+5=総画数9 U+661C [ヨウ/]
◆太陽、日光、日光が当たって明るい、古同「陽」
◆高く飛ぶ、高く飛び揚(あ)がる、同「揚」
【場】土3+9=総画数12 U+5834 [チョウ、ジョウ/ば]
◆(日当たりのよい、収穫した穀物の乾燥・脱穀などをする、また多くの人やものが集まる)広く平らなところ、「広場」、同「塲」
◆一段と高くし上を平らに作ったところ、台状になっているところ、「壇場ダンジョウ」
◆祭事や行事が行われるところ、人が集まるところ、同「㙊」、「会場」「市場」
◆ところ、所、「場所」
◆アリ(蟻)やモグラ土竜などが作った土盛り、同「𤳈」‡「【集韻:卷三:平聲:陽第十:塲場𤳈𧐀】方言蚍蜉犂鼠之塲謂之坁塲一曰浮壤或作場𤳈𧐀」‡
【揚】手3+9=総画数12 U+63DA [ヨウ/あ・がる]
◆高く上がる、高く上げる
◆(気持ちや声などが)高まる、高める
◆(名前や評判などが)高まり広まる、広く伝わる
◆[日]熱した油の中に食材を入れて調理する
【暘】日4+9=総画数13 U+6698 [ヨウ/]
◆太陽が昇る
◆太陽の光が当たって明るい、晴れる
【腸】月(肉)4+9=総画数13 U+8178 [チョウ、ジョウ/はらわた]
◆胃から肛門までの管状の消化器官の総称、「小腸」「大腸」「直腸」から成る
◆[日]はらわた、腹部にある臓器、動物の内臓
【楊】木4+9=総画数13 U+694A [ヨウ/やなぎ]
◆ヤナギ(楊)、枝の垂れないヤナギ科ヤマナラシ属の木の総称、枝が垂れるものは「柳」
【湯】水3+9=総画数12 U+6E6F [トウ、タン、ショウ/ゆ]
◆温かい水、熱い水、沸騰した水
◆熱いスープsoup、スープ状のもの、「菜湯サイタン、野菜のスープ」「濃湯ノウタン・ノンタン、シチューstewなどのような濃いスープ」
◆温泉、温かい水が湧き出るところ
◆「湯湯ショウショウ」、同「漡漡」「滔滔トウトウ」、一面に満ちた水が勢いよく流れるさま
【煬】火4+9=総画数13 U+716C [ヨウ/]
◆炙(あぶ)る、強い火で熱する、同「𤋁」「烊」
◆火に曝(さら)す、火に当て熱する
【瘍】疒5+9=総画数14 U+760D [ヨウ/]
◆頭の傷、切り傷
◆傷口が腫(は)れる、膿(うみ)を持つ
◆(特に頭にできる)腫れ物、でき物、吹出物(ふきでもの)、大きいものや小さいぶつぶつまでの総称
【蝪】虫6+9=総画数15 U+876A [トウ、ドウ/]
◆「蛈蝪・螲蟷テツトウ」、トタテグモ(戸立蜘蛛)、トタテグモ科のクモ(蜘蛛)、土中に巣を作る
【陽】阜3+9=総画数12 U+967D [ヨウ/ひ]
◆日光、日光が当たって明るい、明るく暖かい、またそのようなところ、日光が当たらないところは「陰」
◆山の南側、川の北側、日光が当たる側、逆は「陰」
◆人の目に触れる側、表側、外面、はっきりと見える側、逆は「陰」
◆男性の生殖器
◆生きている、この世の
◆~のふりをする、上辺(うわべ)をそれらしく装う、同「佯」
◆農暦(中国の旧暦の一つ)の十月、同「霷」
【星】 日4+5=総画数9 U+661F [セイ、ショウ/ほし]
◆天体、天空で光る天体
◆(星のように)小さい、小さい点
◆ひときわ目立つ、またそのような人
◆二十八宿南方朱雀スザクの一つ
【惺】心3+9=総画数12 U+60FA [セイ、ショウ/]
◆悟(さと)る、はっきりと悟る
◆何時も同じように迷うことなく落ち着いているさま
【腥】月(肉)4+9=総画数13 U+8165 [セイ、ショウ/]
◆動物の生臭(なまぐさ)い匂(にお)い、動物の脂(あぶら)の臭(にお)い、同「胜」
◆動物の生肉
【猩】犬3+9=総画数12 U+7329 [セイ、ショウ/]
◆オランウータンorangutan、ヒト科オランウータン属の動物、「猩猩ショウジョウ」、同「狌狌」
◆「猩猩セイセイ」、犬の吠(ほ)える声
【醒】酉7+9=総画数16 U+9192 [セイ、ショウ/さ・める]
◆酔ったり眠ったりして正常な認識や判断ができない状態を脱して元の状態に戻る
◆目が覚(さ)める、迷いから覚めて何時もの状態に戻る
【春】 日4+5=総画数9 U+6625 [シュン/はる]
◆地中の草木の芽が地上に現(あらわ)れ出る季節、四季(春・夏・秋・冬)の第一、陰暦の一月から三月
◆若々しく瑞々(みずみず)しいさま、生気に満ちているさま
◆異性を思い慕(した)う感情、異性に対する情欲ジョウヨク
注解:「萅」が本字、「艹(草木)」と「屯トン(地中に留まっているさま)」と「日(太陽、温気が蓄えられるさま)」の会意字
【惷】心4+9=総画数13 U+60F7 [シュン/]
◆蠢(うごめ)く、もぞもぞと動く、同「蠢」、同「蠢」
◆愚かなさま、頭の働きや反応が鈍(にぶ)いさま、同「憃」
【椿】木4+9=総画数13 U+693F [チュン、チン/つばき]
◆伝説上の長寿の木
◆伝説上の大きく長寿であるという木の名、(大きく長寿であることから)父‡「【莊子:逍遙遊】奚以知其然也…上古有大椿者以八千歲為春八千歲為秋…」‡
◆「香椿チャンチン」、センダン科チャンチン属の木、同「杶」「橁」「櫄」
◆[日]ツバキ(椿)、ツバキ科ツバキ属の木
◆[日]意外な、珍しい、不意の、「椿事チンジ」
【鰆】魚11+9=総画数20 U+9C06 [シュン/さわら]
◆サワラ(鰆)、サバ科サワラ属の海水魚、別名「馬鮫バコウ」
【昭】 日4+5=総画数9 U+662D [ショウ/あきら・か]
◆明るい陽の光が隅々まで届いて明るい、隅々まで光が届いて陰になるところがない
◆分からないことや曖昧なことがない、物事の道理に明るい、同「炤」
◆始祖シソの宗廟ソウビョウの左側に建てられる廟、始祖を中央として次の代から左右左右の順に並ぶ、同「佋」、右側は「穆」
【照】火4+9=総画数13 U+7167 [ショウ/て・る、て・らす、て・れる]
◆光が当たる、光を当てる
◆明るい、光を当てて辺りを明るくする、「照明ショウメイ」
◆他のものと見比べる、また見比べて確かめる、「照合ショウゴウ」「
◆光を当てて像を映し出す、撮影する、「照映ショウエイ」
【是】 日4+5=総画数9 U+662F [シ、ゼ/これ、この、ここ]
◆これ、この、ここ、this
◆正しい、理に適(かな)っている、理に則(のっと)っている
◆良しとして認める
◆その通り、はい、同意・肯定を表す
◆「是非ゼヒ」◇善(よ)し悪し、理に適っていることと適っていないこと、正しいか正しくないか◇[日]どうか~、どうあっても~、何卒(なにとぞ)
【匙】匕2+9=総画数11 U+5319 [シ、ジ/さじ]
◆食べ物などを掬(すく)い取る食器、スプーンspoon
◆錠前(じょうまえ、扉や戸を閉じて開かないようにするための道具、中国では「鎖」)を開けるための鍵(かぎ)、「鑰匙ヤクシ」
【堤】土3+9=総画数12 U+5824 [テイ、タイ/つつみ]
◆川・湖・海の水が溢(あふ)れ出てくることを防ぐために土や石を高く盛ったところ、土手、同「隄」「碮」、「堤防テイボウ」
◆瓶ビン(かめ)などの底の平らな部分‡「【淮南鴻烈解:卷第十四:詮言訓】瓶甌有堤(是瓶甌下安也)」‡
【寔】宀3+9=総画数12 U+5BD4 [ショク、ジキ/まこと・に]
◆実(まこと)に、本当に、同「実」
◆是(これ)、同「是」
【提】手3+9=総画数12 U+63D0 [テイ、ダイ/さ・げる、ちょう]
◆さ・げる、垂らすようにして持つ、下げるようにして持つ
◆持ち上げる、引き上げる
◆(話や課題などを)取り上げる、持ち出す、「提起テイキ」「提案テイアン」
◆差し上げる、差し出す、「提出テイシュツ」「提示テイジ」
◆引く、引き出す
【醍】酉7+9=総画数16 U+918D [テイ、ダイ、タイ/]
◆澄んだピンクpink色の酒
◆「醍醐ダイゴ」◇酥ソ(牛や羊などの乳に熱を加え攪拌カクハンし冷ますと表面に浮いてくるもの、「酥」参照)を煮詰めることによって分離し浮いてくるもの、最上の乳脂肪食品◇仏教の最上の教え
【題】頁9+9=総画数18 U+984C [テイ、ダイ/]
◆額(ひたい)、おでこ、同「頟」「顁」
◆ものの頭(最初、先頭)にあるもの
◆初めに記される短い文章、全体を表現する簡潔な文章、「問題モンダイ」「話題ワダイ」
◆見出し、タイトルtitle、テーマthema[独]、「題名ダイメイ」「表題ヒョウダイ」
◆見る、まっすぐに目を向けて見る、同「睼」「𧡨」
【曷】 曰4+5=総画数9 U+66F7 [カツ、ガチ/]
◆何、何ぞ、何故、どうして、同「盍」
◆何時(いつ)か、何時の日にか
【偈】人2+9=総画数11 U+5048 [ケイ、ゲ、ケツ、ゲチ/]
◆仏を褒(ほ)め称(たた)える言葉・経文、「偈陀ゲタ」「偈頌ゲジュ」、同「頌」
◆勇ましいさま、力強いさま
◆速いさま、疾駆シックするさま、同「疾」
【喝】口3+8=総画数11 U+559D [カツ、カチ/]
◆(咽喉がかすれる程に)大きな声を出す
◆「かっ」と大きな声で叱り付ける、また脅す
◆(特に酒を)飲む
【掲】手3+8=総画数11 U+63B2 [ケイ、ケ、ケツ、ゲチ/かか・げる]
◆高く上げる、高く差し上げる
◆(旗や目印などを付けた)棒や竿(さお)などを立てる、人の目に入るように高く上げる
◆持ち上げる、(衣服の裾(すそ)などを)たくし上げる
【歇】欠4+9=総画数13 U+6B47 [ケツ、コチ/]
◆途中で一時(いっとき)休む、一休(ひとやす)みする
◆止(と)める、止(や)める
【渇】水3+8=総画数11 U+6E07 [カツ、カチ、ケツ、ゲチ/かわ・く]
◆水が涸(か)れる、水分がなくなる、咽喉インコウ(のど)がからからになる
◆(水を)頻(しき)りに欲しがる
◆急(せ)いで、慌てて、同「愒」
【碣】石5+9=総画数14 U+78A3 [ケツ、ゲチ/]
◆ひときわ高く聳(そび)え立つ岩、同「礍」
◆全体が丸い(或いは頭頂部が丸い)石碑セキヒ、方形の石碑は「碑」、同「嵑」
【竭】立5+9=総画数14 U+7AED [ケツ、ゲチ、ゴチ/つ・く、つ・くす]
◆尽(つ)きる、出(で)尽くす、出(だ)し尽くす
◆(手では持ち上げられないような重いもの大きなものを)背負い挙(あ)げる‡「【說文解字注:立部:竭】負舉也(凡手不能舉者負而舉之…)」‡
【羯】羊6+9=総画数15 U+7FAF [ケツ、コチ、カツ/]
◆古代の中国北方遊牧民族の名
◆羊を去勢する、去勢した羊
【葛】艸3+9=総画数12 U+845B [カツ、カチ/くず、かずら、つづら]
◆クズ(葛)、マメ科クズ属の蔓性の草、茎の繊維からは布や紐(ひも)などが作られ、根は「葛根カッコン」と呼ばれ食用・薬用に利用される
◆かずら、蔓性の植物
◆[日]つづら、蔓性の植物や細く切った竹などを編んで作った籠(かご)や箱
【蝎】虫6+9=総画数15 U+874E [カツ、ガチ/]
◆キクイムシ(木食い虫、キクイムシ科の昆虫)或いはカミキリムシ(髪切虫・天牛、カミキリムシ科の昆虫)、また樹木などを食い荒らす虫、同「蝤蠐シュウセイ」「蛣𧌑・蛣䖦キツクツ」、同「蠹」
◆「蝎虎カツコ」、ヤモリ(守宮)、ヤモリ科の爬虫類、別名「壁虎ヘキコ」
◆サソリ(蠍)、サソリ目の動物、同「蠍」
【褐】衣5+8=総画数13 U+8910 [カツ、ガチ/かち]
◆アサ(麻、アサ科アサ属の草)やクズ(葛、マメ科クズ属の草)の繊維などを織(お)った目の粗(あら)い布、またそれを使った粗末ソマツな衣服、同「𧝶」
◆身なりが粗末なさま、身分が低いさま、貧しいさま
◆くすんだ黄色、薄い焦茶(こげちゃ)色、「乾燥させたアサの茎の色」の意
◆[日]かち、濃い紺色(こんいろ)
【謁】言7+8=総画数15 U+8B01 [エツ、オチ/]
◆身分の高い人に面会する、また面会して申し上げる、或いは願い事をする
◆名前を書いた札、名刺
【遏】辵4+9=総画数13 U+904F [アツ、アチ/]
◆止(と)める、遮(さえぎ)る、絶(た)やす
【鞨】革9+9=総画数18 U+97A8 [カツ、ガチ/]
◆革製の履物
◆皮革を延ばし柔らかくする、鞣(なめ)す、同「㓭」
◆「靺鞨マッカツ」、ツングース系民族、隋代(581年~618年)・唐代(618年~907年)に極東ロシアの沿海地方から中国東北部の黒竜江省・吉林省一帯に居住した民族、同「靺𩏌」
【胃】 月(肉)4+5=総画数9 U+80C3 [イ/]
◆食道と腸の間にある消化器官
◆星名、二十八宿西方白虎ビャッコの一つ
【喟】口3+9=総画数12 U+559F [キ/]
◆(ほっとしたり苦しみ歎いたりなどして)大きく息を吐き出す、大きな溜息をつく、同「嘳」「㕟」「欳」「𠣠」
【渭】水3+9=総画数12 U+6E2D [イ/]
◆川名、甘粛省を源とし陝西省東部で黄河に注ぐ、「渭水イスイ」「渭河イガ」
【蝟】虫6+9=総画数15 U+875F [イ/]
◆ハリネズミ(針鼠)、ハリネズミ亜科の哺乳類、針のように尖った毛を持つ小形の動物、同「彙」
【謂】言7+9=総画数16 U+8B02 [イ/い・う、いわ・れ、いい]
◆言う、話す、告げる
◆~は~と言う、~と呼ぶ、~と称する
◆~は~と言われている
◆~と言われている訳(わけ)、理由
【胡】 月(肉)4+5=総画数9 U+80E1 [コ、グ、ゴ/えびす]
◆顎(あご)や頬(ほお、ほほ)や咽(のど)の辺りから垂れ下がった肉、肉垂ニクスイ、同「㗅」「𩑶」「𠴱」
◆顎(あご、口の下)に伸びる毛、同繁「鬍」
◆「胡子コシ」◇顎鬚(あごひげ)◇頭髪を除く顔の毛の総称、同「胡須・鬍鬚コシュ」
◆戎えびす、中国北方や西方の異民族、外国の意でも用いられる
◆器物の頸(くび、首の正面側)や咽喉インコウ(のど)に当たるところ「【集韻:卷二:平聲:模第十一:胡𩑶𠴱】…一曰戈戟內柄處…」「【正字通:未集下:肉部:胡】…鋒之曲而㫄出者曰胡戈頸也…」
◆何、何ぞ、どうして
◆「胡同コドウ」、町中を縦横に走る道、町中の小路(こみち)、同「衚衕」、同繁「衚」
【楜】木4+9=総画数13 U+695C [コ/くるみ]
◆「楜椒コショウ」、コショウ科コショウ属の植物、またその実、同「胡椒」
◆[日]クルミ(胡桃)、クルミ科クルミ属の木、またその実
【湖】水3+9=総画数12 U+6E56 [コ、ゴ、グ/みずうみ]
◆幾つかの川の水が注ぎ込んで多くの水が溜(た)まったところ、陸地に囲まれた海のように広い水溜まり(みずたまり)、「海」は陸地を囲うように広がる広大な水溜まり、「池」は水路を引いて水を溜めた水溜め(みずため)
【瑚】玉4+9=総画数13 U+745A [コ、ゴ/]
◆「珊瑚サンゴ」、サンゴ虫(花虫綱に属する海生動物)の骨格、一部は宝石として珍重される
◆祭礼の際にキビ(黍)やアワ(粟)などの穀物を盛り供える器、「瑚璉コレン」、同「璉」「鍸」「鈷」
【糊】米6+9=総画数15 U+7CCA [コ、ゴ/のり]
◆どろっとした濃い粥(かゆ)、同「𪏻」「𩱍」
◆粘り気があるさま、とろみがあるさま、同「𪏻」「𩰯」
◆米粉などを煮詰めて作った粘着剤
◆(ものの上に薬や糊などを)塗る、塗り込む
◆ものに貼り付ける、貼り合わせる
◆「糊塗コト」、はっきりしないさま、ぼんやりしてよく分からないさま
【葫】艸3+9=総画数12 U+846B [コ、ゴ/にんにく]
◆ニンニク(葫)、ヒガンバナ科ネギ属の草
◆「葫蘆コロ」、ヒョウタン(瓢箪)、ウリ科ユウガオ属の蔓性の草、同「瓠」「瓢」「匏」
【蝴】虫6+9=総画数15 U+8774 [コ、グ/]
◆「蝴蝶コチョウ」、チョウ(蝶)、チョウ目のうちガ(蛾)を除いた虫の称、同「胡蝶」
【醐】酉7+9=総画数16 U+9190 [コ、ゴ、グ/]
◆「醍醐ダイゴ」◇酥ソ(牛や羊などの乳に熱を加え攪拌カクハンし冷ますと表面に浮いてくるもの、「酥」参照)を煮詰めることによって分離し浮いてくるもの、最上の乳脂肪食品◇仏教の最上の教え
【餬】食9+9=総画数18 U+992C [コ、ゴ/]
◆薄い粥(かゆ)
◆薄い粥を啜(すす)る、「困窮した生活」「遠慮しながら食事をする食客」の意でも用いられる
◆米粉などを煮詰めて作った糊
【胥】 月(肉)4+5=総画数9 U+80E5 [ショ、ソ/]
◆肉類・魚類などに塩などを加え発酵させた食品、同「醢」
◆古代の下級の役人、「胥吏ショリ」、同「偦」
◆互いに、お互いに
◆皆(みな)、全て
◆待つ、待ち受ける
◆見る、注意深く見る
【壻】士3+9=総画数12 U+58FB [セイ、サイ/むこ]
◆娘(むすめ、女子)の夫、同「婿」「𦕓」
◆妻の夫に対する呼称
【婿】女3+9=総画数12 U+5A7F [セイ、サイ/むこ]
◆娘(むすめ、自分の女の子供)の夫、同「壻」「𦕓」
【某】 木4+5=総画数9 U+67D0 [ボウ、ム/それがし、なにがし]
◆なにがし、或る(人、こと、もの、ところ、とき)、そこにいる(そこにある)ことは確かだがはっきりと特定できない人や物事・場所・時などを指す語、また敢(あ)えてそれであることをはっきりさせたくないときに用いる語
◆それがし、私(わたくし)、自分を指す謙称、同「厶」「私」
注解:「梅(楳)」の本字
【媒】女3+9=総画数12 U+5A92 [バイ、マイ/なかだち、なこうど]
◆結婚の仲立ちをする、またその人、仲人(なこうど)、「媒妁・媒酌バイシャク」
◆種類の違うものの間に立って引き合わせる、双方の間を取り持つ、「媒介バイカイ」
◆囮(おとり)、誘(おび)き寄せるためのものや手段、「触媒ショクバイ」
【楳】木4+9=総画数13 U+6973 [バイ、マイ、メ/うめ]
◆ウメ(梅)、バラ科サクラ属の木、またその実
【煤】火4+9=総画数13 U+7164 [バイ、マイ、メ/すす]
◆すす、ものを燃やした時に出る煙の粒子が飛散せずに黒く溜(た)まったもの、同「炱」
◆石炭、「煤炭バイタン」「煤田バイデン(炭田)」
【謀】言7+9=総画数16 U+8B00 [ボウ、ム/はか・る、はかりごと、たばか・る]
◆(あることについて、あることをするに先立って)どうしたらよいか思案する、あれこれと考えを巡(めぐ)らす、同「㖼」「呣」
◆(あることについて、あることをするに先立って)どうしたらよいか話し合う
◆図(はか)る、計画・設計する、またそのための方策ホウサクを練(ね)る
【柔】 木4+5=総画数9 U+67D4 [ジュウ、ニュウ/やわ・らか]
◆曲げても折れないさま、しなやかなさま
◆穏やかなさま、温和なさま
【揉】手3+9=総画数12 U+63C9 [ジュウ、ニュウ/も・む]
◆曲げたり伸ばしたりする、またそうして柔らかくする
◆おとなしくさせる、懐柔(カイジュウ)する
【糅】米6+9=総画数15 U+7CC5 [ジュウ、ニュウ/]
◆いろいろなおかずを飯に混ぜたもの、飯の上にいろいろなおかずを盛ったもの、飯とおかずを混ぜて食べる、同「𩜷」「𩚖」「粈」
◆いろいろなものが入り混じる
【蹂】足7+9=総画数16 U+8E42 [ジュウ、ニュウ/]
◆足で踏みぐりぐりと擦(こす)り付ける、踏み躙(にじ)る
◆「蹂躙ジュウリン」◇踏み付けて砕(くだ)く◇人や国を踏み付けにする、踏み付けて粉々にする
【鞣】革9+9=総画数18 U+97A3 [ジュウ、ニュウ/なめ・す]
◆革(毛や脂を取り平らに延ばして乾かした皮)を柔らかくする、また柔らかくなった革
【柬】 木4+5=総画数9 U+67EC [カン、ケン/]
◆札(ふだ)、名札、名刺、カード
◆書簡、手紙、文書、同「𥳑」
◆選り分ける、仕分けて選び出す、同「揀」
【揀】手3+9=総画数12 U+63C0 [カン、ケン/]
◆選(よ)り分ける、選択する、仕分けて選び出す、同「簡」「柬」
◆拾(ひろ)い上げる、拾い出す
【楝】木4+9=総画数13 U+695D [レン/おうち、あふち]
◆センダン(栴檀)、センダン科センダン属の木、「おうち、あふち」はセンダンの古名
【煉】火4+9=総画数13 U+7149 [レン/ね・る]
◆鉱石を火で熱し目的の金属を取り出す、高熱を加え不純物を取り除く、また質を高める、同「鍊」
◆鍛(きた)える、鍛錬タンレンする、修練や訓練を重ねて精神や技術を研(みが)く、同「鍊」
【諫】言7+9=総画数16 U+8AEB [カン、ケン/いさ・める]
◆(目上の人に)非ヒ(正しくないこと)や過(あやま)ちを正すよう意見する、同「諌」「諍」
【闌】門8+9=総画数17 U+95CC [ラン/たけなわ、た・ける]
◆たけなわ、盛りを過ぎた頃、半ばを過ぎた頃
◆遮(さえぎ)る
◆門の前の柵(さく)、欄干ランカン、手摺や柵などの防護用の遮蔽物、同「欄」
◆妄(みだ)りに、勝手に、恣(ほしいまま)に
◆「闌入ランニュウ」、勝手に入る、許しを得ずに入り込む
【鰊】魚11+9=総画数20 U+9C0A [レン/にしん]
◆魚名、未詳‡「【文選:卷第十二:江賦】…鰊(練)…(…舊說曰鰊似繩…)」‡‡「【廣韻:去聲:霰第三十二:練:鰊】魚名似鱦」‡
◆[日]ニシン(鯡・鰊)、ニシン科の海水魚
【鶫】鳥11+9=総画数20 U+9DAB [/つぐみ]
◆[日]ツグミ(鶫)、ツグミ科の鳥
【査】 木4+5=総画数9 U+67FB [サ、ジャ、シャ/]
◆柵・欄干・堰(せき)などの木を組んで他との間を遮(さえぎ)るもの、同「柤」
◆木を組んで作った筏、同「槎」
◆調べる、「調査チョウサ」
◆「山査サンサ」、サンザシ(山楂子)、バラ科サンザシ属の木、またその実
【渣】水3+9=総画数12 U+6E23 [サ、シャ/]
◆水分を(必要なものを)取り除いた後に残るもの、屑(くず)、滓(かす)
◆「渣斗サト」、古くは食膳ショクゼンに置かれ口の中に残る骨や食べ物の残り滓などを入れる壺(つぼ)、後に置物などとして使われる器
【殄】 歹4+5=総画数9 U+6B84 [テン、デン/]
◆尽きる、全てを出し切る、絶える、後に何も残らなくなる
【餮】食9+9=総画数18 U+992E [テツ、テチ/]
◆貪(むさぼ)る、貪り食う、食べ物を余すところなく欲しがる、また必要以上に欲しがる、財は「饕」
◆「饕餮トウテツ」◇財を貪り食を貪るさま、貪欲なさま、またそのような人◇怪獣の名、貪食タンショク・ドンショクで凶悪だという、またそれを彫り込んだ器†[「貪食であることから邪気さえも喰ってしまう」の意のようである]†
【段】 殳4+5=総画数9 U+6BB5 [タン、ダン/]
◆上へ上へと積み重なって層をなしたものの、その一つ一つ
◆物事などの区切り、文章などの区切り
◆階位、等級
【椴】木4+9=総画数13 U+6934 [タン、ダン/]
◆シナノキ(科木)、シナノキ科シナノキ属の木、棺材に使われるという、同「杝」「柂」
◆ムクゲ(木槿)、アオイ科フヨウ属の木、同「葮」
◆[日]トドマツ(椴松)、マツ科モミ属の木
【緞】糸6+9=総画数15 U+7DDE [タン、ダン、ドン/]
◆履物の踵(かかと)の部分、またそこに当てる厚手の布、革は「𩏇」
◆光沢があり凹凸感のある模様を織り込んだ厚手の織物、「緞子ドンス」、薄いものは「綾」
【葮】艸3+9=総画数12 U+846E [タン、ダン/]
◆ムクゲ(木槿)、アオイ科フヨウ属の木、同「椴」
【鍛】金8+9=総画数17 U+935B [タン/きた・える]
◆金属を(熱し)叩いて質を良くする、同「煅」
◆槌(つち)などで打つ、叩いて平らにする
◆修練や訓練を重ねて精神や技術を高める
【泉】 水4+5=総画数9 U+6CC9 [セン、ゼン/いずみ]
◆水が地表に湧(わ)き出るところ、源(みなもと)、水源スイゲン、またその水、同「𤽇」「湶」「洤」
◆銭ぜに、「湧(わ)き出た水が人々を潤すように、銭は人々の生活を潤す」の意
◆(地下に死者の世界があると考えたことから)死後の世界、「泉下センカ(死後の世界、冥土メイド)」
◆「黄泉コウセン」◇地下から水が湧き出る泉◇死後の世界、冥土メイド
【腺】月(肉)4+9=総画数13 U+817A [/せん]
◆[日]体内で各種の液汁を分泌する器官、「汗腺カンセン」「涙腺ルイセン」
注解:国字だが、現在では漢字圏でほぼ同意で使われる
【楾】木4+9=総画数13 U+697E [/はんぞう]
◆[日]長い注ぎ口が付いた湯や水などを注(つ)ぐ道具、長い注ぎ口は柄(え、取っ手)を兼ねる
◆[日]口や手などを洗う小さな盥(たらい)
【湶】水3+9=総画数12 U+6E76 [セン、ゼン/]
◆泉(いずみ)、水が地表に湧(わ)き出るところ、源(みなもと)、源泉(ゲンセン)、同「泉」
◆川名、未詳‡「【龍龕手鑑:卷二:水部第三:湶】音泉水名」‡
【線】糸6+9=総画数15 U+7DDA [セン/]
◆糸や紐(ひも)、糸や紐のように細く長いもの、同「綫」「絤」「𦇫」「綖」
◆糸や紐のように途切れずに長く延びているもの、二つの点と点を結ぶもの、またその形状や状態
【洛】 水3+6=総画数9 U+6D1B [ラク/]
◆「洛河ラクガ」、黄河の支流である渭河イガの支流の一つで陝西省楡林市定辺県を源とする川の名
◆「洛水ラクスイ」、黄河の支流の一つで陝西省洛南県を源とする川の名、別名「雒水ラクスイ」
◆「洛陽ラクヨウ」、河南省の都市の名、西安・南京・北京と並んで四大古都と呼ばれる、同「雒陽」
◆[日]京都、「京洛ケイラク・キョウラク」「洛中ラクチュウ」などは中国の古都洛陽に擬(なぞら)えた名
【落】艸3+9=総画数12 U+843D [ラク/お・ちる、お・とす]
◆上にあったものが下に移動する、高い所から下に位置を変える、「落下ラッカ」「墜落ツイラク」
◆枯れ衰える、(枯れた葉が)地に墜ちる、「没落ボツラク」「零落レイラク(おちぶ・れる)」
◆腰を据(す)える、同じ土地に腰を据えて住む
◆多くの人家が集まっているところ、多くのものが集まっているところ、「集落シュウラク」「群落グンラク」
【活】 水3+6=総画数9 U+6D3B [カツ、ガチ/い・きる、い・かす]
◆水が(生きているかのように)勢いよく流れるさま、またその音、「活活カツカツ」、同「𣿛」「𣸅」
◆(水しぶきが飛び散るように)生き生きとしたさま、動きが生き生きとしているさま、「活動カツドウ」
◆生きる、生きている、生きて行く、「生活セイカツ」「【孟子集注:十三上:盡心上】…民非水火不生活…」
◆(他を、他人を)生かす「【史記:卷七:項羽本紀】…張良曰秦時與臣游項伯殺人臣活之・・・」
【闊】門8+9=総画数17 U+95CA [カツ、カチ/]
◆内部が広々としている
◆広々としていて空疎(クウソ)なさま
◆間(あいだ)が空いている、遠く離れている
【為】 火4+5=総画数9 U+70BA [イ/な・す、な・る、ため、たり]
◆サル(猿)の一種、未詳、「母猴ボコウ」
◆~をする、~を行う
◆~に働きかける
◆(~をして、~を行って)~を作る、~に作り上げる、形作る
◆(~をして、~をすることで)~にする、~になる
◆~になる、~となる、~に変わる
◆(~のために)~する
◆~のせいで、~が原因で
◆(~は、~を)~とする
【偽】人2+9=総画数11 U+507D [ギ/いつわ・る、にせ]
◆本物・事実・現実であるかのように装(よそお)う
◆上辺(うわべ)だけを取り繕う、見せ掛ける
◆本物ではない、事実ではない、実際とは違う、嘘をつく
【爰】 爪4+5=総画数9 U+7230 [エン、オン/ここ・に]
◆ここに、ここにおいて、そこで、「これまで進めて来たことが、ここに成った」「これまでは~であった、そこでこれからは~」
【媛】女3+9=総画数12 U+5A9B [エン、オン/ひめ]
◆上品で美しい女性、心が引き寄せられるように美しいさま
◆引き寄せる、引き付ける、同「援」
◆「嬋媛センエン」、容姿ヨウシや身のこなしが引き込まれるように美しいさま
◆[日]ひめ、姫、貴人の娘、婦人の美称
【援】手3+9=総画数12 U+63F4 [エン、オン/たす・ける]
◆手で引く、引き寄せる、引っ張る
◆引用する、他を引いて用いる、「援用エンヨウ」
◆手を貸して助ける、「援助エンジョ」「援護エンゴ」
【暖】日4+9=総画数13 U+6696 [ダン、ナン、ノン/あたた・かい、あたた・まる、あたた・める]
◆日光が当たってぽかぽかと暑くもなく寒くもなく程良いさま、穏(おだ)やかな陽気であるさま、同「㬉」「暄」、「温」は液体などが程よい温度であること、「煖」は火が当たって程よい温度であること
【湲】水3+9=総画数12 U+6E72 [エン/]
◆「潺湲センエン」◇水が波立ちながらゆったりと流れるさま、またその音‡「【後漢書:張衡列傳】亂弱水之潺湲兮」‡◇涙がはらはらと流れ落ちるさま
【煖】火4+9=総画数13 U+7156 [ダン、ナン/]
◆火が当たって温(あたた)かい、ぽかぽかと温かい、同「煊」、日光が当たって暖(あたた)かいことを「暖」
【緩】糸6+9=総画数15 U+7DE9 [カン、ガン/ゆる・い、ゆる・やか、ゆる・む、ゆる・める]
◆ゆったりとした、きつくない
◆張り詰めていた力や締め付けていた力を抜く
◆負荷を軽くする、余裕を持たす
◆ゆっくりした、鈍(のろ)い
【珀】 玉4+5=総画数9 U+73C0 [ハク、ヒャク/]
◆「琥珀コハク」、マツ(松)などの樹液が化石化したもの、多くは濃い黄色で透明、宝石や薬として重用される
【碧】石5+9=総画数14 U+78A7 [ヘキ、ヒャク/あお・い]
◆青く美しい石
◆深い青色、緑がかった青色
【甚】 甘5+4=総画数9 U+751A [シン、ジン/はなは・だ、はなは・だしい、いた・く]
◆(本来そこまで立ち入るべきではないところにまで)深入りする、度が過ぎる
◆度を超えて、非常に、極めて、とても、とっても
◆なにwhat、同「什」
【勘】力2+9=総画数11 U+52D8 [カン、コン/]
◆よく突き合わせながら考える、詳しく比べる
◆(罪を)問い質(ただ)す、詳しく取り調べる
◆[日]かん、第六感、感覚では知覚できな物事を確かに感じ知ること
【堪】土3+9=総画数12 U+582A [カン、コン、タン/た・える、こた・える、こら・える]
◆耐え難いこと(困難・重圧・攻撃・誘惑・欲求・苦痛など)に耐える、困難や苦難に耐えてそれを乗り越える、我慢する
◆土地が高く突き出ているさま‡「【說文解字:土部:堪】地突也」‡
【戡】戈4+9=総画数13 U+6221 [カン、コン/]
◆敵の攻撃に耐え抜いて勝つ、困難や苦しみなどを乗り越える、同「堪」
◆(戈で)刺す、突き刺す、刺し殺す、同「𢦟」「揕」
【斟】斗4+9=総画数13 U+659F [シン/]
◆酒を汲(く)む、大きな容器に入っている酒を小さな器で掬(すく)う、酒を注(つ)ぐ、大きな容器に入っている酒を小さな器に注(そそ)ぐ、同「酌」「酙」
◆「斟酌シンシャク」、同「酙酌」◇互いに酒を酌(く)み交わす◇他人の立場や事情・心情などを汲み取る
◆夏代(前21世紀~前17世紀)の古諸侯国名、「斟灌シンカン」「斟鄩シンシン(現山東省煙台市)」の二国があったという‡「【春秋左傳正義:卷二十九:襄公四年】…滅斟灌及斟尋氏(《注》二國夏同姓諸侯仲康之子后相所依樂安壽光縣東南有灌亭北海平壽縣東南有斟亭)」‡
【椹】木4+9=総画数13 U+6939 [チン、シン、ジン/さわら]
◆木を切ったり割ったりするときに下に置く木製の台、薪割り台、叩いたり切ったり砕いたりする際に下に置く木製の台、同「枮」、石製は「砧」、金属製は「鍖」
◆クワ(桑、クワ科の木)の実、同「葚」「黮」
◆[日]サワラ(椹)、ヒノキ科ヒノキ属の木
【湛】水3+9=総画数12 U+6E5B [タン、デン/たた・える]
◆たた・える、水が深くいっぱいに満ちる、同「潭」
◆水が深く澄んでいるさま、深く穏やかなさま
◆深く沈む、深く沈める、同「沈」
◆(楽しみなどに)深く浸(ひた)り込む、同「沈」
【碪】石5+9=総画数14 U+78AA [チン、カン、ゴン/]
◆砧(きぬた)、布を柔らかくしたり艶を出したりするために叩(たた)く際に使う石の台、同「砧」
◆「碪𥔲カンガク」、石がごろごろと折り重なっているさま
【糂】米6+9=総画数15 U+7CC2 [サン、ソン、ジン/]
◆米に野菜や肉を加えて煮込んだ粥(かゆ)、同「糝」
◆[日]「糂粏(じんだ)」◇糠味噌◇枝豆などを潰してペーストpaste状にしたもの
【鍖】金8+9=総画数17 U+9356 [チン/]
◆ものを叩いたり切ったり砕いたりする際に下に置く金製の台、鉄床(かなとこ、鉄砧)、木製は「枮」「椹」、石製は「砧」
◆「鍖銋チンジン」、話声がゆったりしているさま
【界】 田5+4=総画数9 U+754C [カイ、ケ/さかい]
◆境さかい、境目(さかいめ)、区切り、同「堺」「𨺬」
◆周(まわ)りが仕切られているところの内側、範囲ハンイ
【堺】土3+9=総画数12 U+583A [カイ、ケ/さかい]
◆境さかい、境目(さかいめ)、境界キョウカイ、同「界」「𨺬」
【畏】 田5+4=総画数9 U+754F [イ、エ/おそ・れる、かしこ・まる]
◆懼(おそ)れる、恐(おそ)れる、危害や不幸が及ぶかもしれないと怯(おび)える
◆力のあるものに圧倒アットウされる、威勢イセイや威嚴イゲンに気圧(けお)される
◆(力があることを認めて)尊(とう)び敬(うやま)う
注解:鬼の頭{鬼-儿厶}と虎の爪を象った字で、「鬼の形相、爪を立てた虎」から「怖(こわ)い、恐ろしい」の意「【正字通:午集上:田部:畏】…〇本作𤱖舊註旣引說文从{鬼-儿厶}虎省{鬼-儿厶}頭虎爪可𠂽當从{鬼-儿厶}作𤰲又沿俗从田載四畫謂今通从田失𠂽字本義非是…」
【猥】犬3+9=総画数12 U+7325 [ワイ、エ/みだ・ら、みだ・り、みだ・りに]
◆犬の吠(ほ)える声、多くの犬が(勝手気ままに)吠え合うさま
◆多いさま、多くのものが入り乱れるさま
◆ごたごたと(ごちゃごちゃと)しているさま、乱雑なさま
◆だらしのない、下品な、卑(いや)しい
【隈】阜3+9=総画数12 U+9688 [ワイ、エ/くま]
◆山が抉(えぐ)られたように奥深くまで入り込んだところ、同「隩」「㘲」、水(川)が山の奥深くまで入り込んだところを「渨」‡「【爾雅注疏:釋丘】隩隈(《疏》隩一名隈也…)」‡
◆奥まったところ、隅(すみ)っこ、同「隅」
◆[日]歌舞伎の役者などが顔に施す化粧、「隈取(くまどり)」、京劇キョウゲキでは臉譜レンプと呼ばれる
【癸】 癶5+4=総画数9 U+7678 [キ/みずのと]
◆みずのと、十干ジッカン(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)の十番目
◆月経ゲッケイ、成熟した女性の子宮の内膜が剥(は)がれ落ちて腟チツから出血すること、「天癸テンキ」「癸水キスイ」
【揆】手3+9=総画数12 U+63C6 [キ、ギ/]
◆推(お)し量る、どの程度かを見積もる、同「楑」
◆(全体を推し量って立てた)方法や企画、謀はかりごと、「百揆ヒャッキ(あらゆる企画、国の政まつりごとを行う際のあらゆる事務)」「首揆シュキ(宰相サイショウ、行政を統轄管理する者の長)」
【葵】艸3+9=総画数12 U+8475 [キ、ギ/あおい]
◆アオイ(葵)、アオイ科・フウロソウ科テンジクアオイ属・ウマノスズクサ科カンアオイ属などの植物の称
◆「野葵ヤキ」、フユアオイ(冬葵)、アオイ科ゼニアオイ属の草
◆「天竺葵テンジクキ」、テンジクアオイ(天竺葵)、フウロソウ科テンジクアオイ属の草
◆「向日葵コウジツキ」、ヒマワリ(向日葵)、キク科ヒマワリ属の草
◆[日]「双葉葵フタバアオイ」、ウマノスズクサ科カンアオイ属の草、徳川家の家紋はこの葉をデザインしたもの、漢名は「雙葉細辛ソウヨウサイシン」
【発】 癶5+4=総画数9 U+767A [ハツ、ホツ、ホチ/た・つ、あば・く]
◆矢を放つ、外(離れて行く方向)に向かって勢いよく飛び出る
◆動いていなかったものが勢いよく動き出す、物事が動き出す、物事が始まる、行動を起こす
◆隠れていたものが突然に現れ出る
◆隠れていたものが表に現れ出る、現れてぱっと大きく広がる
◆広く公(おおやけ)にする
【廃】广3+9=総画数12 U+5EC3 [ハイ、ホ/すた・る]
◆建物が傾(かたむ)き倒(たお)れる、崩(くず)れる
◆(そこに住むことを)止(や)める、それまでしていたことを止める、使うことを止める
◆すた・る、使えなくなる、使われなくなる、役に立たなくなる
◆捨(す)てる、捨て置(お)く、放(ほう)って置く、放置ホウチする
【溌】水3+9=総画数12 U+6E8C [ハツ、ハチ/]
◆水が零(こぼ)れる、水が零れ跳(は)ね散る
◆水をぱらぱと撒(ま)く
◆「溌剌ハツラツ」、「ぱちゃ」などの魚などが勢いよく跳ねる音
◆「溌辣ハツラツ」◇気が強いさま、気が荒いさま◇大胆なさま、度胸があるさま
◆[日]「溌溂ハツラツ」、元気のよいさま
【醗】酉7+9=総画数16 U+9197 [ハツ、ハチ/]
◆酒を再び醸(かも)す、同「酘」参照
◆「醗酵ハッコウ」、酵母や細菌などの微生物が有機物を分解すること、同「発酵」
【皆】 白5+4=総画数9 U+7686 [カイ、ケ/みな、みんな]
◆揃って、一緒に、共に、同「倶」「偕」
◆[日]みな、全て、全部
◆[日]みんな、全ての人
【偕】人2+9=総画数11 U+5055 [カイ、ケ/]
◆皆(みな)揃って、共に、一緒に、同「皆」「倶」
◆一緒に~する、行動を同じにする、同「倶」
【揩】手3+9=総画数12 U+63E9 [カイ、ケ/]
◆摩(さす)る、手で押さえ軽く擦(こす)る
◆擦るようにして拭(ぬぐ)う
◆「揩鼓カイコ(すりつづみ)」、鼓(つづみ)に似た楽器で、片手で持ち一方の手で叩いたり擦(こす)ったりして音を出す、別名「𩋧カイ・ケ」
【楷】木4+9=総画数13 U+6977 [カイ、ケ/]
◆「楷木カイボク・楷樹カイジュ」、カイノキ(楷樹)、ウルシ科カイノキ属の木、孔子コウシの弟子子貢トコウが孔子の墓に植えたとされる木、別名「爛心木ランシンボク」「黃連木オウレンボク」
◆世代・時代を越えて基準となる手本、倣(なら)うべき手本
◆「楷書カイショ」、漢字の書体の一つ、文字(漢字)の標準的な書体
【諧】言7+9=総画数16 U+8AE7 [カイ、ゲ/]
◆和(なご)やかなさま、穏(おだ)やかなさま
◆和やかに談笑する、場を和(なご)ませるような冗談ジョウダンを言う、同「詼」
◆調子が合う、調和する、同「龤」
【階】阜3+9=総画数12 U+968E [カイ、ケ/きざはし、はし、しな]
◆同じ高さの段ダン、上り下りするために同じ高さに揃え積み重ねたもの、「階段カイダン」
◆梯子テイシ(はしご)
◆高低の区切りの一つ一つ、等級
◆「階級カイキュウ」◇階段◇地位・職位などの等級
◆上(のぼ)る、登(のぼ)る、昇(のぼ)る、(「一段一段と段階を踏み上へ行く・前に進む」の意)
◆[日]建物の層
【皇】 白5+4=総画数9 U+7687 [コウ、オウ/きみ、すめら]
◆君主、偉大な王、天下を治める者、「皇帝コウテイ」「皇天コウテン(天の神、天下を治める者)」
◆大きい、偉大な、神々(こうごう)しい
◆煌々コウコウと光り輝(かがや)く、輝かしい、明々とした光が四方に広がる、同「煌」
◆祖先に対する敬称
◆「堂皇・堂堭ドウコウ」◇四方に壁のない広い部屋、大きな広間(ひろま)◇大きく堂々としたさま
◆[日]すめら、天下を治(おさ)める者を指す語、「天皇テンノウ(すめらぎ)」
【凰】几2+9=総画数11 U+51F0 [コウ、オウ/おおとり]
◆想像上の瑞鳥ズイチョウ(良いことの象徴とされる鳥)の雌(めす)、【爾雅】の郭璞カクハクによる注では、ニワトリ(鶏)のような頭・蛇のような頸(くび)・ツバメ(燕)のような頷カン(下顎したあご)・カメ(亀)のような背・魚のような尾・五采色で高さは六尺ばかりとする、同「䳨」「鶠」、雄(おす)は「鳳」、雌雄併(あわ)せて「鳳凰ホウオウ」‡「【爾雅注疏:釋鳥】鶠鳳其雌皇(《疏》鳳一名鶠郭云瑞應鳥雞頭蛇頸燕頷龜背魚尾五彩色高六尺許說文云神鳥也天老曰鳳像麟前鹿後蛇頸魚尾龍文龜背燕頷雞喙五色…)」‡
【徨】彳3+9=総画数12 U+5FA8 [コウ、オウ/]
◆「彷徨ホウコウ」、あてもなく歩き回るさま
【惶】心3+9=総画数12 U+60F6 [コウ、オウ/]
◆恐(おそ)れる、畏(おそ)れる、びくびくする、おどおどする、「惶惶コウコウ(恐れてびくびくするさま)」「恐惶キョウコウ(畏れておどおどするさま)」「驚惶キョウコウ(驚きおどおどするさま)」
◆「慞惶・傽偟・傽遑ショウコウ」、懼(おそ)れるさま、恐(おそ)れてびくびくする、どうしてよいか分からず狼狽(うろた)える(おろおろする)さま
◆「恓惶セイコウ」、あれこれと思い悩むさま、思い惑(まど)うさま
【湟】水3+9=総画数12 U+6E5F [コウ、オウ/]
◆川名、青海省海北藏族自治州海晏県を源とし甘粛省に至って黄河に合流する
◆「潏湟ケツコウ」、水の流れが速いさま
【煌】火4+9=総画数13 U+714C [コウ、オウ/きら・めく]
◆きらきらと輝(かがや)く、明るい光が広がる、同「熿」
◆「敦煌トンコウ」、西漢代(前202年~8年)に置かれた郡名、現甘粛省敦煌市付近
【篁】竹6+9=総画数15 U+7BC1 [コウ、オウ/たかむら]
◆たかむら、(管理された)竹林、竹藪
◆竹の一種、堅く表面には白い点々があり、太いものは舟の棹(さお)に、細いものは笛などに利用されるという、同「䇸」‡「【竹譜(戴凱之)】篁任篙笛體特堅圓(篁竹堅而促節體圓而質堅皮白如霜粉大者宜行船細者為笛…)」‡
【蝗】虫6+9=総画数15 U+8757 [コウ、オウ/いなご]
◆イナゴ(蝗)やバッタ(飛蝗)などのイナゴ科の昆虫、同「螽」
【遑】辵4+9=総画数13 U+9051 [コウ、オウ/いとま]
◆暇(ひま)があるさま、手が空(す)くさま、ゆとりがあるさま、同「偟」
◆「不遑・不偟フコウ」、次から次へと(次へ次へと)物事が続くさま、絶え間なく続く(続ける)さま、手が空かないさま
◆「傽遑・傽偟・慞惶ショウコウ」、懼(おそ)れるさま、恐(おそ)れてびくびくする、どうしてよいか分からず狼狽(うろた)える(おろおろする)さま
【鍠】金8+9=総画数17 U+9360 [コウ、オウ/]
◆鐘ショウ(かね)や鼓コ(つづみ)などの楽器の音
◆長い柄ヘイ(え)の先に斧フ(おの)のような刃物を付けた儀仗ギジョウ用の武器
【隍】阜3+9=総画数12 U+968D [コウ、オウ/]
◆城市ジョウシ(城壁で囲まれた町)の外側に巡(めぐ)らせた空堀(からぼり)、壕(ほり)、水を流し入れた堀を「池」「濠」という
【鰉】魚11+9=総画数20 U+9C09 [コウ、オウ/ひがい]
◆チョウザメ(蝶鮫)の一種、チョウザメ科ダウリアチョウザメ属の魚、同「鱑」
◆[日]ヒガイ(鰉)、コイ科ヒガイ属の淡水魚、明治天皇が好んだとされることから{⿰魚皇}となった
【盈】 皿5+4=総画数9 U+76C8 [エイ、ヨウ/]
◆(器にものが)満ちる、一杯になる、溢(あふ)れる
◆「盈盈エイエイ」◇水がなみなみとしているさま◇女性が美しいさま、良い感じが溢(あふ)れ出ているさま
◆「盈不足エイフソク」、余りと不足「【九章算術 :盈不足】今有共買物人出八盈三人出七不足四 問人數物價各幾何 荅(答)曰七人 物價五十三 (注:物を何人かで買う、一人が8を出せば3余る、一人が7を出せば4不足する、人数と値段は幾つ? 答は7人、値段は53)」
【楹】木4+9=総画数13 U+6979 [エイ、ヨウ/]
◆(建物の正面入口の)太い柱、同「桯」
◆建物の数を表す語‡「【正字通:辰集中:木部:楹】量度屋數亦曰楹一列爲一楹」‡
【相】 目5+4=総画数9 U+76F8 [ショウ、ソウ/あい]
◆(対象となるものを)よく見る
◆互(たが)いに~(しあう)、「互相ゴソウ(相互ソウゴ)」
◆二つのものの間に起こること、また関係し合うこと、片方から他方へ働き掛ける動作
◆姿形(すがたかたち)や様子・有様(ありさま)、「相貌ソウボウ」
◆二つのものの間に立って取り持つ、また助ける、「輔相(ホショウ、補佐すること)」
◆官職の長、「丞相ジョウショウ(宰相サイショウ、君主を補佐する官吏カンリの最高位)」
【廂】广3+9=総画数12 U+5EC2 [ショウ、ソウ/ひさし]
◆宗廟や本堂(幾つかの建物群の中で最も重要な建物)などの手前両側に建ち並ぶ小さな建物
◆四合院(中庭を囲むように東西南北に家屋を配する中国の伝統的様式)で東西側に建てられた長男・次男の住居用の家屋
◆[日]庇(ひさし)、入口や窓の上に造られた雨や陽を避(よ)けるための小さな屋根
【想】心4+9=総画数13 U+60F3 [ショウ、ソウ/おも・う]
◆~について考える、また考えを巡(めぐ)らす
◆~と思う、~ではないかと思う
◆~したいと思う
【湘】水3+9=総画数12 U+6E58 [ショウ、ソウ/]
◆「湘水ショウスイ」「湘江ショウコウ」、零陵レイリョウ始安シアン縣陽海ヨウカイ山(現広西チワン族自治区桂林市)を源とする川、北流し湖南省を流れ洞庭ドウテイ湖に注ぐ‡「【水經注:卷三十八:湘水】湘水出零陵始安縣陽海山」‡
◆「湘州ソウシュウ」、晋シン代(西晋、265年~316年)から宋ソウ代(劉宋、南朝、420年~479年)にかけて湖南省のほぼ全域と湖北省の一部を含む地に置かれた州、現在も湖南省一帯を指す
◆[日]相模(さがみ)湾沿いの地を指す、「湘南ショウナン」
【箱】竹6+9=総画数15 U+7BB1 [ソウ、ショウ/はこ]
◆ものを収納(収蔵)する方形の入れ物、四周が囲われ上面・下面が塞(ふさ)がれているもの、小形のものは「篋キョウ(はこ)」、またそのような形のもの
◆人や物を入れる車台上の室シツ、屋根があり四周が囲われているもの
◆母屋(おもや)の左右(東西)に建てられた部屋、同「廂」
【霜】雨8+9=総画数17 U+971C [ソウ、ショウ/しも]
◆しも、地表付近の水蒸気が地表や物に接触して氷結したもの
◆白いさま
◆白く冷たいさま、汚(けが)れないさま、高潔なさま
◆年(とし)、年数、年齢
【盾】 目5+4=総画数9 U+76FE [シュン、ジュン、トン、ドン/たて]
◆刀や矢による攻撃から顔や体を護(まも)るための防具、「盾牌ジュンパイ」、同「瞂」「楯」
【循】彳3+9=総画数12 U+5FAA [シュン、ジュン/]
◆既に道筋が付いているものや頼りになるものに沿って行く、道形(みちなり)に進む、先例などに従う
◆自ら判断・選択をせずにそこにある道や先例に従う、人の意見や指示に唯々諾々と従う
◆巡(めぐ)る
【楯】木4+9=総画数13 U+696F [シュン、ジュン/たて]
◆相手の攻撃から身を守る盾(たて)、同「盾」
◆手摺(てすり)、欄檻ランカンの横木、縦木は「檻」‡「【康熙字典:辰集中:木部:檻】《註》縱曰檻橫曰楯」‡
◆引き抜く、抜き出す、抜擢する
【遁】辵4+9=総画数13 U+9041 [トン、ドン、シュン、ジュン/のが・れる]
◆その場から逃(のが)れる、その場を離れ後ろへ(人の目が届かないところへ)退(しりぞ)く、同「遯」
◆退いて身を隠(かく)す、(人の目に付かないように)隠れる
◆「逡遁シュンジュン」、同「逡循」「逡巡」◇後退(あとずさ)りする◇進む(巡)べきか退く(逡)べきか迷うさま
【眇】 目5+4=総画数9 U+7707 [ビョウ、ミョウ/すが・める]
◆片方の目が細い、片方の目が見えない
◆目を細めて見る、同「𥇇」
◆遥(はる)か遠いさま、同「渺」
◆微(かす)かなさま、小さいさま、細かいさま、同「渺」「𦕈」
【渺】水3+9=総画数12 U+6E3A [ビョウ、ミョウ/]
◆一面に水が満ちて限りなく広がっているさま、同「淼」
◆「渺㵿ボウキョウ」、水が見渡す限りに広がっているさま
◆遥(はる)か遠いさま、同「眇」
◆微(かす)かなさま、小さいさま、細かいさま、「渺茫ビョウボウ(遠く離れていてぼんやりしているさま)」、同「眇」
◆10の-11乗
【緲】糸6+9=総画数15 U+7DF2 [ビョウ、ミョウ/]
◆微(かす)かなさま、小さいさま、細(こま)かいさま
【眉】 目5+4=総画数9 U+7709 [ビ、ミ/まゆ]
◆目の上の弓状に僅かに飛び出た部分に生える毛、同「𣮮」
◆(眉のように)隆起したところ
◆(眉のような)細い弓状の形、「眉月ビゲツ(眉のように細い弓状の月、新月)」
◆ものの上端、「書眉ショビ(ページの上部の余白)」
◆老(お)いる、「眉壽ビジュ(長寿)」
【媚】女3+9=総画数12 U+5A9A [ビ、ミ/こ・びる]
◆諂(へつら)う、人の気を引こうとする、気に入られようとする、またそのような姿態シタイ
◆人を魅了ミリョウするさま、人の目を惹(ひ)き付けて離さない程に美しいさま
【嵋】山3+9=総画数12 U+5D4B [ビ、ミ/]
◆「峨嵋山ガビサン」、山名、四川省峨眉山市
【禹】 禸5+4=総画数9 U+79B9 [ウ/]
◆夏カ(古国名、前21世紀~前17世紀)の始祖とされる王の名、大禹ダイウ・夏禹カウとも称される
◆「禹域ウイキ」、中国チュウゴク(我が国)、「禹が黄河流域の治水を成し遂げ全国を九州キュウシュウ(九つの国)に分け統治した地域」の意「【尚書注疏:卷五:夏書(禹貢)】《序》禹別九州(…)隨山濬川(…)任土作貢(《傳》任其土地所有定其貢賦之差…)…(《疏》…冀州帝都於九州近北故首從冀起而東南次兖而東南次青而南次徐而南次揚從揚而西次荊從荊而北次豫從豫而西次梁從梁而北次雍…)」 (注:【尚書注疏】によれば九州は冀キ・兗エン・青セイ・徐ジョ・揚ヨウ・荊ケイ・豫ヨ・梁リョウ・雍ヨウ、但し【爾雅注疏:釋地】【周禮注疏:夏官司馬:職方氏】等とやや異同がある)
【属】尸3+9=総画数12 U+5C5E [ショク、ゾク、ソク/]
◆関(かか)わりがある、繋(つな)がりがある、関連する
◆関わりのある事柄、同じ種類のもの
◆関わりのある者、関わりのある者の集まり、「親属シンゾク(血縁や婚姻の関係にある者)」
◆関りを持ちながら続く、連(つら)なる、「連属レンゾク(連続する)」
◆他のものに連なり従う、付き従う、「従属ジュウゾク(他の者の下に付き従う)」
◆(酒などを)注(そそ)ぐ、(注意や関心などを)注(そそ)ぐ
◆(自分の希望を他に、後々のことを他に)託(たく)す、頼(たの)む、同「嘱」
【齲】齒15+9=総画数24 U+9F72 [ク、ウ/]
◆虫歯、歯が蝕(むしば)まれる、虫歯になる、同「䶚」「𪚌」「𤘐」
【禺】 禸5+4=総画数9 U+79BA [グ、グウ/]
◆サル(猿)の名、姿はビコウ(獼猴、オナガザル科マカク属に属するサル)に似て大きく、目が赤く尾は長いという「【山海經:南山經】…有獸焉其狀如禺而白耳(禺似猕猴而大赤目長尾…)」
◆区域、区画「【管子:卷十二:侈靡】…是爲十禺…(禺猶區也禺謂十里之地毎里爲一禺故曰十禺…)」
【偶】人2+9=総画数11 U+5076 [ゴウ、グ、グウ、ク/]
◆人の形に似せた人形、「偶像グウゾウ」「木偶モクグウ(でく)」、同「𣕃」
◆夫婦などのように同等のものが対ツイ(二つで一組)になる
◆2で割り切れる数、「偶数グウスウ」、割り切れないものは「奇」
◆思い掛けないさま、「偶然グウゼン」
◆期せずして(予め示し合せることなく)出会う、思い掛けず出合う、同「遇」
【寓】宀3+9=総画数12 U+5BD3 [グ、グウ/]
◆仮に(一時的に、他の家・所などに)身を寄せる、仮住まいする、仮の住まい、同「庽」「𡪾」
◆託(かこつ)ける、例(たと)える
◆「寓目グウモク」、目を留める、目を向ける
【嵎】山3+9=総画数12 U+5D4E [グ、グウ/]
◆山の奥まったところ、同「隅」
◆「嵎夷、嵎峓グウイ」、別名を「暘谷ヨウコク」といい「東方の陽の出(い)ずるところ」といわれた、一説では現山東半島東端を指すといい、また特定の地名ではなく単に「陽の出ずるところ」を指すともいう、同「堣夷」‡「【廣韻:上平聲:巻第一:虞第十:堣】堣夷日所出處書亦作嵎」‡
◆「封嵎ホウグウ」、山名、今は「封山」「嵎山」と二山だが古くは一山とし「封嵎」と呼んだという、武康ブコウ縣(現浙江省湖州市徳清県武康鎮)‡「【說苑:卷十八:辨物】…孔子曰汪芒氏之君守封嵎之山者也…」‡‡「【說文解字注:山部:嵎】封嵎之山也在吳楚之閒𣷪芒之國(…今封嵎二山在浙江省湖州府武康縣東實一山也…)」‡
【愚】心4+9=総画数13 U+611A [グ/おろ・か]
◆智慧チエが身に付いていない、頭の働きや反応が鈍(にぶ)い、またそのような人
◆自分や自分に関することを言う語の頭に付けて謙遜の意味を表す、相手に対する敬称は「賢」、自分の弟を「愚弟グテイ」、相手の弟を「賢弟ケンテイ」と言うなど
【萬】艸3+9=総画数12 U+842C [バン、モン、マン、ボク、モク/よろず]
◆千の十倍
◆数え切れないほど多いさま、極めて多いさま
◆あらゆる、どんなものも、全て
◆決して、絶対に、「萬萬バンバン」
注解:「萬」は「サソリ(蠍)」の象形文字。後にサソリは「虫」を加えた「蠆」となり、「萬」には「数が多い」の字義が当てられ、古くから簡略字として「万」が用いられる。
【遇】辵3+9=総画数12 U+9047 [グ、グウ/あ・う]
◆期せずして(予め示し合せることなく)出会う、偶然出会(でくわ)す、巡(めぐ)り合う、「遭遇ソウグウ」
◆巡(めぐ)り合せ、機会、「境遇キョウグウ」
◆相手との親疎・上下などの関係に相応(ふさわ)しい接し方をする、「待遇タイグウ」
【隅】阜3+9=総画数12 U+9685 [グ、グウ/すみ]
◆"<"字状になっているところの内側、同「隈」
◆奥まったところ、中心から離れた角(すみ)
【秋】 禾5+4=総画数9 U+79CB [シュウ、シュ/あき、とき]
◆穀物の実が成熟して収穫する季節
◆物事に取り掛かる時、機が熟す重要な時、大切な時期
【啾】口3+9=総画数12 U+557E [シュウ、シュ/]
◆嬰児エイジや幼児ヨウジが泣く、またその声、「啾啾シュウシュウ」、同「𠿈」
◆か弱い声、か細い声、また鳴き声、小さく短い音を繰り返す声や鳴き声
【愀】心3+9=総画数12 U+6100 [ショウ、シュウ、ジュ/]
◆(悲しみで)表情が変わる、顔色を変える
◆「愀愴シュウショウ」、憂(うれ)え悲しむさま
【愁】心4+9=総画数13 U+6101 [シュウ、ジュ/うれ・える]
◆もの悲しく思う、侘びしい、秋の心情
◆憂(うれ)える、あれこれと思いが巡(めぐ)り心が揺れ動く
【楸】木4+9=総画数13 U+6978 [シュウ、シュ/]
◆トウキササゲ(唐楸)、ノウゼンカズラ科キササゲ属の木
◆「楸子シュウシ」、イヌリンゴ(犬林檎)、バラ科リンゴ属の果樹、実は小さい
◆「刺楸シシュウ」、ハリギリ(針桐)、ウコギ科ハリギリ属の木
◆「楸枰シュウヘイ」、碁や将棋などで使う四角で表面が平らな盤バン
【湫】水3+9=総画数12 U+6E6B [シュウ、シュ、ショウ/くて]
◆窪地(くぼち)で湿気がある所、水の少ない(水のなくなった)池
◆「湫湫シュウシュウ」、気分が落ち込むさま、物悲しいさま
【甃】瓦5+9=総画数14 U+7503 [スウ、シュ、シュウ/いしただみ]
◆掘った井戸の内側に積む煉瓦レンガ、煉瓦積みの壁
◆煉瓦を積む
◆[日]平らに切り揃えた石を敷いた石畳(いしだたみ)
【萩】艸3+9=総画数12 U+8429 [シュウ、シュ/はぎ]
◆ヨモギ(蓬)、キク科ヨモギ属の草
◆トウキササゲ(唐楸)、ノウゼンカズラ科キササゲ属の木、同「楸」
◆[日]ハギ(萩)、マメ科ハギ属の草また木
【鍬】金8+9=総画数17 U+936C [ショウ/くわ]
◆鉄製・金属製(古くは木製・骨製など)の刃を取り付けたシャベルshovel状の農具、雑草などを取り除くために土を薄く削(そ)ぐ、土を掘って掬(すく)う、掘り起こした土を均(なら)す、などに使う、日本で鋤(すき)と呼ばれる農具、日本で鍬(くわ)と呼ばれる農具は中国では「鋤」という
【鞦】革9+9=総画数18 U+97A6 [シュウ、シュ/しりがい]
◆尻繋・鞦しりがい、牛馬などの背から尻に掛けて渡す革帯、同「鞧」「𩋰」、紐製は「䋺」「緧」「𦃈」「紂」
◆「鞦韆シュウセン」、ぶらんこ、同「秋千」
【鰍】魚11+9=総画数20 U+9C0D [シュウ、シュ/かじか、いなだ]
◆ドジョウ(鰌・泥鰌)、ドジョウ科の淡水魚、同「鰌」「鰼」
◆「鯕鰍キシュウ」、シイラ(鱰)、シイラ科の海水魚
◆[日]カジカ(鰍・鮖)、カジカ科の魚、同「杜父魚トフギョ」
◆[日]イナダ(鰍)、アジ科の魚でブリ(鰤)の幼魚の名
【科】 禾5+4=総画数9 U+79D1 [カ/しな、とが]
◆穀物の生産量や品質の良し悪しの程度を幾つかに区分し順に並べたもの、等級
◆罪の軽重に従い量刑を定める、またそれを適用する(科する)
◆分類し同等のものを一つに纏(まと)める、また纏めて順に並べる
◆丸い穴、窪(くぼ)み、同「坎」
◆(演劇などでの)動作、仕草(しぐさ)
【萪】艸3+9=総画数12 U+842A [カ/]
◆「萪藤カトウ」、草名、未詳、海辺に生える蔓(つる)性の植物という‡「【齊民要術:卷十:五穀、五䅽果蓏菜茹非中國物産者:藤】異物志曰萪藤圍數寸重於竹可爲杖篾以縳船及以爲席勝竹也 顧微廣州記曰科藤如栟閭葉踈外皮靑多棘刺高五六丈者如五六寸竹小者如筆管竹破其外靑皮得白心即萪藤…」‡
【蝌】虫6+9=総画数15 U+874C [カ/]
◆「蝌蚪カト」、オタマジャクシ、カエル(蛙)の子
【竒】 立5+4=総画数9 U+7AD2 [キ、ギ/く・し]
◆普通(平常、一般)とは違うさま、珍しいさま、思い掛けないさま、想像或いは予想できないさま、「奇異キイ」
◆2で割り切れない数、割り切れるものは「偶」
◆「數竒・数竒スウキ」、割り切れない運命ウンメイ、幸・不幸の巡り合わせが悪いこと
【嵜】山3+9=総画数12 U+5D5C [キ/さき]
◆(山や山道が)起伏・凸凹・傾斜・蛇行して、なだらかでないさま、険しいさま、思うように進めないさま、思うようにならないさま、「崎嶇・陭䧢キク」
◆[日]陸地が入り組んで崖状に切り立ったところ、同「埼」「碕」
【約】 糸6+3=総画数9 U+7D04 [ヤク/つづ・める]
◆束ねる、纏(まと)めて束ねる、小さく纏める、同「𠣩」
◆結ぶ、結び目、「約定ヤクジョウ(互いに取り決め結び合うこと)」
◆「約束ヤクソク」◇しっかりと縛(しば)り束ねる、ぐっと押さえ止める、抑(おさ)える◇互いがしっかりと守るべき取り決め
◆不要な部分を省略して必要な部分だけを残す、簡略にする
◆無駄がないように簡素にする
◆ほぼ、凡(おおよ)そ、大体
【葯】艸3+9=総画数12 U+846F [ヤク/]
◆雄蕊ユウズイ(おしべ)の先端にあって花粉が入っている部分
◆ヨロイグサ(鎧草、セリ科シシウド属の草)の根を乾燥させた生薬、「白芷ビャクシ」
◆「芍葯・芍薬シャクヤク」、ボタン科ボタン属の草、根は生薬として利用される「
◆「山葯・山藥サンヤク」、ナガイモ(長芋)などの塊根カイコン(澱粉などの養分を貯えて肥大した根)、別名「山薯サンショ」「山蕷サンヨ」「山芋サンウ」
◆薬(くすり)、同「薬」
【美】 羊6+3=総画数9 U+7F8E [ビ、ミ/うつく・しい]
◆甘(あま)い、おいしい、うまい、味が良い (注:「よく肥ったヒツジ(羊)、肥えて美味しいヒツジ」を象った字)
◆善(よ)い、好(よ)い、良い
◆優(すぐ)れている
◆綺麗キレイな、姿形(すがたかたち)が良い
◆よしとする、褒(ほ)める、称賛ショウサンする
【躾】身7+9=総画数16 U+8EBE [/しつけ]
◆[日]礼儀(レイギ)や作法サホウ、また礼儀作法を身に付けさせる
【耶】 耳6+3=総画数9 U+8036 [ヤ/]
◆~か、~や、句末に付けて疑問・反語・感嘆の意を表す語、同「邪」
◆父(ちち)、父親、同「爺」
◆「ヤ」などの音オンを表す漢字(音写字)、「耶穌イェソゥ・ヤソ(イエス・キリストJesus ChristのイエスJesus[蘭]の音写)」
【揶】手3+9=総画数12 U+63F6 [ヤ/]
◆「揶揄ヤユ」、からかう、弄(もてあそ)ぶ、困らせたり怒らせたりして面白がる、同「擨𢶖・歋歈」
【椰】木4+9=総画数13 U+6930 [ヤ/]
◆ココヤシ(ココ椰子)、ヤシ科ココヤシ属の木、同「枒」†[日本ではヤシ科の木を「椰子」と呼ぶが、「椰子」は本来ココヤシの実ココナッツcoconutをいう]†
【爺】父4+9=総画数13 U+723A [ヤ/じじ、じい、じじい]
◆父(ちち)、父親、お父さん
◆[日]老年の男性
【臾】 臼7+2=総画数9 U+81FE [ユ/]
◆しっかりと掴(つか)んで引っ張る「【說文解字:申部:臾】束縛捽抴為臾」
◆「須臾シュユ」、少しの間、片時(かたとき)
【腴】月(肉)4+9=総画数13 U+8174 [ユ/]
◆下腹(したばら)が丸々と肥えている、腹が出ている
◆肥えた、肥沃な
◆脂肪たっぷりの豚や犬などの腸
【萸】艸3+9=総画数12 U+8438 [ユ/]
◆「茱萸シュユ」、ゴシュユ(呉茱萸)、ミカン科サンショウ属の木、またサンシュユ(山茱萸、ミズキ科ミズキ属)やカラスザンショウ(烏山椒、ミカン科サンショウ属、別名ショクシュユ食茱萸)などの総称
◆[日]「茱萸シュユ」、グミ(茱萸・胡頽子)、グミ科の木
【諛】言7+8=総画数15 U+8ADB [ユ/つら・う]
◆相手の気に入るような追従ツイショウ(相手にべったりと付いて従う)を言う、諂(へつら)い媚(こ)びる
【荅】 艸3+6=総画数9 U+8345 [トウ/]
◆小豆(あずき)などの小粒の豆類
◆答える、返答する、同「答」
◆厚く重いさま「【漢書:卷九十一:貨殖傳】…荅布皮革千石(孟康曰荅布白疊也師古曰麤厚之布也其價賤故與皮革同…荅者厚重之貌…)…」
【剳】刀2+9=総画数11 U+5273 [トウ、ドウ/]
◆鎌(かま)、草などを刈(か)る道具、同「𠛎」
【塔】土3+9=総画数12 U+5854 [トウ/]
◆舎利シャリ(釈迦の遺骨)を安置するための高層の建物、「仏塔ブットウ」
◆高く聳(そび)え立つ建造物
◆「卒塔婆ソトバ」「塔婆トウバ」、仏陀の遺骨などを納める土盛りまた建物、日本では多く木の板を用いた板塔婆を指す
【搭】手3+9=総画数12 U+642D [トウ/]
◆上に載(の)せる、上に乗る
◆乗り物に乗る、また積む
◆組み合わせる、「搭配トウハイ(二つを組み合わせる)」
【鞳】革9+9=総画数18 U+97B3 [トウ/]
◆「鞺鞳・鏜鞳・鏜鎝・鏜䶀・闛𨶀トウトウ」、鐘(かね)や鼓(つづみ)の音、またその音の形容
【荒】 艸3+6=総画数9 U+8352 [コウ/あら・い、あ・らす、あ・れる、すさ・む、すさ・ぶ]
◆雑草が伸び放題なさま、人の手が入っておらず耕作や居住に向かないさま、またそのような地
◆廃(すた)れる、長い間人の手が加えられた様子がないさま
◆(人の手が及ばす)作物のできが悪い、作物が稔(みの)らない、同「𥡃」
◆凶作、不作
◆手が行き届いていない(考えが及んでいない、吟味されていない)さま、中身がないさま、虚(うつ)ろなさま
◆何もなくただ広大なさま、遥(はる)か遠く人の手が及ばないさま
【慌】心3+9=総画数12 U+614C [コウ/あわ・てる、あわただ・しい]
◆あわ・てる、頭が混乱して狼狽(うろた)える
◆あわただ・しい、忙(せわ)しく落ち着けない、すべきことが多く忙しい、同「忙」
◆ぼんやりする
【莽】 艸3+6=総画数9 U+83BD [ボウ、モウ/]
◆草が茫々ボウボウと伸びているさま、草深いさま
◆草が蔓延(はびこ)るさま、(茫々とした草むらが)どこまでも広がっているさま
◆深く考えずにそそっかしいさま、いい加減なさま
◆「莽草ボウソウ・モウソウ」、シキミ(樒)、マツブサ科シキミ属の木
注解:茻(くさむら)の中を犬がウサギ(兎)を追い掛けるさまを象ったもので、「莽」は「{⿳艹犬廾}」で10画、「𦷶」が本字、「莾」は俗字
【蟒】虫6+9=総画数15 U+87D2 [ボウ、モウ/うわばみ]
◆うわばみ、大蛇ダイジャ、ニシキヘビ(錦蛇)などの大形の蛇
◆ニシキヘビ(錦蛇)、ニシキヘビ科のヘビ
◆「蟅蟒シャボウ」、バッタ(飛蝗)やイナゴ(蝗)の類
【虐】 虍6+3=総画数9 U+8650 [ギャク/しいた・げる]
◆酷(むご)い仕打ちをする、苛(いじめ)め苦しめる
【瘧】疒5+9=総画数14 U+7627 [ギャク、ヤク/おこり]
◆激しい悪寒オカンと高熱を繰り返す病気
◆マラリアmalaria、「瘧疾ギャクシツ」
【謔】言7+9=総画数16 U+8B14 [キャク、カク、ギャク/]
◆おどける、戯(おど)けて冗談を言う、からかう、場を和(なご)ませるような悪意のない面白おかしい言葉や話を指す、そのような行為を「戯」
【衍】 行6+3=総画数9 U+884D [エン/]
◆水が延々と流れて行くさま、また流れて海に注ぐさま
◆大きく延び広がるさま
◆平らに広がる土地、「衍沃エンヨク(平らに広がった肥沃な土地)」
◆「敷衍フエン」◇推(お)し広げること◇意味などの理解を助けるために、言葉を足し加えたり、例を挙げたりすること◇好い加減(いいかげん)に取り繕(つくろ)うこと
◆水が流れ出る、溢(あふ)れ出る
◆余る、余り、余分なもの(こと)、「衍文エンブン・衍字エンジ(写本などの際に誤って加えられた余分な文字)」
【愆】心4+9=総画数13 U+6106 [ケン/]
◆過(あやま)ち、過つ、間違(まちが)える、しくじる、同「諐」
【要】 襾6+3=総画数9 U+8981 [ヨウ/かなめ、い・る]
◆(体の要かなめとなる)腰(こし)
◆物事の中心となるところ、非常に大切なところ
◆求める、強く乞(こ)う、「要求ヨウキュウ」「要請ヨウセイ(請い求める、強く頼む)」、同「邀」
◆待ち受ける、同「邀」
◆どうしてもなくてはならない、しなければならない、「必要ヒツヨウ」
【腰】月(肉)4+9=総画数13 U+8170 [ヨウ/こし]
◆動物の背骨と脚(あし、四足の動物の場合は後ろ足)を繋ぐ部分、ものの上(或はい前)と下(或いは後)を繋ぐ部分
◆ものの中ほどにある節目(ふしめ)、ものの中ほどの細く括(くび)れた部分
◆「腰子ヨウシ」、腎臓ジンゾウ
【貞】 貝7+2=総画数9 U+8C9E [テイ、チョウ/さだ]
◆まっすぐで迷いや揺(ゆ)るぎがない、まっすぐで正しい
◆守るべきものを固く守る
◆占い、占う
【偵】人2+9=総画数11 U+5075 [テイ、チョウ/]
◆様子を窺(うかが)う、様子を探(さぐ)る、同「遉」、「偵察テイサツ」
◆密(ひそ)かに敵の様子を探(さぐ)る、またその人、スパイspy、「間諜カンチョウ」
【幀】巾3+9=総画数12 U+5E40 [テイ、チョウ/]
◆書画の皺(しわ)や弛(たる)みをぴんと伸ばす
◆書画を裏打ち(うらうち、裏面に布・紙などを貼り付け皺や弛みを防ぐこと)する、また裏打ちした書画、画幅ガフク、同「𢂰」
◆表装(裏打ち)した書画を数える語
【碵】石5+9=総画数14 U+78B5 [テン/せき、ひろ]
◆未詳
◆[日]人名用字 {和製漢字の辞典:石部:碵}
【禎】示4+9=総画数13 U+798E [テイ、チョウ/]
◆めでたい、喜ばしい、同「祥」
注解:「礻(天が示す)」と「貞テイ(まっすぐで正しい)」の合字で、「まっすぐで正しければ(貞)天は吉祥を示す(符瑞)」の意‡「【說文解字通釋(說文解字繫傳):示部:禎】祥也從示貞聲臣鍇曰禎者貞也貞正也人有善天以符瑞正告之也」‡
【遉】辵4+9=総画数13 U+9049 [テイ、チョウ/]
◆様子を探(さぐ)る、同「偵」
◆[日]さすがに
【軍】 車7+2=総画数9 U+8ECD [クン、グン/いくさ]
◆兵車で周りを取り囲む
◆戦(いくさ)用の兵車
◆戦うために編成された集団による戦い
◆戦うために集められ訓練された兵士
◆兵士数を基にした隊の規模の単位、周朝(西周、前11世紀~前771年)では12,500人を単位とした「【周禮:卷第三:地官司徒】乃會萬民之卒伍而用之五人爲伍五伍爲兩四兩爲卒五卒爲旅五旅爲師五師爲軍…(用謂使民事之伍兩卒旅師軍皆衆之名兩二十五人卒百人旅五百人師二千五百人軍萬二千五百人…) (注:人数や呼称は時代や国によって異なる)」
◆戦のために兵士が駐屯チュウトンする
【揮】手3+9=総画数12 U+63EE [キ/ふる・う]
◆(手や旗を)右に左に振る、振り回す、同「㩣」
◆(手や旗を)振って指図(さしず)する、指示する、合図する、「指揮シキ」、同「撝」
◆(ぱっと)手を振って拭い落とす、また撒(ま)き散らす、発散する、「発揮ハッキ」
【暈】日4+9=総画数13 U+6688 [ウン/かさ、ぼか・す、ぼ・ける]
◆太陽や月などの回りにできるぼんやりした光の輪、「日暈ニチウン(ひがさ、太陽の周りにできる光の輪)」「月暈ゲツウン(つきがさ、月の周りにできる光の輪)」
◆[日]「暈繝・繧繝うんげん」、同系色の色を濃い色から淡い色へ、淡い色から濃い色へ、繰り返し並べて濃淡の境目を暈(ぼか)した模様、そのような模様の織物
◆目が回る、ぼうっとする、ぼんやりする
【暉】日4+9=総画数13 U+6689 [キ/]
◆太陽の明々とした光、太陽が光り輝(かがや)く、同「輝」「煇」
◆明るい光が辺りに満ちる、光が明るく辺りを照らす
【渾】水3+9=総画数12 U+6E3E [コン、ゴン/すべ・て]
◆水がごぼごぼと湧(わ)き出る、またその音
◆水がごぼごぼと混じり合う、入り混じって濁る、同「溷」
◆入り混じって見分けがつかなくなる、はっきりしなくなる、同「混」「溷」
◆全(すべ)て、すっかり
【琿】玉4+9=総画数13 U+743F [コン、ゴン、グン/]
◆玉ギョク(美しく高貴な石)の名
◆「璦琿アイグン」、古地名、後「愛輝アイキ」、現黒竜江省黒河市
【皸】皮5+9=総画数14 U+76B8 [クン/ひび、あかぎれ]
◆寒さなどが原因で皮膚がひび割れる、またそのひび割れ、同「皻」「𤿚」
【皹】皮5+9=総画数14 U+76B9 [クン/ひび、あかぎれ]
◆寒さなどが原因で皮膚がひび割れる、またそのひび割れ、同「皻」「𤿚」
【葷】艸3+9=総画数12 U+8477 [クン/]
◆ニラ(韮)・ネギ(葱)・ニンニク(大蒜)などの辛(から)みや刺激性の匂(にお)いがする野菜
◆魚や肉などの生臭いもの、また生臭い料理
◆「葷粥クンイク」、古代の中国北方に居住していた民族の名、同「獯鬻」、【廣韻】は西周代(前1046年~前771年)に「獫狁ケンイン」、漢代(前202年~220年)に「匈奴キョウド」と呼ばれた民族の夏代(前21世紀~前17世紀)の名とする、同「葷粥」‡「【廣韻:上平聲:文第二十:薰:獯】北方胡名夏曰獯鬻周曰獫狁漢曰匈奴」‡
【褌】衣5+9=総画数14 U+890C [コン/ふんどし]
◆下半身に穿(は)く内衣ナイイや肌着、股引(ももひき)などのズボンjupon[仏]下の類、「犢襣褌、犢鼻褌トクビコン」、同「㡓」「𢃭」「𧛤」「𢃓」
◆[日]ふんどし、腰から股間部を巻いて覆う長い布
【諢】言7+9=総画数16 U+8AE2 [ゴン、コン/]
◆面白(おもしろ)おかしいことを言う、冗談を言って人を笑わせる、「謉諢カイコン(面白おかしい冗談)」、同「顐」
【運】辵3+9=総画数12 U+904B [ウン/はこ・ぶ]
◆場所や位置を移し変える、移動する、移転する、「運行ウンコウ」
◆止(とど)まることなく位置や状況などが移り変わる、止(と)まらないように次へ次へと場所や位置を変える、「運動ウンドウ」
◆次へ次へと位置を変えて一巡イチジュン(ひとめぐ・り)する
◆巡(めぐ)り合せ、定(さだ)め、「命運メイウン(運命)」
◆簡「运」
【鶤】鳥11+9=総画数20 U+9DA4 [コン、ウン/]
◆「鶤鶏コンケイ」◇大形のニワトリ(鶏)の名◇「鳳凰ホウオウ(想像上の瑞鳥ズイチョウ)」の別名
【迷】 辵3+6=総画数9 U+8FF7 [ベイ、マイ、メイ/まよ・う、まよ・わす]
◆どちらに行ったらよいか(どうしたらよいか)分からなくなる、戸惑(とまど)う
【謎】言7+10=総画数17 U+8B0E [ベイ、マイ、メイ/なぞ]
◆なぞなぞ、なぞなぞ遊び
◆人を迷(まよ)わせる言葉、またそのようなこと
◆どいう意味か(どう理解してよいか)分からないようなこと
【追】 辵3+6=総画数9 U+8FFD [ツイ/お・う]
◆先に行った者の跡を辿(たど)って行く、済んだ物事と同じ道を逆に辿る、現在(結果)に至るまでの道筋を過去(原因)に向かって遡(さかのぼ)って行く、「追跡ツイセキ(跡を辿り追い掛けて行く)」「追念ツイネン(過ぎ去った時のことを思う)」「追悼ツイトウ(先に往ってしまった人を思い悼む)」
◆後から付け加える、後から補(おぎな)う、「追記ツイキ」
◆玉ギョク(美しく高貴な石)を削ったり彫ったりして形を整える、同「𤤷」
【槌】木4+10=総画数14 U+69CC [ツイ、ズイ/つち]
◆ものを打ちつける道具、ものを叩(たた)くための道具、木製の頭に柄(え)を付けたもの、ハンマーhammer、同「椎」、鉄製の頭のものは「鎚」「金槌(かなづち、鉄鎚)」
◆蚕箔・蚕薄サンパク(カイコ蚕を飼うための竹籠)を置く台の柱、同「样」‡「【方言:第五】槌(縣蠶薄柱也度畏反)宋魏陳楚江淮之間謂之植(音值)自關而西謂之槌齊謂之样(音陽)…」‡
【縋】糸6+10=総画数16 U+7E0B [ツイ、ズイ/すが・る]
◆縄(なわ)の先にものを結(なわ)わえ、高いところから垂(た)らす、縄でものを吊(つる)す、またその縄、同「䋘」
◆[日](高い所に掛けた縄に)しがみ付く、しがみ付いて頼りにする
【鎚】金8+10=総画数18 U+939A [ツイ、ズイ/つち]
◆金槌(かなづち、鉄鎚)、ものを打ちつけるための鉄製の頭に柄(え)を付けた道具、ハンマーhammer、同「錘」、木製の頭のものは「槌」
◆叩(たた)く、叩いて鍛える
◆秤に使う重り、分銅フンドウ、同「錘」
◆簡「锤」
【退】 辵3+6=総画数9 U+9000 [タイ/しりぞ・く、の・く、ひ・く、ど・く]
◆後ろに向かう、後ろへ下がる、後ろ向きに進む、逆は「進」
◆今いる場所から遠ざかる方に向かう、その場を立ち去る
◆体を後へ引く、身を引く
◆状態が悪くなる(衰える、弱まる)方に向かう、勢いがなくなる、鮮(あざ)やかさや美しさが少しずつ失われていく、同「褪」
【腿】月(肉)4+10=総画数14 U+817F [タイ/もも]
◆腰の下から足首までの部分、腰の下から膝(ひざ)までを「大腿ダイタイ」、膝から足首までを「小腿ショウタイ」
【褪】衣5+10=総画数15 U+892A [トン、タイ/あ・せる、さ・める]
◆衣服を脱いで、そのまま下に下(お)ろす
◆花が散る、花が萎(しぼ)む
◆勢いがなくなる、鮮(あざ)やかさや美しさが少しずつ失われていく、同「退」
【送】 辵3+6=総画数9 U+9001 [ソウ、ス/おく・る]
◆行く人(別れる人、帰る人、旅立つ人、亡くなった人など)と別れる際に(その場で別れてしまうのではなく)途中まで同道してから別れる、出向いて行って迎(むか)えるのは「迎ゲイ」
◆ものを目的地へ運び届ける
◆贈(おく)る、遣(つか)わす
【鎹】金8+10=総画数18 U+93B9 [/かすがい]
◆[日]材木などを繋ぎ固定するための"["字形の釘
【郎】 邑3+6=総画数9 U+90CE [ロウ/]
◆若い男性を指す語、またその美称
◆妻が夫を指す語
◆官名、「侍郎ジロウ(次官・副官に相当)」「郎中ロウジュウ(侍郎に昇進する前の名)」「郎官ロウカン(侍郎・郎中などの官名・官員の称)」
◆春秋時代(前770年~前5世紀)の魯国(前11世紀~前256年)にあった地名、現山東省南部「【說文解字注:邑部:𨝥】魯亭也(…鄭曰郞魯近邑也杜云郞魯邑高平方與縣東南有郁郞亭…)」
◆「夜郎ヤロウ」、戦国時代から漢代(前5世紀~220年)頃の古国名、貴州省一帯とされる
【廊】广3+9=総画数12 U+5ECA [ロウ/]
◆建物や部屋の間に設けた屋根のある通路
◆「廊廟ロウビョウ」、政(まつりごと)を行う宮城キュウジョウ正面の建物、正殿セイデン
【榔】木4+10=総画数14 U+6994 [ロウ/]
◆「檳榔ビンロウ」「檳榔樹ビンロウジュ」、ヤシ科ビンロウ属の植物、またその実
◆「桄榔コウロウ」、サトウヤシ(砂糖椰子)、ヤシ科クロツグ属の木
◆「榔楡ロウユ」、アキニレ(秋楡)、ニレ科ニレ属の木
◆「槺榔コウロウ」「槺榔樹コウロウジュ」、ソテツジュロ(蘇鉄棕櫚)、ヤシ科ナツメヤシ属の木
【瑯】玉4+10=総画数14 U+746F [ロウ/]
◆「瑯玕ロウカン」◇珠(たま、真珠)に似た美しい石◇美しい緑色の竹
◆「瑯琊・瑯玡・瑯邪ロウヤ」、現山東省東南部から江蘇省東北部にかけての地にあった古地名
◆「珐瑯ホウロウ」、長石や硼砂などを含む釉薬ユウヤクを高温で熱してできるガラスglass質の物質
【螂】虫6+10=総画数16 U+8782 [ロウ/]
◆「蟷螂・螳螂トウロウ」、カマキリ(鎌切・螳螂・蟷螂)、カマキリ目の昆虫
◆「蜣螂キョウロウ」、コガネムシ科の昆虫、哺乳類の糞便を餌とする昆虫の総称、通称「ふんころがし」
◆「螞螂バロウ」、トンボ(蜻蛉)、トンボ亜目の昆虫
◆「蟑螂ショウロウ」、ゴキブリ(蜚蠊)、ゴキブリ目の昆虫
【酋】 酉7+2=総画数9 U+914B [シュウ、ジュ/]
◆十分な時間をかけて酒を熟成させる、またその酒
◆酒造りを管理する人、またその頭(かしら)、杜氏(とうじ、とじ)、同「醔」、「大酋タイシュウ(酒造りの最高管理者)」
◆酒造りに従事する女の奴隷
◆部族や盗賊などの頭領トウリョウ
◆出来上がる、仕上がる
【奠】大3+9=総画数12 U+5960 [テン、デン/]
◆神前に供物クモツを供(そな)える、供物を供え祭(まつ)る、「祭奠サイテン」
◆動いたり揺らいだりしないようにしっかりと置く、定める、定まる‡「【太玄經:太玄攡】天地奠位神明通氣(奠定也…)」‡
【尊】寸3+9=総画数12 U+5C0A [ソン/とうと・ぶ、とうと・い、たっと・ぶ、たっと・い]
◆身分・地位が高い、またそのような人、同「貴」
◆上にあるさま、高いさま、低いのは「卑」‡「【周易正義(周易注疏):卷十一:繫辭上】天尊地卑乾坤定矣」‡
◆重んじる、敬い大切にする、「尊敬ソンケイ」
◆「尊者ソンジャ」「尊父ソンプ」など言葉に冠し敬意を表す語、相手を高くする(立てる)語
◆神や先祖を祭ったり賓客ヒンキャクをもてなす際に用いる酒器、広く酒器(酒を入れる容器)を指す、同「𢍜」「樽」「罇」「墫」「𤮐」‡「【說文解字:酋部:尊】酒器也从酋廾以奉之周禮六尊犧尊象尊著尊壷尊太尊山尊以待祭祀賓客之禮」‡
【楢】木4+9=総画数13 U+6962 [ユウ、ユ/なら]
◆車輪の輪に用いる柔らかい木、車輪の直接地に接する環状の部分を「輞」といい、その内側の環状の部分を「輪」という
◆薪(たきぎ)や柴(しば)を積み上げこれを燃やす、また燃やして天神を祭る、またその儀式、同「槱」
◆[日]ナラ(楢・柞・枹)、コナラ(小楢)・ミズナラ(水楢)などのブナ科コナラ属の木の総称
【猶】犬3+9=総画数12 U+7336 [ユウ、ユ/なお]
◆サル(猿)、大形のサル(猿)の一種、同簡「犹」、同「𧳫」
◆尚(なお)、~と同じよう、~と同じように~
◆これまでと同じように~、「今猶コンユウ(いまなお)」、同「今尚コンショウ(いまなお)」
◆更に加えて~、その上~、「猶且ユウシャ(なおかつ)」、同「尚且ショウシャ(なおかつ)」
◆「猶豫・猶予ユウヨ」◇なかなか決まらない(決められない)さま、躊躇(ためら)うさま、「猶疑ユウギ」、同「冘豫」◇[日]実行を先延ばしにすること
◆道(みち)、また道筋(みちすじ)、目的に到(いた)る道(道理や方法)、同「猷」
◆「猶子ユウシ」、兄弟の子
【猷】犬4+9=総画数13 U+7337 [ユウ、ユ/]
◆道理や手順に則(のっと)って計画する、あれこれ思案し(議論し)進むべき道を決める
◆描(えが)く、画(か)く
◆道、道路
◆道筋、道理
【遒】辵4+9=総画数13 U+9052 [シュウ、ジュ/]
◆迫る、間近に迫る、差し迫まる
◆急(せ)かす、急(せ)き立てる
◆多くのものが一か所に集まる、集まって固まる、引き締まる
◆力強いさま
【鰌】魚11+9=総画数20 U+9C0C [シュウ、シュ/]
◆ドジョウ(鰌・泥鰌)、ドジョウ科の淡水魚、同「鰍」「鰼」
◆踏み付ける、同「䠓」
【重】 里7+2=総画数9 U+91CD [チョウ、ジュウ/おも・い、かさ・なる、え]
◆層になる、上に載る、下になったものに上から大きな力が掛かる、負担が大きい
◆再び、繰り返して、何度も、何層にも
◆何層にも心配りがされていて手厚い、丁寧な
◆何層にも注意や配慮が必要な、大切な、主要な
◆非常に、甚だしい
【動】力2+9=総画数11 U+52D5 [トウ、ズウ、ドウ/うご・く、やや・もすれば]
◆位置・姿勢・感情・状態・事情などが変わる、また変える、また変わり始める、「動作」「行動」「感動」
◆やや・もすれば、どうかすると(~になる、~になりやすい)
【腫】月(肉)4+9=総画数13 U+816B [ショウ、シュ/は・れる]
◆体や皮膚の一部が打撲ダホク・化膿カノウ・炎症エンショウなどによって膨(ふく)れる、体の組織の一部が膨(ふく)れる、「水腫スイシュ」「浮腫フシュ」
【種】禾5+9=総画数14 U+7A2E [ショウ、シュ/たね]
◆(植物が)生長し実を結ぶ元になるもの、またそれを植え付ける、またそれを蒔(ま)く
◆起源を同じにするもの、共通性のあるもの、またその集まり
◆簡「种」
【董】艸3+9=総画数12 U+8463 [トウ、ツウ/]
◆正す、取り締まる、管理監督する
◆大切にしまい込む
◆「董事トンシー」、団体の理事、会社の取締役
【衝】行6+9=総画数15 U+885D [ショウ、シュ/つ・く]
◆街を突き抜けるように通る道路、交通のための主要な通り
◆大きな通りが集まっている所、要所、要点
◆突き進んでぶつかる、突き当たる
◆簡「冲」
【踵】足7+9=総画数16 U+8E35 [ショウ、シュ/かかと、きびす、くびす]
◆かかと、きびす、くびす、足(足首から爪先までの部分)の裏(地に着く面)の後方の部分、同「跟」
◆ぴったりと後に付いて行く、すぐ後に続く、同「跟」
◆後から後から~、引きも切らず~、「接踵セッショウ」
【鍾】金8+9=総画数17 U+937E [ショウ、シュ/]
◆酒を入れる壺(つぼ)、首が窄(すぼ)まり胴が膨(ふく)らんでいるもの、また酒や茶を飲むための碗ワン、「酒鍾シュショウ(酒碗、酒を飲む碗)」「茶鍾チャショウ(茶碗、茶を飲む碗)」
◆たくさん集まる、一カ所に集める
◆戦国時代斉国(前386年~前221年)の容量の単位、1鍾=6斛4斗=64斗、同「𦉂」「螤」
◆鐘ショウ、叩いて鳴らす青銅製の打楽器、同「鐘」
注解:「鍾」の以前の簡体字は「锺」だったが現在は簡「钟」が使われる、この「钟」は「鐘」の簡体字でもある
【陏】 阜3+6=総画数9 U+964F [タ、ダ/]
◆ウリ(瓜)類の果実
【堕】土3+9=総画数12 U+5815 [タ、ダ、キ/お・ちる]
◆壊(こわ)れる、破(やぶ)れる、同「隓」
◆崩(くず)れる、崩れ落ちる、同「陊」「隓」「隳」
◆落ちる、落下する
◆惰(おこた)る、怠(なま)ける、同「惰」「隳」
【面】 面9+0=総画数9 U+9762 [ベン、メン/おもて、おも、つら]
◆顔(かお)、頭の目鼻口がある側
◆顔を対象タイショウ(目標や相手)に向ける、また向く
◆(顔が)向いている側、向き、向いている方向
◆ものの表(おもて)、前(まえ)
◆顔の形に似せたもの
◆平らな広がり、厚さのない広がり
◆麺メン、小麦などを挽(ひ)いて粉末状にしたもの、またその粉に水などを加えて捏(こね)たもの、同「麵」
◆繁「麵」
◆めん、部首名
【湎】水3+9=総画数12 U+6E4E [ベン、メン/]
◆酒などに溺(おぼ)れる、本来の有り様(ありよう)を忘れてのめり込む、節度を忘れて物事に耽(ふけ)る、同「沔」
◆「湎湎ベンベン」、なすがままに流されるさま
【緬】糸6+9=総画数15 U+7DEC [ベン、メン/]
◆細々とした糸、か細い糸、同「𥾝」
◆遥(はる)かなさま、遥か遠いさま、「緬然メンゼン」、同「𥾝」
【麺】麥7+9=総画数16 U+9EBA [ベン、メン/]
◆小麦などを挽(ひ)いて粉末状にしたもの、「麵粉メンフン」、同「麪」
◆小麦粉などを使った各種食品、餅状(平らに延ばしたもの)また麺状(細くしたもの)にしたものなど、同「麪」、「麺麭・麺包・面包ミィェンバォ・メンホウ(パンpão[葡])」「湯麺・湯面タンミィェン・タンメン(汁そば)」
【革】 革9+0=総画数9 U+9769 [カク、キャク/かわ、あらた・める、あらた・まる]
◆動物の皮を剥(は)いで毛を抜き乾かしたもの、生皮は「皮」、鞣(なめ)したものは「韋」
◆改(あらた)める、改まる、「革変カクヘン」
◆取り消す、取り除く、「革職カクショク(職を解く)」
◆かわ、かくのかわ、かわへん、つくりがわ、部首名
【勒】力2+9=総画数11 U+52D2 [ロク/]
◆頭絡(トウラク、馬などの家畜の頭部に着ける革紐製の用具)と馬銜(はみ、口に咥えさせる棒状の金具とその両端に取り付けた環状の金具)とそれらを固定するための金具や紐の総称、同「𩩸」
◆(馬が)勝手に動かないように抑(おさ)える、制御する
◆刻み込む、彫る
◆永字八法の一つ、横画の書き方、現代の中国では「横オウ」
【韋】 韋9+0=総画数9 U+97CB [イ/]
◆鞣(なめ)した動物の革、生皮は「皮」、動物の皮を剥(は)いで平らに延ばし乾かしたりしたものは「革」
◆周(まわ)り、周りを囲(かこ)む、同「圍」
◆違(ちが)う、違(たが)える、同「違」
◆なめしがわ、部首名
【偉】人2+9=総画数11 U+5049 [イ/えら・い]
◆並外れて大きいさま、大きくて立派なさま
◆「奇偉キイ」、ひときわ大きいさま、また大きくて立派なさま
【圍】囗3+9=総画数12 U+570D [イ、エ/かこ・む、かこ・う]
◆四周を取り巻く
◆外から中に入らないように或いは中から外に出ないように周(まわ)りに設けられた区切り
◆長さの単位、両手を広げた長さ、一抱(ひとかか)え
【幃】巾3+9=総画数12 U+5E43 [イ/]
◆帷(とばり)、目隠しや仕切りなどのために周りを囲うように垂らす布、上部を覆う布は「幕」‡「【說文解字:巾部:幕】帷在上曰幕」‡
◆香袋(こうぶくろ)、香コウを入れる携帯できる程度の小さな袋
【緯】糸6+9=総画数15 U+7DEF [イ/よこいと]
◆よこいと、布の横方向の糸、縦糸は「経」
◆東西の方向に延びる線状のもの、南北は「経」
◆「讖緯シンイ」、主に漢代(前202年~220年)に広まった予言などについて述べた書
【葦】艸3+9=総画数12 U+8466 [イ/あし、よし]
◆アシ(葦)、イネ科ヨシ属の草、花穂カスイ(イネ・ムギなどのように穂スイ状になっている花)の十分に発育していない若いものは「葭」「蘆」
注解:「あし」の読みが「悪し」に通じるため「よし(良し)」とも読む
【衛】行6+9=総画数15 U+885B [エイ、エ/]
◆建物の周りを見回(みまわ)る、周りを巡(めぐ)る
◆見回って近づくものから中を守る、外からの侵入を防ぐ、外敵から国境を防ぎ守る、「防衛ボウエイ」
◆諸侯国名、前11世紀~前209年、周朝によって河北省南部・河南省北部一帯に封ぜられた
◆ロバ(驢馬)、ウマ科ウマ属ロバ亜属の動物、衞国に多いことからとも、衛玠エイカイ(286年~312年、西晋時代の人)が好んで乗ったことからともいわれる‡「【爾雅翼:釋獸:驢】驢似馬而長耳…一名為衛或曰晉衛玠好乘之故以為名…」‡
【諱】言7+9=総画数16 U+8AF1 [キ/いみな]
◆死者の生前の名
◆死者を生前の名で呼ぶことを忌(い)み憚(はばか)る、死者に対しては諡(おくりな、死者に贈る名)で呼ぶことが礼であったため
◆忌(い)む、憚(はばか)る、避ける
【違】辵3+9=総画数12 U+9055 [イ/ちが・う、ちが・える、たが・う、たが・える]
◆背(せ)を向ける、背を向け去る、背(そむ)く
◆あるべき形や様子と異なる、また反している、また合っていない
◆守るべきものを守らない、従(したが)わない
【韭】 韭9+0=総画数9 U+97ED [キュウ/にら]
◆ニラ(韮)、ヒガンバナ科ネギ属の草
◆にら、部首名
【齏】齊14+9=総画数23 U+9F4F [セイ、サイ/]
◆食材を細く切って酢に漬けたもの
◆調理した食べ物にニラ(韮)やショウガ(生姜・生薑・薑)などの香味野菜を細かく切ったものを和(あ)えたもの、和え物
【音】 音9+0=総画数9 U+97F3 [イン、オン/おと、ね]
◆聴覚で認識できるものの総称、特に楽器のもの、高低強弱などの抑揚がある音が連続し全体として意味を持つものを「声」
◆耳に届いて来るもの、便り
◆[日]漢字の中国伝来の読みを「音イン・オン」、日本独自の読みを「訓クン(おと、ね)」
◆おと、おとへん、部首名
【意】心4+9=総画数13 U+610F [イ/]
◆心の中にあって外(言葉や態度・行動など)には出さない思いや考え、心の動きや働き、気持ち
◆物事の内にあって表には現れ出ないもの、内に込められているもの
【暗】日4+9=総画数13 U+6697 [アン、オン/くら・い]
◆光がない、明るさがない
◆光を失う、明るさや生き生きとした感じを失う
◆光が届かない、明かりが届かずよく見えない、ものの陰になっていて見えない
◆ぼんやりしている、考えや言っていることなどがはっきりしない
◆人目に付かずに、隠れて、密かに
◆「暗記アンキ」「暗唱アンショウ」、書いてあるものなどを覚え、それを見ることなしに言う、同「諳」
【諳】言7+9=総画数16 U+8AF3 [アン、オン/そらん・じる]
◆よく知る、また知っている、知り尽(つ)くす、全てを記憶キオクする、また記憶している
◆「諳誦アンショウ」、書いてあるものなどを覚えていて、それ見ることなしに声に出して唱(とな)える、同「暗唱」
【闇】門8+9=総画数17 U+95C7 [アン、オン/やみ]
◆門を閉める
◆暗い、薄暗い、ぼんやりしている、「門が閉じられ光が遮られる」ことから
◆よく見えない、訳が分からない、ものの道理が分からない「門が閉じられ外の様子が見えない」「暗くぼんやりしている」ことから
【黯】黑12+9=総画数21 U+9EEF [アン、オン/]
◆暗いさま、真っ暗なさま、同「黤」
◆暗然とするさま、深く落ち込むさま
【頁】 頁9+0=総画数9 U+9801 [ケツ、ゲチ/ページ]
◆人の頭と首の部分
◆書物の紙一枚の片面
◆おおがい、いちのかい、部首名
【煩】火4+9=総画数13 U+7169 [ハン、ボン/わずら・う、わずら・わしい、うるさ・い]
◆あれこれ多くの物や事が入り乱れるさま
◆あれこれ多くの物や事が身に降りかかる、またそれで頭を痛める、また苛々(いらいら)する、また思い悩む、「煩悶ハンモン」
◆繁多ハンタな、こまごまとして面倒な
【碩】石5+9=総画数14 U+78A9 [セキ、ジャク/]
◆頭が石のように堅(かた)い
◆頭が大きい、大きな頭に知識がぎっしりと詰まっている、「碩学セキガク(学問・知識が広く深いさま)」
【風】 風9+0=総画数9 U+98A8 [ホウ、フウ、フ/かぜ、かざ]
◆大気の流れや揺らぎ
◆(風に乗って)どこからともなく届いて来る話や様子
◆(風のように自然に広まる)一般的な習慣や傾向
◆譬える、似たもの
◆かぜ、部首名
【嵐】山3+9=総画数12 U+5D50 [ラン/あらし]
◆山間部に立ち籠(こ)める幾らか湿気を含んだ空気、また風、山間部に発生する靄(もや)や霧(きり)
◆[日]あらし、激しく吹く風
【楓】木4+9=総画数13 U+6953 [ホウ、フウ/かえで]
◆フウ(楓)、「楓香フウコウ」、フウ科フウ属の木‡「【爾雅注疏:釋木】楓欇欇(《注》楓樹似白楊葉圓而𡵨有脂而香今之楓香是…)」‡
◆[日]カエデ(槭樹・楓)、ムクロジ科カエデ属の木
【瘋】疒5+9=総画数14 U+760B [ホウ、フウ/]
◆「頭瘋トウフウ」、(再発性の)頭痛、同「頭風」
◆精神異常また精神錯乱、気違い、気が狂う
◆「瘋癲フウテン」◇気が狂うさま、常軌ジョウキを逸イッしているさま、またそのような人、またそのような病◇[日]ふらふらと何となく時を過ごすさま、またそのような人
◆「痲瘋マフウ」、ハンセン病Hansen's disease、癩菌ライキンによる感染症
【諷】言7+9=総画数16 U+8AF7 [ホウ、フウ、フ/]
◆声に出して読む、朗読(ロウドク)する、同「誦」
◆それとなく諫(いさ)める、遠回しに諭(さと)す
【食】 食9+0=総画数9 U+98DF [ショク、ジキ、シ、ジ、イ/た・べる、く・う、く・らう、は・む]
◆(固形の食べ物を)口の中でよく噛んで胃に入れる、よく噛んで胃に入れるもの、噛まずに胃に入れるのは「飲」
◆(生きていくために必要な食べ物を得るための)俸禄(ホウロク、労働などの対価として支払われる金銭や食料など)
◆(虫が葉を食うように)侵(おか)されていく、少しずつ欠けていく、同「蝕」
◆齧(かじ)ったように弓形に欠ける、「日食」「月食」
◆飯など(食べ物)を与える、飯など(食べ物)を与えて養う、同「飼」
◆しょく、部首名
【喰】口3+9=総画数12 U+55B0 [サン、ソン/く・う、くらう]
◆食べる
【蝕】虫6+9=総画数15 U+8755 [ショク、ジキ/むしば・む]
◆虫食う
◆(虫が葉を食うように)侵(おか)されていく、少しずつ欠けていく、同「食」
◆月や太陽などの天体が他の天体の影になって欠ける
【首】 首9+0=総画数9 U+9996 [シュウ、シュ/くび、こうべ]
◆頭と頭を支える部分、多く「頭を支える部分」の意で用いられるが、本来は頭と頸(くび、頭と胴の間にあって頭を支える部分)を合わせた部分を指す、「首級シュキュウ(くび)」
◆(首が体の先頭にあることから)先頭の、第一の、一番目の
◆(首が体の最も高い位置にあることから)最高の、「首座シュザ」
◆集団の長チョウ、「首相シュショウ」「首領シュリョウ」
◆出向いて罪を告白する、「自首ジシュ」
◆詩歌数える語
◆くび、部首名
【道】辵3+9=総画数12 U+9053 [トウ、ドウ/みち]
◆出発地から目的地へ通じている路みち、人や動物などが往来する通り路、「道路ドウロ」、同「路」
◆目的を達するための経路、手順や方法
◆導(みちび)く、手引きする、同「導」
◆人の行くべき(進むべき)方向、また採(と)るべき方法
◆行政区画の名、唐代(618年~907年)には全国を十道に分け、清代(1644年~1912年)には省の下に道を置いた
◆「道教ドウキョウ」、中国古来の宗教の一つ
◆説(と)く、述べる、同「噵」


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